• 記事をシェア
  •  
  •  
  •  
  • B! 
  •  

iPhoneで背景のボケた写真を撮影する「ポートレートモード」の使い方

ポートレートモードとは?

ポートレートモードとは、写真撮影モードの一つで、まるで一眼レフカメラで絞りを開いて撮影したように「背景をぼかす」機能です(iOS10.1以降)。 任意の被写界深度を指定し、任意の場所にフォーカスを合わせて撮影できるモードです。 人物や静物などの撮影で効果を発揮します。 さらに撮影終了後に被写界深度やフォーカス位置を変更することができます(iOS17以降)。

ポートレートモードが使えるiPhone

ポートレートモードが使用できるのは、iPhone SE2以降、iPhone X以降、iPhone 7 Plus および iPhone 8 Plusのみです。 また、前面カメラでポートレートモードが使用できるのは、iPhone X以降のみです。

ポートレート撮影する

「ポートレート」モードでポートレート写真を撮影する
iPhone ポートレートモードを使うには、 カメラ(カメラ) アプリを開いて、撮影モードをスワイプして「ポートレート」を選びます。
そしてカメラと被写体の距離を適正に(約40cm~240cmまでの間)すると、画面に「自然光」などと 照明エフェクト の名前が黄色背景で表示されます。 被写体として認識したものには黄色い枠が表示され、そこにフォーカスが合います。 そしてその前景および背景部分に「ボケ」効果がかかります。
アイコンをタップすると、被写界深度(ピントが合う範囲)が調整できます。
画面の任意の場所を長押しすると、そこに映っている被写体の位置にフォーカスをロックすることができます。
カメラと被写体の距離が適正でなかったり、暗すぎると「離れてください」など、適宜指示が表示されます。 指示に従うと、ポートレートモードが有効になります。
(出演:スティーブ・ジョブス フィギュア)
「写真」モードでポートレート写真を撮影する
iPhone 「写真」モードを選択しているときでも、ポートレート撮影に適した条件がそろうと、自動的に「ポートレート」機能が起動します(iPhone 15 Pro以降)。 画面に アイコンが表示されたときは、「ポートレート」機能が起動しています。このアイコンをタップすると被写界深度が調整できます。 また、自動的に「ポートレート」機能が起動した状態で撮影した写真は、撮影時にそれに気づかなくても、撮影後にポートレートのON/OFFや、被写界深度の調整ができます。
もしかしたら、あなたが過去に撮影した写真の中に、思いがけずポートレートがONにできる写真が紛れているかもしれません。
なお 設定(設定)- カメラ(カメラ)- [写真モードでのポートレート]を タッチパネル:OFF(オフ) にすると、「ポートレート」機能は自動的に起動されなくなります。
被写界深度を調整する/フォーカスを切り替える
iPhone アイコンをタップすると、画面下部に目盛りが表示されます。ここを左右にドラッグすると被写界深度が調整できます。 現在フォーカスが合っている被写体とは別の被写体をタップすると、フォーカスがそちらに移ります。
あとは (シャッターボタン) マークをタップして撮影すればOKです。
被写界深度は、撮影後に変更することもできます。 詳しくは 撮影後に被写界深度を調整する/フォーカスを切り替える/照明エフェクトを切り替える をご覧ください。
ライティングを調整する
iPhone ポートレートモードで「自然光」以外のライティングを選択している時、画面右上の設定アイコンをタップすると、照明の調整ができます(iOS18以降)。
照明の調整は、撮影後に変更することもできます。 詳しくは 撮影後に被写界深度を調整する/フォーカスを切り替える/照明エフェクトを切り替える をご覧ください。

照明エフェクト(ポートレートライティング)を切り替える

ポートレート撮影では、照明エフェクトを切り替えて特殊効果をかけることができます(iOS11以降)。
iPhone 画面の「自然光」と書かれているところを左右にスワイプすると、照明エフェクト(ポートレートライティング)を切り替えることができます。 照明エフェクトには「自然光」の他に「スタジオ照明」「輪郭強調照明」「ステージ照明」「ステージ照明(モノ)」「ハイキー照明(モノ)」があります。
シーンによっては違いが分かりにくいものもあります。 「ステージ照明」「ステージ照明(モノ)」はともに背景(と判断された部分)を黒く塗りつぶしてくれます。 「ハイキー照明(モノ)」は背景(と判断された部分)を白く塗りつぶしてくれます。
なお、「ハイキー照明(モノ)」が使えるのは、iOS13以降にアップデートしたiPhone XS/XS Max/XR以降のみです。
出演: スティーブ・ジョブズ フィギュア
iPhone 「輪郭強調照明」を選択した例です。
iPhone 「ステージ照明」を選択した例です。
iPhone 「ステージ照明(モノ)」を選択した例です。

撮影後に被写界深度を調整する/フォーカスを切り替える/照明エフェクトを切り替える

iPhone iPhone 13以降で撮影されたポートレート写真は、後から (写真)アプリ を使って、ポートレート機能のON/OFF、被写界深度調整、フォーカス切り替えなどができます(iOS17以降)。
(写真)アプリでポートレート写真を開き、画面左上にある「ポートレート」や「LIVE」などと表示されている部分をタップすると、このようなメニューが表示されます。 ここで「ポートレート」(有効)または「ポートレートオフ」(無効)が選べます。
iPhone 上の画面で、右上にある「編集」をタップすると、このような画面になります。 (写真)アプリの編集機能 が起動します。
アイコンをタップすると、被写界深度(ピントが合う範囲)が調整できます。 また、画面の任意の場所をタップすると、フォーカス位置を変更することができます(iOS17以降)。
iPhone アイコンをタップすると、このような画面になります。 照明エフェクトを切り替えることができます(iOS17以降)。