Apple Watch Ultra 2の説明と仕様
Apple Watch Ultra 2の特徴

製品の特徴
チタニウム製のボディにサファイアガラスの文字盤ガラスを採用。 100m防水と水深計、水温計を搭載し、ヘビーデューティーに特化した、アウトドア向けのモデルです。 ハイキングや登山、ダイビングなどで使用するための機能・性能が付加されています。 なお、バンドは45mm/44mm/42mmモデル用のものが使えます。
2022年9月に発売された Apple Watch Ultra(初代) の後継モデルです。 基本性能は、同時に発表された Apple Watch Series 9 をベースにしています。 主にCPU(SiP)とディスプレイの更新がメインの、マイナーアップデートモデルです。 前モデルからの差異は下記のとおりです。
Apple Watch Series 9と共通の特徴
プロセッサ
プロセッサは、新しい S9 SiP(system-in-package)を搭載。 S8より30%高速です。 高速CPUのおかげで、Siriへのリクエストはデバイス上で処理され、従来のクラウドでの処理より高速となり、音声認識の精度もSeries8より25%正確になります。
ストレージ
従来の32GBから、2倍の64GBに増強されます。 音楽や写真なども、より多く持ち歩くことができます。
新しいゼスチャー
新しいゼスチャーのダブルタップ(親指と人差し指を2回タップ)を使うと、画面に触れずに片手で通話に応答したり終了したりすることができます(watchOS10.1以降)。 ダブルタップとは、画面上のそのときのメインとなるボタンのタップを、ゼスチャーで代用できる機能です。 AppleWatchを身に着けている片手だけでボタンのタップ操作ができます。 これは、Apple Watchのあらゆる場所で使えます。 詳しくは ダブルタップ/クイックアクションの使い方 Apple Watchを画面に触れずに片手で操作する をご覧ください。
ただしこれはwatchOS8で搭載された AssistiveTouchのクイックアクション 機能(ダブルピンチ)を標準化したもので、従来モデルでもほぼ同様のことができます。
その他
第2世代の超広帯域チップの搭載により、「探す」アプリでiPhoneの位置を探すことができます。
レザーアクセサリの対応
Series 9/Ultra 2に限定されることではありませんが、 アップルは、レザーアクセサリーの製造は二酸化炭素排出量が高いため、今後はレザーバンドやレザーケースは発売しないと発表しました。 代わりに「ファインウーブン(FineWoven)」と呼ばれる、68%がリサイクル素材で作られた、スエードのような質感を持つバンドが登場。 エルメスとのコラボレーションでは、2つの新しい織りあげバンド、ニットバンド、成形ラバーバンドが登場します。 ナイキとのコラボレーションでは、リサイクル素材を使った、カラフルな新しいバンドが登場します。 ただしエルメスの店舗では、継続して革製のバンドが買えます。
Apple Watch Ultra 2固有の特徴
サイズ・重量
外見は、ディスプレイサイズを含め、Ultra(初代)と同じサイズとデザイン、重量が0.1g重くなりました。 Ultra(初代)用のケース、カバー、バンドが使用可能です。 そして耐水・防塵性能は前モデル同様100メートルの耐水性能およびIP6X等級の防塵性能です。
ディスプレイ
前モデルの2000 nitから、今回は3000 nitと、より明るくなります。
その他
ディスプレイの端まで情報が表示される、新しい文字盤Modular Ultraを搭載。 周囲光センサーを使って、夜間モードが暗闇で自動的にオンになります。 使用可能な標高は、-500 メートルから +9000 メートルまで、高山の頂上から深海までテストされています。
モデル・価格・発売日
本体カラーは前モデルと同じくチタニウムのシルバー一色。サイズは49mmモデルのみ。 価格は4千円高くなって128,800円。 9月13日より予約受付開始、9月22日(金)より発売開始です。
なお、Apple Watch Ultra 2 / Series 9 を利用するには、iOS 17以降を搭載したiPhone Xs以降が必要です。
北米モデルでは血中酸素濃度計測機能が削除される
米国際貿易委員会(ITC)は、2023年の Masimo社 による


血中酸素濃度計測機能が削除されたモデルは、 製品番号/部品番号 の末尾の仕向け地記号が"LW/A"になります。
旧モデルの販売
2022年9月に発売された Apple Watch SE2(2022) は若干値下げされ、34,800円からで継続販売されます。 また同じく2022年9月に発売された Series 8、 Ultra(初代) は販売終了となります。
Apple Watch Ultraシリーズだけの特別機能
- アクションボタン
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良く目立つインターナショナルオレンジ色のボタンで、特定のアプリやショートカット、機能などを起動するようにカスタマイズできます。
アクションボタンをクリックしたときに起動するアプリは自由に選択することができます。
(ショートカット) を使えば、時間や場所によって異なる機能を起動することもできます。 また選択したアプリによって、1回目のクリック時、2回目のクリック時に起動する機能も選択できます。 これは、Apple Watchの
(設定)-[アクションボタン] またはiPhoneの
(Watch)-[マイウオッチ]-[アクションボタン] 画面でカスタマイズできます。
- ナイトモード
- Apple Watch Ultra専用の文字版「Modular Ultra」「Wayfinder」を選択すると、文字を明度の低い赤で表示するナイトモードが使えます。 デジタルクラウンを回すとナイトモードのオン/オフが切り替えられます。 watchOS10以降では、文字盤編集画面でナイトモードを「AUTO」にすると、周囲光センサーを使って夜間モードが暗闇で自動的にオンになります。 ただし「AUTO」指定時は、デジタルクラウンを回してもナイトモードのオン/オフが切り替らず、代わりにウィジェットが表示されます。
- サイレン
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アクションボタンのそばには大きなスピーカーグリッドがあり、緊急時には180m以上離れても聞こえる、86dBのサイレンを鳴らすことも可能です。
アクションボタンまたはサイドボタンを長押しすると、文字盤にスライダーが表示されるので、これをスライドします。するとカウントダウンののちにサイレンが鳴動します。
あるいはアクションボタンを押し続けていると、サイレンが鳴動します。
カウントダウン中にボタンから指を離すか、文字盤を手で覆い隠すと、カウントダウンはキャンセルされます。
サイレン機能を無効にするには、AppleWatchで
(設定)-[アクションボタン]-[長押ししてオンにする]を
(オフ) にします。
- 高精度2周波GPS
- 従来のL1信号に加えて、より強力で高度なL5信号も受信できる「高精度2周波GPS」を搭載しています。
- 水深計と水温計
- ダイビングにも使用可能。潜行を開始すると、自動的に現在の深度、水中時間、水温を表示します。 ダイブコンピューターの DIN EN13319 (DIN) 規格に認定されています。 そしてサードパーティによって開発されたダイブコンピューターアプリ「 Oceanic+ (App store) 」が提供されています。
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Oceanic+ Dive Computer App
Huish Outdoors, LLC スポーツ 無料(App内課金あり)
Apple Watch Ultraをダイブコンピューターに変えて、究極の水中体験を楽しみましょう。Oceanic+アプリは、最先端のダイブコンピューターに期待されるすべてのテクノロジーを提供する機能を完全装備したレクリエーションダイビングとシュノーケリング向けのダイブコンピューターです。スキューバ、シュノーケリング、サーフェスの各モード•ダイビング前のロケーションプランナー(水上と水中の状況を確認可能)•NoDecoプランナーによる潜水深度と時間の計算•バリオメーターや3D傾斜補正コンパスなどのツールを内蔵•現在の深度、残りの潜水時間、浮上速度のモニタリング
詳細を見る(App Store)Apple Watch Ultraがダイブコンピューターになる、「Oceanic+」を試す (ケータイWatch)Apple Watch Ultraがダイブコンピューターに--ダイバー待望のアプリ「Oceanic+」を使ってみた (CNETJapan)試してわかった「Apple Watch Ultra」ダイコン機能のメリット、デメリット (週刊アスキー)
Apple Watchで高速充電を行う方法
Apple Watchは、2021年10月発売の Series 7 から高速充電に対応しました。 バッテリーが空の状態からフル充電するまでに1時間もかかりません。 ただし高速充電を行うには、Apple Watch本体だけでなく、充電器と充電ケーブルも高速充電に対応したものを準備する必要があります。 高速充電を行うには、 Apple Watch磁気 高速 充電 - USB-Cケーブル(モデルA2515) と、 USB PDに対応した 出力20W以上の USB Type-C 電源アダプタ が必要です。 また、Apple Watch本体のwatchOSも 8.4.1 以降にバージョンアップする必要があります。Apple Watch Ultra 2用ケース・アクセサリ
Apple Watch Ultra 2は、 Ultra(初代) と同じサイズ、同じデザインです。 Apple Watch Ultra(初代)用のアクセサリが使用できます。充電器/バンド/ストラップ/アダプター/スタンドについては、初代Apple Watch ~ Ultra 2 で共通で使用可能です。 バンドは、従来の42mm/44mm/45mm用が使用できます。
Apple Watchの基本と使い方
当サイトでは、Apple Watchの基本と使い方を詳しく紹介しています。 ご参照ください。Apple Watchを買うには
アップルストア各店舗、 アップルオンラインストア、 Amazon AppleWatchショップ などで購入できます。 また、Cellularモデルについてはソフトバンク、au、docomoの3大キャリアでも購入可能です。アップルストア各店舗では 事前にアップルのWebサイトで予約することで、試着・店頭購入することができます。
Apple Watch Ultra 2の防水性能
Apple Watch Ultra 2の防水性能は、100メートルの耐水性能およびIP6X等級の防塵性能を持っています。 DIN EN13319 (DIN) に準拠し、水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビングに対応します。 また、MIL-STD 810H準拠(高度、高温、低温、温度衝撃、浸漬、凍結と融解、氷と着氷性の雨、衝撃と振動)のテストを実施済みです。この防水性能のおかげで、Apple Watchを身につけたままスキューバダイビングができます。 なお、レザーバンド、金属製バンド、ナイロンバンドは耐水性ではありません。そして水中ではタッチスクリーンが反応しないので、操作はできません。
オンラインマニュアル


さらに、アップルのiPod/iPad/iPhoneのマニュアルダウンロードページ では、このオンラインマニュアルをiBook(ePub)形式ファイルにした詳しい説明書をダウンロードすることができます。
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- iPad オンラインマニュアル
- iPod touch オンラインマニュアル
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- Apple Watch オンラインマニュアル
- Apple TV オンラインマニュアル
Apple Watch Ultra 2の仕様
外観
仕様
Apple Watch Ultra 2 | |||
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ケース | チタニウム | ||
価格 | 49 mm | 128,800円 | |
添付品 | 磁気高速充電 - USB-Cケーブル(1 m)、バンド | ||
発表 | 2023年09月12日(火)10:00 (日本時間09月13日02:00) | ||
予約 | 2023年09月12日(火) | ||
発売 | 2023年09月22日(金) |
Apple Watch Ultra 2 モデル番号 | |
---|---|
49mm(GPS + Cellular) | A2986(US,EU,アジア), A2987(中国) |
チタニウム | |||
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メーカー | アップル | ||
本体サイズ | 49 mm |
縦:49.0 mm x 横:44.0 mm x 厚さ:14.4 mm (Ultra(初代)と同じ) |
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重さ | 49 mm |
61.4g (Ultra(初代)より0.1g重い) |
|
ディスプレイ | 49 mm |
410 x 502ピクセル (ppiは仕様に表記なし)
1,185平方ミリメートルの表示領域 LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ、最大3,000ニトの輝度、最小輝度1ニト | |
カラー | ナチュラルチタニウム | ||
ガラス | サファイアクリスタル | ||
裏蓋 | セラミックとサファイアクリスタル裏蓋 | ||
バッテリ |
リチャージャブルリチウムイオンバッテリー内蔵、
最大36時間、
最大72時間(低電力モード使用時)、
高速充電
564 mAh (初代より22mAh多い) | ||
CPU等 | S9 Sip(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載、4コアNeural Engine) + W3 ワイヤレスチップ + 第2世代の超広帯域チップ | ||
ストレージ | 64GB | ||
無線機能 |
Wi-Fi 4 (802.11n)
Cellularモデルは LTE、UMTS に対応。 | ||
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | ||
Apple Pay | (仕様に表記なし) | ||
位置情報 | L1/L5 GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou | ||
センサー |
コンパス、
-500m〜9,000mに動作範囲が拡張された常時計測の高度計
、
血中酸素ウェルネスセンサー、
電気心拍センサー、
第3世代の光学式心拍センサー、
皮膚温センサー、
高重力加速度センサー(最大256G 転倒検出と衝突事故検出対応)、
ハイダイナミックレンジジャイロスコープ、
環境光センサー、
水温センサー、 水深計(±1mの精度) | ||
耐水性能 | 100メートルの耐水性能、IP6X等級の防塵性能。 DIN EN13319 (DIN) に準拠し、水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビングに対応。 また、MIL-STD 810H準拠(高度、高温、低温、温度衝撃、浸漬、凍結と融解、氷と着氷性の雨、衝撃と振動)のテストを実施済み。 |