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パスワードアプリの使い方

パスワードアプリとは、WebサイトやWi-Fiアクセスポイント、パスキー、二段階認証時に使われるワンタイムパスワードをまとめて管理するアプリです。

パスワードのクイックアクション

iPhone (パスワード) アイコンを長押しするか、または 「3D Touch」に対応したモデル(iPhone 6s / 6s Plus(2015年)~iPhone XS / XS Max(2018年)、ただしSE, XRを除く)では、 アイコンを強く押すと、図のようにクイックアクションを呼び出せます。 二段階認証の確認コードをすぐに見ることができます。
また「ホーム画面を編集」をタップすると、 ホーム画面の編集・アイコンの並べ替え ができます(iOS13以降)。

パスワードアプリとは

パスワードアプリとは、iOS18で新たに追加されたアプリで、あらゆるサービスのパスワードをまとめて管理するアプリです。 従来 iCloudキーチェーン 機能を使って、 Settings(設定)- (パスワード) 画面で管理していたものが、専用のアプリとして独立したものです。
このアプリには、Webサイトのパスワード、パスキー、2要素認証コード(ワンタイムパスワード)、Wi-Fiアクセスポイントのパスワードが保存できます。 パスワードアプリに登録したパスワードは、Windowsパソコン( iCloud for Windows を利用)を含む、あなたのすべてのデバイス間で、セキュリティを保ったまま共有できます。
すでに iCloudキーチェーン 機能を使用していた場合は、 デバイスに保存されているすべてのパスワードが、このアプリからアクセスできるようになっています。 iCloudキーチェーンが有効になっていて、Safariまたはアプリで新しいログインを行うと、そのときに入力したパスワードとログインが、このパスワードアプリに自動的に追加されます。 ただし、サードパーティのアプリからパスワードをインポートできるのは macOS Sequoia のみです。

パスワードアプリの起動画面

iPad iPhone (パスワード)をタップすると、このような画面になります。 あなたが登録したパスワードは、「すべて」から「削除済み」までの、6つのカテゴリに分けて保存されています。 「+ 新規グループ」というメニューからは、他の人とパスワードを共有するための「グループ」を作ることができます。 画面右下の「+」をタップすると、新しいパスワードを登録することができます。
「削除済み」画面には、パスワードアプリで「削除」したアカウント情報が30日間保存されます。 「削除済み」画面を開いて削除の操作を行うと、今すぐ削除することができます。
あなたがすでに iCloudキーチェーン 機能を使用していた場合は、これまでデバイスに保存されていたログインIDとパスワードが、すべてこのアプリに移行しています。

「すべて」Webサイトやサービスのパスワード管理

iPad iPhone 「すべて」を開くと、あなたがこれまでデバイスを通して、Webサイトやサービスに入力してきたログインIDとパスワードの一覧が表示されます。
画面右下の「+」アイコンをタップすると、アプリに新しいログインIDとパスワードを登録することができます。 しかし iCloudキーチェーン が有効になっていると、新たにWebサイトやサービスにサインインするときに自動的にパスワードアプリに登録されるため、手動で登録することはまずないと思います。
注意すべきアカウントには (感嘆符) マークがついています。 「安全ではないパスワード」や「以前にグループで共有したことのあるパスワード」などに (感嘆符) マークがつきます。 タップして内容を確認し、対策してください。
iPad iPhone 画面左下の (並べ替え) アイコンをタップすると、このようなメニューが表示されます。 条件でフィルタリングしたり、昇順・降順で並べ替えたりできます。
iPad iPhone 現在は使っていない、または解約済みのアカウントが残っていたら、削除しておきましょう。
画面右上の (選択) アイコンをタップすると、このような画面になります。 複数のアカウントが選択できます。 画面左下の「削除」をタップすると、このアカウント情報が「削除済み」画面に移動されます。 そして30日後に削除されます。 「削除済み」画面を開いて削除の操作を行うと、今すぐ削除することができます。
画面左上の「すべてを選択」をタップすると、全てのアカウントをまとめて削除できます。
iPad iPhone どれかのアカウントを右から左にフリックすると、このように「削除」ボタンが表示されます。 これをタップすると、そのアカウントだけを削除することができます。

パスワードの表示・共有・編集

iPad iPhone 「すべて」の一覧から、任意のアカウントをタップすると、このような画面になります。 ユーザ名(アカウント)、パスワード、そしてそのサービス/Webサイトが表示されます。 パスワードは伏字になっていますが、タップすると表示されます。
ユーザ名欄をタップすると、それをクリップボードにコピーできます。
パスワード欄をタップすると、表示/クリップボードにコピーできます。
Webサイト欄をタップすると、それを開くか、クリップボードにコピーするかが選べます。
iPad iPhone 「Appleでサインイン」機能でサインインしているか、まだサインイン情報がデバイスに保存されていない場合は、このような画面になります。 「Appleでサインイン」機能でサインインするための、iCloud+の「 メールを非公開 」機能で自動生成されたメールアドレスと、グループ切り替えメニューが表示されます。
iPad iPhone (共有)をタップすると、このような画面になります。 AirDrop 機能を使って、近くにいる人と、パスワードを共有することができます。
iPad iPhone 上の画面で右上の「編集」をタップすると、このような画面になります。
「パスワードを変更」をタップすると、このアカウントを登録しているWebサイトが開きます。 Webサイトでパスワードの変更手続きを行うと、アプリに保存しているパスワードも更新されます。
二段階認証に対応しているアカウントの場合は、「コードを設定」をタップすると、SMSなどでワンタイムパスワードを受け取るためのコードが設定できます。
「パスワードを削除」をタップすると、このアカウント情報が「削除済み」画面に移動されます。 そして30日後に削除されます。 「削除済み」画面を開いて削除の操作を行うと、今すぐ削除することができます。

パスキーの管理

パスキーとは、パスワードを入力する代わりに、FaceIDやTouchIDを使用して認証する機能です。 パスキーをサポートしているWebサイトやサービスにログインして「パスキーを有効」にすると、そのアカウント情報がパスワードアプリから確認できます。
iPad iPhone 「パスキー」を開くと、あなたがこれまで訪れた、パスキーに対応しているWebサイトやサービスのログインIDとパスワードの一覧が表示されます。
画面右上の (選択) アイコンでアカウント情報を削除したり、 画面左下の (並べ替え) アイコンで表示順序を変更することができます。
パスキーの詳細については、 パスワード入力を省略/CAPTCHA入力をバイパス パスキーの使いかた のページをご覧ください。
iPad iPhone 「パスキー」の一覧から、任意のアカウントをタップすると、このような画面になります。
(共有)をタップすると、 AirDrop 機能を使って、近くにいる人と、パスワードを共有することができます。
iPad iPhone 上の画面で右上の「編集」をタップすると、このような画面になります。 ユーザー名の変更、パスワードの追加、パスキーの削除ができます。

二段階認証コードの管理/ワンタイムパスワードを読み出す

パスワードアプリを、ワンタイムパスワードを発行する「認証システムアプリ」の代替として使用することができます。 しかし、一時期はやったワンタイムパスワードですが、今はパスキーに移行が進んでいるため、新たにこの機能を使うことは少ないと思います。
iPad iPhone 「コード」を開くと、あなたがこれまでに登録した、二段階認証対応サイトのワンタイムパスワードの一覧が表示されます。 (Google Authenticator) アプリのような、認証システムアプリの代替として使用することができます。
iPad iPhone 上の画面で右下の「+」をタップすると、このような画面になります。 もしあなたが (Google Authenticator) アプリのような、認証システムアプリを使用している場合は、そこからパスワードアプリに乗り換えることができます。 乗り換え元の認証システムアプリで「設定キー」を読み出すか、移行用のQRコードを表示させます。 そしてこの画面でそれを入力/読み取ると移行できます。
認証システムアプリについては、下記の各ページをご覧ください。

Wi-Fiアクセスポイントのパスワードの管理

iPad iPhone 「Wi-Fi」を開くと、あなたがこれまでに接続したことのある、Wi-FiアクセスポイントのSSIDとパスワードの一覧が表示されます。 画面の一番上には、現在接続中のWi-Fiアクセスポイントが表示されています。
画面右上の (選択) アイコンでアカウント情報を削除することができます。 またはアカウントを右から左にフリックすると「削除」ボタンが表示されるので、それをタップしても削除することができます。
たった一回しか使っていないホテルなどのWi-Fiアクセスポイントのアカウントもすべて残っています。 基本的にはあえて削除する必要はありません。 しかし、たまたま同じSSIDとパスワードが設定されているアクセスポイントに巡り合ってしまうと、勝手に接続してしまう危険があります。 できれば使っていないアカウントは削除してしまいましょう。
iPad iPhone 「Wi-Fi」の一覧から、任意のアカウントをタップすると、このような画面になります。 パスワードは伏字になっていますが、タップすると表示されます。
ネットワーク名(SSID)欄およびパスワード欄をタップすると、それを表示/コピー/共有することができます。
「ネットワークのQRコードを表示」をタップすると、このWi-Fiネットワークに接続するためのQRコードが表示されます。 他の人がカメラで読み取ると、Wi-Fiネットワークに接続できます。
(共有)をタップすると、 AirDrop 機能を使って、近くにいる人と、パスワードを共有することができます。

セキュリティに問題のあるパスワードに対処する

iPad iPhone 「セキュリティ」を開くと、セキュリティに問題のあるパスワードの一覧が表示されます。 各エントリには、理由が書かれています。 今は使っていない古いものも多いと思いますが、一度は一通りチェックすることをお勧めします。
iPad iPhone 「セキュリティ」の一覧から、任意のエントリをタップすると、このような画面になります。 「パスワードを変更」ボタンをタップすると、このアカウントを登録しているWebサイトが開きます。 Webサイトでパスワードの変更手続きを行うと、アプリに保存しているパスワードも更新されます。

パスワードを他の人と共有する/グループを作成する

家族や友人などで「グループ」を作成し、選択したアカウント情報を共有することができます。 共有したアカウント情報はいつでも削除できます。 すべてのメンバーが、グループにアカウント情報を提供することができます。 また、グループの作成者はいつでもグループからユーザーを削除できます。
iPad iPhone 「グループ」を作成するには、アプリの起動画面で「新規グループ」または「パスワードをファミリーと共有」欄の「開始」をタップします。
iPad iPhone まずはグループの名前を決めます。 そして「人を追加」をタップします。
iPad iPhone するとこのような画面になります。 メンバーの候補が一覧表示されています。 ここから選ぶか、「宛先」欄をタップして「連絡先」を開き、その中から選びます。
「グループ」に追加する人は、事前に (連絡先) のリストに含まれている必要があります。 メンバーを選んだら、画面右上の「追加」をタップします。
iPad iPhone グループ名とメンバーが決まったら、画面右上の「作成」をタップします。
iPad iPhone 共有する(グループに移動する)アカウント情報を選択します。 そして画面右上の「移動」をタップします。
iPad iPhone つづいて「“メッセージ”で通知」をタップして、グループメンバーにアカウント情報の共有を開始することを通知します。
iPad iPhone iMessage の送信画面が開きます。 必要に応じてコメントなども付け加えて送信してください。
iPad iPhone グループの作成が完了しました。 メンバーには通知が送信されます。 メンバーが、送付されたパスワードをグループに移動することを許可すると、共有完了です。
メンバーのデバイスがiOS18以前の場合は、共有した「グループ」は Settings(設定)- (パスワード) 画面に表示されます。
iPad iPhone 上の画面で をタップすると、このような画面になります。 グループ名の変更や、メンバーの追加/削除、グループの削除を行うことができます。