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パソコン/ブラウザからiCloudを利用する

アップル社がiPod/iPad/iPhoneユーザーに向けて無料で提供しているクラウドサービス:iCloudは、パソコンや他社タブレットなどのブラウザからも利用することができます。 WebブラウザからiCloudのページにログインすると、“icloud.com”iCloud Eメール、メモ、連絡先(アドレス帳)、カレンダー、リマインダー、Find My iPhone:「iPhoneを探す」機能、そしてiWorks:Pages(ワープロ)、Numbers(表計算)、Keynote(プレゼン作成)のファイル共有ができます。
さらにパソコンに「iCloud for Windows(iCloud コントロールパネル)」をインストールすると、Webブラウザのブックマーク(お気に入り)の共有、Photo Stream(フォトストリーム)への写真のアップロード/ダウンロード、メール・アドレス帳・カレンダーのMicrosoft Outlookとの同期ができます。 (対応しているOSはWindows Vista SP2 以降のみ。メール・アドレス帳・カレンダーの同期には、Microsoft Outlook 2007 以降が必要です)
なお、iCloud全般については下記で詳細に説明しています。

ブラウザからiCloudへのサインイン

PC パソコンなどのインターネットブラウザで iCloudのサインイン画面 を開き、「サインイン」をクリックします。
なお、ブラウザ用iCloudには正式版のほかにベータ版も存在します。 一部新機能はベータ版iCloudのみで提供される場合があります。
PC 「サインイン」をクリックすると、このような画面になります。 AppleIDとパスワードを入力します。
なお、この画面で右上にある をクリックすると「iCloudユーザガイド」が読めます。
PC Apple IDの2ファクタ認証を設定しているときは、このような画面になります。 iPod/iPad/iPhoneの画面に表示された6ケタの確認コードを入力します。
PC つづいてこのような画面になります。 「信頼する」をクリックすると、今後のサインイン時に6ケタの確認コードの入力が不要になります。 あなたがいつも使っているパソコンからサインインしている場合は、「信頼する」にしておくと便利です。
一方、ネットカフェのパソコンや、家族・友人などに借りたパソコン、タブレットなど、他人のデバイスを使っている場合は、「信頼しない」をクリックしましょう。 さもないとあなたのiCloudが他人からアクセスされる可能性が高まります。
PC するとメニュー画面になります。 アプリのアイコンをクリックすると、各機能を利用できます。
「ホームページをカスタマイズ」をクリックすると、この画面のレイアウトを変更したり、新しくアプリの画面を置いたりできます。 カスタマイズ方法は、iPad/iPhoneの ホーム画面の編集方法 と同じです。
画面の下部には、あなたが利用しているiCloudのプラン、ストレージ容量が表示されています。 また、「データの復元」をクリックすると、過去30日以内に削除したiCloudのファイル、ブックマーク、連絡先、カレンダーが復元できます。
なお、いずれのアプリを使っているときも、左上の「iCloud」の文字の部分をタップすると、このメニュー画面に戻れます。 また、ブラウザの「戻る」ボタンをクリックすると、元の画面に戻れます。 他のWebサービスのように、「戻る」ボタンをクリックするとエラーになるようなことはありません。
PC 画面右上の「+」アイコンをクリックすると、このようなメニューが表示されます。 すぐさま新規メールなどを作成することができます。
PC 画面右上のドットが並んだアイコンをクリックすると、このようなメニューが表示されます。 主要アプリを開いたり、各種メニューを呼び出すことができます。

アカウントの確認とサインアウト

PC 画面右上の自分のイニシャルまたは顔写真をクリックするとこのようなメニューが表示されます。
「iCloud設定」をクリックすると、自分の情報を見ることができます。
「Apple IDを管理」をクリックすると、新しい画面で Apple IDを管理:My Apple ID が開きます。 ここでサインインすると、あなたのAppleIDに関する情報(パスワード、セキュリティ設定、個人情報、支払い方法、ファミリ共有、デバイス、プライバシーなど)が参照・変更できます。
PC これが「iCloud設定」画面です。 あなたのApple IDとiCloudに関する情報が確認・変更できます。
左上の「iCloud」にある「プラン」と「ストレージ」をクリックすると、あなたのiCloudの容量と使用状況が確認できます。 無料で使用できるのは5GBまでです。
「Apple IDの写真を変更」をクリックすると、自分の写真を削除、変更することができます。
「appleid.apple.com」をクリックすると、ここからも新しい画面で Apple IDを管理:My Apple ID が開きます。 ここでサインインすると、あなたのAppleIDに関する情報(パスワード、セキュリティ設定、個人情報、支払い方法、ファミリ共有、デバイス、プライバシーなど)が参照・変更できます。
PC iCloudを利用すればいつでもどこでもブラウザから情報が引き出せて便利ですが、 自分個人所有のパソコンやタブレット以外からアクセスしたときは、必ず最後に「サインアウト」しておきましょう。

iCloud上のアプリの使い方

ブラウザから使えるiCloud上のアプリは、基本iPod/iPad/iPhone上のアプリと同じように操作できます。 ここでは、特にブラウザ版のアプリ固有の機能・操作方法をご紹介します。
“icloud.com”メール
PC E-mail(メール)を選ぶとこのようになります。 “icloud.com”メールの受信ボックスが見えています。 iPod/iPad/iPhoneの「メール」アプリの情報と同期します。 なお、iCloudでメールをオンにしていないと、この画面は使えません。 “icloud.com”メールの初期設定方法については“icloud.com”iCloud Eメールのコーナーをご覧下さい。
  • をタップすると、メールを「転送」「返信」することができます。
  • をタップすると、そのメールにフラグ(目印)をつけることができます。
  • をタップすると、メールを「ゴミ箱」フォルダに移します。
  • をタップすると、メールを「アーカイブ」フォルダに移します。
  • をタップすると、メールを任意のフォルダに分類(移動)できます。
  • (編集)をタップすると、新規メール作成画面になります。
なお、iCloudメールのアドレスは、最大3個までのエイリアス(別名)を持つことができます。 詳しくは下記をご覧下さい。
メモ
PC Notes(メモ)を選ぶとこのようになります。 iPod/iPad/iPhoneの「メモ」アプリの情報と同期します。 iPadのメモそのものの使い勝手を実現しています。メモの新規作成、編集、削除をすることができます。
連絡先(電話帳/アドレス帳)
PC Contacts(連絡先)を選ぶとこのようになります。 iPad/iPhoneの連絡先そのものの使い勝手を実現しています。
PC Contacts(連絡先)を選び、 左下の設定アイコンをクリックすると、このように各種設定・操作を行うことができます。 フィーチャーフォンのSDカードに格納された電話帳など、vCard (.vcf ファイル)形式のアドレス帳を読み込んだり、逆に書き出したりできます。
PC また「+」アイコンをクリックすると、このように「新規連絡先」または「新規グループ」を作ることができます。 詳しくは 連絡先をグループ分けする方法 をご覧ください。
カレンダー
PC Calendar(カレンダー)を選ぶとこのようになります。 iPod/iPad/iPhoneの「カレンダー」アプリの情報と同期します。 こちらもiPadのカレンダーそのものの使い勝手を実現しています。 イベントの追加、削除、変更が可能です。 ユーザー間でiCloudカレンダーを共有する ことも可能です。
PC 左下のアイコンをクリックすると、このように各種設定・操作を行うことができます。
リマインダー
PC Reminders(リマインダー)を選ぶとこのようになります。 ここはiPod/iPad/iPhoneの「リマインダー」アプリの情報と同期します。 リマインダーの追加、削除、変更が可能です。
iPod/iPad/iPhoneを探す
PC (探す)を選ぶとこのようになります。 この機能の詳細については下記のページをご覧下さい。
iWorks
PC (iWorks)を選ぶとこのようになります。 アップル純正のオフィス系アプリ:iWorksが、そのままWeb上でも使用できます。
iWorksについては下記のページをご覧下さい。
iCloud写真
PC iPod/iPad/iPhoneで「iCloud写真」を有効にしていると (写真)アイコンが選べます。 これをクリックすると図のようにブラウザからもiCloud写真にアクセスできます。 写真やビデオをクリックすると拡大表示できます。 それをパソコンにダウンロードしたり、iCloud写真から削除することができます。
iCloud Drive
PC iPod/iPad/iPhoneで「iCloud Drive」を有効にしていると (iCloud Drive)アイコンが選べます。 これをクリックすると図のようにブラウザからもiCloud Driveにアクセスできます。 任意のドキュメントをクリックすると表示/ダウンロードできます。 また、この画面にパソコンなどからドキュメントをドラッグ&ドロップすると、iCloud Driveアップロードされます。

ユーザー間でiCloudカレンダーを共有する

仕事仲間など、複数ユーザーで特定のiCloudカレンダーを共有することができます。 なお、家族の間でカレンダーなどの情報を共有したい場合は iCloudファミリー共有を使うのもよいと思います。

iCloudカレンダーを共有する


iPad iPhone すでにiCloud上に作成済みのカレンダーであれば、iPod/iPad/iPhoneから共有相手を追加することが出来ます。 (カレンダー)を開き、 「カレンダー」(iPhone) または カレンダーアイコン(iPad) をタップします。 そして共有したいiCloudカレンダーの右にある アイコンをタップします。
iPad iPhone するとカレンダーの編集画面になります。 「共有相手」欄にある「人を追加」を選びます。
iPad iPhone するとこのような画面になります。 共有したい相手のメールアドレスを入力して、右上の「追加」をタップすればOKです。 ここで指定するメールアドレスは、相手のApple ID/iCloudアカウントである必要があります。

共有カレンダーへのイベントの書き込み


iPad iPhone 共有カレンダーへイベントの書き込むには、 (カレンダー)でイベント登録時に、「カレンダー」欄で共有カレンダーを選択するだけでOKです。 すぐさま共有しているすべてのユーザーのカレンダーに、このイベントが書き込まれます。

共有の解除


iPad iPhone 共有の解除は、共有用iCloudカレンダーを作成したユーザーから行います。 (カレンダー)を開き、 「カレンダー」(iPhone) または カレンダーアイコン(iPad) をタップし、iCloudアカウントに追加された共有カレンダーで をタップすると、このような画面になります。 「共有相手:」欄で、メンバの追加/削除ができます。

新たに共有用iCloudカレンダーを作る


iPad iPhone (カレンダー)を開き、 「カレンダー」(iPhone) または カレンダーアイコン(iPad) をタップします。 すると、この様な画面になります。 画面左下の「カレンダーを追加」をタップすると、このようなメニューが表示されます。 「カレンダーを追加」をタップします。 なお「ファミリーカレンダーを追加」をタップすると、 iCloudファミリー共有 のメンバーで共有するカレンダーを作ることができます。
iPad iPhone 上の画面で「カレンダーを追加」をタップすると、このような画面になります。 「アカウント」欄で、カレンダー情報を格納するアカウントが選択できます。 「共有相手」欄で、このカレンダー情報を共有するメンバーが選択できます。 「カラー」欄で、このカレンダーの表示色が選択できます。
画面右上の「完了」をタップすると、新たなカレンダーが作られます。
ブラウザから作る場合
PC もし、既存のカレンダーとは別に、共有用のカレンダーを準備したいときは、先にそれを作っておきます。 ブラウザからiCloudにサインインし、カレンダーの設定メニューから「新規カレンダー」を選びます。
PC するとこのように新しいカレンダーができるので、好きな名前をつけましょう。
共有の設定
PC 共有したいカレンダーの右にある iCloud マークをクリックすると、このような画面になります。
プライベートカレンダー
特定の(複数の)iCloudユーザー間だけで、カレンダーを共有することができます。
パブリックカレンダー
WebCalプロトコルのカレンダーが一般公開されます。
WebCalプロトコルに対応したアプリやブラウザから、生成された“webcal://”URLにアクセスすると、誰でもこのカレンダーを参照・更新できるようになります。
ここではプライベートカレンダーを選択してみます。
PC 「共有者を追加」欄に、追加したいユーザーのメールアドレスを入力します。 ここで指定するメールアドレスは、相手のiCloudメールアカウント(「@icloud.com」「@me.com」)である必要があります。
追加した「共有者」名をクリックすると、このカレンダーの「表示と編集」を許可するのか「表示のみ」を許可するのかが選べます。 すべての共有者を指定したら、右下の「OK」ボタンをクリックします。 公開者側の設定はこれで終わりです。
あとはブラウザまたはiPod/iPad/iPhoneのカレンダーアプリでこのカレンダーを更新していけば、共有者でもそれを参照・編集できます。
共有するユーザー側の設定
iPhone 上で「共有者を追加」に指定したユーザーの元には、このようなメールが届きます。
iPhone また、しばらくすると、このようなメッセージが表示されます。 「表示」をタップします。
iPhone するとこのように (カレンダー)の「出席依頼」の画面が開きます。 「カレンダーに参加」をタップすると、共有カレンダーを見られるようになります。
iPad iPhone (カレンダー)を開き、 「カレンダー」(iPhone) または カレンダーアイコン(iPad) をタップすると、このようにiCloudアカウントに追加された共有カレンダーが見えています。 をタップすると、カレンダー上での表示色、表示名を変更することができます。

複数のiCloudメールアドレス(エイリアス)を作る/自動返信を設定する

PC iCloudメールでは、最大3個までのエイリアス(別名)を持つことができます。 これら3つのメールアドレスはすべて1つの実体に結びつけられています。 すべて同じメールボックスに受信されます。
オンラインショッピングなどでメールアドレスを入力する必要がある場合は、一時的なエイリアスを作って利用し、あとから削除してしまえば、迷惑メールの着信を避けることができます。
エイリアスを設定するには、 ブラウザからiCloudにサインインし、 E-mail(メール)画面の左下にある設定アイコンから「環境設定」を選びます。
PC そして表示されるダイアログで[アカウント]-[エイリアスを追加]を選びます。
PC なお、[環境設定]-[休暇]画面では、メールの自動返信を設定できます。 「休暇メッセージを追加」と書かれているところに自動返信のメッセージを入力し、「メッセージ受信時に自動的に返信」にチェックを入れるだけでOKです。 受信したメールすべてに即時自動返信が行われます。

パソコンやAndroidデバイスでiCloudメールを送受信する

パソコンやAndroidデバイスのメールソフトにiCloudメールのアカウントを設定すれば、それらからもiCloudメールの送受信ができます。 設定値は次の通りです。
iCloudメールアカウントの設定
受信メールサーバー
ホスト名imap.mail.me.com
ユーザー名iCloud メールアドレスの名前の部分(@より前の部分)。接続できない場合は、アドレス全体を使ってみてください。
パスワード(iCloud/Apple IDのApp 用パスワード)
ポート番号993
暗号化SSL(エラーが発生する場合は、代わりに TLSを使用)
送信メールサーバー
ホスト名smtp.mail.me.com
ユーザー名iCloud メールアドレスの名前の部分(@より前の部分)。接続できない場合は、アドレス全体を使ってみてください。
パスワード(受信メールサーバの設定時に作成した App 用パスワード)
ポート番号587
SMTP 認証必要
暗号化SSL(エラーが発生する場合は、代わりに TLS または STARTTLS を使用)
詳しい設定方法は、お使いのパソコンのメールソフトのサポートサイトなどで確認してください。

iCloud for Windowsを利用する

Windows 用 iCloud を使えば、Windows パソコンにある写真、書類、およびブックマークを自動的に Apple デバイスと同期できます。 逆にiPod/iPad/iPhoneで作成したドキュメント、撮影した写真などを自動的にWindows パソコンにもコピーすることができます。

もっとiCloudのことを知りたい

iCloudの使い方全般についてはiCloudの使い方で説明しています。併せてご覧ください。