Apple SIM / eSIM / デュアルSIM の使い方
もくじ
eSIMとは
eSIM(イーシム:embedded SIM)とは、従来、物理的なプラスチックカードとして提供されてきたSIMカードを、電子回路としてデバイスの中に組み込んだものです。 携帯キャリアからSIMカードを提供してもらう代わりに、アプリなどを使用して、ネットワーク経由で、本体に内蔵された eSIM に契約内容を書き込みます。 キャリアや契約内容の変更が容易となるため、メインの回線契約で容量を使い切ったときや、海外で利用したい場合に、短期のデータ通信契約を結ぶのに便利です。なお、iPadシリーズに搭載されているeSIMには、モデルによって、下記Apple SIMを電子回路化したものと、一般的なコンシューマモデルのeSIMの2種類があります。
SIMフリーiPad/iPhoneで格安SIMを使う方法
SIMカードのサイズ
eSIMとは ~技術解説と主要ベンダーの動き~ (IIJ)
Apple SIMとは
Apple SIMとは、2014年に登場した、iPad向けの、アップル独自のデータ通信用SIMカードです。 これをSIMフリー機にセットしておけば、各キャリアのSIMカードに差し替えることなく、いつでもiPadの画面から、Apple SIMに対応しているキャリアとプランが選択・切り替えできるものです。 国内はもちろん海外旅行でも、世界90以上の国と地域で、iPad本体だけで即座に現地のデータ通信プランが購入できます。しかし最近では上記 eSIM 搭載モデルの普及に伴い、Apple SIMのサポートは減少方向です。 また2022年10月1日より、Apple SIMを使った新しいモバイルデータ通信プランを契約することはできなくなりました。 eSIMや各キャリアのデータSIMに移行する必要があります。
Wi-Fi + Cellular モデルの iPad でモバイルデータ通信サービスを設定する (アップル)
iPad + 携帯電話通信 (アップル)
iPad + Cellular (米Apple)
Apple SIMの入手方法
Apple SIMは、アップルストアで発売されているSIMフリーのiPadシリーズ Cellularモデルの一部に同梱されていました。 また、国内のアップルストアでも1枚600円で購入できます(2015年11月17日より)。 さらに 9.7インチiPad Pro(2016年発売) と 10.5インチiPad Pro(2017年発売) のSIMフリーモデルでは、カードの形ではなく、電子回路(eSIM)として本体に内蔵されています。 eSIM本体内蔵モデルでは、SIMスロットに入れた物理SIMと、eSIM用のプランの両方が使えます。なお、iPad Pro 3G(2018年発売)からは内蔵eSIMの仕様が一般的なコンシューマモデルのeSIMに変わり、"Apple SIM"とは異なるものとなりました。 従来のApple SIMのサービスを利用したいときは、アップルストアで発売されているApple SIMを装着する必要があります。
Apple SIM / eSIMの使えるデバイス
Apple SIM、eSIMが使用できるiPad/iPhoneのモデルは下記のとおりです。Apple SIMが電子回路(eSIM)として本体に内蔵されているのは、「Apple SIM内蔵」モデルのうち、アップルストアで販売されているモデル(SIMフリー機)のみ。
米国版のiPhone14シリーズ以降はeSIMのみ。物理SIM非対応。
製品番号/モデル名の解説 / AppleWatch, iPad, iPhone モデルの見分け方
iPhoneでのeSIM/デュアルSIMの使い方
iPhoneは、2018年発売の XS / XS Max / XR から eSIM を内蔵し、プラスチックカードのSIM(物理SIM)と合わせて2枚のSIMが同時に使える「デュアルSIM」に対応しました(iOS12.1以降)。 また、2021年発売の iPhone 13シリーズから、同時に2つの eSIMをアクティブにできる、デュアルeSIMに対応しました。 このため、2つのSIM(電話番号)を同時にセットして、どちらも待ち受け待機(Dual SIM Dual Standby (DSDS))できます。 例えば 会社用の電話と私用電話を1台にまとめたり、海外渡航時に、音声通話を日本の電話番号で、データ通信を現地の低価格なサービスで利用することもできます。 なお、中国・香港・マカオ向けのiPhoneの一部のモデルでは、eSIMではなく、2枚の物理SIMスロットを搭載しています。なお、デュアルSIMの通話サービスを使うには携帯キャリアの対応が必要です。 ご利用の携帯キャリアのサービスをご確認ください。 またデータ通信のみであれば、下記 Apple SIM / eSIMの使えるサービス で挙げたサービスが使用可能です。 メインのキャリアのデータ通信を使い切ったときに、不足分を短期間契約するような使い方は可能です。
また、デュアルSIM機能を利用するにはSIMフリー機でなければなりません。 キャリアから購入したiPhoneを利用する場合は、事前にSIMロック解除の手続きが必要です。
SIMフリーiPad/iPhoneで格安SIMを使う方法
eSIM でデュアル SIM を活用する (アップル)
eSIM サービスを提供している通信事業者とグローバルサービスプロバイダを探す (アップル)
2 枚の nano-SIM カードでデュアル SIM を使う (アップル)
iPhone のロックを解除して別の通信事業者で使う方法 (アップル)
日本でデュアル SIM を使って緊急電話をかけられない場合 (アップル)
はじめてのeSIM、使い始める時はどうすればいい? 各キャリアの注意事項まとめ (ケータイWatch)
Apple SIM / eSIMの使えるサービス
Apple SIM / eSIM向けの主要な通信サービスには、下記のようなものがあります。GigSkyのサービスの場合は、iPhoneに GigSky Global Mobile Data アプリをインストールすると、いつでもデータプランを申し込むことができるようになります。 例えば北米では最小1日300MBでUSD10、1GB(15日有効)でもUSD20で使えます。
この他にも、各国に現地で使えるeSIMサービスがどんどん充実してきています。 海外旅行時は、旅行先でサービスしているキャリアのWebサイトをご確認ください。
キャリア/会社 | サービス |
---|---|
IIJ | IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ(IIJmio) |
ビックカメラ(IIJ) | 日本初のeSIM「いいSIM」(ビックカメラ) |
GigSky | GigSky Data Plans for Dual SIM iPhone(GigSky) |
GigSky | GigSky for iPad Cellular(GigSky) |
AlwaysOnline | iPad Data Plans for Apple SIM(AlwaysOnline) |
Soracom Mobile | Prepaid Data eSIM for International Travel(Soracom Mobile) |
FLEXIROAM | FLEXIROAM フレキシローム(FLEXIROAM) |
au/KDDI | Apple SIMでauデータプリペイドサービスを利用する場合(au/KDDI) |
Softbank | eSIM/Apple SIM を利用した、4Gデータプリペイドのご利用方法(Softbank) |
iPadシリーズでのeSIMの使い方
多くのサービスでは、専用アプリをインストールして、そこからオンライン契約を結ぶ形になっています。 そうでない場合は、下記の手順に従います。すでに別のiPad用のeSIMを契約済みの時は「iPad用プランを転送」をタップします。 iPad同士を近くに置いて、無線でeSIMを転送できます。
海外で短期間通信を行いたいときなど、 新しくeSIMを契約したいときは「新規プランを探す」をタップします。 その場で使用可能な携帯キャリアの一覧から、プランを選択できます。
格安SIMなど、携帯キャリアからeSIMを購入/契約済みの場合は「QRコードを使用」をタップします。 携帯キャリアから送付されたQRコードを、iPadのカメラで読み取ると、eSIMが使用できるようになります。
iPhoneシリーズでのeSIMの使い方
多くのサービスでは、専用アプリをインストールして、そこからオンライン契約を結ぶ形になっています。 そうでない場合は、下記の手順に従います。すでに別のiPhone用のeSIMを契約済みの時は「近くのiPhoneから転送」をタップします。 iPhone同士を近くに置いて、無線でeSIMを転送できます。
格安SIMなど、携帯キャリアからeSIMを購入/契約済みの場合は「QRコードを使用」をタップします。 携帯キャリアから送付されたQRコードを、iPhoneのカメラで読み取ると、eSIMが使用できるようになります。
Apple SIM / eSIM 関連リンク集
Apple SIMの解説ページ(米アップル)
iPad Air 2 および iPad mini 3 以降の Apple SIM について(アップル)
iPad で Apple SIM を使う場合のサポート情報(アップル)
「Apple SIM」、国内でもアップルストアで販売開始--海外旅行者向けに(CNETJapan)
KDDI、Apple SIMに対応した「LTEデータプリペイド」を提供--1Gバイトごとに1500円(CNETJapan)
「Apple SIM」にKDDIが国内初対応 プリペイド式データ通信プランで(ITMedia)
Apple SIMが日本で利用可能に、auのネットワーク利用(週刊アスキー)
au、「LTEデータプリペイド」をApple SIM対応に(ケータイWatch)
Apple SIMの衝撃 キャリア主体のスマホ販売が激変する(週アス+)
「Apple SIM」で注目--アップルが“新手のMVNO”を手がける可能性(ZDNet)
iPhoneでeSIMを使ってみたくて「GigSky」を契約してみた(ケータイWatch)
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