iOSのバージョンアップ/アップデート手順
iPod/iPad/iPhone/AppleTVシリーズは買った後でもバージョンアップ/アップグレードすることが出来ます。 バージョンアップすると、新しい機能が増えたり、動作不具合が直ったりします。 (設定)アイコンに のバッジが表示されたり、 iTunesを立ち上げて、「新しいソフトウェアが利用できる」メッセージが表示されたときは、早速iPod/iPad/iPhone/AppleTVをバージョンアップしましょう。なお、AppleTVとApple Watchのバージョンアップについては下記のページで詳しく説明していますので、ご参照ください。
AppleTVの使い方・楽しみ方・操作方法
Apple Watchのバージョンアップ/アップデート手順
もくじ
- メジャーバージョンアップは手動でインストールする必要があります
- 現在のバージョンと、その修正内容を確認する
- 自動バージョンアップと緊急セキュリティアップデートを設定する
- 自動バージョンアップが実行されるタイミング
- バージョンアップの前には充電とバックアップを!
- バージョンアップは時間に余裕をもって!
- iTunesもバージョンアップ!
- 方法(1) 本体だけでアップデート
- 方法(2) iTunesでアップデート
- SIMフリー機はAPNの再設定を
- au/KDDI版iPhoneの、PRL情報のバージョンアップ
- バージョンアップに失敗した!!
- AppleTVの使い方・楽しみ方・操作方法
- バージョンダウン/ダウングレードしたい
- パブリック・ベータ版iOSのインストール/アンインストール方法
メジャーバージョンアップは手動でインストールする必要があります
iPod/iPad/iPhoneのメジャーバージョンアップ(例えば iOS17.x から iOS18.x へ)は、リリース後最初の2か月程度の間は、ユーザーの意図に反して勝手にインストールされることはありません。 さらには(設定)アイコンに のバッジが表示されることもありません。 メジャーバージョンアップは手動で操作しないとインストールすることができません(iOS14以降)。メジャーバージョンアップがある場合には、「その他の使用可能なアップデート」と書かれているところに、その情報が表示されています。 これをタップすると、メジャーバージョンアップのインストールが開始できます。
現在のバージョンと、その修正内容を確認する
自動バージョンアップと緊急セキュリティアップデートを設定する
iPod/iPad/iPhoneは、標準で自動バージョンアップが有効になっています(iOS14以降)。 バージョンアップのタイミングを自分でコントロールしたいときは、この設定を変更する必要があります。なお、自動バージョンアップが有効になっていても、メジャーバージョンアップは自動的にはインストールされません(iOS14以降)。 手動でインストールする必要があります。
iOSを自動でアップデートするよう指定することができます(iOS12以降)。 (設定)-(一般)-[ソフトウェアアップデート] を選択するとこのような画面となります。 「自動アップデート」をタップします。
なお、過去にパブリック・ベータ版iOSを使ったことがある場合は、ここに「ベータアップデート」というメニューが表示されます。 ここから パブリック・ベータ版iOSのインストール を指定することもできます。
パブリック・ベータ版iOSのインストール/アンインストール方法
両方の「iOSアップデート」を (オン) にしておけば、 「夜間」に 「Wi-Fiネットワークと充電器に接続」 されていれば、自動的に最新OSに更新されます。
セキュリティなどの観点で、夜間にWi-Fiルーターの電源や通信を切っていると、バージョンアップが行われないので注意してください。
iOSのバージョンアップとは別に、緊急のセキュリティアップデートを自動的にインストールすることができます(iOS16以降)。 上の画面で[セキュリティ対応とシステムファイル]オプションを (オン) にすると、セキュリティアップデートが自動でインストールされます。 なお、このオプションはデフォルトで (オン) になっています。
自動バージョンアップが実行されるタイミング
アップルは、新しいiOSをリリースしたときには、まず最初に手動でバージョンアップしたユーザーからのフィードバックを待ちます。 その結果を受けて、自動バージョンアップを設定しているユーザーに対して、1~4週間かけて順次ロールアウトしていきます。 このため、新しいiOSがリリースされてから、実際に自動バージョンアップが行われるまでには1~4週間かかる場合があります。
Apple's Craig Federighi Explains Why iOS Auto-Updates Often Arrive Several Weeks Late (macrumors)
Craig Federighi answers complaint about why iOS auto-update doesn't work (appleinsider)
バージョンアップの前には充電とバックアップを!
バージョンアップを行うと、iPod/iPad/iPhoneが自動的にリセット~再起動されます。 このときバッテリが空っぽだと再起動に失敗し、リセット~再起動をずっと繰り返してしまうことがあります。 しばらく使っていなかったiPod/iPad/iPhoneや、バッテリを使い切ったiPod/iPad/iPhoneをバージョンアップするときは、 事前にACアダプタを使って十分充電しておくのが良いと思います。 またバージョンアップに失敗してもバックアップを取っておけばリカバリ・モード(DFUモード)を使って復元できます。
iPod/iPad/iPhoneのバックアップをとる方法
iPod/iPad/iPhone用の電源関連アクセサリ
バージョンアップは時間に余裕をもって!
バージョンアップには非常に時間がかかることがあります。場合によっては30分~1時間以上かかる場合もあります。 お出かけ前など、時間がないときは「あとで」を選んでキャンセルして、後日時間がとれるときに実施しましょう。 iOS5.0以降のiPod/iPad/iPhoneの場合は、夜寝る前にACアダプタに接続したうえで、本体でアップデートを掛けておけば、翌朝にはアップデートが終了しています。iTunesもバージョンアップ!
iPod/iPad/iPhone本体を最新にバージョンアップする前には、iTunesのバージョンアップをすませておくことをお勧めします。 古いiTunesでは、iPod/iPad/iPhone本体を最新のソフトウェアでバージョンアップできないことがあります。
iTunesのバージョンアップ/アップデート手順
方法(1) 本体だけでアップデート
ここに「ソフトウェアアップデートあり」と表示されていたら、新しいバージョンアップがあります(iOS16.2以降)。
ここに と数字が表示されていたら新しいバージョンアップがあります。
表示されている[今すぐインストール]/[詳細]ボタンを押すか、 (設定)-(一般)-[ソフトウェアアップデート] をタップします。
最新OSに対応していないアプリを使い続けたい場合など、バージョンアップをしたくないときは、ここで「あとで」を選び、この次に表示される画面(下記)で「あとで通知」を選びます。 しかしその後もバージョンアップの通知は繰り返し行われます。バージョンアップを避けたいときは、通知のたびにこの操作を行う必要があります。
上の画面で[あとで]を選ぶと、このような画面になります(パスコードを設定している場合)。
ここで、パスコードを入力、または[夜間にインストール]を選び、寝る前にACアダプタに接続しておけば、あなたの使用状況にあわせて、深夜~未明の間に自動的にインストールが実施されます(iOS9以降)。
ここで、画面の一番下にある[あとで通知]をタップすると、アップデートは行われません。
パスコードロックの使い方と解除方法
なお、バッテリ残量が50%に満たないときは「今すぐインストール」ボタンが無効となっています。 この場合は先に充電するか、ACアダプタにつないでから「今すぐインストール」をタップします。
新しいバージョンがリリースされた直後や、ネットワークが混雑する夜間では、このように「アップデートを確認できません」というエラー画面が表示される場合があります。 このような場合は、数時間待ってみる、ネットワークがすいている早朝にやり直してみる、などしてみてください。
パスコードロックの使い方と解除方法
するともう一度利用条件の確認画面となるので、再度「同意する」をタップします。
ここよりあとは、デバイスを全く操作することなく、自動的にアップデートの完了まで処理が続きます。 夜寝る前にここまでやっておけば、翌朝にはアップデートが終了しています。
なお、アップデート中にバッテリが空になると処理が中断してしまいます。 アップデート中は充電器に接続しておくのがおすすめです。
iPhone/iPod touchの初期設定
iPhoneの調子が悪い時のリセット・電源OFF・再起動・アプリ強制終了の方法
方法(2) iTunesでアップデート
iPod/iPad/iPhoneのバージョンアップは、パソコンのiTunesを使って実施することもできます。 この方法を使うと、バージョンアップ用のソフトウェア(iOS)がパソコンにダウンロードされて残ります。 このため、過去にダウンロードした古いiOSへ、バージョンダウンすることも可能になります。 バージョンダウンの方法については下記をご覧下さい。
iOSのバージョンダウン/ダウングレード手順
つづいて、iTunesの左上にあるデバイスのアイコンをクリックして下さい。
iPhoneをパソコン/iTunesに接続する方法
もし接続したiPod/iPad/iPhoneがiTunesに表示されないときは、下記を参照して下さい。
iTunesにiPad/iPhoneが認識されない!?
このような画面が表示されたら、早速バージョンアップしましょう。 「ダウンロードして更新」または「更新」ボタンを押します。
SIMカードを抜いたiPhoneをバージョンアップすると、ここで「SIMカードが取り付けられていません。」と表示され、これ以上さきに進むことはできなくなる場合があります。 このとき、iPhoneでは全ての操作ができなくなっています。
先に進むためには、iPhoneに有効なSIMカードをセットするか、 あるいは通信・通話はできませんがアクティベーションだけに使えるSIMカード: アクティベーションカードを購入して使用します。
アクティベーションカードを探す(Amazon.co.jp)
古いiPhoneをiPod touchとして使う
工場出荷状態への復元が完了すると一旦iTunesからiPod/iPad/iPhoneの表示が消え、iPod/iPad/iPhoneが再起動されます。 しばらく待つと、iTunesからiPod/iPad/iPhoneが認識されます。
iPod mini/4th iPod以前の旧モデルでは、ここでiPodの画面にACアダプタとの接続を促すイラストが表示されます。 この場合は、iPod本体に付属しているACアダプタを使って充電操作をしてください。 するとiPodが再起動されます。
iPhoneの場合は「お使いのiPhone用のキャリア設定の更新プログラムが利用できます。今すぐダウンロードしますか?」と表示される場合があります。 これは、docomo, au, Softbankなど携帯電話キャリアごとのモデム設定プログラムの更新です。 「ダウンロードして更新」を選びます。
なお、キャリア設定プログラムのバージョンは、 (設定)-(一般)-[情報]-[キャリア]で見ることができます。
iOS :キャリア設定をアップデートする(アップル)
いつまでたっても「同期中」を示す矢印が消えない場合は手動で取り出し操作をします。 取り外しの注意事項については、パソコンからの取り外しのページをご参照下さい。
パソコンからの取り外し
iPhone/iPod touchの初期設定
バージョンアップを行うと、iPod/iPad/iPhoneの名前が初期値に戻ってしまうことがあります。 左上のiPod/iPad/iPhoneの名前をダブルクリックして、変更することが可能です。
iPhoneの調子が悪い時のリセット・電源OFF・再起動・アプリ強制終了の方法
SIMフリー機はAPNの再設定を
SIMフリー機でiOSのバージョンアップを行うと、APNの設定がリセットされることがあります。 こんな時は (設定)画面で、APNの再設定を行って下さい。
SIMフリーiPad/iPhoneで格安SIMを使う方法
au/KDDI版iPhoneの、PRL情報のバージョンアップ
au/KDDIのiPhoneでは、3GとLTEの切り替えがスムーズに行かず、どちらにもつながらない状態(キャリア名の右に「○」表示)となることがあります。 こんな時は「PRL情報(ローミングエリア情報)のバージョンアップ」を行うとある程度解消されます。 時々、下記の手順に従って更新してみて下さい。なお、au/KDDIのiPad/iPad miniの場合は「auお客さまサポート(https://cs.kddi.com/)」から更新が可能です。 メインメニューから「ご契約内容確認や変更」-「PRL更新」を選ぶだけでOKです。
iPad PRL更新方法(au/KDDI)
iPhoneでの電話のかけ方 電話アプリの使い方
しばらくするとiPhoneの画面にこのようなメッセージが表示されるので「了解」をタップします。 以上でバージョンアップは完了です。
PRL設定 (ローミングエリア情報設定)(KDDI用語集)
バージョンアップに失敗した!!
バージョンアップ途中に パソコンからiPod/iPad/iPhoneを抜いてしまったり、停電などでパソコンの電源が落ちてしまったりすると、iPod/iPad/iPhoneの画面が右のようになってしまうことがあります。 その他正しくバージョンアップの手順を守ったにも関わらず、バージョンアップ後、iPod/iPad/iPhoneが起動しなくなってしまうことがあります。 こんな時はiPod/iPad/iPhoneをリカバリ・モード(DFUモード)に投入します。 詳しくは初期化(復元)・バージョンアップに失敗したとき リカバリ・モード(DFUモード)の使い方のページをご覧ください。なお、「バージョンアップ」や「復元」の途中にリカバリ・モードから抜けられなくなり、「バージョンアップ」や「復元」が先に進まなくなる場合があります。 こんな時は、パソコンの別のUSBポートにiPod/iPad/iPhoneをつなぎ直してみて下さい。
バージョンダウン/ダウングレードしたい
もし、これまでiTunesを使ってバージョンアップしていて、古いiPod/iPad/iPhoneソフトウェアがパソコンに残っているなら、 これを使ってiPod/iPad/iPhoneを「復元」することにより、ダウングレードすることが可能です。 詳しくは下記をご覧ください。
iOSのバージョンダウン/ダウングレード手順