+iCloud共有アルバム/iCloud写真/iCloud共有写真ライブラリの使い方
ここでは、iCloudで使える写真サービスのいろいろ、すなわち iCloud写真、iCloud共有アルバム、iCloud共有写真ライブラリ、マイフォトストリーム について使い方を解説します。
もくじ
iCloudで使える写真サービスのいろいろ
写真やビデオをたくさん撮影する人は、「iCloud写真」は使用しないで、すべての写真やビデオはパソコンで管理し、必要な写真のみをデバイスに転送するのがお勧めです。
iCloud写真の使用をやめる/iCloudの容量を増やす
iCloud写真とは
iCloud写真(旧名iCloudフォトライブラリ/フォトストリーム)を使うと、iPod/iPad/iPhoneで撮影した写真やビデオが、すべて自動的にiCloudにアップロードされます。 あなたがお持ちのすべてのデバイスで、また指定したユーザー間で写真を共有できます。 撮影した写真やビデオは個々のデバイスではなくiCloudに保存されます。 ただしiCloudの有料ストレージを消費します(5GB(ギガバイト)までは無料)。
有料ストレージを消費させないためにはiCloud写真を使わずに、 Google フォトを活用する 方法や、一旦iPod/iPad/iPhoneで撮影したすべての 写真をパソコンに転送 してそこで管理し、その中から必要な写真だけ パソコンからiPod/iPad/iPhoneに転送 して楽しむ方法があります。
なお、iCloud写真は初期値は (オン) (使用する)になっています。 また iOS 8.3 以降を搭載したiPod/iPad/iPhoneでのみ使用可能です。
無料ですべての写真を共有 Googleフォトの使い方
iPhoneで撮影した写真/ビデオをパソコンに取り込む方法
デジカメ写真をパソコンからiPad/iPhoneに転送する
iCloud共有アルバムとは
iCloud経由で、無料でiPod/iPad/iPhoneのユーザー間で写真を共有する機能です。 たとえば旅行先でiPhoneで撮影した写真を、次々と家族や友人のiPod/iPad/iPhoneに届けることができます。 さらにパソコンに格納されたデジカメの写真も共有することができます。 ただし「iCloud写真」が (オフ) になっている場合には、利用できる 枚数、期間に制限があります。
iCloud共有写真ライブラリとは
自分を含めて最大6人のメンバー間で、「iCloud写真」に格納している写真を、「iCloud共有アルバム」を使って"自動的"に共有できる機能です。 あなたのiCloud写真にあるすべてのものを共有することも、すきな写真だけを選んで共有することも、日付や写真に写っている人物などに基づいて自動的に共有することもできます。 このメンバーには、 iCloudファミリー共有 に参加していない人も含めることができます。
マイフォトストリームとは
iCloud経由で、無料であなたがお持ちのデバイス間で写真をコピーする機能です。 あなたがお持ちのどれかのデバイスで写真やビデオを撮影すると、自動的にその他のデバイスにコピーされます。 iPhoneで撮影した写真を、すぐさまiPadやパソコンで開くことができます。 ただし「iCloud写真」が (オフ) になっていないと使用できません。また利用できる 枚数、期間に制限があります。
なお、マイフォトストリームサービスは、2023年7月26日に終了となります。 マイフォトストリームのユーザーは、今後5GB以上は有料となる「iCloud写真」を利用する必要があります。 マイフォトストリームから「iCloud写真」に移行するには、単にあなたの持っているすべてのデバイスで、iCloud写真を (オン) にして、同期(転送)が完了するまでしばらく待つだけでOKです。
マイフォトストリームのサービス終了について (アップル)
Google フォトを活用する
Googleが提供する「Google フォト」を使えば、圧縮した写真なら15GBまで無料で格納可能。 通常使用しているアカウントとは別に「Google フォト」専用のアカウントを作り、パソコンなどに整理したすべての写真をアップロードすれば、いつでもどこでも楽しむことができます。 これについては無料ですべての写真を共有 Googleフォトの使い方のページをご覧ください。
無料ですべての写真を共有 Googleフォトの使い方
iCloudに保存できる枚数、期間
「iCloud写真」が (オン) の場合この場合は、あなたの契約している iCloudストレージの容量 に依存します。 iCloudストレージは5GBまでは無料で使えます。
iCloudの容量を増やす/不要なデータを削除する/容量を追加購入する/iCloud+(プラス)を利用する
「iCloud写真」が
(オフ)
の場合
この場合は、iCloudで共有できる写真は最新の1,000枚、最近30日に撮影された写真のみとなります。 1,000枚を越える写真を共有した場合、または撮影(共有)から30日以上経過した写真は、順次iCloudから削除されていきます。 ずっと残しておきたい写真は、いずれかのデバイスで新しいアルバムを作成して、そちらにコピーまたは移動しましょう。
なお、その写真を撮影したiPod/iPad/iPhoneのマイアルバム(カメラロール)には、撮影したすべての写真が保存されていきます。 iCloudから写真が消えてしまっても、撮影したデバイスのマイアルバム(カメラロール)には残っています。
また、iCloudで同期しているパソコンには、すべての写真が自動的に共有・格納されていきます。 「iCloud写真」が (オフ) の場合でも、1,000枚、30日といった制約はありません。
もし1,000枚、30日といった枚数や保存期間の制限をなくしたいときは、下記に説明するiCloud写真を有効にします。
iCloud写真の概要
iCloud写真(旧名iCloudフォトライブラリ/フォトストリーム(Photo Stream))はアップル社がiPod/iPad/iPhoneユーザーに向けて、5GB(ギガバイト)まで無料で提供しているクラウドサービス:iCloudの機能の一つです。 iPod/iPad/iPhoneで撮影された写真のすべてを、枚数や保存期間の制限なく、アップル社のサーバー経由で共有する機能です。iCloud写真には、JPEG、RAW、PNG、GIF、TIFF、MP4のオリジナルフォーマットでフル解像度のまま保持されます。 そしてお気に入りの指定、アルバムの作成、ドラッグによる写真の順番の変更、また写真のトリミング、傾き補正、補正の結果は、全てのデバイスで共有されます。 ただしiCloudのストレージを消費します。5GB(ギガバイト)までは無料ですが、これを超えるときは追加プランを購入する必要があります。
注意:iCloud写真を有効にすると「カメラロール」は表示されなくなります。
iCloudの使い方
iCloudの解説ページ(アップル)
iCloud写真の使い方
あとはiPod/iPad/iPhoneで写真やビデオを撮影したり画面キャプチャすると、自動的にiCloudにアップロードされます。 (写真)アプリを開き (ライブラリ)-「すべての写真」 または (アルバム)-「マイアルバム」 にあなたの撮影したすべての写真が格納されます。
そして同じくiCloud写真を (オン) にした、あなたの所有する他のiPod/iPad/iPhoneで撮影した写真も、ここから見ることができます。
設定画面では、下記のオプションが選択できます。
- iPod/iPad/iPhoneのストレージを最適化
- 各デバイスには、デバイスの画面解像度に合わせて縮小された写真がダウンロードされます。メモリ容量を確保したいときはこちらを選びます。
- オリジナルをダウンロード
- 各デバイスには、元の解像度の写真がダウンロードされます。メモリ容量が減っても高画質を維持したいときはこちらを選びます。
iCloud写真からの写真の削除
iCloud写真からの削除は、写真機能の削除と同じ手順です。 「すべての写真」を開き、右上にある「選択」をタップすると右のような画面になります。ここで写真を選択して をタップすればOKです。 パソコンを含め、iCloud写真を同期しているすべてのデバイスから、その写真が削除されます。(iOS5.1以降) 必要な写真は、削除前に別のアルバムに移動しておきましょう。なお、すべてのデバイスから削除できるのはiOS5.1にバージョンアップした後に撮影された写真のみです。 iOS5.1にバージョンアップする前に撮影した写真は、削除の操作を行ったデバイス上からのみ削除されます。
iCloud写真の使用をやめる/iCloudの容量を増やす
一般的なユーザーで、最もiCloudの容量を消費するのは「iCloud写真」機能で保存された写真とビデオです。iCloudの容量が不足してきたら、写真とビデオをパソコンで管理するようにして、その中から必要な写真だけ パソコンからiPod/iPad/iPhoneに転送 して楽しむという方法があります。
ただ「iCloud写真」を (オフ) にしただけでは、そのデバイスからiCloudの写真が見えなくなるだけで、iCloudの消費容量は変わりません。
iCloudの容量が不足してきたら、まずはiCloudに保存している写真とビデオをパソコンにダウンロードしましょう。
アップルが提供する「データとプライバシー」ページを使うと、iCloudに保存しているすべてのデータを一括してダウンロードすることができます。 詳しくは iCloudからすべてのデータを一括ダウンロード 「データとプライバシー」ページの使い方 のページをご覧ください。
iCloudからすべてのデータを一括ダウンロード 「データとプライバシー」ページの使い方
つづいてiCloudに保存している写真とビデオを削除しましょう。 手順は上の iCloud写真からの写真の削除 をご覧ください。
最後に、あなたがお持ちのすべてのデバイスで「iCloud写真」を (オフ) にします。 すると今後はiPod/iPad/iPhoneで撮影した写真やビデオはそのデバイスのみに格納され、iCloudの容量は消費しなくなります。 各デバイスで撮影した写真やビデオは パソコンに転送 して管理します。
iPhoneで撮影した写真/ビデオをパソコンに取り込む方法
写真やビデオがパソコンで整理できたら、その中から必要な写真のみをiPod/iPad/iPhoneに転送して楽しみましょう。 詳しくは デジカメ写真をパソコンからiPad/iPhoneに転送する のページをご覧ください。
デジカメ写真をパソコンからiPad/iPhoneに転送する
iCloudの容量を増やす/不要なデータを削除する/容量を追加購入する/iCloud+(プラス)を利用する
iCloud写真からGoogleフォトに写真とビデオをコピーする
iCloud写真に保存している写真とビデオを Googleフォト にコピーすることができます。 この機能は2021年3月より各国で開始され、日本では2021年4月より使用可能となりました。 詳しい操作手順については iCloud写真をGoogleフォトにコピー : 「データとプライバシー」ページの使い方 をご覧ください。
iCloud写真をGoogleフォトにコピー : 「データとプライバシー」ページの使い方
共有アルバムの使い方
つづいて家族や友人と共有する「共有アルバム」を使ってみましょう。なお、共有アルバムは「iCloud写真」が (オン) でも (オフ) でも使用できます。
(写真)を起動し、 (アルバム) をタップします。 つづいて左上の をタップします。
なお、「iCloudファミリー共有」を設定していると、家族の間で写真が共有できる「Family」共有アルバムができています。 こちらを使ってもOKです。
ビデオ、音楽、アプリを家族で共有できる「iCloudファミリー共有」の使い方
iCloud Eメールの使い方
共有アルバムへ写真を送る
マイアルバム(カメラロール)などの画面右上にある「編集」をタップすると、このような画面になります。 ここでコピーしたい写真を選んで左下の をタップします。
写真アプリの使い方
右上の「投稿」をタップすると「共有アルバム」に送信されます。 共有したい写真が撮れたら、どんどん「共有アルバム」に送信しましょう。
共有先ユーザーの設定
写真アプリの使い方
Windows用iCloud(iCloud for Windows)の使い方
ただしこの写真は、エクスプローラーでの閲覧だけが可能です。パソコンの他のフォルダに「コピー」したり、画像処理ソフトに読み込む、などはできません。 加工したい場合はEメールで写真を送ってもらいましょう。
共有アルバムの編集/削除
削除/参加の取り消しをするときは、 (写真)- (共有)を開き、右上の「編集」をタップします。
「公開Webサイト」欄を (オン)にすると、専用URLが発行されます。 これをEメールなどで通知すれば、誰でもブラウザから閲覧できるようになります。 iPod/iPad/iPhoneを持っていない人にも、パソコンから写真を見てもらうことができます。
ただし、このURLが漏れると、世界中の誰でも写真が見られるようになります。慎重に利用しましょう。
「共有アルバムを削除」をタップすると、この「共有アルバム」を削除することができます。 自分のiPod/iPad/iPhoneからはもちろん、この「共有アルバム」を共有しているユーザーすべてのデバイスから、中の写真共々削除されます。
パソコンの写真を共有アルバムで公開する
iCloud コントロールパネルの使い方はiCloud for Windowsを利用するのページを参照して下さい。
Windows用iCloud(iCloud for Windows)の使い方
- 宛先
- 共有したいiPod/iPad/iPhoneユーザーのiCloudメールアドレスを入力します。 ここを空白にすれば、自分のデバイス間でのみ共有するフォトストリームが作れます。
- 名前
- 共有アルバムの名前を決めます。たとえば「旅行の写真」とか。
- 公開Webサイト
- 専用URLが発行され、これを教えた人なら誰でもブラウザから閲覧できるようになります。 iPod/iPad/iPhoneを持っていない人にも、パソコンから写真を見てもらうことができます。 ただしセキュリティ保護はされていないので、慎重に選びましょう。通常は「オフ」で良いでしょう。
パソコンから写真を見る
パソコン/ブラウザからiCloudを利用する
「アップロード」をクリックするとファイル選択のダイアログが表示されます。パソコンに格納している写真をiCloudにアップロードできます。
iCloud共有写真ライブラリの使い方
iCloud共有写真ライブラリ(iCloud Shared Photo Library)とは、 自分を含めて最大6人のメンバー間で、「 iCloud写真 」に格納している写真を、「 iCloud共有アルバム 」を使って"自動的"に共有できる機能です。この機能を使用するには、参加するメンバー全員のデバイスが、iOS16.1/iPadOS16.1以降にアップデートされている必要があります。
あなたのiCloud写真にあるすべてのものを共有することも、すきな写真だけを選んで共有することも、日付や写真に写っている人物などに基づいて自動的に共有することもできます。 デバイスから、共有するのに向いている写真の提案を受け取ることもできます。
この共有ライブラリに参加しているメンバーが近くにいるときには、カメラアプリのナイトモードボタンの右に表示されるSHARED LIBRARYボタンを使って、撮影した写真をBluetooth経由ですぐさま共有することもできます。 共有された写真は、すべてのメンバーの「メモリー」、「おすすめの写真」、そして写真ウィジェットに表示されます。 このメンバーには、 iCloudファミリー共有 に参加していない人も含めることができます。 共有ライブラリ(iCloud Shared Photo Library)を有効にするには、iCloudの設定画面で[写真]の下にある「共有ライブラリ(Shared Library)」をタップします。 すると5人のメンバーを選ぶ画面となり、つづいて共有ライブラリに含める写真を選択します。すると共有ライブラリの内容をプレビューすることができます。 問題なければ、メッセージ又はメールでメンバーに通知すると共有が始まります。 共有ライブラリを作成した人が「ホスト」となり、その人のiCloudストレージが写真の保存に使用されます。 ホストが個人で管理している写真を共有ライブラリに追加した場合は、写真はコピーされるわけではなく、使用容量も変化しません。 また、招待された各ユーザーは、自分のライブラリであるかのように、写真を追加、編集し、キャプションを書き込み、お気に入りにセットし、削除できます。
マイフォトストリームの使い方
マイフォトストリームは「iCloud写真」機能を使うことなく、自分の所有しているiPod/iPad/iPhoneとパソコンの間だけで写真が共有できる機能です。 なお、マイフォトストリームは「iCloud写真」が (オフ) になっていないと使用できません。「バーストの写真をアップロード」を (オン) にすると、「バースト(連写)モード」で撮影した写真も共有されます。
「カメラ」アプリの使い方 写真/ビデオを撮影する
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