SIMフリーiPad/iPhoneで格安SIMを使う方法
普通に携帯３大キャリアと契約すると、音声＋パケット定額データ通信だと、どのキャリアも月々5,000円を超える費用がかかります。 ところが、国内では、MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)として大手キャリアの回線を使い、 より安いプランを提供している会社がいくつかあります。 とくにデータ通信だけで良ければ、月々980円や基本料金ゼロ円のプランもあり、自分の使い方とフィットすれば、とてもお得にiPad/iPhoneが使えます。ここではSIMフリーiPad/iPhoneの使い方をご紹介いたします。
SIMロックとは
iPad/iPhoneをはじめ、携帯電話には、回線契約者情報を格納した「SIMカード(Subscriber Identity Module Card)」(またはUSIMカード)というメモリカードが格納されています。 このSIMカードを差し替えれば、好きなキャリア(携帯電話通信会社)と好きな端末(携帯電話本体)の組み合わせで使用できます。 しかし通常、日本国内の携帯電話キャリアが発売する端末には「SIMロック」が設けられており、キャリアと端末の組み合わせが制限されています。 iPad/iPhoneの場合は、ソフトバンクモバイルで購入した場合はソフトバンクモバイルのSIMカードでしか、 またau/KDDIで購入した場合はau/KDDIのSIMカードでしか動作しません。 これが「SIMロック」です。しかし、オンラインアップルストアで 2013年11月22日から「SIMロック」されていない「SIMフリー」iPhoneが、そして2014年7月1日からはiPad、iPad miniのSIMフリーモデルの販売が始まりました。 また、海外の多くの国では普通に「SIMフリー」の端末が販売されています。 さらに2015年9月23日発売のiPhone6s/6s Plus以降のモデルでは、携帯キャリアに依頼すれば、SIMロック解除をしてもらえます。 このような「SIMフリー」のiPad/iPad mini/iPhoneを入手すれば、より通信料金の安い格安SIMで使用することが可能です。
国内販売iPadシリーズのSIMロック
iPadシリーズは、海外であればアップルストア、携帯キャリアなど、どこで買ってもSIMフリーモデルですが、国内だけは異なります。 ソフトバンクモバイルから販売されているiPadシリーズは、国内ではソフトバンクモバイルでしか使用できないSIMロック端末ですが、海外では他のキャリアのSIMが使用できます（ドコモダケロック）。 また、au/KDDIから販売されているiPadシリーズは、国内、国外ともにSIMロック端末として振る舞うとのことです。 情報源については下記のリンク集をご覧ください。
国内でSIMカードを入手する
SIMフリーのiPad/iPhoneを入手したら、次にこれにセットするSIMカードを入手しなければなりません。 携帯キャリアとの契約は、このSIMカードの購入時に行います。なお、携帯キャリアを選ぶには、端末の通信方式にあったキャリアを選ぶ必要があります。 iPad/iPhoneのどのモデルがどの国のどのキャリアに対応しているかは、下記のサイトで確認できます。
NTTドコモのSIMカードは、NTTドコモ自身の他にも、MVNO(仮想移動体通信事業者)として、多くの会社から格安SIMが発売されています。 契約形態も、通話とデータ通信ができるもの、データ通信だけしかできないものの二種類あり、さらに通信速度の制限などで、月額費用が安く抑えられているカードもあります。 皆さんの使用形態や電話機に合ったものを選んで下さい。
格安SIMのデメリット
最近はやりの格安SIM。その最大のデメリットは「通信速度が安定しない」ことです。 軒並み３大キャリアとの直接契約より通信速度は遅く、また時間帯によっても大きく変動します。 外出先での動画ストリーミング視聴など、通信速度を重視する使い方が多い場合は、格安SIMの利用を避けたほうがよいかもしれません。なお、海外で利用するときは、定額制データローミングサービスも利用できません。 現地でSIMを調達するなど、別途データ通信の手段を準備する必要があります。
また、「@i.softbank.jp」「@ezweb.ne.jp」「@docomo.ne.jp」といったキャリアメール、MMSサービスは利用できません。 ただしSMSについては、そのサービス付きの格安SIMを買えば使用できます。
SIMフリー機に普通のiPhone用SIMを入れる
今ではアップルストアで簡単に購入できるSIMフリーiPhone。 これに、三大キャリアで契約した普通のiPhone用SIMを入れて使用することができます。使い勝手が変わることはありません。 SBM, au, docomo いずれのiPhone用SIMでも、ただSIMフリー機に入れるだけで使用可能です。 SMSやキャリアメール、各社の無料Wi-Fiサービスも普通に使用できます。 これまで使ってきたキャリアのiPhone用SIMは、なんら契約プランや電話番号など変えることなく、SIMフリー機でも継続使用可能です。バージョンアップ時はAPNの再設定を
SIMフリー機でiOSのバージョンアップを行うと、格安SIM用のAPNの設定がリセットされることがあります。 こんな時は
(設定)画面で、APNの再設定を行って下さい。
SIMフリーiPadを活用する
当サイトではSIMフリーiPad/iPad miniをいろいろなSIMで活用する方法を説明しています。海外でSIMカードを入手する
SIMフリーモデルを入手する利点の一つが、海外旅行時に現地のSIMを利用できることです。 日本のキャリアのまま、海外で携帯電話を利用すると、通信費が高くついてしまいます。 しかし現地のSIMを購入すれば通信費を安くあげることができます。 海外旅行前に、iPad/iPhoneで利用できる現地キャリアの販売店と価格を確認していきましょう。 詳しくはiPhoneを飛行機・海外旅行で使用するのページをご覧ください。SIMフリー関連ニュース＆リンク集
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