iPod/iPad/iPhoneが搭載しているコネクタの種類 Type-C/Lightning/Dock
iPod/iPad/iPhoneシリーズ(iPod shuffleシリーズを除く)には、その本体下部に充電とデータ通信に使用するコネクタがついています。 このコネクタの種類には、USB Type-Cコネクタ、ライトニングコネクタ(Lightning Connector)、ドックコネクタ(Dock Connector)などがあります。
もくじ
iPod/iPad/iPhoneが搭載しているコネクタの種類
iPod/iPad/iPhoneは技術の進歩や時代の要求により、搭載しているコネクタをたびたび変更してきました。
製品番号/モデル名の解説 / AppleWatch, iPad, iPhone モデルの見分け方
USB Type-C コネクタの説明
USBコネクタには「通信速度規格」と「給電規格」が定められています。 特にUSB Type-C コネクタに対応する充電器とUSBケーブルは、外見は同じでも、異なる「通信速度規格」と「給電規格」に対応した製品があります。 そして対応する規格によって製品価格も大きく変わります。 詳しくは下記をご覧ください。ライトニングコネクタ/ドックコネクタの説明
iPod/iPad/iPhoneシリーズとパソコンやアクセサリを接続するための、アップル社オリジナルの専用コネクタです。 写真左上が2012年秋のモデル (iPad mini/4th iPad以降/iPhone 5以降/5th iPod touch以降/7th iPod nano以降) から採用された8ピンのライトニングコネクタ(Lightning Connector)、 そして写真右下が2003年春発売の第三世代iPodから2012年春モデル (3rd iPad以前/iPhone 4S以前/4th iPod touch以前/6th iPod nano以前) まで使用された、30ピンのドックコネクタ(Dock Connector)です。 ライトニングコネクタは接続時に表裏を気にすることのない、リバーシブル仕様となっています。 このコネクタの形状、電気的特性は、それが搭載されている全てのiPod/iPad/iPhoneシリーズ間で共通です。 充電やパソコンとの同期に使うだけでなく、スピーカやラジオ、ボイスレコーダなど、あらゆるアクセサリをここに接続して楽しむことができます。なお、ライトニングコネクタ搭載モデルで、従来のドックコネクタ用アクセサリを使用するには変換アダプタを使用します。 ACアダプタやバッテリなどの充電/電源系、スピーカなどの音声出力系などは変換コネクタさえ使えば、従来の30ピンDockコネクタ用アクセサリのほとんどで互換性があります。
USB(ライトニング)ケーブルのいろいろ
USB(ドックコネクタ)ケーブルのいろいろ
USB Type-C/ライトニング/ドックコネクタの使い方
USB Type-C/ライトニング/ドックコネクタの扱いは、デジカメなどのパソコン接続ケーブルと同じです。 丁寧に抜き差しするだけ。パソコンやiPod/iPad/iPhone、アクセサリの電源がONのときでも抜き差し可能です。 ただし、パソコンと同期している最中の取り外しだけは避けましょう。 取り出し方法については、下記パソコンからの取り外しのコーナーをご覧下さい。複数のiPod/iPad/iPhoneの同期
複数のiPod/iPad/iPhoneを同時にパソコンに接続して、同期と充電を一気に行うことが出来ます。 パソコンのUSBポートの数だけ同時に接続可能。さらにUSBハブを使えば、より多くのiPod/iPad/iPhoneを同時に同期することが出来ます。 ただし、アップル社は、同時に複数のiPod/iPad/iPhoneを1台のパソコンに接続することを避けるように指示しています。 パソコンによっては、同時に複数接続すると同期に時間がかかったり、上手く同期できない場合もあります。 こんな時は、1台ずつ差し替えて使うようにしてください。パソコンからの取り外し
タッチパネルモデル(iOS4.3以前)では、同期中に、画面の下に同期をキャンセルするための「キャンセル」スライドバーが表示されます。 これをスライドさせると、同期を中断することができます。
iPhoneの場合、同期中に電話がかかってくると、自動的に同期がキャンセルされます。 このあとすぐにパソコンから取り外して電話に出ることができます。 電話が終わったら、再度パソコンに接続すると、同期が再開されます。
そして数秒後、iPod/iPad/iPhoneの画面から「接続を解除しないでください」や「接続されています」の警告が消えるのを待ってから取り外します。
これでダメならWindowsを終了させて、パソコンの電源が落ちてから取り外してください。
iTunesの左にある「ライブラリ」の「デバイス」部分に表示されているiPodの名前をクリックし、 「概要」画面を表示させてください。
その下のほうにある「オプション」の「ディスクとして使用する」のチェックをはずして、右下の「適用」ボタンをクリックすればOKです。
iPodを「ディスクとして使用する」方法についてはiPod/iPad/iPhoneをUSBメモリとして使用する方法のページでも詳しく解説しています。 併せてご参照ください。
同期時のバックアップをキャンセルする
タッチパネルモデルをパソコンに接続すると、同期の前にまずバックアップが始まります。 しかしこのバックアップ処理はそこそこ時間がかかります。 1日に何度もパソコンに接続していて、バックアップが不要なときは、これをキャンセルすることが出来ます。 iTunesの右図の画面で「バックアップ中」と表示されているときに(スキップ)マークをクリックすると、バックアップだけをキャンセルすることができて、その後の同期は実施されます。 または、iTunesのシステムファイルを加工して、同期時のバックアップを行わないようにすることが出来ます。Documents and Settings/[ユーザー名]/Application Data/Apple Computer/iTunes(XP)
[ユーザー名]/AppData/Roaming/Apple Computer/iTunes(Vista)
の下にある iTunesPreferences.xml / iTunesPrefs.xml ファイルの中の、
<key>User Preferences</key>
<dict>
の下に
<key>AutomaticDeviceBackupsDisabled</key>
<data>
dHJ1ZQ==
</data>
という記述を加えます。すると同期時のバックアップは行われなくなります。 この場合でもデバイス欄のiPhone/iPodの右クリックメニューから、いつでもバックアップを実行させることはできます。
iPod/iPad/iPhoneのバックアップをとる方法
MFi認証とは?:サードパーティ互換性について
MFi認証とは、アップル社が、ライトニングコネクタ/ドックコネクタにおいて、他社(サードパーティ)製アクセサリとiPod/iPad/iPhoneとの互換性を保証することを示すものです。 「MFiロゴ」マークの付いた製品は、アップル社によって互換性が保障されているといえます。 「MFiロゴ」マークの付いていないケーブルやアクセサリは、エラーが出たり、将来のOSアップデート時に使用できなくなる可能性があります。 購入時にはご注意下さい。ユニバーサルドック
ドックコネクタ登場のおかげで、iPod/iPad/iPhoneとアクセサリの間の電気的インターフェースが統一されました。 これに伴い世界中のメーカーからiPod/iPad/iPhone用のアクセサリが発売され、いまや選ぶのも迷うほどの大量のアクセサリが市場にあふれています。 しかし、ドックコネクタのついている位置や本体のサイズの違いのため、 ドッキングタイプスピーカなど、本体と密着するタイプのアクセサリはiPod/iPad/iPhoneの機種ごとに準備する必要がありました。この問題を解決するために2005年秋に登場したのが、 ユニバーサルドックとDockアダプタ です。 2005年秋以降に発売されたiPod/iPhone本体には、ユニバーサルドック対応のDockアダプタ(写真右)が1個ついています。 これをユニバーサルドック対応アクセサリのドック部分に差し込むと、物理的にもピッタリと接続できる、というものです。 ドックコネクタとユニバーサルドックにより、将来にわたりiPod/iPad/iPhone用アクセサリの互換性が保障されることになりました。
なお、ライトニングコネクタには、ユニバーサルドックの仕組みは準備されていません。
ドッキングタイプスピーカ
iPod/iPad/iPhoneスタンド、カーホルダー、ドック
ドックコネクタに出ている信号
ドックコネクタは全部で30ピン。コネクタは JAE社製のDD1シリーズというものが使用されています。 このコネクタに接続する機器を開発する場合は、Apple社にコンタクトをとり、NDA(機密保持契約)を結び、 「Made for iPod/iPad/iPhone(MFi)ライセンシングプログラム(Apple)」に同意しなければなりません。ドックコネクタに出ている信号は、
- ステレオオーディオ出力
- ビデオ出力
- シリアル接続送受信ポート
- USB接続送受信ポート
- FireWire(IEEE1394)接続送受信ポート
- 電源(+3.3V)、接地(GND)
JAE社製のDD1シリーズ(JAE)