集中モードの使い方/おやすみ中・仕事中・運転中は着信・通知を拒否する
もくじ
- 集中モードとは
- 集中モード使い方の基本
- 集中モードをロック画面・壁紙の自動切り替えのために使用する
- シチュエーションを選択する
- 「おやすみモード」と「睡眠」の違い
- 集中モード中に通知を許可する人・アプリを選ぶ
- 集中モードが有効な時のロック画面・ホーム画面を設定する
- 集中モードの起動条件を設定する/スケジュールで自動的に切り替える
- 集中モードのフィルタを設定する
- 集中モードを削除する
- 集中モードをコントロールセンターから起動・終了する
- 「睡眠」集中モードの使い方
- 「運転」集中モードの使い方
- 「ゲーム」集中モードの使い方
- 「フィットネス」集中モードの使い方
- 「マインドフルネス」集中モードの使い方
- 「さまたげ低減」集中モードの使い方
- オリジナルシチュエーションの集中モードを作る
集中モードとは
集中モードとは、おやすみ中・仕事中・運転中などのシチュエーション別に、作業に集中するために、アプリからの通知や電話やメッセージの着信を抑止したり、ホーム画面やロック画面に表示される情報を絞り込むことができる機能です(iOS15以降)。 荷物の配達やタクシーの配車など、通知される時間が重要な通知は、「集中モード」を迂回させて即時に通知させることもできます。集中モードは、コントロールセンターからタップするだけで有効/無効が切り替えられます。 また、時間、場所、起動するアプリなどをトリガに、自動的に有効/無効を切り替えることもできます。 (通知センター) の通知方法を、より細かくコントロールできます。
「通知センター」と「今日」画面の使い方
これは、iOS6.0から搭載された「
おやすみモード
」が機能アップしたものです。
iOS14までのおやすみモードについては下記をご覧ください。
おやすみモードの使い方/運転中・就寝中は着信拒否する
集中モード使い方の基本
集中モードは、以下の手順で使います。- 設定するシチュエーションを選びます。シチュエーションは、最初から準備されている「おやすみモード」「パーソナル」「仕事」など9種の中から選ぶか、自分で好きな名前を設定します。
- 選んだシチュエーションで、通知を許可する人とアプリ、画面の表示方法、有効にするスケジュールなどを設定します。
- あとは必要な時に必要な集中モードを選んでONにするだけです。 いろいろな条件で、自動的にON/OFFさせることもできます。
集中モードをロック画面・壁紙の自動切り替えのために使用する
集中モードでは、それが有効になった時に表示する ロック画面・ホーム画面が指定 できます。また集中モードは スケジュール 機能を使うと、自動的にオン/オフできます。 このため、ロック画面・ホーム画面の指定以外のすべての制約を取り払った オリジナルシチュエーション(カスタム)の集中モード を作れば、ロック画面・壁紙の自動切り替えのためだけに使用することができます。シチュエーションを選択する
まずは「おやすみモード」を例にして、集中モードの使い方を説明します。 どのシチュエーションを選んでも、基本的に同じ手順で設定できます。 ただし 睡眠、 運転、 ゲーム、 フィットネス、 マインドフルネス の各シチュエーションは、主にその起動トリガーに特徴があり、他と異なる方法で自動で開始することができます。なお、この下にある「デバイス間で共有」を (オン) にすると、同じApple IDでiCloudにサインインしているすべてのデバイスで、設定が共有されます。 例えばiPhoneで集中モードを新規に設定したり、それをオン/オフすると、あなたの持っているiPadでも集中モードがオン/オフされます。
また、この画面の右上にある「+」をタップすると、このリストにないシチュエーションの集中モードを作ることができます。
「集中モード状況を共有」を (オン) にすると、あなたに連絡を取ろうとした人に対して、あなたが「集中モード」中のため、返事ができない旨が表示されます。 ただし、相手に表示される内容はアプリによって異なります。 また、この機能に対応していないアプリもあります。
「共有元」欄では、どの集中モードの時に「集中モード状況を共有」するかが選択できます。
「通知を許可」欄で、おやすみモードをオンにしているときであっても通知を許可する人とアプリが選べます。
「画面をカスタマイズ」欄で、おやすみモードをオンにしているときの、画面に関する設定ができます。 「選択」をタップすると、おやすみモードをオンにしているときに表示するロック画面を指定できます。 「編集」をタップすると、おやすみモードをオンにしているときに表示を許可するホーム画面を、ページ単位で指定できます。
「自動的にオンにする」欄では、スケジュールを指定したり、場所などの条件で自動的にオンにするような指定ができます。
これらの設定の詳細について、以下で順に説明していきます。
「おやすみモード」と「睡眠」の違い
集中モードのシチュエーションには、「おやすみモード」と「睡眠」という2つのよく似たものが準備されています。 どちらも集中モードの機能 ( 通知を許可する人とアプリの選択、ホーム画面とロック画面の設定 ) は同じです。 しかし「睡眠」では (ヘルスケア) アプリと連携し、睡眠時間の目標と実績を管理することができます。睡眠時に使用したい場合は「睡眠」を、単にデバイスの使用を一時的に「おやすみ」したいときには「おやすみモード」を使うとよいと思います。
iPhoneとApple Watchで睡眠管理・皮膚温の記録
「睡眠」集中モードの使い方
集中モード中に通知を許可する人・アプリを選ぶ
「通知を許可」欄の「連絡先>」をタップすると人が、「App>」をタップするとアプリが選べます。
「追加+」と書かれている部分をタップすると・・・
連絡先(電話帳/アドレス帳)の使い方
初期値では 電話 FaceTime の「よく使う項目」に登録した人からの着信のみを受けるようになっています。 「すべての人」を選べば、着信についてはおやすみモードのON/OFFにかかわらず、誰からでも常に受けるようになります。
また「繰り返しの着信を許可」を (オン) にすると、同じ人から3分以内に2度目の電話があったときは、誰からの着信であっても通知されるようになります。
同様に「App>」をタップして通知を許可するアプリを選びます。
「追加+」と書かれている部分をタップするとインストールしているアプリの一覧がアルファベット順で表示されるので、そこから選びます。
「即時通知」を (オン) にすると、「即時通知」(下記)が指定されたアプリであれば、このリストに含まれていなくても通知が届くようになります。
「通知センター」と「今日」画面の使い方
つづいて「オプション」欄をタップします。
「ロック画面に表示」を (オン) にすると、集中モードによって抑止された通知が、ロック画面には残されるようになります。
「通知バッジを非表示」を (オン) にすると、アプリに通知があっても、その数を示す「バッジ」がホーム画面に表示されなくなります。 「バッジ」が気になってアプリを開いてしまうことを避けられます。
「通知を消音」欄では「常に知らせない」または「ロック中」が選べます(iOS17以降)。 初期値は「常に知らせない」です。
「ロック画面を暗くする」を (オン) にすると、 集中モードがオンとなっている間に届く通知は直接通知センターに登録され、ロック画面には何も表示されなくなります(iOS12以降)。 ただし、医療系、ホームセキュリティ系、公共安全系の一部のアプリでは、 (設定)- (通知) -[(アプリ名)]の画面で「Allow Critical Alerts」オプションが選べます。 ここをONにすると、集中モード中でも緊急通知のみは通知されるようになります。
集中モードが有効な時のロック画面・ホーム画面を設定する
なお、自分の好みのロック画面、ホーム画面を作る方法については ロック画面・ホーム画面のカスタマイズ方法 / 壁紙・フォント変更・ウィジェット設定を
また自分の好みのApple Watchの文字盤を作る方法については Apple Watch文字盤の作成・カスタマイズ・デザイン変更方法 をご覧ください。
ロック画面・ホーム画面のカスタマイズ方法 / 壁紙・フォント変更・ウィジェット設定
Apple Watch文字盤の作成・カスタマイズ・デザイン変更方法
なお、iPadではロック画面を選択することはできません。
集中モードをONにしているときに使用しなければならないアプリがある場合は、どこか1つのホームページにまとめておいて、ここでそれを指定します。
集中モードの設定は、iCloudを介して、あなたがお持ちのすべてのデバイスで共通に設定されます。 しかし集中モードの時に表示するロック画面・ホーム画面は、デバイスごとに設定する必要があります。 どれかのデバイスで集中モードを設定したら、すべてのデバイスで、その集中モードの時に表示するロック画面・ホーム画面を設定してください。
集中モードの起動条件を設定する/スケジュールで自動的に切り替える
「スケジュールを追加」をタップするとこのような画面になります。 大きくは「時刻」「場所」「App」に従った起動トリガーが設定できます。 それぞれをタップして、画面の指示に従っていくと設定完了です。
起動条件には非常に多くの選択肢があり、工夫次第で凝った条件での起動も設定できます。 複数のオートメーションを同時に設定することも可能です。
集中モードを (オン) にしたい開始時刻、終了時刻、曜日が指定できます。 画面右上の「完了」をタップすると、スケジュールが追加されます。
「スケジュール」を (オン) にすると、この画面に設定したスケジュールが有効になります。集中モードがスケジュールに従って自動的にON/OFFされます。
「オートメーションを削除」をタップすると、このスケジュールを削除します。
「スマートアクティベーション」をタップすると、iPod/iPad/iPhoneが自動的に適切と思われるタイミングで集中モードをON/OFFしてくれます。 特に条件などの指定は必要ありません。 ただ、本当にあなたに合ったタイミングで集中モードをON/OFFしてくれるかは、使ってみてのお楽しみです。
集中モードのフィルタを設定する
「集中モードフィルタ」を使うと、特定のアプリや機能について、詳細な指定を行うことができます(iOS16以降)。機能 | 内容 |
---|---|
Safari |
集中モードが有効な時に、表示を許可するタブグループを指定することができます。
インターネットブラウザ「Safari」の使い方
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カレンダー |
集中モードが有効な時に、表示を許可するカレンダーを指定することができます。
iPhoneのカレンダーアプリの使い方
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メール |
集中モードが有効な時に、表示を許可するアカウントを指定することができます。
「メール」アプリの使い方
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メッセージ |
集中モードが有効な時に、表示を許可する連絡先を指定することができます。
メッセージ(iMessage/RCS/SMS/MMS)の使い方
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外観モード |
集中モードが有効な時の画面モード(ダークモード/ライトモード)を指定することができます。
ダークモード/ライトモードの切り替え方法
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低電力モード |
集中モードが有効な時に、低電力モードを有効にするか否かを指定することができます。
バッテリーを長持ちさせる 充電上限設定と低電力モードの使い方
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集中モードを削除する
集中モードをコントロールセンターから起動・終了する
コントロールセンターの使い方
シチュエーション名の右端にある をタップすると・・・
「設定」をタップすると (設定)-(集中モード) の各シチュエーションの設定画面が開きます。
「睡眠」集中モードの使い方
(集中モード)画面で「睡眠」を選ぶと、「 おやすみモード 」と同様に、通知を許可する人やアプリ、ホーム画面、ロック画面の設定ができます。 しかしスケジュール/起動トリガは (ヘルスケア) の「睡眠」の設定に従います。
睡眠の情報は (ヘルスケア) アプリで管理され、毎日の就寝と起床の時刻を記録し、設定した目標睡眠時間と比較し、睡眠分析チャートを表示してくれます。
詳しくは iPhoneとApple Watchで睡眠管理・皮膚温の記録 をご覧ください。
iPhoneとApple Watchで睡眠管理・皮膚温の記録
「おやすみモード」と「睡眠」の違い
「運転」集中モードの使い方
自動車のBluetoothまたは ハンズフリー機器 に接続していて、iPhoneを手に取らずに操作できるときは、集中モード中でも電話の着信は可能です。
「運転」集中モードの特徴的な機能は「自動返信」と「運転中」メニューです。
カーナビ/ハンズフリーキット
ここで自動返信の対象に含まれる人には、「運転」集中モード中には「自動返信メッセージ」が返信されます。 ただし、相手がメッセージに「至急」と付加してきたメッセージは通知されます。
そして画面の下部にある「自動返信メッセージ」欄では、自動返信メッセージの文章が設定できます。 ここをタップすると、任意のメッセージが入力できます。
なお、この画面はiPadシリーズにはありません。設定はiPhoneで行います。
なお、この画面はiPadシリーズにはありません。設定はiPhoneで行います。
「ゲーム」集中モードの使い方
「ゲーム」集中モードの特徴的な機能は「ワイヤレスコントローラー」メニューです。
また「スマートアクティベーション」を有効にしておくと 「ゲーム」カテゴリのアプリを起動してしばらくすると、「ゲーム」集中モードが自動的にONになります。 ゲーム集中モードのスマートアクティベーションは、「スケジュールを追加」画面にあります。
ゲームコントローラ/ゲームグリップ | ドローン・ロボット・ゲーム
「自動的にオンにする」欄でゲームアプリを指定しておけば、そのゲームを起動するとすぐに集中モードがONになり、ゲームを閉じるとすぐに集中モードがOFFになるので便利です。 ここには複数のアプリが指定できます。指定したアプリのうちどれか一つを起動すると、集中モードがONになります。
「フィットネス」集中モードの使い方
「フィットネス」集中モードの特徴的な機能は「ワークアウト」メニューです。
Apple Watchの「フィットネス/ワークアウト」アプリの使い方
「マインドフルネス」集中モードの使い方
「マインドフルネス」集中モードの特徴的な機能は「マインドフルネス」メニューです。
Apple Watchの「マインドフルネス」アプリの使い方
「さまたげ低減」集中モードの使い方
「さまたげ低減(Reduce Interruptions)」集中モードとは、AIが通知の内容を評価して、急いで確認が必要だと思われるもののみが通知される集中モードです。 Apple Intelligence が有効な時に使用できる機能です(iOS18.1以降)。
Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)の機能と使い方
一番上にある「Intelligent Breakthrough & Silencing(インテリジェントな通知の抑止?)」は、デフォルトで (オン) となっていて変更できません。
オリジナルシチュエーションの集中モードを作る
なお、画面右上の「×」をタップすると、新しい集中モードの作成をキャンセルします。
ここで「“勉強”集中モード」と書かれている下にある「編集」をタップすると・・・
集中モード中に通知を許可する人・アプリを選ぶ
集中モードが有効な時のロック画面・ホーム画面を設定する
集中モードの起動条件を設定する/スケジュールで自動的に切り替える
集中モードのフィルタを設定する