iPhoneとApple Watchで睡眠管理・皮膚温の記録
iPhoneまたはApple Watchを使って、日々の睡眠管理ができます(iOS14以降)。 睡眠の情報は (ヘルスケア) アプリで管理され、毎日の就寝と起床の時刻を記録し、設定した目標睡眠時間と比較し、睡眠分析チャートを表示してくれます。なお、この機能はiPadにはありません。 また、iOS13以前の(時計)アプリに搭載されていた ベッドタイム 機能は削除されました。
もくじ
管理できる項目
「睡眠」機能では、以下のような項目を管理できます。- 睡眠スケジュール
- 日々の睡眠時間の計画を立てます。 目標とする睡眠時間、就寝・起床時刻を設定し、達成状況を確認します。
- 睡眠モード
- 睡眠時間になったら、デバイスの設定を変更します。 おやすみモード(集中モード) を有効にして、電話、メールの着信、その他通知を抑止します。 また画面を暗くし、時計表示のみにして、余分な情報を隠してくれます。
- 就寝準備(Wind Down)
- 睡眠モードに入る前の準備時間を設定します。 睡眠時間が近づくと、画面には間もなく睡眠時間になることが通知されます。 また、自動的にショートカットを起動することにより、静かな音楽を聴いたり、 HomeKit対応の照明器具 を暗くしたり、歯磨きのためのタイマーをスタートするなどの設定をすることもできます。
- 睡眠|起床アラーム
- 目覚ましタイマーです。「睡眠スケジュール」で設定した時刻に従って、目覚ましを設定できます。
集中モードの使い方/おやすみ中・仕事中・運転中は着信・通知を拒否する
睡眠管理の事前準備(iPhone)
(ヘルスケア) -[ブラウズ]-[睡眠]を開くと、このような画面になります。 「次へ」をタップします。
「有効にする曜日」欄で曜日をタップして、スケジュールを有効にする曜日を指定します。
「就寝時刻と起床時刻」欄で半円形のアイコンをドラッグすることで、就寝時刻と起床時刻を指定します。
目標の睡眠時間に満たない就寝時刻、起床時刻を指定すると、半円形のアイコンがオレンジ色になります。 この時は就寝時刻、起床時刻を見直しましょう。
つづいて睡眠モードの設定です。 計画した就寝時刻に、自動的に睡眠モードに切り替えたいときは、「睡眠モードを有効にする」をタップします。 睡眠モードに入ると、 おやすみモード(集中モード) が有効になります。
集中モードの使い方/おやすみ中・仕事中・運転中は着信・通知を拒否する
つづいて就寝準備の設定です。 設定したいときは、「+」「-」をタップして就寝準備の時間を設定し、 「就寝準備を有効にする」をタップします。
就寝準備を有効にすると、上でスケジュールした就寝時刻の前、就寝準備の時間になると おやすみモード(集中モード) が有効になります。
iPhoneでどのようにあなたが睡眠していることを通知・検知するかは ヘルスケアのオプション画面 で設定できます。
デバイスごとの設定を変更する
睡眠中の通知をコントロールする
詳しくは 集中モードの使い方/おやすみ中・仕事中・運転中は着信・通知を拒否する をご覧ください。
集中モードの使い方/おやすみ中・仕事中・運転中は着信・通知を拒否する
睡眠管理の事前準備(Apple Watch)
Apple Watchを持っているときは、こちらにも「睡眠」を設定することにより、より正確な睡眠時間の情報が取得できます。(Watch)-[マイウオッチ]-(睡眠) を開いても、この画面に誘導されます。
Apple Watchでどのように睡眠を通知・検知するかは (Watch)-[マイウオッチ]-(睡眠) で設定できます。
デバイスごとの設定を変更する
手動で睡眠モードをON/OFFする
Apple Watchのコントロールセンターの使い方 懐中電灯/シアターモード/画面ロック
コントロールセンターの使い方
集中モードの使い方/おやすみ中・仕事中・運転中は着信・通知を拒否する
特にApple Watchを持っていない場合は、この操作を行うことで、あなたがこれから就寝すること/起床したことをiPhoneに伝えられます。
Apple Watchでは、デジタルクラウンをクリック(watchOS11以降)または長押しでも、睡眠モードがOFFできます。
就寝準備(Wind Down)~睡眠中
就寝時間の1時間以内にApple Watchのバッテリー残量が低すぎる(30%未満)場合には、ユーザーに警告します。 これにより、睡眠の前にApple Watchを確実に充電できます。
Apple Watchでは、デジタルクラウンを回すことにより、強制的に睡眠モードを解除することもできます。
また目を覚ました時には、Apple Watchのバッテリー残量などの情報を表示し、必要に応じてユーザーにApple Watchを充電するように促してくれます。
達成状況を確認する
Apple Watch(watchOS9以降)を身に着けていると、眠りを「覚醒」「レム」「コア」「深い」に分類して表示してくれます(iOS16以降)。
あるいはApple Watchがない場合は、iPhoneの操作状況や、手動設定で睡眠モードにした時刻などから「就寝時間」と判断された時間が、グラフ表示されます。
ここで画面をスクロールすると、睡眠中の呼吸数や過去の睡眠時間との比較などが確認できます。
なお、Apple Watchを身に着けていると、 集中モード で「睡眠」モードを選択していなくても、 ユーザーがお昼寝をしていることを自動で検知して記録できます(iOS18/watchOS11以降)。
ここで「さらに睡眠データを表示」をタップすると・・・
睡眠時の平均手首体温を確認する:「皮膚温センサー」を活用する
iPhoneで (ヘルスケア) -[ブラウズ]-[睡眠]画面を開き、「さらに睡眠データを表示」画面で「比較」をタップすると、このような画面になります。 「平均手首体温」の変化を見ることができます。
ただし、平均手首体温の計測には、事前に5日間の基準体温の測定が必要です。 計測結果は、睡眠時にApple Watch (Series 8以降)を身に着け始めてから6日め以降に見ることができます。
Apple Watch で就寝時の手首皮膚温の変化を記録する (アップル)
睡眠スケジュールを変更する
睡眠スケジュールの変更は、iPhoneでもApple Watchでも可能です。iPhoneでは「次のスケジュール」欄の「編集」をタップします。
Apple Watchでは「次のスケジュール」画面の時刻表示をタップします。
すると、今夜のスケジュールを一日限定で変更できます。
定期スケジュールを変更するには、iPhoneでは「次のスケジュール」欄の下の「通常スケジュール」をタップします。 Apple Watchでは「次のスケジュール」画面の時刻表示をタップし、画面をスクロールします。
一番上の「睡眠スケジュール」をタップすると、睡眠スケジュールそのものを有効/無効にできます。
個別の定期スケジュールの詳細を変更するには、その下に並ぶ「平日」「週末」スケジュールをタップします。
なお、この画面をスクロールすると「睡眠目標」「就寝準備」が表示されます。これらの時間も変更できます。
セットアップ時に指定した、曜日、就寝時刻、起床時刻、アラームのON/OFFが変更できます。
デバイスごとの設定を変更する
使用するデバイスごとに、睡眠の記録方法などを設定できます。iPhoneで、睡眠に関するリマインダーの通知や、iPhoneを操作した時間から就寝時間を判断するか否か、などが指定できます。 「iPhoneで就寝時間を記録」を (オン) にすると、あなたのiPhoneの操作状況から就寝時間を推測してくれます。
(ヘルスケア) のプロフィール画面では、 睡眠に関する通知の受け取り が設定できます。
自分の情報を確認・編集する/通知を管理する
iPhone同様、Apple Watchに、睡眠に関する情報を通知する方法、またApple Watchの加速度計などから就寝時間を判断するか否か、などが指定できます。