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iOS15/iPadOS15/watchOS8/tvOS15の新機能と使い方

2021年6月8日に、新型コロナウイルスの影響で、2020年につづいて2回目のオンライン開催となったWWDC2021(開発者向け会議)で発表された iOS15/iPadOS15/watchOS8/tvOS15 の新機能と使い方をまとめました。 新情報が公開されるたびに随時更新していきます。
アップルからiOS15ベータ版を入手した人(Apple Beta Software Program / iOS Development Program参加者)は、 その機能やスクリーンショットを一般公開したり、上記プログラムのメンバーでない人にベータ版の話をしたりその画面を見せたりすることなどは禁止されています。 ここではアップルやその他のサイトですでに 一般公開されている情報のみをもとにして、iOS15の解説を行っています。 正式リリース時では、ここで紹介している機能が変更・削除される可能性があります。
WWDC 2021 — June 7 | Apple

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iOS15の使えるデバイス

iOS15 が使えるのは、 iPhoneシリーズでは、2015年秋以降に発売されたiPhone 6s/ 6s Plus, iPhone SE(第一世代)以降のみ、 iPod touchシリーズでは、2019年春に発売された第7世代iPod touchのみ です。 iOS14/13が使用できるデバイスはすべて、iOS15も使用可能です。
iPadOS15 が使えるのは、2014年秋以降に発売された、 iPad Pro(全モデル)、iPad Air4/3/2、iPad 8/7/6/5、iPad mini5/4のみです。 iPadOS14/13が使用できるデバイスはすべて、iPadOS15も使用可能です。
watchOS8 が使えるのは、 2017年秋以降に発売されたSeries 3以降のみです。 watchOS7が使用できるデバイスはすべて、watchOS8も使用可能です。
tvOS15 が使えるのは、tvOS14/13と同様、2015年秋以降に発売された、 Apple TV HD(第四世代)、Apple TV 4K(6G/5G)のみです。
ただし、上記のすべてのモデルで同じ機能が使えるわけではありません。 デバイスの性能により、使用できない機能もあります。
iOS15/iPadOS15/watchOS8/tvOS15は、2021年9月21日から、一般ユーザーも無料でバージョンアップ可能となります。

ベータ版iOSの入手方法

アップルは、一般公開前のパブリック・ベータ版iOSを、すべてのユーザーに公開しています。これをインストールすれば、だれでも未公開の新機能を事前に試すことができます。 iOS15のベータ版は、 Apple Beta Software Program に参加することにより、2021年7月1日より、だれでも無料で入手可能となっています。 ただし、ベータ・ソフトウェアは商用リリースではないため、エラーや不具合が発生したり、バッテリー消費が大きかったり、正しく機能しなかったりする可能性があることにご注意ください。

iOS15の新機能

FaceTime : SharePlay

新型コロナの影響で人々がオンラインでつながる今の時代に合わせて、FaceTimeがオンライン会議システムとして大幅に機能強化されます。
まず、FaceTime会話に、Webブラウザ経由でAndroid, Windows PCユーザーも参加できるようになります。 FaceTimeを開き「リンクを生成(Create Link)」をタップするとシェアシートが開き、会話を開くためのURLリンクが生成できます。 つづいて「名前を付ける(Add Name)」をタップすると、この会話に名前を付けることができます。 あとはこれをメールなどで送付すれば、受け取った人はWebブラウザ(動作保証しているのはChromeまたはEdge)から参加できます。
そして「SharePlay」という機能が搭載されます(ただし本機能のリリースは遅れる見込み)。 これはApple Music, Disney+, Hulu, HBO Max, Paramount+, Twitch, TikTok, Pluto TV, Master Class, The NBA App などの音楽やビデオのストリーミングサービスのコンテンツを、FaceTime通話者の間で共有できるというものです。 FaceTimeでつながった家族や友人と一緒に、これらのコンテンツを楽しむことができます。 (ただし共有する参加者はいずれも、これらのストリーミングサービスのユーザーである必要があると思われます) また、iPod/iPad/iPhoneの画面も共有できるようになります。 あなたが検索中のWebサイトや閲覧中の写真、表示している資料などをFaceTime通話者の間で共有できます。
またSpatial audio(空間オーディオ)にも対応します。FaceTime画面でのメンバーの配置に合わせて、音声がそれぞれの方向から聞こえてきます。
このほか、FaceTime画面でのメンバーの配置を格子状に並べる「Grid view」、 話者の背景画像をぼかす「Portrait mode」、 またマイクについては、バックグラウンドノイズを最小限に抑え、話者の声を前面中央に配置する「Voice Isolation」モードや、 そして周囲の音楽や音もしっかり伝えたいときには「Wide Spectrum」モードも選べます。 マイクがミュート(消音)になっていると警告もしてくれます。 リアカメラ使用時にはズームも可能です。
またスケジュール機能も搭載されます。事前にFaceTimeの開始時間を計画し、カレンダーへ予定を入れて、参加者にそのリンクを配布することもできます。
なお、Spatial audio(空間オーディオ)とPortrait mode は、CPUに A12 Bionic 以降を搭載した、iPhone XS/XR以降、iPad mini 5以降、iPad Air 3以降、iPad 8以降、iPad Pro 3G以降で使用可能です。

メッセージ

(写真)をはじめとするいくつかのアプリに「あなたと共有(Shared with You)」というフィールドが設けられ、 ほかの人が(メッセージ)を使ってあなたと共有したコンテンツが表示されます。そしてそこから直接 (メッセージ)を使ってコンテンツや返信を送信することができるようになります。 わざわざメッセージアプリを起動しなくても、手軽に送られたコンテンツを開くことができます。 この機能は、写真、Safari、ミュージック、Podcast、AppleTVの各アプリに搭載される予定です。
また、メッセージで複数の写真を送付したときには、コラージュまたはスタックとして表示され、スワイプすると1枚ずつ順に、タップすると一覧表示されるようになります。
画面の右上に追加されるカメラアイコンをタップすると、FaceTimeビデオ/オーディオ通話が開始できます。 そして(写真)iMessageアプリのインターフェースが変更されます。
受信したメッセージのうち重要なものを「ピン止め」しておくこともできるようになります。受信したコンテンツを長押ししたときに表示されるメニューで「ピン」が選べるようになります。 ピン止めしたコンテンツは、送信者の情報画面に一覧表示されます。

集中(Focus)モード

新しい「集中モード」という機能が搭載されます。 これは作業に集中(Focus)するために、あなたのシチュエーションに応じて、通知やメッセージなどの動作を変更するものです。 これまでの おやすみモード に代わり、通知の抑止などがシチュエーション別に、さらに細かく制御できるものです。 「集中モード」の中には、これまでの「おやすみモード」に加えて「運転中」「ゲーム中」「睡眠中」などのシチュエーションが準備されており、 これらのプリセットされたシチュエーションから選ぶほかに、自分で細かく動作をカスタマイズした自分だけの「集中モード」を作ることもできます。 通知を許可する人やアプリなどをカスタマイズできます。 また、荷物の配達やタクシーの配車など、通知される時間が重要な通知は、「集中モード」を迂回させることもできます。
集中モードは、これまでのおやすみモードと同様に、コントロールセンターからタップするだけで有効/無効が切り替えられます。 「スマートアクティベーション」機能で、位置情報や使用状況に合わせて自動的に有効/無効を切り替えることもできます。 スケジュールとオートメーション機能で、時間、場所、起動するアプリをトリガに、有効/無効を切り替えることもできます。
集中モードを有効にすると、アプリのアイコンに付く、通知があることを示す赤い「バッジ」もすべて隠すことができます。 また、ホーム画面ごとに「バッジ」を隠すこともできます。 ロック画面を消灯するか否か、ロック画面へ通知を表示するか否か、も指定可能です。
集中モードは、通常同じAppleIDでサインインしているすべてのデバイスで同期されますが、設定画面の「デバイス間で共有」オプションで、これをオフにすることもできます。 特定のデバイスのみで有効にすることができます。
あなたが集中モードを有効にしているためメッセージなどを受け取れないことを、相手に通知することもできます。 「集中モード状況を共有」をオンにすると、相手のアプリの画面に、あなたが通知を抑止している旨のメッセージが表示されます。 「自動返信」をオンにすると、あなたが事前に入力した任意のメッセージを相手に返信することができます。
そして相手はそれでも通知を読んでほしいときに「緊急」で通知を送ることができ、自分は「緊急」の通知を許可するか否かも選ぶことができます。

通知

通知メッセージのデザインが見直され、アプリのアイコンが大きくなり、メッセージなどの着信通知には相手の写真が表示され、識別しやすくなります。 また日々いろいろなアプリから届く通知を、あなたが設定したスケジュールに合わせて、待ち受け画面に、まるでニュースサイトのようにまとめて表示してくれる「時刻指定要約(Notification summary)」という機能も搭載されます。 「時刻指定要約」で通知するアプリや通知スケジュール(初期値は午前8時と午後6時の2回)は 設定(設定)画面でカスタマイズ可能です。

マップ

アイコンのデザインが変わります。 また、マップを拡大した時の3D表示が、よりグラフィカルになります。一部の施設や場所では、建物の形だけでなく、色やデザイン、そして周辺の並木などがイラスト調で表示されます。 また、マップをズームアウトしていくと、Google Earthのように地球儀を表示して別の場所に移動したり、2Dマップからスムーズに3D拡大表示に切り替わるようになります。
カーナビのように詳細に交差点がイラスト表示され、そして横断歩道、自転車専用レーンなども表示されます。
経路のナビゲーションでは、鉄道以外でも出発/到着時刻を指定することもできます。「今すぐ出発」をタップすると、出発/到着時刻の選択が可能となり、カレンダーから日付と時刻が選択できます。 また徒歩などの経路のナビゲーション時には、AR機能を使って、iPhoneの画面に立体的なガイドを表示することもできます。 周囲のビルなどに向かってiPhoneをかざせば、カメラで撮影した周囲の景色に重ねて、どちらに向かえばいいかを矢印などで指示してくれます。 (AR機能は、CPUに A12 Bionic 以降を搭載した、iPhone XS/XR以降、iPad mini 5以降、iPad Air 3以降、iPad 8以降、iPad Pro 3G以降で使用可能です。 またこの機能は、2021年後半より、まずは London, Los Angeles, New York, Philadephia, San Diego, San Francisco, Washington DC で使用可能となります。)
公共交通機関の情報も充実。いつも利用する近くの駅では乗り継ぎ時間が表示され、お気に入りのルートを画面上部にピン留めしておくことができます。
また、場所や施設の検索結果には、自動的によく使うカテゴリのフィルタが準備され、簡単に検索結果を絞り込むこともできます。 そして検索ボックスの右にはユーザーアカウント画面へのボタンが設置され、これをタップすると「お気に入り」「ガイド」などを素早く呼び出すことができます。

Safari

狭い画面をより有効に使えるようにするため、デザインと操作方法が大幅に見直されます。
Mac版のSafariと同じように、起動時にスタートページが表示されます。 従来の「お気に入り」のほかに、ブックマーク、よく訪れるサイト、Siriのお勧め、iCloudタブ、リーディングリスト、プライバシーレポートなどが表示されます。 また、これらの表示はカスタマイズ可能です。 スタートページには壁紙も設定できます。 そしてこのスタートページの設定は、iCloud経由で、あなたのすべてのデバイスで共有できます。
Webページが全画面に表示されるようになり、アドレスバー(Tab Bar)は画面下部に最小限の大きさで表示されるようになります(今まで通りの表示に切り替えることも可能です)。
複数開いたWebページを切り替えるには、アドレスバーを左右にスワイプするか、アドレスバーの左右端をタップします。 アドレスバーを長押しすると、コピー、再読み込みなどのメニューが表示されます。 アドレスバーの「 」を長押しするとリーダー表示に切り替わります(リーダー表示が可能なページのみ)。 アドレスバーを上に向かってスワイプすると、iPadのようにページの一覧をグリッド表示する、Tab Switcher画面に切り替わります。
Tab Switcher画面でアドレスバーを長押しするとメニューが表示されます。 このメニューから複数のWebページをまとめた「タブグループ」を作ることができます。 たとえば旅行や料理などのテーマに沿って、複数のWebページをタブに開いたとき、それを「タブグループ」として保存しておくことができます。 そしてワンタッチでこれらのWebページをまとめて開いたり、これをデバイス間で同期することができます。
またマイクアイコンをタップして、音声でWeb検索を行うこともできます。
サードパーティが開発した拡張機能「Safari extensions」をApp Storeからインストールすることもできます。

ウォレット(Wallet)

国内では名称が「Wallet」から「ウォレット」に変わります。 米国では運転免許証や各州の発行するIDカードをウォレットアプリに格納できるようになります。 旅行時などにこれらのカードを提示するのがより簡単になります。 また家やガレージ、ホテルの部屋や職場のオフィスのドアまで、あらゆる電子化された「鍵」を格納できるようになります。
また、ウォレットアプリに登録した期限切れの電子チケットなどが、自動的に「期限切れ」リストに移動されるようになります。 設定(設定)-(ウォレットとApple Pay) 画面にはこれを無効にするスイッチが準備され、今まで通り期限切れの電子チケットを残すこともできます。
交通系ICカードの設定では、日本国内に居ながら、アメリカや香港、中国などの鉄道・地下鉄のカードも追加可能になります。 海外の交通系ICカードも手元にあればすぐ登録することができます。

Live Text:文字の解析

写真やカメラなどの映像に映りこんだ文字列を解析して、テキストとしてクリップボードにコピーしたり、翻訳したり、電話番号を読み取って電話したり、メールアドレスを読み取ってメールを送信したりできるようになります。 画像に映っている文字列の近辺を長押しするとテキストが認識され、画面右下に黄色いアイコンが表示されます。これをタップすると認識した文字列が選択できます。 そしてコピーや翻訳などの操作が指示できます。
翻訳については、まずは英語、中国語、仏語、伊語、独語、ポルトガル語、スペイン語に対応します。
この機能はCPUに A12 Bionic 以降を搭載した、iPhone XS/XR以降、iPad mini 5以降、iPad Air 3以降、iPad 8以降、iPad Pro 3G以降で使用可能です。

Visual Look Up:画像の解析

写真やカメラなどの映像をタップすると、何が映っているかを解析します。 そしてそれに関する情報を表示してくれます。 動物や植物などの名前、名画のタイトルや作者、本の情報、有名観光地の情報などが、画像から引き出すことができます。

Spotlight:串刺し検索

映画、テレビ番組、連絡先、写真なども検索できるようになります。 Live Textの機能を使って、映っている文字をキーワードにして過去に撮影した写真を検索することもできます。 Spotlight検索画面に表示される「Siriからの提案」にならぶアプリアイコンをホーム画面にドラックしたり、ここでアイコンを長押しして「Appを削除」できるようになります。

写真

[For You]-[メモリー]のインターフェースデザインが変わります。そして Apple Musicストリーミングサービス を利用しているなら、「メモリー」のBGMにもApple Musicの楽曲が使用できます。 Apple Musicであなたの好みに合わせて提案された楽曲を選択して、「メモリー」に使用することができます。 また「メモリー」を長押ししたときに表示されるメニューに「Feature This Person Less(この人物の表示を少なくする)」オプションと「Remove From Featured Photos(注目の写真から削除)」オプションが追加されます。 これを使うと「メモリー」に表示してほしくない写真を指定できます。 また「メモリーミックス」という機能を使えば、まるで画像編集ソフトの「フィルター」機能のように、プリセットされた様々な色調、BGMなどから好みのものを選んで、「メモリー」に適用することもできます。
写真に埋め込まれた、撮影日時、場所、機材、焦点距離、絞りなどのEXIF情報を見ることも可能になります。 この情報はをタップして表示します。 ここではキャプションを編集したり、撮影日などの一部の情報は編集も可能です。 アイコンに星マークが添えられているときは、その写真でVisual Look Up機能が有効です。何が映っているかが解析されます。
さらにここには「どのアプリで保存されたものか」などの追加情報も表示されます。 これを長押しするとフィルターとして動作し、デバイスに格納された、同じ条件のほかの写真を検索することも可能です。 Safariからダウンロードした写真の一覧、メッセージで受信した写真の一覧、などが簡単に確認できます。
また[Live]アイコンをタップするとループ、バウンス、長時間露光などのエフェクトがすぐに呼び出せるようになります。
[アルバム]-[ピープル]アルバムでは、機械学習の力を借りて、人の認識能力が向上します。アクセサリーを身に着けていたり、顔が隠れていても体や衣服の情報などから認識が可能です。 また、間違って認識されてしまった場合は[...]アイコンをタップして「タグ付き写真の管理(Manage Tagged Photos‌)」を選ぶと、人の名前などの分類結果(タグ)を追加・編集・削除することができます。
なお、アップルは写真に写りこんだレンズフレアを自動的に軽減する機能もテストしているようです。

リマインダー

場所、期限、フラグ、優先度など、さまざまなフィルターに基づいてリマインダーをフィルタリングする「スマートリスト」が作成できます。 「スマートリスト」の内容は、指定した条件に従って、自動的に常に最新に保たれます。
またキーボードの上部に表示される「#」ボタンをタップしてキーワードを入力すると「タグ」を付けることができます。「タグ」によるアイテムの整理や検索ができます。 「タグ」は空白で区切ることで、一度に複数を入力することができます。 「タグ」をキーワードにした「スマートリスト」を作ることもできます。

ヘルスケア

家族や医療チームとデータを共有する方法、歩行の安定性と転倒のリスクを評価する指標、健康の変化を理解するのに役立つ傾向分析など、多くの改良が行われます。
健康に関する重要な通知を、iOS15以上のデバイスを所有している家族と共有することができます。 家族、特に高齢者や子供の健康状態を、Cerner, Allscripts, AthenaHealth, CPSI, DrChrono, Meditech Expanse などのプラットフォーム経由で監視することもできます。 もちろん共有する情報は本人が選択することができ、いつでも変更可能です。

iCloud+(プラス)

iCloudの容量追加オプション(月額130円からの有料サービス)の新しい名称です。 このオプションを MacOS Monterey, iOS15, iPadOS15 から利用した場合は、追加料金不要で、下記のようなプライバシー&セキュリティ機能が利用できるようになります。 なお、容量追加オプションの申し込みは 設定(設定)-[アカウント(自分の名前)]-iCloud(iCloud)-[ストレージを管理]-[ストレージプランを変更] から行います。

プライベートリレー(iCloud Private Relay)


VPNのように、ネットワーク接続を仮想化して、インターネットアクセスをより安全にするサービスです。 この機能を タッチパネル:ON(オン) にすると、 デバイスから送信されるデータは暗号化され、アップルが運用する入口プロキシと、他のコンテンツプロバイダが運用する出口プロキシの、2段のプロキシサーバを経由します。 このため、IPアドレス、位置情報、ブラウズ履歴などは隠蔽され、他人があなたの情報を得ることはできません。 この機能はSafariでのWebアクセス、DNSクエリ、HTTPリクエストで使用されます。 ただしVPNとは異なり、アクセス元のリージョン(地域)情報は変更されない(アクセス元と同じリージョンのIPアドレスが、ランダムに使用される)ため、ビデオストリーミングなどのリージョンベースのアクセス許可・制限を行うサービスはこれまで通り動作します。 このためサイトブロッキングの回避はできません。
プライベートリレーは、Wi-Fi/モバイルデータ通信で、それぞれ個別にON/OFFできます。 また、企業ネットワークや学校などのネットワークでは、すべてのネットワークトラフィックが監査され、プライベートリレーが使用できない場合があります。
なお、この機能は、各国の法律に従い、特にネット規制の強い 中国、ベラルーシ、コロンビア、エジプト、カザフスタン、サウジアラビア、南アフリカ、トルクメニスタン、ウガンダ、フィリピン などの国では使用できません。 また大手キャリアの一部のサービスが利用できなくなる可能性があります。

メールを非公開(Hide My Email)


Webサイトやメールマガジンの登録時に使える、そのサイト専用のテンポラリなメールアドレスを生成することができます。 このようなサービスを利用するときに、あなたの本当のメールアドレスを入力する必要がなくなります。 テンポラリなメールアドレスはカテゴリごと、またはWebサイトごとに生成することができ、その数に上限はありません。 もちろんこのテンポラリなメールアドレスに送信されたメールは、あなたの本当のメールアドレスに転送されます。 転送されたメールに対して、標準の(メール)アプリで返信すれば、引き続きあなたのメールアドレスは隠されます。 そしてそのテンポラリなメールアドレスにスパムなどが届くようになったら、それを停止・削除できます。 この機能は、メール、Safari、iCloudの設定に組み込まれます。
この機能を使うには、新しいサービスなどにサインインするときに、そのIDとしてメールアドレスを使用するよう選択します("Sign in With Apple"ではありません)。 そしてメールアドレスの入力時にキーボードに現れる「メールを非公開(Hide My Email)」ボタンをタップします。 すると自動的にランダムなメールアドレスが入力されます。 生成されたメールアドレスに、どのサイトに利用したかなどのコメントを付けることもできます。 あとは「使う」をタップするだけでOKです。
また、iCloudの設定ページを開くと、これまでに生成されたランダムなメールアドレスと、それが使用されているサービス(URL)の一覧を見ることができます。 これをタップすると、メールの転送先を変更したり、このランダムなメールアドレスを無効にすることもできます。 iCloudの設定ページで「新しいアドレスを作る」をタップすることでもランダムなメールアドレスを作ることができます。

HomeKitセキュアビデオ(HomeKit Secure Video)


(ホーム)アプリに対応した監視カメラの映像通信を暗号化し、iCloudに保存します。 接続する監視カメラの数には制限はなく、この映像の記録容量はiCloudの使用容量にはカウントされません。

カスタムメールドメイン(Custom email domain)


iCloudメールアドレスにカスタムドメイン名を付けることができます。 "@icloud.com" / "@mac.com" / "@me.com" の部分を、あなたが所有している、自分の好きなドメインに変更できます。 そして家族も同じドメインのiCloud‌メールアカウントが使用できるようになります。 これは、"https://www.icloud.com/"にログインし、「アカウント設定」画面の「カスタムメールドメイン」メニューにある「設定」ボタンを押して設定します。

iCloudバックアップ

デバイスのバックアップについては、iCloudの容量が不足しているときでも、無料で最大3週間は一時的に容量を拡大してデバイスのバックアップを保存できるようになります。 これにより、iCloudの容量が不足しているときでも機種変更時のデータ移行ができるようになります。

その他の新機能

ドラッグ&ドロップ


iPadシリーズでは2017年のiOS11から実現していた、ドラッグ&ドロップによるアプリ間のコンテンツのコピーが、iPhoneでもできるようになります。 画像、テキスト、ファイルその他をアプリ画面内で長押ししたまま、別の指でアプリを切り替えて指を離すと、長押ししていたコンテンツがコピーされます。 長押ししたまま別の指で別のコンテンツをタップしていくと、同時に複数のコンテンツが選択できます。まとめて複数のコンテンツをコピーできます。
また、スクリーンショットも、キャプチャした直後に、画面左下に表示されるサムネイル画像を直接ドラッグすることで、写真の任意のフォルダや、写真以外のアプリにコピーすることができます。 ただし従来通り写真アプリのマイアルバムにもスクリーンショットが保存されます。
すなわちドラッグ&ドロップの操作は移動ではなくコピーとなります。

ミー文字


毎度ながら、いろいろなオプションが追加され、表現力が強化されます。 40を超える装身具、3色の衣類の色、3種類のメガネが追加され、右目と左目の色を別のもの(オッドアイ)に指定することも可能です。 酸素チューブなどの医療機器を身に着けている姿も表現できます。

メールのプライバシー保護


tracking pixelと呼ばれる、HTMLメール本文に埋め込まれた、とても小さな目に見えない画像ファイルを使ってユーザートラッキングを行う手法があります。 この画像ファイルのダウンロードリクエストを使って、その受信者の情報(User-Agent情報)や、開封したか否か、閲覧した回数などを知るものです。
今回これを無効にする機能が搭載されます。 これは iCloud Private Relay と同様の仕組みで、リモートコンテンツはバックグラウンドで非公開で読み込み、複数のプロキシサービスを介してルーティングし、IPアドレスを隠蔽するので、送信者には正確な情報が伝わりません。
この機能は初期値は無効となっています。有効にするには、 設定(設定)-(メール)-[プライバシー保護(Privacy Protection)] 画面で「“メール”のアクティビティを保護(Protect Mail Activity)」を タッチパネル:ON(オン) にします。

アプリやサイトのプライバシー保護


設定(設定)-プライバシー(プライバシー)-[Appアクティビティを記録]画面で[Appアクティビティを記録]を タッチパネル:ON(オン) にしておくと、「プライバシーレポート(Privacy Report)」が生成されます。 そのアプリが位置情報やカメラ、マイクなど、あなたが「許可した情報」に何回アクセスしたかが表示されます。 この画面で「Appアクティビティを保存」をタップすると、この情報がJSON形式ファイルでダウンロードできます。
また、事前に 設定(設定)-[パスワード]画面で設定しておくと、 2段階認証が要求されるサイトにアクセスするときには、認証コードを自動的に生成して適用する機能も搭載されます。 Google Authenticatorなどのアプリを使用する必要がなくなります。

アクセシビリティ


アプリごとに画面や文字サイズの設定を変更できます。 文字の太さ、大きさ、コントラスト、色の反転など、実に多くの項目がアプリごとに個別に設定できます。 なお、文字サイズはコントロールセンターからも指定できます。
周囲の騒音を削減して集中力を維持するために、ノイズや波の音、雨音、小川のせせらぎ音を流す「バックグラウンドサウンド」が搭載されます。これは 設定(設定)-(アクセシビリティ) -[オーディオ/ビジュアル]-[バックグラウンドサウンド]画面で設定できます。 これには「メディアの再生時に使用」というオプションがあり、初期値は タッチパネル:ON(オン) になっています。 このため音楽やビデオの再生時にも、バックグラウンドサウンドがミックスされます。不要な場合はこれを タッチパネル:OFF(オフ) にします。 また、コントロールセンターに(聴覚)アイコンを登録すると、ここからバックグラウンドサウンドのON/OFFができるようになります。 あるいは 背面タップのアクセシビリティショートカットや、 (ショートカット) アプリでも、バックグラウンドサウンドのON/OFFができるようになります。
VoiceOver(音声による読み上げ)機能では、画像の中に映った人、物、文字、表などについても情報を音声で伝えてくれます。

天気


アイコンと画面のデザインが変更されます。背景のアニメーションも変更されます。 またデータの提供元が正確さで定評があり、アップルに買い取られた「Dark Sky」のものに変わります。 新たに地図上で、気温マップ、降水量マップ、大気質マップも見ることができます。 また例えば雨が降りそうなときなど、通知を受け取ることもできます。

メモ


各メモには「#」に続くキーワードで「タグ」を付けることができます。 「タグ」によるアイテムの整理や、「メンション」と「アクティビティビュー」という機能を使って、ほかの人との共有と作業の効率化ができます。 ただし、あなたがお持ちの一部のデバイスがiOS14.5より以前である場合、そのデバイスからは、タグをつけたメモそのものが見えなくなるので注意してください。
また、メモアプリに限らず、文字列を編集する時に、テキストを長押ししたときに表示されていた「虫メガネ」がiOS12以来復活します。

翻訳


翻訳アプリの機能がiOS全体に埋め込まれます。 翻訳アプリを起動しなくても、デバイス上のあらゆる場所にあるテキストを翻訳できるようになります。 話し言葉を聞き取って自動的に翻訳を開始することもできます。

空間化ステレオ(Spatialize Stereo)


iOS14ではSpatial Audio(空間オーディオ)の楽曲配信が始まりましたが、iOS15では、既存のステレオサウンドを疑似的に3D空間オーディオ化する、空間化ステレオ(Spatialize Stereo)機能が搭載されます。 コントロールセンターに「空間化ステレオ(Spatialize Stereo)」のスイッチが搭載され、これを タッチパネル:ON(オン) にすると、既存のステレオ楽曲が3D空間オーディオのように楽しめます。 ただし利用にはジャイロセンサーを搭載した、AirPods Pro / AirPods Max が必要です。

ホーム画面の編集


iOS14ではホーム画面をページ単位で表示/非表示にすることができるようになりましたが、iOS15では、さらにページ単位で順序変更、あるいは削除もできるようになります。 「ホーム画面を編集(Jiggle mode)」になっているときに、画面下部のドットの並びをタップすると、各ホームページがグリッド上に一覧表示されます。 ホームページの画像をドラッグするとページ単位の並び替えができ、ホームページの画像の下のチェックマークを外した(非表示に指定)ときに表示される をタップするとページ単位で削除することができます。

ウィジェット


「探す」「Game Center」「App Store」「今日」「睡眠」「メール」「人(ファミリーシェアリング)」「連絡先」 といった新しいウィジェットが追加されます。 カレンダーウィジェットは、2x2サイズでもひと月まるごとのカレンダーが表示できるようになり、また色を変更できるようになります。
また、スマートスタックには、ユーザーの役に立つウィジェットが自動的に追加、削除される機能が加わります。 例えばカレンダーウィジェットを使用していないときに、カレンダーアプリに登録した会議が近づいてくると、一時的にカレンダーウィジェットがスマートスタックに追加され、会議が終わると削除されるようになります。
スマートスタックに配置された、最もよく使用するアプリから生成される「Default widgets」、 あなたの使用しているアプリなどから、過去のアクティビティに基づいて適切なタイミングでスマートスタックに新たなウィジェットの追加が提案される「ウィジェットの提案(Suggested widgets)」 も使用できます。

探す


新たに「置き忘れ/盗難防止」機能が使えるようになります。 これを有効にすると、「探す」に対応しているデバイスや AirTag が、iPhoneから離れて、そのBluetooth電波到達範囲を超えるときに警告を受け取ることができます。 これを有効にするには、探すアプリでアイテムの詳細画面を開き、「置き忘れたときに通知する(Notify When Left Behind)」を タッチパネル:ON(オン) にします。 なお、アイテムごとに、自宅や職場など、この通知を無視する場所(例外)を指定することもできます。
また、電源がオフになっている、または初期化(消去)されているデバイスでも、FindMyネットワークを使用してデバイスを見つけられるようになります。 またデバイスが初期化されたあとでも、起動画面(Hello画面)には、そのデバイスは アクティベーションロック されており、位置情報を追跡可能であり、人の所有物である旨のメッセージが表示されます。
Bluetoothの到達範囲を超えて紛失した AirPods Pro と AirPods Max の場所も、FindMyネットワークを使って探せるようになります。
「人を探す」機能では、位置情報の更新が、これまでの数分おきから、連続してリアルタイムに更新されるようになります。
また、「探す」の ウイジェット も提供されます。ホーム画面に「探す」の画面を貼り付けることができるようになります。

Siri


タイマーやアラームの設定、設定画面の機能のON/OFF、ボリュームの上下、アプリの起動など、いくつかのSiriの処理はデバイス上だけで動作し、サーバーなどには送信されなくなります。 プライバシーが確保されるだけでなく、ネットがつながらないときでも、Siriを使った多くの機能が動作するようになります。 この機能はCPUに A12 Bionic 以降を搭載した、iPhone XS/XR以降、iPad mini 5以降、iPad Air 3以降、iPad 8以降、iPad Pro 3G以降で使用可能です。
また、写真、Webページ、ニュース、Apple Music、Podcast、マップ、メッセージなどのアイテムを共有するようにSiriに依頼できるようになります。 アプリでアイテムを開いているときに「これを○○さんに送って」と話すだけでOKです。 たとえば天気アプリなど、アイテムを共有できない場合、Siri は代わりにスクリーンショットを送信することを提案します。
HomeKitに対応した家電のコントロールもできるようになります。時間や場所(家を出たときなど)の条件を付けてON/OFFを指定することもできます。
AirPodsやBeatsヘッドフォンを使用しているときは、通知やリマインダーをアナウンスすることもできます。
また、設定(設定)機能の呼び出しや(メッセージ)の読み上げなど、 従来はSiriに依頼するにはFaceID/TouchIDでパスコードロックを解除する必要がありましたが、これがAppleWatchを身に着けているとパスコードロック解除が不要になります。

iPhoneのリセット


現在 設定(設定)-(一般) の下にある「リセット」メニューが、「転送またはiPhoneをリセット (Transfer or Reset iPhone)」に変わります。 これを選ぶと「新しいiPhoneの準備(Prepare for New iPhone)」というメニューが現れ、 機種変更・データ移行 の準備を始めることができます。 デバイスの内容をiCloudにバックアップします。 iCloudの容量が不十分の場合でも、デバイスのバックアップは可能です。

AppleIDの管理


アカウントの復旧(Account Recovery Contacts)を使うと、パスワードのリセットや、パスコードを忘れたときのアカウントへのアクセスが簡単になります。 これは 設定(設定)-[パスワードとセキュリティ]-[アカウントの復旧] で設定します。
また、新しいデジタルレガシープログラム(Digital Legacy program)を使って、家族などのユーザーをレガシー連絡先(Legacy Contacts)として指定しておくと、あなたが死亡した場合に、その人があなたのアカウントにアクセスできるようになります。 これは 設定(設定)-[パスワードとセキュリティ]-[故人アカウント管理連絡先] で設定します。

App Store


それぞれのアプリ内で、App内課金の払い戻し請求ができるようになります。 対応したアプリでは[払い戻しを請求]オプションが表示されるので、これをタップして特定のApp内課金を選択し、払い戻しを請求する理由を選択するとリクエストが送信され、48時間以内に払い戻しのステータスに関する最新情報が記載されたメールがAppleから送られてきます。

AppleTV Siri Remote


コントロールセンターに搭載されている Apple TV Siri Remote 機能が、先日発売された AppleTV 4K に添付されている新しいリモコンに合わせて、デザイン変更されます。 ボタンの配置やアイコンが変更されます。 また、独立したApple TV Remoteアプリが使用できなくなります。

AirPlay


MacOS Montereyを搭載したMacを、AirPlayの出力先デバイスに指定できます。

テザリング/インターネット共有


これまでのWPA2に加え、WPA3による暗号化接続が可能になります。

OSバージョンアップ方法の選択


iOS15以降では、最新のiOS(iOS15)にアップデートするほかに、現行のOS(iOS14)のセキュリティアップデートのみを受け取る方法も選択できるようになります。 使用しているアプリの制限などで、iOSを最新にアップデートできない場合でも、最新のセキュリティアップデートを適用できます。

ゲーム画面の録画


Xbox Series X/S ワイヤレスコントローラー、PlayStation 5 DualSense ワイヤレスコントローラーを使ってゲームをプレイしているときに、コントローラーの共有ボタン/クリエイトボタンをクリックすると、最近15秒のゲームプレイ動画が保存されます。

iPadOS15の新機能

iPadOS15は、iOS15の新機能をすべて含んだうえで、さらにiPad向けの次の機能を新たに搭載します。

マルチタスク/複数アプリを同時に開く

より簡単に便利に使えるよう、操作方法が改善されます。 マルチタスク表示中のアプリの画面中央上部には「...」と描かれた新しい「マルチタスクメニュー」が表示されます。 このメニューでフルスクリーン、Slide Over、Split Viewの表示を切り替えることができます。
マルチタスクメニューからSplit Viewを選ぶと、そのアプリは一旦画面外にスライドし、ホーム画面が現れます。 ここから2つめのアプリを選ぶと、この2つのアプリがSplit Viewで表示されます。
Split Viewでは、一方のアプリの画面を上から下にスワイプするとそのアプリだけを閉じ、ホーム画面から別のアプリを選んでSplit Viewを再開することができます。
メモやメッセージがリスト表示されているとき、この中の一つのアイテムを長押しすると表示されるメニューから「新規ウィンドウで開く」を選ぶと、マルチタスクレイアウトを維持したまま、そのメモやメッセージを独立したウインドウで中央に拡大表示することができます。 新しい「shelf」機能を使うと、画面下部に起動中のアプリのサムネイルを一覧表示し、その中からアプリを切り替えたり、新しいアプリを開くことができます。 shelfは、マルチタスクメニューをタップすると、画面下部に現れます。 あるいはキーボードを接続しているときは、(地球儀)キーと下矢印を同時に押すと、shelfが表示されます。 shelfに並ぶサムネイルを上に向かってスライドすると、アイテムを閉じることができます。 またサムネイルを別のアプリに重ねると、Split Viewを開始できます。
また「Appスイッチャー」画面でアプリのサムネイルを別のアプリに重ねるだけで、Split View表示を作り出すことができます。 逆にAppスイッチャーでSplit View表示になっているサムネイルから、一方を別の場所にドラッグすると、Split View表示を解除できます。
そしてiPadにキーボードを接続するときに使えるキーボードショートカットの種類が増えます。 これまで通り [⌘(コマンド)]キーを長押しするとキーボードショートカットの一覧を見ることができます。 アプリを開いているときと、ホーム画面を開いているときでは、異なるショートカット一覧が表示されます。

ウィジェットとAppライブラリ

iPadでも、iOS14のiPhoneと同様に、ウィジェットをホーム画面にも置くことができるようになります。 iPadの大画面に合わせた、大きなサイズのウィジェットも選べます。
またiOS14のiPhoneから導入された「Appライブラリ」も、iPadでも使えるようになります。 iPadOSのAppライブラリは、Dockに組み込まれます。Dockからワンタッチで呼び出せます。 Appライブラリからアイコンをドラッグしても、Slide Over、Split Viewを開始することができます。
そしてiPhone同様、ホーム画面をページ単位で表示/非表示にすることもできるようになります。

クイックメモ

どのアプリの中からでもすぐに呼び出してメモが作成できる「クイックメモ(Quick Note)」が搭載されます。 キーボードショートカット((地球儀)+[Q])で、またはコントロールセンターから、あるいは画面の右下の端から指またはApplePencilでスワイプすると、このクイックメモを呼び出すことができます。 呼び出したクイックメモはドラッグすると位置を移動することができ、ピンチイン・ピンチアウトで大きさを変更できます。クイックメモの上端をドラッグすると、画面の外に追い出すこともできます。
Safariや写真など、別のアプリでコンテンツを開いているときに、クイックメモ画面にある「リンクを追加(Add Link)」をタップすると、そのコンテンツへのリンクがクイックメモに貼り付けられます。
作成したクイックメモは、メモアプリに新たに作られる「クイックメモ」フォルダに格納され、ここから一覧表示することができます。 またiPadでクイックメモを作成すると、iPhoneとMacのメモアプリにも表示されます。
クイックメモを開くと、最後に入力したメモが表示され、左右にフリックすると過去のクイックメモが表示されます。また 設定(設定)-(メモ)-[クイックメモ] 画面で、「最後のクイックメモを再開(Resume Last Quick Note)」を タッチパネル:OFF(オフ) にすると、クイックメモを呼び出したときに、常に新しい(白紙の)メモを開くことができます。

メモ

iPhone同様、各メモには「#」に続くキーワードで「タグ」を付けることができます。 タグをつけたメモは、タグ別に分類された「Smart Folders」に格納されます。 そしてメモアプリに新設される「タグブラウザ」から、タグをキーワードにして簡単にメモを探すことができます。 ただし、あなたがお持ちの一部のデバイスがiOS14.5より以前である場合、そのデバイスからは、タグをつけたメモそのものが見えなくなるので注意してください。
Activity view画面では、共有メモにほかの人が実施した変更の履歴を一覧で見ることができます。 また、 メッセージアプリと同様の「Mention」機能 を使って、変更の履歴などを特定のメンバーに通知することもできます。

Swift Playgrounds

プログラミング言語「Swift」がゲーム感覚で学べるiPad用のアプリ「Swift Playgrounds」で、iPod/iPad/iPhone用のアプリが作れるようになります。 有料の「iOS Development Program」へ参加していれば、作ったアプリを直接App Storeで配布することも可能です。

翻訳

iPadでも、iOS14のiPhoneで搭載された「翻訳」アプリが使えるようになります。 またiOS15同様、翻訳アプリの機能がiPadOS全体に埋め込まれます。 翻訳アプリを起動しなくても、デバイス上のあらゆる場所にあるテキストを翻訳できるようになります。 話し言葉を聞き取って自動的に翻訳を開始することもできます。
またiPadでは改善された「会話モード」が搭載され、2人の話者がそれぞれお互いの言語で自由に話しても、正しく自動的に翻訳が行われるようになります。

ファイル

NTFSフォーマットのドライブからのファイル読み込みに対応します。ただし移動・書き込みなどはできません。
またファイルの転送中に画面右上のダウンロード中アイコンをタップすると、より大きなプログレスバーが表示されます。 ここに表示される「Edit」をタップ、またはプログレスバーを右から左にフリックすると「キャンセル」ボタンが表示されます。 ダウンロードを個別に、またはまとめてキャンセルできます。
マウスまたはトラックバッドを接続しているときに、画面上でクリック&ドラックすることにより、複数のファイルまたはフォルダーを同時に選択できます。
ファイルの並べ替えのオプションに、従来の「アイコン」「リスト」「カラム」に加え、新たに「グループ」が加わります。 これは、ファイルのタイプ(PDF、写真、ドキュメント、ビデオ、その他)に基づいてすべてのドキュメントを並び替えます。

キーボードとマウスをMacと共有:ユニバーサルコントロール

この秋リリースされるMacOS Montereyと協調して、ひとつのキーボードとマウスをMacと共有することができます。 これをユニバーサルコントロール(Universal Control)と呼びます。 まるでiPadがMacの拡張ディスプレイになったように、MacとiPadの画面の間で、スムーズにマウスカーソルを移動することができます。 そしてデバイス間でファイルをドラック&ドロップしてコピー/移動することができます。 またキーボードから入力したテキストは、マウスカーソルが表示されているほうのMacまたはiPadに入力されます。

設定方法


MacのそばにiPad、または別のMacを近づけ、Macの設定画面の「AirPlayとHandoff」欄で、デバイスを接続することができます。 接続にはWi-Fiが使用されます。 また接続するすべてのデバイスは Bluetooth, WiFi, Handoff を有効にし、約10m以内の距離に近づけ、同じApple IDでiCloudにサインインしている必要があります。 接続したデバイスがMacの左右どちらに配置されているかは、「モニター」欄で設定します。

対応デバイス


ユニバーサルコントロールをサポートするデバイスは、 Macシリーズは、MacBook (2016年発売以降), MacBook Air (2016年発売以降), MacBook Pro (2016年発売以降), iMac (2017年発売以降), iMac Pro, Mac mini (2018年発売以降), Mac Pro。 iPadシリーズは、iPad mini (第5世代以降), iPad (6以降), iPad Air (第3世代以降), iPad Pro(全モデル) です。

iPhone用アプリがランドスケープで動作

iPadOS14以前では、iPhone用アプリはポートレートモード(縦長方向)で動作していましたが、iPadOS15からはランドスケープモード(横長方向)でも動作します。 必要に応じてポートレートモードも使用できますが、デフォルトではランドスケープモード、またはアプリを最初に開いたときのiPadの向きに切り替えられます。

低電力モード

iPhoneではiOS9から搭載された「低電力モード」が、iPadOSとMacOSにも搭載されます。

watchOS8の新機能

写真

写真を利用した文字盤のバラエティが増加します。

ポートレートモードの文字盤


背景をぼかして人物を強調した ポートレートモード で撮影した写真が文字盤になります。 デジタルクラウンを回すことでアクティブになる、アニメーション化された3次元効果を生成できます。

メモリーの文字盤


iPhoneの (写真)アプリで [For You]-[メモリー] に自動抽出されたおすすめの写真を、毎日自動的にAppleWatchに同期して、文字盤に使うことができます。 また、この写真をモザイク画のように複数組み合わせて、1つの文字盤に表示することができます。

写真の共有がより簡単に


iOS15の「あなたと共有(Shared with You)」機能と同様に、AppleWatchの写真アプリからも、 (メッセージ) 経由で簡単に、写真が共有できるようになります。

ホーム

ホームアプリに登録された複数のスマートホームアクセサリを連携して動作させることができます。 たとえば、誰かがドアベルを鳴らした時には、ドアのロックを解除したり、玄関のライトをオンにしたりするオプションが表示される場合があります。
また新しい「Camera room」という部屋が設定され、ホームアプリに登録されたすべての監視カメラの映像をひとまとまりで閲覧することができます。 インターフォンのような音声通話に対応した監視カメラであれば、ここから通話することも可能です。
ホームアプリはあなたが何時ごろにどの「シーン」「オートメーション」をよく使うかを検知して、あなたが必要とするときにそれを提案してくれます。
またホームアプリの画面のトップには、登録したスマートホームアクセサリの動作状況(ON/OFFなど)がアイコンで表示されます。

Wallet

電子化した鍵に対応しているドアノブや自動車を入手したら、その鍵をWalletに取り込むことができます。 AppleWatchがこれらの鍵として使えます。 iCloudファミリー共有 機能を使って、登録した鍵を家族と共有したり、お客様や、家の工事に入る業者などと一時的に共有することも可能になります。
また米国では運転免許証や各州の発行するIDカードをWalletに格納できるようになります。

メッセージとメール

音声入力を使って入力したテキストの、一部を修正する手段が準備されます。 デジタルクラウンを回して修正したい位置にカーソルを移動し、Scribble(走り書き)で修正できるようになります(日本語にも対応するか否かは不明)。
またテキストの入力方法として準備されている、音声入力、Scribble、絵文字を混在して使用することができるようになります。 最初に入力手段を1つだけ選ぶのではなく、最適な入力方法を切り替えながらテキストを作り上げていくことができます。
「スタンプ」のように、入力された単語やフレーズに関連したGIF画像を選択して、メッセージとして送信する機能も搭載されます。
そしてiOS15の「あなたと共有(Shared with You)」機能と同様に、AppleWatchのミュージックアプリからも、 (メッセージ) 経由で簡単に、AppleMusicの楽曲が共有できるようになります。

Focus

iOS15同様新しい「Focus」という機能が搭載されます。 これはあなたのシチュエーションに応じて、通知やメッセージなどの動作を変更するものです。

マインドフルネス

従来の「呼吸」アプリがデザイン一新、名前も「マインドフルネス」に変わります。 そして瞑想を行うための「リフレクト(Reflect)」セッションが追加されます。

睡眠

睡眠管理機能に、眠っているときの1分あたりの呼吸数(睡眠呼吸数(sleeping respiratory rate)とも呼ばれます)の計算機能が追加されます。

ワークアウト

新たに「ピラティス」「太極拳」がメニューに加わります。

その他の新機能


探す


従来は「人を探す」機能しかなかったAppleWatchの (探す) アプリで、iPhone同様デバイスも探すことができるようになります。 これは新しい「Find Devices」というアプリとして実現されるかもしれません。

ファミリー共有設定


ファミリー共有設定でセットした子供・家族向けのAppleWatchで、機能が強化されます。 一部の地域で交通系カードが使用できるようになります。またGoogleカレンダーとGmailが使用できるようになります。 また子供も「ハイキング」のワークアウトを計測できるようになります。

AssistiveTouch


AppleWatchにも AssistiveTouch が搭載されます。 腕や手のゼスチャーを使って、画面に触れることなくApple Watchをコントロールすることができるようになります。 これについては 2021年5月21日のプレスリリース (米Apple) のページで興味深いデモビデオを見ることができます。

常時点灯ディスプレイ


これまでは文字盤で機能していた常時点灯の機能が、アラーム、マップ、ストップウオッチなど、サードパーティアプリを含む、より多くのアプリで動作するようになります。 なお、常時点灯ディスプレ機能が使えるのはSeries5以降のAppleWatch(SEを除く)のみです。

連絡先


AppleWatchにも新たに 連絡先アプリ が搭載されます。 AppleWatchだけで家族や友人の連絡先を確認するだけでなく、新規登録や内容の編集も可能です。

コントロールセンター


AppleWatchのコントロールセンターで、今聞いているメディアのヘッドフォンオーディオレベルがリアルタイムに確認することができるようになります。

天気


表示される情報が増えます。警報・注意報の通知、大雨のアラート、雨の強さが確認できます。 ただし日本でも対応するか否かは不明です。

タイマー


一度に複数のタイマーをセットすることが可能になります。 Siriを使って、それぞれのタイマーにラベル(名前)を付けることができます。

tvOS15の新機能


FaceTime : SharePlay


iPod/iPad/iPhoneそしてMacでFaceTime通話中に、AppleTVを追加することによって、あなたがAppleTVで見ているAppleTVアプリのコンテンツを、通話者全員で共有できます。

AppleTVアプリ


AppleTVに搭載されているAppleTVアプリに「For All of You(みんなのため)」という欄ができます。 ここには、そのAppleTVにサインインしているメンバー全員に興味のありそうな作品が提案されます。 また「あなたと共有(Shared with You)」という欄には、 ほかの人が(メッセージ)を使ってあなたと共有したコンテンツが表示されます。

その他の新機能

Spatial audio(空間オーディオ)


AirPodsProまたはAirPodsMaxを使うと、AppleTVのコンテンツでも空間オーディオが楽しめます。 AppleTVは、AirPodsProまたはAirPodsMaxの加速度計の入力を使って、ユーザーの頭の動きを判別します。 ユーザーが一定時間同じ方向を見ていると、空間オーディオを「中央」にリセットします。 ユーザーが立って歩き回ると、それに従ってオーディオの配置が変更され、着席して再びテレビを見つめるとリセットされます。

AirPodsの連携


AirPodsシリーズが、iPhoneやMac同様、AppleTVでも自動的に接続を切り替えて使用できるようになります。 AirPodsシリーズをAppleTVに近づけるだけでペアリングできるようになります。

HomePod mini の連携


2台のHomePod miniを、AppleTVのデフォルトステレオスピーカーとして設定できるようになります。

HomeKitカメラの機能強化


HomeKit対応の複数の監視カメラの映像を、AppleTVでも一覧表示することができるようになります。

Face ID, Touch IDでのサインイン


AppleTVにインストールした各種アプリへのサインインが、iOSデバイスのFace ID, Touch IDを使ってできるようになります。 この機能に対応したアプリでは、「Sign in With Apple Device」というメニューが表示されるので、これを選べばFace ID, Touch IDを使ってサインインできます。

iOS15/iPadOS15/watchOS8/tvOS15関連ニュース

2021年6月:WWDCでのiOS15発表後の記事



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