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Apple Watch Series 9 の説明と仕様

Apple Watch Series 9 の特徴

Apple Watch Series 9は、 2023年09月12日火曜日10:00PDT(日本時間09月03日水曜日午前2時)より アップル本社のSteve Jobs theater、およびオンラインで開催されたイベント“Wonderlust”において、 iPhone 15 Pro / Pro Max iPhone 15 / 15 Plus Apple Watch Ultra 2 とともに発表されました。
なお、このモデルには、より新しい後継機 Apple Watch Series 10 があります。

製品の特徴


2022年9月に発売された Apple Watch Series 8 の後継モデルです。 主にCPU(SiP)とディスプレイの更新がメインの、マイナーアップデートモデルです。 前モデルからの差異は下記のとおりです。

サイズ・重量


外見は、ディスプレイサイズを含め、Series 8と同じサイズ(41mm/45mmモデル)とデザインですが、重量がモデルにより若干増減しています。 Series 8/7用のケース、カバー、バンドが使用可能です。 そして耐水・防塵性能は前モデル同様IP6X、水深50メートルです。

プロセッサ


プロセッサは、新しい S9 SiP(system-in-package)を搭載。 S8より30%高速です。 高速CPUのおかげで、Siriへのリクエストはデバイス上で処理され、従来のクラウドでの処理より高速となり、音声認識の精度もSeries8より25%正確になります。

ストレージ


従来の32GBから、2倍の64GBに増強されます。 音楽や写真なども、より多く持ち歩くことができます。

ディスプレイ


Series 8の2倍明るく、 Apple Watch Ultra(初代) と同じ 2000 nitsになりました。

新しいゼスチャー


新しいゼスチャーのダブルタップ(親指と人差し指を2回タップ)を使うと、画面に触れずに片手で通話に応答したり終了したりすることができます(watchOS10.1以降)。 ダブルタップとは、画面上のそのときのメインとなるボタンのタップを、ゼスチャーで代用できる機能です。 AppleWatchを身に着けている片手だけでボタンのタップ操作ができます。 これは、Apple Watchのあらゆる場所で使えます。 詳しくは ダブルタップ/クイックアクションの使い方 Apple Watchを画面に触れずに片手で操作する をご覧ください。
ただしこれはwatchOS8で搭載された AssistiveTouchのクイックアクション 機能(ダブルピンチ)を標準化したもので、従来モデルでもほぼ同様のことができます。

その他


第2世代の超広帯域チップの搭載により、「探す」アプリでiPhoneの位置を探すことができます。

レザーアクセサリの対応


Series 9/Ultra 2に限定されることではありませんが、 アップルは、レザーアクセサリーの製造は二酸化炭素排出量が高いため、今後はレザーバンドやレザーケースは発売しないと発表しました。 代わりに「ファインウーブン(FineWoven)」と呼ばれる、68%がリサイクル素材で作られた、スエードのような質感を持つバンドが登場。 エルメスとのコラボレーションでは、2つの新しい織りあげバンド、ニットバンド、成形ラバーバンドが登場します。 ナイキとのコラボレーションでは、リサイクル素材を使った、カラフルな新しいバンドが登場します。 ただしエルメスの店舗では、継続して革製のバンドが買えます。

モデル・価格・発売日


本体カラーはアルミニウムモデルでは新しくピンクが加わり、従来の(PRODUCT)RED、シルバー、スターライト(ホワイトシルバー)、ミッドナイト(ダークブルー))と合わせて5色になります。 またステンレスモデルは変更なく シルバー、ゴールド、グラファイト、スペースブラック(エルメスモデルのみ)の4色です。
サイズはSeries 8/7同様45mm/41mmの2種類。
価格はケースの仕上げ(アルミ/ステンレス)、通信方式(GPS/セルラー)、サイズ(41mm/45mm)、バンドにより異なり、 アルミモデルが前モデルから変更なく59,800円から、ステンレスモデルは5千円高くなって109,800円からです。 9月13日より予約受付開始、9月22日(金)より発売開始です。
なお、Apple Watch Ultra 2 / Series 9 を利用するには、iOS 17以降を搭載したiPhone Xs以降が必要です。 (PRODUCT)REDの売り上げの一部は (RED) と取り組むグローバルファンドのAIDS対策や新型コロナウイルスの影響を軽減する対策に寄付されます。

北米モデルでは血中酸素濃度計測機能が削除される


米国際貿易委員会(ITC)は、2023年の Masimo社 による 血中酸素濃度(Blood Oxygen)計測機能 に関する特許侵害の訴訟判決を受け、Apple Watchの輸入・販売禁止命令を出しました。 これを受け、アップルは2024年1月18日より、米国内で販売する Apple Watch Ultra 2 / Series 9 から血中酸素濃度計測機能を削除しました。 血中酸素濃度アプリ はそのまま残りますが、アプリを開くと、アプリが利用できなくなったことを示す警告が表示され、iPhone のヘルスケアアプリに誘導されます。 これはすでに販売済みの製品には影響を与えません。 また、米国以外で発売されている製品にも影響を与えません。
血中酸素濃度計測機能が削除されたモデルは、 製品番号/部品番号 の末尾の仕向け地記号が"LW/A"になります。

旧モデルの販売


2022年9月に発売された Apple Watch SE2(2022) は若干値下げされ、34,800円からで継続販売されます。 また同じく2022年9月に発売された Series 8Ultra(初代) は販売終了となります。

Apple Watchで高速充電を行う方法

Apple Watchは、2021年10月発売の Series 7 から高速充電に対応しました。 バッテリーが空の状態からフル充電するまでに1時間もかかりません。 ただし高速充電を行うには、Apple Watch本体だけでなく、充電器と充電ケーブルも高速充電に対応したものを準備する必要があります。 高速充電を行うには、 Apple Watch磁気 高速 充電 - USB-Cケーブル(モデルA2515) と、 USB PDに対応した 出力20W以上の USB Type-C 電源アダプタ が必要です。 また、Apple Watch本体のwatchOSも 8.4.1 以降にバージョンアップする必要があります。

Apple Watch Series 9用ケース・アクセサリ

Apple Watch Series 9は、 Apple Watch Series 8, 7 と同じサイズ、同じデザインです。 Apple Watch Series 8/7用のアクセサリが使用できます。
充電器/バンド/ストラップ/アダプター/スタンドについては、41mm/45mmモデルどちらも、初代Apple Watch ~ Series 9 で共通で使用可能です。 バンドは、従来の38mm/40mm用は41mmモデルに、42mm/44mm用は45mmモデルに使用できます。

Apple Watchの基本と使い方

当サイトでは、Apple Watchの基本と使い方を詳しく紹介しています。 ご参照ください。

Apple Watchを買うには

アップルストア各店舗 アップルオンラインストア Amazon AppleWatchショップ などで購入できます。 また、Cellularモデルについてはソフトバンク、au、docomoの3大キャリアでも購入可能です。
アップルストア各店舗では 事前にアップルのWebサイトで予約することで、試着・店頭購入することができます。

Apple Watch Series 9 の防水性能

Apple Watch Series 9 の防水性能は、従来モデルと同じで、ISO規格22810:2010にもとづく水深50メートルの耐水性能と、IP6X等級認定の防塵性能を持っています。
この防水性能のおかげで、Apple Watchを身につけたままプールやお風呂、海に入れます。 これは、プールや海で泳ぐなど、浅水でのアクティビティで使用できることを意味します。 ただし、スキューバダイビング、ウォータースキー、高速水流または低水深を超える潜水を伴うその他のアクティビティでは使用できません。 また、レザーバンド、金属製バンド、ナイロンバンドは耐水性ではありません。そして水中ではタッチスクリーンが反応しないので、操作はできません。

オンラインマニュアル

アップルは、iPod/iPad/iPhoneのブラウザSafari(サファリ)からアクセス可能なオンラインマニュアル「iPod/iPad/iPhoneユーザーガイド」を公開しています。
さらに、アップルのiPod/iPad/iPhoneのマニュアルダウンロードページ では、このオンラインマニュアルをiBook(ePub)形式ファイルにした詳しい説明書をダウンロードすることができます。

Apple Watch Series 9 の仕様

外観

仕様

コレクション
Apple WatchApple Watch Hermes
ケースアルミ / ステンレスステンレス
価格 41 mm(GPS+Cellular)75,800円~155,900円188,800円~204,800円
45 mm(GPS+Cellular)80,800円~163,800円196,800円~196,800円
41 mm(GPS)59,800円-
45 mm(GPS)64,800円-
添付品 磁気高速充電 - USB-Cケーブル(1 m)、バンド 磁気高速充電 - USB-Cケーブル(1 m)、Apple Watch Hermesストラップ、Hermesオレンジスポーツバンド
発表2023年09月12日(火)10:00 (日本時間09月13日02:00)
予約2023年09月12日(火)
発売2023年09月22日(金)
* ステンレスケース, Hermes モデルはGPS+Cellularモデルのみ。
Apple Watch Series 9 モデル番号
41mm(GPS + Cellular)A2982(US,EU,アジア), A2983(中国)
45mm(GPS + Cellular)A2984(US,EU,アジア), A2985(中国)
41mm(GPS)A2978
45mm(GPS)A2980
仕様
アルミステンレス
メーカー アップル
本体サイズ 41 mm 縦:41.0 mm x 横:35.0 mm x 厚さ:10.7 mm
(Series 8と同じ)
45 mm 縦:45.0 mm x 横:38.0 mm x 厚さ:10.7 mm
(Series 8と同じ)
重さ 41 mm(GPS+Cellular) 32.1g
(Series 8より0.1g重い)
42.3g
(Series 8と同じ)
45 mm(GPS+Cellular) 39.0g
(Series 8より0.2g重い)
51.5g
(Series 8と同じ)
41 mm(GPS) 31.9g
(Series 8より0.1g軽い)
-
45 mm(GPS) 38.7g
(Series 8より0.1g軽い)
-
ディスプレイ 41 mm 352 x 430ピクセル (ppiは仕様に表記なし)
904平方ミリメートルの表示領域
LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ、最大2,000ニトの輝度、最小輝度1ニト
45 mm 396 x 484ピクセル (ppiは仕様に表記なし)
1,143平方ミリメートルの表示領域
LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ、最大2,000ニトの輝度、最小輝度1ニト
カラー ピンク、ミッドナイト、スターライト、シルバー、(PRODUCT)RED シルバー、ゴールド、グラファイト、スペースブラック(エルメスモデルのみ)
ガラス Ion-Xガラス サファイアクリスタル
裏蓋 セラミックとサファイアクリスタル裏蓋
バッテリ リチャージャブルリチウムイオンバッテリー内蔵、 最大18時間、 最大36時間(低電力モード使用時)、 高速充電
282mAh(41mm) / 308mAh(45mm) (Series 8と同じ)
CPU等 S9 Sip(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載、4コアNeural Engine) + W3 ワイヤレスチップ + 第2世代の超広帯域チップ
ストレージ 64GB
無線機能 Wi-Fi 4 (802.11n)
Cellularモデルは LTE、UMTS に対応。
BluetoothBluetooth 5.3
Apple Pay (仕様に表記なし)
位置情報 L1 GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou
センサー コンパス、 常時計測の高度計、 血中酸素ウェルネスセンサー、 電気心拍センサー、 第3世代の光学式心拍センサー、 皮膚温センサー、 高重力加速度センサー(最大256G 転倒検出と衝突事故検出対応)、 ハイダイナミックレンジジャイロスコープ、 環境光センサー
耐水性能 ISO規格22810:2010にもとづく50メートルの耐水性能、IP6X等級認定の防塵性能

Apple Watch Series 9 関連ニュース&リンク集

基本情報


2023年09月22日 Apple Watch Series 9 発売後の記事


2023年09月12日 Apple Watch Series 9 発表後の記事