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iOS8の新機能と使い方

2014年9月17日に公開されたiOS8、見た目は2013年秋のiOS7からあまり変わっていませんが、細かなところでいろいろパワーアップされています。 ここでは、そんなiOS8の新機能と使い方をまとめてみました。

iOS8の使えるデバイス

iOS8にバージョンアップできるのは、
  • iPod touch (2012年発売の第五世代以降)
  • iPhone (2011年発売のiPhone 4S以降)
  • iPad (2011年発売の第二世代以降)
  • iPad miniシリーズ全モデル
のみです。 2014年9月17日以降、無料でバージョンアップ可能です。

iOS8の初期画面

iPhone
iOS8の初期画面はこのとおりです。従来個別にダウンロードが必要であった (iBooks) (Podcast) が標準アプリとして組み込まれました。 さらに新しいアプリとして (ヘルスケア) (ヒント) が追加されました。 また、64GB,128GBのiPhone6/6Plusでは、 (Pages) (Numbers) (Keynote) (iMovie) (GarageBand) (iTunes U) も標準アプリとして組み込まれました。

ヘルスケアアプリ

健康・フィットネス関連のアプリ/周辺機器からの情報を集約して統計表示してくれるアプリです。 「メディカルID」という自分の持病、アレルギー反応、使用中の薬、血液型やなどを登録できる、ロック画面からアクセスできる情報を登録することもできるので、緊急時に医者が適切な救急処置を行うにも有効です。 また、2013年秋以降に発売された、M7モーションコプロセッサを搭載したデバイスでは、追加アプリなしに歩数計の機能も使えます。 なお、このアプリは、iPad/iPad miniには搭載されていません。

ヒントアプリ

週一回、iOSの使い方のヒントを教えてくれるアプリです。 ヒントの通知の有効/無効は、 (通知)で設定できます。

メッセージの強化

オーディオメッセージの送信


テキストや写真・ビデオに加えて、オーディオも送信できるようになりました。 声で伝えたい一言を、その場でチャット感覚で送信できます。 設定-[メッセージ]で、 オーディオメッセージの「耳に当てて聞く」を「オン」にしておけば、電話で会話するようにメッセージを聞くこともできます。

複数の写真・ビデオの送信


一度にまとめて複数の写真・ビデオを送信することができます。 最近撮った写真の一覧からすぐに送信が可能です。

位置情報の送信


現在位置をワンタッチですぐに送信したり、位置情報を共有することができます。

ワンタッチインターフェース


写真・ビデオ・オーディオを、指一本で簡単に追加、送信できる新インターフェースを搭載しました。

スレッド機能、グループ会話


会話に名前を付けたり、チャットルームのようにグループ会話を行うことが可能になりました。

保存期間の設定


メッセージ、そしてそれに添付して送信・表示したオーディオ、ビデオの残す期間を指定できるようになりました。 初期値では、メッセージは永久保存、一方オーディオ、ビデオは、容量確保のため2分後に削除されます。 設定-[メッセージ]で、 メッセージを残す期間を「30日」、「1年」、「消去しない」から選んだり、 オーディオ、ビデオの「有効期限」を「なし」(ずっと保存)に指定できます。

SMS/MMSをすべてのデバイスで


同じApple IDでiMessageにサインインしているiPhoneとiPad/iPod touch/Macがあれば、 iPhone経由で、iPad/iPod touch/MacからもSMS/MMSを送受信できます。 iPhoneに届いたSMS/MMSは、同時にiPad/iPod touch/Macにも配信されます。

写真の強化

検索機能


写真に検索機能が搭載されました。撮影場所、撮影時期などの情報を使って検索できます。 一回タップすると検索候補が表示され、もう一度タップすると、近くで撮った写真、昨年の同じ時期に撮影した写真、あなたのお気に入りの写真がリストアップされます。 また、各写真に「お気に入り」を設定して、後から簡単に呼び出すことも可能です。

編集機能


傾き補正、自動修正の編集機能が強化されました。 また、他社(サードパーティ)が作成した写真編集アプリのフィルタを、(写真)アプリから呼び出すことが可能となりました(対応したアプリのインストールが必要)。

共有アルバム


従来の「共有フォトストリーム」の名称が「共有アルバム」に。 また「イベント」フォルダが追加に。 さらに削除マークをつけた写真はその後も30日間は保持され、その残り日数が表示されるようになりました。 なお、iCloudフォトライブラリの搭載により、従来の「カメラロール」はなくなりました。 iCloudフォトライブラリを有効にすると「カメラロール」は表示されなくなります。

写真やビデオを隠す


「モーメント」「コレクション」「年」の画面から、任意の写真やビデオを隠すことができます。 写真やビデオを長押しすると表示されるメニューから「写真/ビデオを隠す」をタップすればOKです。 隠した写真やビデオも、アルバム表示の「"Hidden" 」フォルダから見ることができます。

パソコン/iTunesとの同期


従来は、パソコンに格納したデジカメ写真などをiTunes経由で各デバイスに転送していましたが、 iOS8からは、iCloudフォトライブラリ経由の同期となります。 Windowsの場合、エクスプローラーにインテグレートされた「自分のフォトストリーム」フォルダに写真をドラック&ドロップするだけでiCloudフォトライブラリにアップロードされます。 そしてその写真はあなたがお持ちのiPod/iPad/iPhoneから閲覧できます。

カメラの強化

露出の手動調整


従来のオートフォーカス&自動露出に加え、露出の手動調整も可能になりました。 故意に露出オーバー/アンダーとした写真が撮影できます。

タイムラプスモード


Time Lapse/微速度撮影が可能になりました。 一定時間の間に連続した写真を高速で表示するビデオです。 タイムラプス撮影のパラメータは自動設定で、 1分間の撮影で約4秒、5~20分の撮影で約20秒、30分以上は何時間撮影しても約30秒程度の動画に短縮されます。 あまり長く撮影すると短縮されすぎて何が映っているか分からなくなることもあります。 撮影時間は10~30分以内に収めると良いようです。 いずれにしろ長時間の撮影となるので、三脚と電源の確保をお忘れなく。

セルフタイマー


3秒/10秒のセルフタイマーが搭載されました。

通知センターの強化/ウィジェットへの対応

通知センターはシンプルに名称が「通知」に変わりました。 また、メッセージやメールの返信、カレンダーやリマインダーのイベント、他社製アプリケーションからの通知など、 通知元アプリを開くことなく、その場で返信・完了の操作が行えます。 さらにアプリごとに「通知を許可」をオン/オフできるようになりました。
また、別途App Storeからウィジェット機能を搭載したアプリをインストールすると、表示を増やすことができます。

iCloudの強化

iCloud Drive


従来の、iWorksなど限られたドキュメントの共有(書類とデータ)機能が拡張され、あらゆるファイルが格納できるクラウドストレージになりました。 対応したアプリケーションでは、デバイス間でデータを共有したり、またアプリ間でファイルを共有することができます。 (パソコン側はOS X Yosemite、またはWindows 7以降のみ対応)

iCloudフォトライブラリ


これまでの写真の共有:Photo Streamがより強化。 (現在はベータ版ユーザにのみ解放)。 一度iCloudフォトライブラリを有効にすると、あらゆる写真、それにビデオが、RAWファイルを含むオリジナルフォーマットで、枚数や期間の制限なく、iCloudに格納され、共有されます。 それぞれのデバイス上には、最適なサイズの軽量バージョンが配信されます。 そしてお気に入りの指定、アルバムの作成、ドラッグによる写真の順番の変更、また写真のトリミング、傾き補正、補正の結果は、全てのデバイスで共有されます。 なお、編集を行ってもオリジナルの画像は保持されるので、いつでも元に戻せます。

ファミリー共有


最大6人までのユーザを「ファミリー共有」メンバとして、あなたのiCloudアカウントに参加させることができます。 「ファミリー共有」を設定したメンバ間では、iTunes/App Storeからダウンロード購入した音楽、映画、本、アプリケーションを共有できるようになります。 また支払方法も1人のクレジットカードなどに統一できます。 さらに家族がダウンロード購入したいときに、それを承認/拒否することも可能です。 13歳未満の子供向けのApple IDを作ることも可能です。

Handoff(ハンドオフ)


ほかのデバイス、そしてMacとのアプリケーションの同期が自動で行われます。 たとえばiPhoneでメールアプリをたちあげると、同じiCloudアカウントでサインインしているあなたのiPadやMacの左下にメールのアイコンがポップアップします。 これをクリックすれば直ちにiPhoneでの編集の続きをMacで行えます。 サファリでwebサイトを共有したり、iWorksアプリでドキュメントを共有するのもワンタッチです。

Instant Hotspot(インスタント・ホットスポット)


MacやiPadとiPhoneのテザリングが自動で行われます。 設定のWi-FiネットワークリストにiPhoneが表示されるので、それをタップすればすぐにネットにつながります。

デバイス間の位置情報の共有


あなたが複数のiPod/iPad/iPhoneを持っている場合は、その中のどれか一つの位置情報を、その他のデバイスで共有することができます。 たとえばGPSを搭載したiPhoneで計測した正確な位置情報を、iPod touchで撮影した写真に埋め込むことが可能です。

iPhone全体を串刺し検索する「Spotlight検索」の使い方の強化

iPhoneなどのデバイスに格納されたあらゆるデータを串刺し検索するSpotlight機能が強化されました。 あらゆる単語・語句をキーワードに、Wikipedia、ニュース、お店などのスポット情報、iTunes/App Storeなどのコンテンツの検索、映画情報の検索までできるようになります。

その他いろいろ


サファリの改良


iPadで、iPhoneのようなサイトごとのタブ表示が行われるようになります。 さらにオンラインショッピングに便利な、カメラを使ったクレジットカードの番号スキャンなども。 includes a new pinch to tab view.

アプリスイッチャーとマルチタスク


ホームボタンをダブルクリックした時に現れるアプリスイッチャーの上部に、 最近コンタクトを取った人の履歴、そして「よく使う項目」に登録した人の顔写真が現れます。 ここからすぐに電話、メッセージ、FaceTime通話などを始めることができます。

連絡先


ホームボタンのダブルクリックで表示されるアプリスイッチャー画面に「お気に入り」「最近」として表示するか否かを、メンバごとに指定できます。

メモの改良


写真を挿入可能になりました。 任意の場所で画面を長押しするとメニューが表示され、そこから「写真を挿入」を選びます。

App Store


now displays Family Purchases

メールの改良


メッセージ一覧で右にスワイプすると「未読」「既読」をすぐに切り替え可能。 左スワイプで、従来の「ゴミ箱/アーカイブ」「その他」に加え「フラグ」のオン/オフが可能になりました。
また、メール作成中に受信ボックスのメールが参照できるようになりました。 メールをコピペして新しいメールを作るもの簡単です。
メール本文中に予約、フライト確認書、電話番号が書かれていると、それを示す通知が画面に現れます。 これをタップするだけで、カレンダーに予約を登録したり、連絡先に電話番号を登録することができます。
「自分に通知・・・」をタップすると、このメールスレッドに返信があった時に通知してくれます。

天気の改良


表示される情報が増えました。 また天気予報のデータ提供元が、従来のYAHOO天気予報からThe Weather Channelに変更となりました。

キーボードの改良


ATOKTouchPalFleksy をはじめとしたサードパーティのキーボードアプリをインストールして使うことができるようになりました。 App Storeで多彩なキーボードアプリを購入してインストールできます。
また、QuickTypeと呼ぶ予測入力機能をサポート。 宛先や、過去の入力結果をもとに、次に入力しそうな単語やフレーズの候補が表示されます。 ただし対応ししているのは英語(米国、英国、カナダ、オーストラリア各国に最適化)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、 ポルトガル語(ブラジルポルトガル語に最適化)、スペイン語、タイ語のみ。 日本語では従来通りの予測入力となります。

マップアプリで海外旅行:Flyover City Tour


iOS7のマップから搭載された、衛星写真と建物3Dデータを使ってリアルな景観を表示するFlyover機能。 これを使って海外旅行気分が味わえるツアーガイド:Flyover City Tourが搭載されました。 パリ、ニューヨークをはじめ、有名な都市の3Dツアーが楽しめます。

iBooks


標準搭載アプリへの昇格。auto night mode の搭載。

iPhoneを探す


表示される地図が、従来のGoogle MapからAppleオリジナルのマップに切り替わりました。

友達を探す


iCloud Driveへの対応。友達のリストをiCloudに格納しておくことが可能に。

FaceTime


通話相手の選択方法がより簡単に。 また、同じiCloudのIDに登録していれば、iPhoneの通話をiPad/iPod touchのFaceTimeで受けたり、iPad/iPod touchのFaceTime発信をiPhoneのモバイルデータ通信経由で行うことが可能となりました。 これを有効にするには、各デバイスで Settings(設定)-[FaceTime]の画面で「iPhoneでの通話」をオンにします。

アプリごとのバッテリの使用状況


設定-[一般]-[使用状況]-[バッテリーの使用状況]で、アプリごとのバッテリーの使用状況が%で表示されるようになりました。

壁紙


従来一つのメニューであった 設定の「画面表示と明るさ」と「壁紙」が分離しました。 標準内蔵壁紙に、グレイスケールのパターンが追加。

App解析


インストールしたアプリの不具合発生時に、その情報などをアプリの開発者に送付する機能が搭載に。 設定-プライバシー(プライバシーとセキュリティ)-[診断/使用状況]-[Appデベロッパと共有]でオン/オフできます。