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iOS18/iPadOS18/watchOS11/tvOS18の新機能と使い方

2024年6月10日(現地時間)に開催されたWWDC2024(開発者向け会議)。 そのキーノートスピーチ(オンラインおよびアップルパークでのパブリックビューイング)で発表されたiOS18/iPadOS18/watchOS11/tvOS18 の新機能と使い方をまとめました。
WWDC 2024 — June 10 | Apple
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iOS18の使えるデバイス

iOS18
iOS17同様、iPhone XR/XS/XS Max(2018)以降のみで使用できます。
iPadOS18
第3世代(12.9")/第1世代(11")iPad Pro(2018)以降、iPad Air 3(2019)以降、iPad 7(2019)以降、iPad mini 5(2019)以降のみで使用できます。
今回から 第二世代(10.5")iPad Pro iPad 6 は対象外になります。
watchOS11
AppleWatch Series 6(2020)以降(SE2含む)のみで使用できます。
今回から Series 4 Series 5 SE(初代) は対象外になります。
tvOS18
tvOS17/16/15/14/13と同様、2015年秋以降に発売された、 Apple TV HD(第四世代)、Apple TV 4K(6G/5G)のみで使用できます。

ただし、上記のすべての対象モデルで同じ機能が使えるわけではありません。 デバイスの性能により、使用できない機能もあります。
iOS18/iPadOS18/watchOS11/tvOS18は、 2024年9月16日月曜日(日本では17日火曜日) から、一般ユーザーも無料でバージョンアップ可能となる見込みです。

iOS18の新機能

Apple Intelligence

アップル独自のAIアシスタント : Apple Intelligenceが搭載されます(iOS18.1以降)。 ユーザーの状況に合わせて、その時最も役立ち、関連性の高い情報を提供してくれます。 SiriはApple Intelligenceと全面的に統合され、強力になります。

対応デバイス・対応時期・対応言語


Apple Intelligenceが使えるのは、iPhone 16シリーズのすべてと、iPhone 15 Pro, iPhone 15 Pro Max, そしてCPUにM1以降を搭載した iPad Pro(2021以降), iPad Air 5(2020)以降のみです。 そしてまずはベータ版として、今秋に北米圏から英語で提供が開始される予定です(10月リリース予定のiOS18.1以降)。 また、イメージプレイグラウンドとジェン文字は12月リリース予定のiOS18.2以降で搭載される見込みです。 その他の言語と地域では、2025年以降に順次使用可能となる見込みです。
なお、Digital Markets Act(DMA)法の制約により、EU圏のユーザーには、 iPhoneミラーリング SharePlay画面共有 、そしてこの Apple Intelligence の3機能は当面リリースされない見込みです。

記述ツール(Writing tool)


あらゆるアプリのテキスト入力・編集エリアで使える、ドキュメントの生成・校正ツールです。 ユーザーの作成した文章を、「フレンドリー」「プロフェッショナル」「簡潔」といったニュアンスを指定して生成しなおし、調整することができます。 あるいはユーザーに代わってテキストを校正したり、要約したりすることができます。 この機能は、テキストを選択し、キーボードの上部にあるクイック アクセス ライティング ツール オプションをタップするか、選択したテキストをタップしてライティング ツールを選択すると使用できます。
「スマート返信」という新しいメール返信生成機能も搭載されます。 受信トレイでは、メッセージの最初の文の代わりに、メールの最も重要な情報を含む短い要約が表示されます。 Safari、メールや通知については、内容を要約し、最も重要な項目をユーザーに表示します。 自然言語を使用して特定の写真やビデオクリップを検索できます。 ユーザーに代わってアプリ内でアクションを実行することもできます。

録音と文字起こし


電話アプリとメモアプリの、録音と文字起こし機能で、内容の要約機能が搭載されます。 これはiOS18.1にアップデートしたiPhone XS以降で、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語、広東語、ポルトガル語で利用可能になる見込みです。

イメージプレイグラウンド(Image Playground)


この機能を使用すると、メッセージではテーマ、衣装、場所などのコンセプトを選択したり、説明を入力したりして、オリジナルの画像を作成できます。 メモなどでは、記事内容にマッチしたオリジナルの画像を作成できます。 「イメージプレイグラウンド」は独立したアプリとしても使用でき、 キーワードを指定したり、文章で記述したり、写真を参照させることで、それに関連する画像を生成することができます。 画像は、アニメーション、イラスト、スケッチの 3 つのスタイルから選択できます。 これは下記の「Genmoji」の生成にも使用します。 開発者にはAPIが公開されるので、サードパーティアプリにも、この機能が搭載可能です。 なお、イメージプレイグラウンドで生成された画像には、その旨がEXIFデータにタグとして埋め込まれます。

ジェン文字(Genmoji)


これはユーザーが独自のカスタム絵文字を作成できる機能です。 メッセージアプリのキーボードから直接作成できます。 メッセージに追加したり、ステッカーとして共有したり、メッセージアプリでTapbackとして使用することができます。 ただしこれは通常の絵文字と異なり、文字コードを持たないただの画像です。 iOSのリッチテキストをサポートする場所であればどこでも Genmoji がサポートされます。

クリーンアップツール(Cleanup Tool)


これは写真アプリで、背景から邪魔なオブジェクトを削除できるツールです。 削除したいオブジェクトや人物を丸で囲むと、写真の中からそれが消えてしまいます。

イメージワンド(Image Wand)


すでに描かれた画像をブラッシュアップしたり、何もないところに、周りのテキストに関連する画像を生成する「画像の魔法の杖」です。 これは マークアップ 機能のツールの一つとして提供され、メモなどに描いた画像や空白エリアを囲むだけで動作します。

セキュリティとプライバシー


上で示した機能の中には、クラウド内での処理が必要になる場合があります。 Apple Intelligence は、プライベートクラウドコンピューティングにより、セキュリティとプライバシーを維持しながらクラウドで動作できます。

アクティビティレポートを読む


あなたがこれまで使用した Apple Intelligence クエリの記録を、".json"形式のテキストファイルとして取り出すことができます。 設定(設定)-プライバシー(プライバシーとセキュリティ)-[Apple Intelligence Report] 画面を開き、レポート期間を指定し、「Export Activity(アクティビティのエクスポート)」をタップすると、取り出すことができます。

米国以外でApple Intelligenceを利用する


Apple Intelligenceは当初は米国で英語のみで利用できます。 しかし開発者向けベータ版iOS(18.1以降)の場合は、デバイスの言語設定をアメリカ英語に切り替えるだけでどこでも利用できるようです。 設定(設定)-(一般)-[言語と地域]で"English(英語)"を選択します。 そして[地域]で"アメリカ合衆国"を選びます。 (言語の切り替えにはデバイスの再起動を伴います)
そして設定画面の[Apple Intelligence & Siri]を開き、ここでも[言語]を"English(英語)"にします。 [Join Waitlist(待機リストに参加する)]をタップしてしばらく待つと、これが[Apple Intelligence をオンにする]に変わります。 それをタップするとApple Intelligenceが使用できるようになります。

ChatGPTへの対応


ChatGPT(GPT-4o)は、2024年後半に無料でオプションとして利用可能になります。 Siriは、与えられたクエリが ChatGPT に転送するのに有用かどうかを判断し、ユーザーに共有の許可を求めます。 許可されたクエリのみがChatGPTで処理されます。 プライバシー確保のためやり取りは記録されず、IPアドレスは隠蔽されます。 ChatGPTの有料サービス加入者は、有料機能にもアクセスできます。
iOSに接続可能なLLMについては、ChatGPT以外も検討されており、将来的にはGoogle Geminiも選択できるようになる可能性があります。

Siri

Siri呼び出し時のアイコンが変わります。 従来は画面中央下部にアイコンが表示されていましたが、Apple Intelligenceを有効にしたiOS18.1以降では、画面全体の端の部分を取り囲むように、カラフルなアニメーションが表示されます。
そしてApple Intelligenceのおかげで、より自然に会話することができます。 ユーザーが言葉に詰まったり、指示の途中で気が変わって言い直しても、Siri は理解してくれます。

ChatGPTとの連携


Siriは質問の内容を検討して、ChatGPTのほうが役に立つと判断すると、それを提案してくれます。 その後、クエリを ChatGPT に渡すかどうかを毎回明示的に尋ねます。 ユーザーが ChatGPT の使用を承認した場合のみ、Siri はクエリに関する限定的な情報をChatGPTに渡します。 その後ChatGPTからの回答をSiriが返してくれます。
ChatGPT を使う場合は、事前に設定画面で有効にする必要があり、さらに使用するたびにユーザーの許可を求められます。 ユーザーの IP も毎回難読化されるため、OpenAI は過去の検索と一致させることができません。 このためChatGPTにユーザーのプライベート情報が渡されることはありません。
ただし、ユーザーが所有している OpenAIアカウントでログインすると状況が変わります。 その場合は、ユーザーがOpenAIアカウント作成時に同意したポリシーに従います。

Siriの名前を変える


アクセシビリティの新しい機能: Vocal Shortcuts (音声ショートカット) 使うと、Siriに別の名前を割り当てることができます。

ホーム画面のデザイン

アイコンの配置


アプリのアイコンを自分の好きな場所に配置できるようになります。 4列x7行のグリッド上であれば、どこにでも配置できます。 壁紙を隠さないように、画面の端に沿ってアイコンを並べることも可能です。
複数のアプリまたはウィジェットを一度に並べ替えるには、ジグルモードにした後、まず最初のアプリを長押しし、別の指で他のアプリを素早くタップします。 そして最初のアプリを目的の場所にドラッグします。 手を離すと、各アプリが所定の位置に収まります。 ただしアプリとウィジェットを一緒にドラッグすることはできません。

アイコンのサイズ


アプリアイコンのサイズを、iPadシリーズのように「小(通常)」または「大」に変えることができます。 サイズを「大」に変えると、アイコンのラベル(名前)も非表示になります。 これを行うには、ジグルモードにした後、画面左上の[編集]-[カスタマイズ]をタップしてカスタマイズ画面を開きます。 そして[大]ボタンをタップします。

アイコンの色合い


アプリのアイコンとウィジェットの色がダークモードに対応します。 ライトモードかダークモードかを自動的に切り替えることもできます。
そしてアイコンの色合いをカスタマイズできるようになります。 すべてのアイコンがグレースケールカラーに変わり、その色味を変化させることができます。 スポイトツールを使用して、背景から色を選択することもできます。
これを行うには、ジグルモードにした後、画面左上の[編集]-[カスタマイズ]をタップしてカスタマイズ画面を開きます。

ロック画面のアイコン


ロック画面の下部に固定で表示されている「懐中電灯」と「カメラ」アイコンを、別のものに変更したり、無しにしたりできます。 これにより、サードパーティ製カメラアプリをロック画面から直接開くこともできるようになります。
これを行うには、従来通りロック画面のカスタマイズ画面を開き、削除したいボタンの横にある「-(マイナス)」アイコンをタップします。 するとそのアイコンが消えます。 つづいて、その空いたスペースをタップすると、新たに設置可能なアイコンの一覧が表示されるので、そこから選びます。 ここには、コントロールセンターに追加できるオプションとほぼ同じバラエティから選択できます。 ショートカットを置けば、自分専用の機能を作成することもできます。

アプリのロックと非表示


アプリ単位で"ロック"したり"非表示"にすることができるようになります。 ロックされたアプリは、アプリのアイコンをタップして開こうとすると、FaceID/TouchID/パスコードによる認証が必要となります。 すなわち、他の人があなたのデバイスを使う時に、FaceIDなどの認証を行わないと、そのアプリを使えなくすることができます。
ただしすべてのアプリをロックできるわけではありません。 マップ、時計、電卓、株価などの無害なアプリにはロック機能がありません。 しかしサードパーティのアプリを含む他のほぼすべてのアプリをロックできます。
アプリをロックまたは非表示にするには、アプリのアイコンを長押しします。 そして表示されるメニューから「FaceID/TouchIDを要求」を選択します。 次に表示される画面で「FaceID/TouchIDを要求」「非表示にしてFaceID/TouchIDを要求」「キャンセル」のいずれかを選択します。
非表示にしたアプリを再表示するには、まずホーム画面で右から左にスワイプして「Appライブラリ」を開きます。 そこで一番下までスクロールすると、「Hidden(非表示)」というフォルダーが表示されます。 このフォルダーをFaceID/TouchID/パスコードを使って開くと、非表示にしたアプリが現れます。 ここから非表示にしたアプリを起動することができます。 そのアイコンを長押しして、再表示するよう指定することもできます。

サイドボタンを押したときのアニメーション


デバイスのサイドボタン、ボリュームボタン、アクションボタンを押すと、その部分のホーム画面が凹むようなアニメーションが表示されます。 この機能はiPadシリーズには搭載されないようです。

ロック画面のカスタマイズ


ロック画面に表示される時計の文字の色に「マルチカラー」が加わります。 選択した壁紙に合わせて、時計が虹色で表示されます。

コントロールセンター

画面デザインの変更


コントロールセンターに並ぶ各コントロールが、「お気に入り」「ミュージック」「ホーム」「接続」の4種にグループ分けされて表示されます。 上下にスワイプすることで、別のグループのコントロールが表示できます。 各コントロールは大きさや配置を変更することができます。 また、コントロールセンターは最大10ページ作成することができます。

電源ボタン


コントロールセンターの画面右上には「電源」アイコンが置かれます。 これをタップするとデバイスの電源をオフにすることができます。 サイドボタンの長押しは不要となります。

編集方法の変更


新しい「コントロールギャラリー」から、好きなコントロールを追加することができます。 コントロールセンターの各ページの左上にある「+」アイコンをタップすると、編集モードに入ります。 そして「コントロールの追加」ボタンをタップすると、コントロールが選択できるようになります。 代わりに[設定]-[コントロールセンター]画面ではコントロールの追加・削除はできなくなります。

アクションボタン


iPhone 15 Proシリーズでは、コントロールセンターのボタンを、物理的なアクションボタンに割り当てることもできます。

電話

録音と文字起こし


録音と文字起こし機能が搭載され、会話内容が検索可能なテキストとなってメモに保存されます。 これはiOS18.1以降で提供される見込みで、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語、広東語、ポルトガル語で利用可能になる見込みです。
さらにApple Intelligenceに対応するデバイスでは、会話内容の要約を得ることができます。
録音を開始するには、通話中画面の左上に現れる波形のアイコンをタップします。 するとカウントダウンののち、録音中であることを警告する音声メッセージが、会話に参加している全員に流されます。 録音中は、メッセージアプリの音声メッセージ録音時と同様なインターフェースが表示され、ここにある停止ボタンをタップすると、録音は終了します。
会話終了後にメモアプリを開くと、「通話録音」という名前の文字起こししたメモが保存されています。 「通話録音」の先頭部分にある「概要」ボタンをタップすると、会話内容の要約が表示されます。 メモの一番下には再生ボタン、早送り、巻き戻しボタンがあり、直接録音結果が再生できます。 文字起こしの部分をタップすると、音声の再生がその位置にジャンプします。

ライブ留守番電話/留守番電話の文字起こし


携帯キャリアの留守番電話サービスに契約していなくても、デバイス内に留守番電話を保存できます。 そして留守番電話も文字起こしされてアプリに保存され、ホーム画面に通知として表示されます。 電話に出られなかったときに、留守番電話の内容を一目でチェックできます。 これはiOS18.0で提供されます。
迷惑電話の内容を、電話に出ることなく文字として読むこともできます。 このため、知らない電話番号からの着信は、とりあえずすべて放置してしまってもOKです。
ただしこの機能を有効にすると、不在着信時にiPhoneが勝手に電話に出る(留守番電話録音)ため、通話料金がかかることに注意してください。
この機能は 設定(設定)-[アプリ]-(電話) 画面でオン/オフできます。

T9ダイヤル対応


昔から欧米の電話機でおなじみの「T9ダイヤル(Text on 9 keys)」もサポートします。 各数字キー(2 ~ 9)が文字のセットにマッピングされ(たとえばキー「2」は「ABC」、「3」は「DEF」など)、テキストメッセージを簡単に入力できるようになります。 数字パッドを使用して連絡先の名前を入力すると、一致する連絡先がキーパッドの上に表示されます。 たとえば、お父さんの番号を表示するには、3-2-3 (DAD) をタップします。 または、連絡先に Ben という名前の人がいる場合は、2-3-6 (BEN) をタップすると、その人の番号が表示されます。

その他の機能


新しい番号を入力すると、その番号を連絡先に追加するための 2 つのオプションが表示されるようになりました。 「新しい連絡先を作成」と「既存の連絡先に追加」という新しいボタンが表示されます。
このほかには、通話履歴の検索機能、数字の入力を開始すると番号が自動入力される機能、SIMカードをシームレスに切り替える機能が搭載されます。

メモ

手書きメモの高度な扱い


iOS17までは、 マークアップ機能 で手書き文字を書いても、それはあくまで「図形」として扱われました。 iOS18以降では、手書き文字を「文字」として理解してくれます。 キーボードから入力したテキストのように編集することができます。 キーボードを使うことなく、手書き文字だけで文書の作成・編集を行うことができます。

音声メモと文字起こし


音声メモ機能が搭載されます。 音声を録音するには、ツールバーのクリップ アイコンをタップし、[オーディオを録音] ボタンをタップします。
また録音したメモの文字起こし機能が搭載されます。 これはiPhone‌ 12 以降で、最初は英語のみで利用できます。 将来英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語、広東語、ポルトガル語で利用可能になる見込みです。
さらにApple Intelligenceに対応するデバイスでは、内容の要約を得ることができます。

マーカー


文字に色を付けることができます。 紫、ピンク、オレンジ、ミント、青の 5色から選ぶことができます。 これを行うには、Aaボタンをタップして書式設定画面を開きます。 テキストと背景の両方が選択した色に変わります。

折りたたみ可能なセクション


複数の見出しがある長いメモがある場合、見出しごとに折りたたんで、メモをコンパクトにできるようになりました。 見出し、サブ見出し、タイトルなど、セクション ヘッダーはすべて折りたたむことができます。 見出しをタップして下矢印をタップすると折りたたむことができます。矢印をもう一度タップすると開きます。

計算メモ


新たに「計算メモ(Math Notes)」フォルダが追加され、メモに書き込んだ数式を解くことができます。 詳しくは、 計算機アプリの説明 をご覧ください。

その他の機能


ファイルアプリからメモにファイルを添付することができます。 これにはペーパークリップアイコンからメニューを呼び出すか、メモ画面を長押しします。

メッセージ

文字飾り


文字飾りが指定できるようになります。 入力したメッセージを長押しなどで選択すると、太字、斜体、下線、取り消し線、アニメーション効果を追加できます。 また、他人のメッセージにアイコンで返答できるタップバック(Tapback)機能では、好みの絵文字やライブステッカーが使えるようになります。

予約送信


メッセージの送信時刻を指定して、2週間以内の予約送信ができようになります(iMessageのみ)。 テキスト入力エリアの左側にあるプラス記号をタップして iMessageアプリ の一覧を開き、[その他]-[後で送信]をタップします。 最初に[後で送信]メニューで送信日時を指定してからメッセージを書くこともできます。 最大14日後にメッセージを送信するようにスケジュールできます。 メッセージをスケジュールすると、点線の吹き出しでメッセージが表示され、編集、削除、再スケジュールのオプションが利用できます。 [後で送信]機能をよく使用する人は、このメニューをドラッグして、 iMessageアプリ の一覧で、より上にもっていくこともできます。

RCS対応


SMSの上位バージョンである、業界標準のRCS (Rich Communication Services) メッセージに対応します。 通信プロトコルが、SMS/MMSに取って代わり、RCSが標準となります。 Android ユーザーとのテキストメッセージのやり取りが改善され、これまで iMessage に限定されていた各種機能がサポートされます。 ただしRCSメッセージは、現在の SMS や MMS メッセージと同様に、緑の吹き出しとして表示され、iMessageとは異なるものとして扱われます。 また、あなたがお使いのキャリア(携帯電話会社)がRCSに対応していないと使用できません。 さらにアプリの設定画面で、RCSを タッチパネル:ON(オン) にする必要があります。

数式を解く


メッセージアプリを含むあらゆるアプリのテキストフィールドで数式を解くことができます。

衛星通信


北米のiPhone 14以降のユーザーは、携帯/Wi-Fiが無い場所で 緊急SOS 以外の用途でも、衛星通信機能を使ってiMessageやSMSが使用可能になります。 衛星通信経由でも絵文字やタップバックをサポートします。 iMessageは自由に送受信できますが、SMSはプロモーションメッセージや自動メッセージの量により制限を受けます。
この機能を使用するときは、衛星の位置の移動に合わせて、ユーザーは画面の指示に従ってデバイスの向きを調整する必要があります。 このサービスは無料ですが、最終的には有料化する計画があるようです。

ボイスメモ

文字起こし機能が搭載されます。 これは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語、広東語、ポルトガル語で利用可能になる見込みです。
また、iPhone 16 Proシリーズ以降では、マルチトラック録音が可能になります。 既存の録音の上に、別のオーディオトラックを重ねて録音することができます。 ボイスメモアプリが iPhone のスピーカーから音楽トラックを再生しながら、同時にユーザーの声を録音します。 その後、オーバーダビングされた部分を分離し、バックグラウンドミュージックをキャンセルして、ヘッドフォンを必要とせずに「プロ並みの多重録音」を実現します。

カメラ

撮影中のオーディオ再生


ビデオモードで撮影しているときに、デバイスで再生しているオーディオを停止するか否かが選択できるようになりました。 従来は、ビデオ撮影を開始すると、再生していたオーディオは自動的に停止されました。 ビデオ撮影中にオーディオ再生を続けることで、撮影中のビデオに、その場でBGMなどを加えることができるようになります。 これを行うには、 設定(設定)-(カメラ) 画面で「Allow Audio Playback(オーディオ再生を許可)」をオン/オフします。
また、録画の途中で一時停止できるようになります。 毎回新しいビデオを録画する代わりに、1つのビデオで複数のショットを撮影することができます。

セルフタイマー


従来の「なし/3秒/10秒」に加えて「5秒」が選べるようになりました。

LEDフラッシュライト


LEDフラッシュライトの動作モード切替が、カメラアプリのフラッシュアイコン長押しで、素早く操作できるようになりました。

ポートレートモードの照明調整機能


ポートレートモードで「自然光」以外のライティングを選択している時、画面右上の設定アイコンをタップすると、照明の調整ができるようになります。

写真

デザイン変更


画面のデザインが変更され、ライブラリの表示方法が変わります。 従来画面の下部にあった、ビューを切り替えるためのタブはなくなります。 代わりに、すべてが 1 つのスクロール可能なビューに表示されます。 画面の上半分が、最新の写真を表示するグリッドで、その下に長いオプションリストが続きます。
画面を下に向かってドラッグすると、最新の写真を表示するグリッドが、画面全体に広がります。 すると、年別、月別、すべて、のフィルターを使って写真が表示できます。 また、「最近追加した項目」または「撮影日」で並べ替えることもできます。
画面をスクロールすると、下のほうでは、より簡単に写真が見つけられるように、トピックごとに写真がコレクションされます。 最近の日付、アルバム、人物とペット、メモリー、共有アルバムといったコレクションが自動的に生成されます。 また、毎日新しいお勧めの写真セットを提示してくれる「おすすめの写真」というコレクションもあります。
そして画面の下のほうには、「ビデオ」「セルフィー」「Live Photos」「ポートレート」といったメディアタイプ別のメニューがあります。
この画面を一番下までスクロールすると「カスタマイズと並べ替え」というメニューが現れます。 これをタップすると、任意のコレクションを削除したり、各コレクションの横にあるアイコンをドラッグして、順序を並べ替えることができます。

ピンで固定したコレクション


コレクション一覧の中に「ピンで固定したコレクション」という項目があります。 ここには「お気に入り」「最近保存した項目」「地図」「スクリーンショット」など、アプリが自動的に分類したコレクションが表示されています。 そして「変更」をタップすると、どのような分類結果を表示するか否かが選択できます。 あなたが良く使うコレクションに、すぐにアクセスすることができます。

写真の検索


写真グリッドにある虫眼鏡アイコンをタップすると、写真やビデオが検索できます。 検索機能は従来より強化されており、自然言語を使用して検索することができます。 例えば「青い服を着ている写真」「食べ物を持った私」「箱の中の猫」などが指定できます。

紛失または破損した写真の復元


写真やビデオは、データベースの破損の問題、カメラアプリで撮影した画像が写真ライブラリに正しく保存されなかったこと、またはサードパーティアプリが原因で紛失または破損することがあります。 新しい「復元済み」アルバムには、このような紛失または破損した写真が集められます。 Face IDまたはTouch IDを使用して「復元済み」アルバムを開き、復元したい写真やビデオをタップすると、「完全に削除」または「ライブラリに復元」が選べます。 ただし紛失または破損した写真が見つからなかったときは、「復元済み」アルバム自体が表示されません。

写真の編集


編集を開始するには、従来の「編集」ボタンをタップするのではなく、スライダーマークのアイコンをタップします。

ビデオ再生時のフレームレート切り替え


60fps以上の高フレームレートで撮影されたビデオの再生速度を遅くすることができます。 編集画面を開いて、右上にあるタイマーアイコンをタップするとフレームレートの切り替えができます。 フレームレートは、240fps、120fps、60fps、48fps、30fps、24fps から選択できます。 これはiPhone16シリーズの発表時に紹介された機能ですが、iOS18を搭載しているすべてのデバイスで利用できます。

セキュリティ強化


あなたが外部アプリに、フォトライブラリに対する「フル」アクセス権を与えている場合でも、機密性の高い画像や動画を、そのアプリのアクセスから除外することができます。 外部アプリがアクセスするための画像とビデオの「サブカタログ」を作成できるようになります。

メモリーメーカー


Apple Intelligenceが有効な時に使用できる機能です。 テキストプロンプトを使用して、写真やビデオからカスタムメモリームービーを作成できます。 自然言語で入力すると、最適な画像を検索し、始まり、中間、終わりのあるBGM付きのミニストーリーを作成します。 生成されたムービーは、タイムラインとタイトルを編集して、カスタマイズすることもできます。

クリーンアップ


Apple Intelligenceが有効な時に使用できる機能です。 写真の背景にあるオブジェクトをインテリジェントに識別して、タップするだけで削除できます。

メール

各メールを自動的にカテゴリ別に分類することができます。 「プライマリ(優先)」カテゴリには、家族や友人からの、重要なメールが集められます。 「取引」カテゴリには、レシートや通販のやり取りなどのメールが集められ、送信者別に分類されます。 「更新情報」カテゴリには、ニュースレターやソーシャルメディアの通知メールが集められます。 「プロモーション」カテゴリには、マーケティングや広告メールが集められます。 ダイジェストビューを使うと、特定の企業からのすべてのメールをまとめてチェックできます。

Safari

ハイライト


「ハイライト」機能を使うと、ページ内の重要な情報を要約し、役立つ情報を抽出します。 ハイライトが利用できるサイトでは、ブラウザのツールアイコンの上に小さな紫色の輝きが表示され、利用可能なハイライトデータが一瞬表示されます。 そのアイコンをタップすると、地図、営業時間、道順などの主要な情報を表示します。
この機能は 設定(設定)-Safari(Safari) 画面でオン/オフできます。
ただし、この機能が使えるのは英語ページのみです。

リーダー表示の改善


リーダー表示では、フォント、サイズ、色が変更できます。 「ページを聴く」オプションを選ぶと、Siri がテキスト全体を読み上げてくれます。 「自動的にリーダーを使用する」オプションを選ぶと、そのサイトにアクセスするたびに、リーダー表示で記事のみが表示されます。 そしてApple Intelligence によって生成された「目次」や「記事の要約」が表示されるようになります。
ただし、これらの機能が使えるのは英語ページのみです。

ビデオの表示


ページ上のビデオを即座に検出し、ビデオをピクチャインピクチャに移動するか、フルスクリーンモードに切り替えて表示できるビューアモードも搭載されています。

ツールのデザイン変更


URLバーからアクセスできるツールのデザインが変わります。 翻訳、リーダーモード、プライバシー保護、フォントサイズなど、重要なオプションが上位に表示され、その他のオプションは画面下部のアイコンをタップするとアクセスできます。

クイックアクセスオプション


印刷、お気に入りに追加、ブックマークを追加、クイックノートに追加など、 従来は(共有)画面から呼び出していたオプションが、ツールバーから呼び出せるようになります。 これらのオプションは、引き続きシェアシートからも利用できます。

Distraction Control(注意散漫コントロール)


サインインウィンドウ、Cookie設定ポップアップ、ニュースレター登録バナー、自動再生ビデオなどのユーザーの気を散らすコンテンツの表示を抑止する機能です。 ページ上の静的コンテンツを非表示にすることはできますが、広告ブロッカーではないため、広告を永久に非表示にすることはできません。 広告も一時的に非表示にすることはできますが、ページを更新すると広告が再表示されます。 この機能を有効にするには、ページメニューに移動して「Hide Distracting Items(集中をそらす項目を非表示)」を選択します。 この設定はデバイスごとに保存され、Apple IDなどで同期されることはありません。 Cookieバナーまたは GDPRポップアップを非表示にすると、これらの設定を行わずにバナーを閉じるのと同じ動作となります。 また、Safari の検索フィールドで「Show Hidden Items(非表示の項目を表示)」オプションを選択すると、非表示になっている要素を表示できます。

Podcast

再生中の画面で、聞きたいチャプターを探すのが簡単になります。 再生画面を上にドラッグすると、タイムラインにチャプターの分割箇所を示す縦線が表示され、現在タップしている部分のチャプター名が表示されます。

パスワードアプリ

パスワード管理機能が、iCloudキーチェーンに代わるものとして、新しいパスワードアプリになります。 Windows(iCloud)を含むあなたのデバイス間で、セキュリティを保ったままパスワードを共有できます。 パスキー、2要素認証コード、Wi-Fiパスワード、セキュリティ警告、削除されたログインといったセクションに分類して保存されます。 すでに iCloudキーチェーン 機能を使用している場合は、 Face IDまたはTouch IDで認証するとすぐに、保存されているログインとパスワードがすべて使用できるようになります。 iCloudキーチェーンが有効になっていて、Safariまたはアプリで新しいログインを行うと、そのときに入力したパスワードとログインが、このパスワードアプリに自動的に追加されます。 ただし、サードパーティのアプリからパスワードをインポートできるのは macOS Sequoia のみです。
また、デバイスが保存しているWi-Fiアクセスポイントの、パスワードのQRコードを生成して、他のユーザーと共有できるようになります。
パスキーをサポートしているWebサイトやアプリのアカウントを、自動的にパスキーにアップグレードすることもできます。 この機能はデフォルトで有効になっています。

パスワードを変更するには、パスワードアプリで対象のログインエントリを探し、[編集]-[パスワードの変更]を選びます。 するとそのログイン情報に関連付けられた Web サイトが開きます。 そのWebサイトでパスワード変更プロセスを開始する必要があります。
パスワードを削除するには、パスワードアプリで対象のログインエントリを探し、それを右から左にスワイプすると「削除」オプションが選べます。 あるいは対象のログインエントリを探し、[編集]-[パスワードの削除]を選びます。 画面の右上にある選択ツールを使って、複数のログイン情報をまとめて削除することもできます。
削除したパスワードは、パスワードアプリの [削除済み] フォルダに 30日間保存され、その後完全に削除されます。 そのフォルダをタップしてログイン情報をスワイプすると、ログインとパスワードをすぐに削除できます。 または、上部の選択ボタンを使用して、複数のログイン情報を一度にいますぐ削除することもできます。
パスワードアプリは、2要素認証コードを扱うこともできます。 最初にパスワードアプリの [コード] メニューから「+」ボタンをタップしてサイトやサービスを登録しておきます。 以降そのサイトやサービスにログインするときに、必要なワンタイム2要素認証コードを得ることができます。

家族や友人などで「グループ」を作成し、選択したログイン情報を共有することもできます。 ただし「グループ」に追加する人は、連絡先リストに含まれている必要があります。 共有するログイン情報はいつでも削除でき、グループのすべてのメンバーがログイン情報を提供することができます。 また、グループの作成者はいつでもグループからユーザーを削除できます。
あるいは特定の人とログイン情報を共有したいときは、シェアシートを開いてAirDropすることができます。

パスワードは、iCloud キーチェーンを使用してすべての Apple デバイス間で自動的に同期されます。 Apple が Windows用 iTunesにパスワードアプリを追加しているため、Windows PC でもログイン情報やパスワードにアクセスできるようになります。

マップ

ハイキングコース


北米(と日本の一部地域)では、ハイキングコースのダウンロード、記録、作成が可能になります。 マップアプリの検索ボックスで「ハイキング」または「ハイキング ルート」を検索すると、近くにあるハイキングコースの一覧が表示されます。 北米では、 コースの長さ、ルートの種類 (ループ、ポイントツーポイント、往復)、標高でフィルタリングすることもできます。 利用可能なハイキングコースにはマップ上にトレイルヘッドアイコンが表示されるので、それをタップします。 するとそのコースの長さ、標高、評価、その他の詳細も表示してくれます。 [ライブラリに追加] ボタンをタップすると、マップの[ライブラリ]-[場所]に保存され、いつでも呼び出すことができます。
北米では、 「ハイキングを計画」ボタンをタップし、地図をタップしてルートを設定できます。 そして片道、往復、ループルートのいずれかを選択して、独自のカスタムウォーキングルートやハイキングルートを作成し、名前を付けて保存します。

カスタム経路を作成


トレイルヘッドアイコンが無い場所、例えば市街地に散歩コース(カスタム経路)を設定することもできます。 カスタム経路を作るには、マップアプリで[ライブラリ]-[経路]を選び、[+経路を作成]をタップします。 そして地図をタップして出発地、経由地をタップしていきます。 するとマップには距離と高度の詳細が表示されます。 「逆にする」「往復」「一周」ボタンをタップして、ルートを自動的に完了させることもできます。
作成した経路は、ターンバイターンの音声ガイド付きで、オフラインでアクセスできるようにデバイスに「保存」できます。 これはiPhone と Apple Watch の両方からアクセスできます。 あるいは「経路」ボタンをタップすると、その場でナビゲーションを開始できます。

この付近を検索 (Search Here)


場所、施設・企業・店などを探すときに、検索範囲を画面に表示されている範囲内に絞り込むことができる機能です。 検索窓にキーワードを入力して、地図をスクロールしたり拡大・縮小すると、画面の下部に「この付近を検索」というボタンが表示されます。 これをタップすると、検索範囲が、地図の表示中の範囲に限定されます。

ライブラリ


これまで個別のセクションとして存在していた「ピン留めした場所」「よく使う場所」「ガイド」が「ライブラリ」というページにまとめられます。 ここには、上で示した新しい「経路」も含まれます。
iOS17までにあった「よく使う項目」は、iOS18から「ライブラリ」の中の「 ガイド 」の一つとして保存されます。

メモを追加


マップで場所を検索して[...]ボタンをタップすると、メニューに「メモを追加」という項目があります。 その場所について覚えておきたいことをメモすることができます。 このメモは非公開で、デバイス上に保存されます。 そして作成者のみ閲覧可能です。

ミュージック

アクセシビリティ


下記の「 アクセシビリティ 」でも解説していますが、Music Haptics機能で、聴覚障害のあるユーザーが音楽を体験することができます。

キュー(再生待ちリスト)


現在再生中の音楽が終了したときに、次に再生する曲の指定方法が変わります。 曲を長押ししたときに表示されるメニューの「最後に再生」が、「キューに追加」または現在の曲またはプレイリストの「後に再生」するオプションに変わります。 キューの残りを消去せずに、現在再生中の曲のみを変更することもできます。 またはキューを完全にクリアすることもできます。

シェアプレイ


Apple MusicでSharePlayをアクティブにするのに、FaceTime通話、iMessageチャット、またはCarPlayセッションに参加している必要はなくなりました。 ただしデバイスがHomePod mini、HomePod、Apple TV、または一部の Bluetooth スピーカーなどの外部オーディオ プレーヤーに接続されている必要があります。 AirPodsやヘッドフォンとの接続では使用できません。
上のキューの機能はシェアプレイでも有効です。 現在再生されている音楽のリストに、シェアプレイに参加しているメンバーなら誰でも曲を追加できます。 プライマリユーザーは、各リクエストを承認するか拒否するかを決定できます。 有料の Apple Music サブスクリプションを持っていないユーザーでも曲を追加できます。
iPhone のミュージック アプリで曲を再生しているときに、画面下部の SharePlay アイコンをタップすると QR コードが表示されます。 この QR コードを他の人が iPhone または Android スマートフォンのカメラでスキャンすると、音楽再生コントロールへのアクセスをリクエストできます。 リモートアクセスには QR コードのスクリーンショットでも十分です。 Apple TV のミュージック アプリでも、テレビにこの QR コードを表示できるようになります。

カレンダーとリマインダー

デザインのアップデート


カレンダーアプリが大幅にアップデートされます。 切り替えボタンにより、コンパクト、スタック、詳細、リストの各ビューを選択できるようになります。 ピンチ操作でカレンダーを拡大または縮小し、日付間のスペースを増やしたり減らしたりして、より多くのアイテムを表示できます。
「今日」の表示では、1日表示と複数日表示を切り替えることができるようになりました。 複数日表示では、その日のすべてのイベントの詳細と翌日の予定が表示されます。

リマインダーとの統合


カレンダーとリマインダーが密に結合し、入力したリマインダーがカレンダーに表示されます。 またカレンダーから直接リマインダーを作成することもできます。
カレンダーでは、特定の時間をタップして長押し、または画面右上の「+」アイコンをタップすると、カレンダーイベントまたはリマインダーのどちらを作成するかが選択できます。 カレンダーから、リマインダーを「完了」としてマークすることもできます。
リマインダーでは、日付と時刻を含むリマインダーを作成すると、それがカレンダーにも表示されます。 カレンダーでは、イベントとリマインダーがまとめて表示され、各イベントに含まれる日付と時刻に基づいてアイテムが並べ替えられます。

リマインダー通知条件


リマインダーの通知条件に、これまでの場所や時刻に加えて「メッセージ送信時」が追加されました。 メッセージで誰かとチャットを開始するとリマインダー通知が表示され、相手を選択するオプションが表示されます。

集中モード

新しい「Reduce Interruptions(中断を減らす)」という集中モードが追加されます。 これはApple Intelligenceを使用して通知に優先順位を付け、通知を減らしながらも重要な通知を見逃さないようにできる機能です。 他の集中モードと同様に、通知を許可/禁止する人・アプリ、壁紙、ホーム画面などを指定します。 そしてこれを有効にすると、通知が厳選されます。
また既存の各集中モードの設定画面にも「Intelligent Breakthrough & Silencing」というオプションが追加され、Apple Intelligenceによる通知の優先順位付けが可能になります。 これをオンにすると、通知を許可する人・アプリ/通知を拒絶する人・アプリを明示的に宣言できます。

ホーム

優先ホームハブ


ホームアプリで「優先ホームハブ」を選択できるようになります。 家庭内に複数のホームハブが設置されている場合に、どれを優先するかを明示的に指定できます。

アクセスのカスタマイズ


「アクセスのカスタマイズ」機能を使用すると、HomeKitデバイスへのアクセスを許可するユーザー、日時、方法などを管理できます。 ゲストへの使用許可スケジュール、使用できるデバイスなどを制限できます。 この機能にはホームハブが必要です。

エクスプレスモード


「エクスプレスモード」を有効にすると、iPhoneまたは Apple Watch を持って近づくだけで、自動的にドアロックを解除することができます。 デバイスの画面をタップして開ける必要がなくなります。 この機能を使用するには、UWB(超広帯域)チップを搭載したiPhoneまたは AppleWatch と、UWBに対応したスマートロックが必要です。

ロボット掃除機のサポート


ロボット掃除機のサポートが追加される予定です。 ホームアプリから電源制御、掃除モード、掃除機、モップ、充電状態など、ロボット掃除機の主要機能のコントロールをサポートします。

電力使用量の表示


電力使用量の統合機能が追加されます。 最初は米国の Pacific Gas and Electric Company の一部の顧客のみが利用できます。 この機能により、ユーザーはホームアプリから料金プランとともに自宅の電力使用量を確認できます。

iCloud Drive

自動オフロード(デバイスのストレージを確保するため、ローカルのコピーを自動的に削除する)機能が改善されます。 ファイルを長押ししたときに表示されるポップアップメニューに「ダウンロード済みのままにする」というオプションが追加されます。 これを指定したファイルは、常にデバイスに保持されます。 重要なファイルにこれを指定しておけば、外出中に、デバイスに保存しておいたはずのファイルが自動削除されたことに気が付いて、iCloud Driveから再ダウンロードする必要はなくなります。

天気

「自宅」と「職場」の天気を登録することができます。 あなたの連絡先カードの「自宅」欄と「職場」欄の天気がすぐにチェックできます。

計算機

計算機のタイプ切り替え


デバイスの縦向き、横向きにかかわらず、計算機のタイプを「基本」「科学計算」「計算メモ(Math Notes)」に切り替えることができます。 画面左下にある電卓アイコンをタップし、表示されるメニューから「基本」「科学計算」「計算メモ(Math Notes)」のいずれかを選びます。

計算メモ(Math Notes)


メモに書き込んだ数式を解くことができます。 式を書き込んで、変数を割り当て、それを計算し、自動的にグラフを描いたりできます。 等号を書いたり入力したりすると、式を自動補完して計算結果を表示します。 式が何らかの形で変更されるたびに、計算結果も自動的に変わります。 作成した「計算メモ(Math Notes)」は、メモアプリの「計算メモ(Math Notes)」フォルダからも参照することができます。
なお、計算機以外のアプリでも、多くのアプリで検索ボックスやテキストボックスに数式を入力すると、その結果を得ることができます。

単位変換機能


「基本」「科学計算」では、 角度、面積、通貨、データ、エネルギー、力、燃費、長さ、仕事率、圧力、速度、温度、時間、体積、重さ の単位変換が可能です。

計算履歴


画面左上のハンバーガーメニューアイコンをタップすると、「基本」「科学計算」計算機に、これまでに入力した計算式の履歴が表示されます。 (「計算メモ(Math Notes)」の履歴は、メモアプリにそれぞれ個別の「メモ」として保存されます)
いずれかの計算履歴を長押しすると、式または結果をコピーできます。 また、スワイプすると、その履歴をリストから削除できます。 編集ボタンをタップして削除する式をいくつか選択したり、「すべて削除」することもできます。

ウォレットとApple Pay

ポイントカードやギフトカードをウォレットに保存できるようになります。 イベントのチケットを保存すれば、コンサートの座席番号、道順、イベントに関するその他の情報も確認できるようになります。

パソコンのブラウザでApple Pay


Chrome、Edge、FirefoxなどのパソコンのブラウザでApple Payを利用できるようになります。 MacでもWindows PCでもかまいません。 Apple Pay の最新バージョンを実装しているウェブサイトであれば、この新しいシステムに対応します。 Apple Pay を使用してお会計をすると、画面にコードが表示されるので、iOS18以降にアップデートしたiPhoneのカメラアプリでスキャンすると、iPhoneで支払いを完了できるようになります。

タップしてプロビジョニング


iPhone の背面でカードをタップするだけで、対象のクレジットカードまたはデビットカードをウォレットアプリに追加できるようになります。 この機能は一部の国でのみ利用可能です。

Tap to Cash


北米のApple Cashユーザーは、個人情報を共有することなく、お互いのデバイスをタッチするだけで個人送金ができる「Tap to Cash」機能が使えます。
Apple Cash サービスは、FDIC 加盟の Green Dot Bank によって提供され、対象デバイスで米国内でのみ利用可能です。 Apple Cash アカウントで送金や受け取りを行うには、18 歳以上で米国在住者である必要があります。 18 歳未満の場合は、Apple Cash ファミリー アカウントのメンバーである必要があります。

ファイル

iPadに接続した外付けドライブを、ファイルアプリで右クリックまたは長押して「消去」を選択すると、そのドライブをフォーマットすることができます。 APFS, ExFAT, FATなどのフォーマットが選択できます。

フリーボード

操作性が改善されます。 スペースのさまざまな部分を「シーン」として定義し、メニューから瞬時に移動できます。 また既存のシーンを選択したり、新しいシーンを作成したり、シーンとリスト全体のコントロールを編集したり、シーンを印刷したり PDF にエクスポートしたりすることもできます。
スペース全体にドットグリッドを配置し、アイテムを「グリッドにスナップ」して配置することもできます。 図形を自動的に線で結ぶ「コネクタ」も搭載されます。 図形がコネクタで接続されている場合は、図形をどこに移動しても、接続線が維持されます。

iPhoneミラーリング

macOS Sequoia以降にアップデートしたMacの画面で、あなたのiPhoneが使える機能です。 iPhoneには一切手を触れることなく、MacのドックにあるiPhoneミラーリングアイコンをクリックするだけで使用できます。 Macの画面にiPhoneが現れ、Macのキーボード、トラックパッド、またはマウスでiPhoneを操作できます。 このiPhoneのウインドウは、[表示]メニューから3段階にサイズを変更することもできます。
iPhoneアプリの操作だけでなく、Macにあるファイル、ビデオやテキストをiPhoneのアプリに貼り付けたり、iPhoneの音声や通知をMacで見たり聞いたりすることもできます。 iPhoneのホーム画面の編集さえ、Macから操作できます。 そしてミラーリングしている間、iPhoneの画面はロックされたままです。
なお、この機能はAppleシリコンチップまたは T2セキュリティチップを搭載した(2017または2018年以降に発売された)Macでのみ動作します。 また、BluetoothとWi-Fiを有効にして互いに近づけ、2ファクタ認証をオンにして、MacとiPhoneで同じApple IDにサインインしている必要があります。
iPhoneミラーリングは、Macで Sidecar AirPlay 連係カメラ を使用しているときには使用できません。 またiPhoneがロックされていない時は、ミラーリング開始時に、iPhoneが使用中であるという警告が表示されます。
iPhoneについては、iOS18にアップデートしたすべてのiPhoneで使用できます。 ただし、有料ストリーミングサービスなどの著作権保護(DRM)されたコンテンツを、Mac上から再生することはできません。 また、コントロールセンター、通知センターをMac上から操作することはできません。

ゲームモード

バックグランドアプリの動作を抑制し、AirPodsとコントローラーの反応を良くする「ゲームモード」が搭載されます。 これは、ゲームまたはゲームに関連付けられたアプリを起動すると、短い通知が表示され、自動的にオンになります。 ゲームモードが有効になると、ゲームに iPhone のプロセッサへの最優先アクセスを与え、バックグラウンドタスクの使用率を下げることで、ゲーム体験が最適化されます。 AirPods (第3世代)、AirPods Pro、AirPods Max では、パーソナライズされた空間オーディオがゲームで利用できるようになります。

Xbox USB有線ゲームコントローラー対応

Xbox用のUSB有線ゲームコントローラーが使用可能になります。 Lightningコネクタを搭載したデバイスの場合は、 Lightning - USBカメラアダプタ を使って接続します。 USB Type-Cコネクタを搭載したデバイスの場合は、直接接続することができます。 macOS 15 Sequoiaでも同様に使用可能です。

アクセシビリティ

Eye Tracking (視線制御)


視線だけでデバイスを操作できるようになります。 この機能は身体障害を持つユーザー向けに設計されたもので、必要なのはiOS18/iPadOS18以降をインストールしたデバイスだけ。 追加のハードウェアやアクセサリは必要ありません。
前面カメラを使用して約1分でセットアップと調整を行います。 すると画面には、あなたの視線に合わせて動く、黒いドットのポインターが表示されます。 視線だけでアプリの要素間を移動し、Dwell Control(注視)で要素を選択し、物理ボタン、スワイプ、その他のジェスチャなどを代行できます。 この機能は、[設定]-[アクセシビリティ]-[身体と運動]欄で「アイ トラッキング」を選択し、「アイ トラッキング」トグルをオンにすると利用できます。

Music Haptics


聴覚障害のあるユーザーが音楽を体験することができます。 iPhone の Taptic Engine(バイブレーター) が、音楽に合わせてタップ、テクスチャ、洗練された振動を再生します。 開発者向けに、この機能を使うための API も公開されます。

Vocal Shortcuts (音声ショートカット)


言葉を正確に話せない人でも、Siri が理解できるカスタムの発話を割り当てることにより、ショートカットを起動することができます。 また「Listen for Atypical Speechs (非定型音声を聞く)」機能では、 より広範囲の音声に対する音声認識能力を提供してくれます。 ユーザーの音声パターンを、オンデバイスの機械学習によってデバイスが判別できるようになります。 これらの機能は、脳性麻痺、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、脳卒中など、言語に影響を与える後天性または進行性の症状を持つユーザー向けに設計されたものです。
この機能を使うと、例えばSiriに別の名前を割り当てることができます。 Siriの音声ショートカットを設定するには、[設定]-[アクセシビリティ]画面をスクロールして「音声ショートカット」を選びます。 そして「音声ショートカットを設定」を選択し、「Siri」を選択します。そして‌Siriを起動するために使用する新しい名前を入力します。
ただしこれはiPhoneに限定されており、HomePodなどの他のデバイスとは同期されないため、それらのデバイスでは引き続き「Siri」を使用する必要があります。

車両モーションキュー(Vehicle Motion Cues)


デバイス使用中の乗り物酔いを低減します。 画面の端に表示されたいくつかのドットが、乗り物の動きの変化に応じてアニメーションし、ユーザーに乗り物の動きを認識させます。 この機能は自動的に表示されるように設定したり、コントロールセンターでオンまたはオフにしたりできます。
この機能を使用するには、[設定]-[アクセシビリティ]-[動作]欄で「車両モーションキューを表示」をオンにします。 あるいはコントロールセンターを開いてコントロールの追加メニューを開き、「視覚アクセシビリティ」欄にある「車両モーションキュー」を選び、このボタンをコントロールセンターに追加します。 iPhoneでは「オン/自動/オフ」が、iPadでは「オン/オフ」が選べます。
研究によると、乗り物酔いは、人が見ているものと、感じていることの間の感覚の矛盾によって引き起こされるとされています。 一部のユーザーは、乗り物に乗って体に加速度がかかっているときに、デバイスの静止している画面を注視すると、感覚の矛盾によってデバイスを快適に使用できない可能性があります。 この機能は、スクリーン上に動く点を配置することで、体が感じている動きが目に見えるようになります。

CarPlay


CarPlayには、音声コントロール、カラーフィルター、音声認識が導入されます。 音声コントロールを使用すると、ユーザーは声だけで CarPlay を操作し、アプリを制御できます。 音声認識を使用すると、聴覚障害のあるドライバーや同乗者は、車のクラクションやサイレンを通知するアラートをオンにすることができます。 色盲のユーザーにとって、カラーフィルターを使用すると、太字テキストや大きなテキストなどの視覚的なアクセシビリティ機能が追加され、CarPlay インターフェイスが視覚的に使いやすくなります。

その他の機能


拡大鏡アプリ では、新しいリーダーモードと、アクションボタンを使用して検出モードを簡単に起動するオプションが追加されます。 日本語を含む点字入力画面が使えるようになります。 「ホバータイピング」で、テキストフィールドに入力するときに、ユーザーの好みのフォントと色で大きなテキストを表示させることができます。 パーソナルボイス(Personal Voice)を北京語で利用できるようになり、また全文を発音したり読むのが難しいユーザーは、短縮されたフレーズを使用してパーソナルボイスを作成できます。 AssistiveTouch 用仮想トラックパッドを使用すると、画面の小さな領域をサイズ変更可能なトラックパッドとして使用してデバイスを制御できます。 ...などのいくつかのアクセシビリティ機能が追加されます。

フラッシュの制御

アダプティブTrue Toneフラッシュを搭載しているiPhone 15 Proシリーズでは、フラッシュの発光方法の制御が可能になります。 画面上部のダイナミックアイランドに、新しい懐中電灯インターフェイスが表示されます。 ダイナミックアイランドの小さなトーチアイコンをタップして懐中電灯を有効にすると呼び出すことができます。 その懐中電灯インターフェイスを上下にスワイプすると、明るさのレベルを5段階で変更できます。 水平にスワイプすると、光の幅を変化させることができます。

充電の制御

低出力充電器使用時の警告


低出力な充電器を使用したときは、[設定]-[バッテリー]画面にそれが警告表示されるようになります。 たとえば出力5Wの充電器を接続していると、黄色い文字で「Slow Charger」という注意文が表示されます。 また過去の充電状況を示すグラフには、低出力な充電器を使用していた時間が、オレンジ色のバーで表示されます。

より細かい充電制御


iPhone 15シリーズでは、より細かい充電制御が可能になります。 充電制限は、従来の80%に加えて、85%、90%、95%、100% が選択可能になります。 ただし、これを指定した時には、最適化されたバッテリー充電(ユーザーが起床して使用を開始するタイミングに合わせて 100% まで充電を続ける)はオフになります。

電源が切れても時計表示


iPhoneは、デバイスの電源が切れた場合でも「探す」やNFCロック解除などの機能が動作しますが、iOS18を搭載したiPhone 15シリーズでは、デバイスの左上隅に時刻が表示され続けます。

ジャーナル(日記)

ジャーナル(日記)アプリの機能が強化されます。 心の状態を簡単に記録、高度な検索機能と並べ替え、などの機能が搭載されます。 また、日記を書いた時間をヘルスケアアプリでマインドフルネスの時間として記録することができます。 音声録音の自動文字起こしも可能になります。 インサイトビューでは、ユーザーの執筆履歴、既存のエントリを表示するカレンダービュー、ユーザーがより頻繁に執筆するのに役立つ楽しい統計が表示されます。 また、各エントリのエクスポートが可能になります。すなわちエントリをオフラインで保存したり、印刷したりできます。
ただしまだiPadにはジャーナル(日記)アプリは搭載されないようです。

AppleアカウントとiCloud

従来の「Apple ID」が、「Appleアカウント」という名称に変更されます。 また、デバイスのiCloudの画面が刷新されます。 各アプリのiCloudの使用状況の表示が変わり、 ストレージバーをタップすると、最も多くのストレージを使用しているアプリの完全な内訳とリストが表示されます。

緊急SOS

緊急SOS起動時に、ストリーミングビデオと録画メディアを緊急対応要員に送信できます。 緊急対応要員は、ユーザーにライブビデオまたはカメラロールのビデオを共有するようリクエストを送信できます。

Wi-Fiアドレスのローテーション

これはプライバシー強化のため、デバイスのWi-Fiアドレス(MACアドレス)がランダムに変更される機能です。 従来より「プライベートWi-Fiアドレス」機能を使うことにより、各Wi-Fiアクセスポイントごとに異なるMACアドレスを生成することが可能でした。 しかしそれでは同じWi-Fiネットワークに接続しているときは、Wi-Fiアドレスは固定されています。 Wi-Fiアドレスをローテーションすることにより、攻撃者がWi-Fiネットワーク上でデバイスを特定することが困難になります。 ただしこの機能により、ネットワーク管理者は、接続されているデバイスの管理が困難になります。

Wi-FiおよびBluetoothアクセサリとのペアリングの改善

製品が対応している場合は、サードパーティ製のWi-FiおよびBluetoothアクセサリとのペアリングが、アップル純正のAir Podsと同じように簡単にできるようになります。 新しいAccessorySetupKitフレームワークを使用したアクセサリであれば、ユーザーは設定アプリを開かなくても、アプリ内で直接アクセサリをデバイスに接続できるようになります。

その他の新機能

バックグラウンドサウンド


バックグラウンドサウンドに、新しい「Night」と「Fire」が追加されます。

AirPods


AirPods には、ジャイロスコープセンサーを利用した新しいジェスチャー (うなずいたり首を左右に振ったりして「はい」または「いいえ」を表す) が搭載されます。 iPhoneに搭載されている音声分離(Voice Isolation)機能がAirPodsにも搭載され、雑音の中でも通話時に自分の声を相手に明瞭に伝えることができます。 またAirPods Pro 2では、「アダプティブオーディオをカスタマイズ」メニューが追加され、周囲の音の取り込みとノイズキャンセリングの強度を調整できるようになりました。 また「補聴器モード」が搭載されます。

カメラ


[設定]-[カメラ]-[設定を保持]に 新しい[コントロールメニュー]が追加されます。 これをオンにすると、コントロールメニューを展開するときに以前使用したカメラ ツールが保存されます。

キーボード


なぞり入力 が日本語キーボードで使えるようになります。

株価


アプリのアイコンのデザインが若干修正されました。

iPadOS18の新機能

iPadOS18は、iOS18の新機能をすべて含んだうえで、さらにiPad向けの次の機能を新たに搭載します。

ユーザーインターフェース

Podcast、 Apple TV、Apple Musicなどの多くのアプリで、画面下部に固定で表示されていた「タブ」が「フローティングタブバー」となります。 これは、コンテンツにオーバーラップするようにして、アプリの画面上部に半透明でタブバーが表示されるものです。 サイドバーとタブバーはユーザーによるカスタマイズをサポートしていて、サイドバーからタブバーの固定セクションにアイテムをドラッグ アンド ドロップして、お気に入りのコンテンツにすばやくアクセスすることができます。 上記のアプリでは、画面を縦向きにするとタブバーが表示され、横向きにするとサイドバーが表示されます。 上記以外のアプリでは、タブバーは縦向きと横向きの両方で表示されます。

メモ

「スマートスクリプト」機能により、Apple Pencilで書いた手書きのメモを編集できるようになります(日本語は非対応)。 「調整」機能で、手書きの文字をより滑らかで、まっすぐで、より読みやすいものに修正できます。 マークアップ のメニューには「手書きを自動改良」オプションがあり、書き込んだばかりの単語を自動的に改良します。 また、手書きで入力したテキストをそのまま別の場所に貼り付けたり、スペルを修正したり、テキストをずらしてスペースを広げたり、書いたものを消すこともできます。 手書き文字の間に別の場所からテキストを貼り付けると、ユーザーの手書き文字にそっくりのフォントに変換されて貼り付けられます。

計算機

ついにiPadにも「計算機」アプリが搭載されます。
計算メモ(Math Notes)機能では、iPadでは Apple Pencil を使って、紙に書くように手書きで数式を書くこともできます。

SharePlay画面共有

遠く離れた家族や友人とデバイスの画面を共有して、操作方法をアシストしたりできます。 家族や友人のデバイスの画面に、図を書き込んで指示したりできます。 相手が許可すれば、直接リモートでデバイスを操作することもできます。

写真

写真を編集・加工したり、あらゆるアプリの中で図形が描画できる「 マークアップ 」機能が、Apple Pencil向けに強化されます。 サードパーティアプリが、マークアップにApple Pencil用のカスタム描画ツールを追加搭載できるようになります。 また、ツールピッカーに表示されるデフォルトの描画ツールの選択を、アプリごとに変更できます。

その他の新機能

その他多くの機能が搭載されます。

watchOS11の新機能

アクティビティとワークアウト

表示の改善


運動の結果を、より多くの種類の指標で表示することができます。 心拍数、年齢、体重を使用して運動の強度を測定する新しい方法が導入され、ユーザーは努力評価の推定値を受け取ることができます。

曜日ごとの目標設定


週の各曜日に個別のカスタムアクティビティ目標をスケジュールすることができます。 アクティビティアプリまたはフィットネスアプリでムーブ、エクササイズ、スタンドの目標を表示しているときに +/- ボタンをタップすると、新しい [毎日の目標を変更] オプションで曜日のスケジュールリストが表示され、各曜日の目標値を個別に設定できるようになります。

アクティビティの一時休止


アクティビティリングの進捗を日、週、月の単位で一時休止することができます。 アクティビティリング画面をタップすると、[リングを一時停止] オプションが表示されます。 一時休止しても、目標値獲得のための連続記録の維持には影響しません。 連続記録を目指していて予期せぬ事態で継続困難になった場合 (たとえば病気になった場合)、記録を一時停止して、その後それまでの記録を失わずに再スタートすることができます。
一時休止するには、アクティビティアプリを開いてリングをタップすると表示されるメニューから「Pause Ring(リングを一時停止)」をタップします。 すると再開する日付が指定できます。 また一時休止中にメニューから「Resume Ring(リングを再開)」をタップすると再開できます。

ワークアウト一時停止後の再開時に、時間を追加する


ワークアウトを一時停止した後、再開時に時間を追加することができます。 ワークアウトを再開したのに、AppleWatchで「再開」操作を忘れたとき、記録漏れの時間を追加できます。

新しいワークアウトタイプ


サッカー、アメリカンフットボール、スキーなどのスポーツを含む、より多くのワークアウトタイプがサポートされるようになります。 プールスイミングでは、スタイルや距離をカスタマイズできます。

到着確認(Check In)


AppleWatchの メッセージから 到着確認(Check In)機能 機能が使えるようになります。 またこれと連携して、例えば深夜のランニングなどのワークアウトが安全に完了したことを、家族や友人に通知するように設定できます。 ワークアウトを開始して画面を右にスワイプすると、到着確認を指定するオプションが表示されます。 [設定]-[ワークアウト]の「到着確認リマインダー」をオンにすると、屋外でのワークアウトを開始するたびに Apple Watch がワークアウトの到着確認を送信するよう通知してくれるようになります。

バイタル

毎日の健康指標を監視し、過去のデータと比較し、範囲外の値が見つかったときに通知を受け取ることができるアプリです。 睡眠中の心拍数、呼吸数、血中酸素レベル、皮膚温度などの各種指標を総合して、ひとつの画面で通知してくれます。 複数の測定値が通常の範囲外になった場合は、薬、高度、アルコール、病気など、関係している可能性のある要因のコンテキストとともに通知が届きます。
この機能を使うには、ユーザーが7日以上連続して、就寝時に Apple Watch を着用する必要があります。
結果は、iPad/iPhoneの ヘルスケア アプリの[ブラウズ]-[バイタル]-[バイタル]画面からも確認できます。

Training Load(トレーニング負荷)

ワークアウトの強度が時間の経過とともに身体にどのような影響を与えるかを確認できます。 過去 7日間のトレーニングによる負荷をその前の 28日間と比較し、ユーザーが情報に基づいたトレーニングの決定を下せるようにします。 各トレーニングの後、ユーザーは 1 から 10 のスケールで結果を評価できます。 特に大きなイベントに向けてトレーニングしているときは、ワークアウトをいつどのように調整するかについて情報に基づいた決定を下すことができます。

お昼寝の検出

ユーザーが昼寝をしていることを自動で検知して記録できます。 集中モード で「睡眠」モードを選択していなくても、お昼寝するとヘルスケアアプリに睡眠データが記録されます。

写真文字盤の改良と新しい文字盤

写真文字盤が改良されます。 機械学習を使用して、あなたの写真ライブラリ内を分析して、最適な構図、フレーミング、画質を選択します。 好みの人、ペット、自然、街の写真を集めた文字盤が自動的に作れます。 そして写真文字盤に表示する時刻の文字も、カスタマイズできるようになります。
また Flux と Reflections という新しい文字盤が追加されます。

スマートスタック

時刻や場所などのシチュエーションに合わせて、よりインテリジェントに、必要な情報が表示されるようになります。 Shazam(ミュージック認識) 、悪天候警報、翻訳、トレーニング負荷、写真、距離などの新しいウィジェットも追加されます。 Shazam(ミュージック認識)ウィジェットは、周囲で音楽が流れているときに自動的にスマートスタックに表示されます。
またiPhone で ライブアクティビティ が表示されると、Apple Watch のスマートスタックの上部にも自動的に表示されるようになります。 ライブアクティビティの開始時にスマートスタックが自動的に開き、手首を上げるだけで確認できるようになります。 別のアプリを使用しているときにライブアクティビティが開始されると、コンパクトバージョンがディスプレイの下部に表示されます。 コンパクトビューを上に引き上げると、ウィジェット全体が拡大され、それをタップすると、アプリまたは全画面ビューが表示されます。

潮位(Tide)

これまでUltraシリーズのみに搭載されていた「潮位」アプリが、すべてのモデルで使えるようになります。 満潮と干潮、上げ潮と下げ潮、日の出と日の入りなど、ビーチやサーフィンスポットのコンディションをチェックできます。

ミュージック認識

AppleWatchだけでもミュージック認識機能が使えるようになります。 周囲で流れている音楽を解析して、曲名などを知ることができます。

翻訳

AppleWatchだけでも翻訳アプリが使えるようになります。 音声入力で20の言語の翻訳ができます。 Wi-Fi または携帯電話接続がある場合は、iPhone なしで翻訳したり、オフラインで使用するために言語をダウンロードしたりできます。 Apple によると、異なる言語が話されている場所を旅行していると、 スマートスタック に翻訳ウィジェットが自動的に表示されます。

タイマーのピン止め

よく使うタイマーを、画面最上部にピン留めできるようになりました。 タイマー画面を一番下までスクロールし、[編集] をタップして、任意のタイマーのピンアイコンをタップすると、画面上部にピン留めされます。 ピン止めを外すには、同様に[編集] をタップして、対象のタイマーのピンアイコンをタップします。

その他の新機能

通知があるときにデジタルクラウンを回転すると、「 通知 」画面が表示されます(iOS18以降)。
[設定]-[サウンドと触覚]画面で、着信音、テキスト音、メール、カレンダー、リマインダー、デフォルトの個別に通知のサウンドを指定できます。
Ultraシリーズでは、設定画面で、アクションボタンの長押しに対するアクションも設定できます。
その他多くの機能が搭載されます。

tvOS18の新機能

InSight

現在視聴中のApple TV+の番組や映画に登場するすべての俳優や曲に関する詳細情報を見ることができる機能です。 再生中の曲が気に入ったら、その曲を Apple Music ライブラリに直接追加することもできます。 これはApple TV+で配信されるオリジナルの映画とテレビ番組でのみ利用できます。 また、これはシーンごとに機能するため、俳優が画面に映っている場合は画面の下に俳優の情報が表示され、映っていない場合は表示されません。 この情報は接続されたテレビの画面に表示されますが、iPhone を Apple TV のリモコンとして使用している場合は、iPhoneの画面にデータが表示されます。

Enhance Dialogue(会話を強調)

機械学習を使用して、番組や映画の音声をより明瞭にします。 テレビのスピーカーやレシーバー、AirPods、その他の Bluetoothデバイスに出力する音声を加工します。

その他の新機能

音量をミュートすると、字幕が自動的に表示されます。 また、巻き戻しボタンを押すと字幕が自動的にオンになります。巻き戻しボタンを 1 回押すと 10 秒前に戻るので、字幕も 10 秒間有効になります。 ボタンを複数回押すと、それに応じて画面上の字幕の時間が延長されます。3 回押すと、字幕が 30 秒間表示されるので、セリフを聞き逃すことはありません。 話されている言語が設定されているデバイス言語と一致しない場合も、自動的に字幕が表示されます。 これら3つの字幕表示機能は、設定画面でON/OFFできます。
プロジェクター向けのアスペクト比 21:9 フォーマットのサポートが追加されます。
スクリーンセーバーに新しいカテゴリ: ポートレート(人物、都市、自然)、 TV+番組、映画 が追加されます。 ポートレートを選ぶと、AppleWatchの写真文字盤のように、時刻が表示されます。
そしてスヌーピーのスクリーンセーバーが追加されます。 スクリーンセーバーを切り替えるには、上にスワイプして新しいインターフェースを表示します。左右に動かすと、さまざまなスクリーンセーバーをすばやく切り替えることができます。

iOS18/iPadOS18/watchOS11/tvOS18関連ニュース

2024年6月:WWDCでのiOS18発表後の記事



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