拡大鏡/虫めがねの使い方 iPhoneで接写/マクロ撮影/人の検出/ドアの検出
iPod/iPad/iPhoneに搭載されたカメラを、拡大鏡/虫めがねとして使うことができます(iOS11以降)。 本やチラシなどに印刷された、小さな文字を読むのに役立ちます。 また、 (カメラ) アプリを使う場合より被写体に寄ることができるので、接写/マクロ撮影ができます。 さらに、主に視覚に障害のある方向けに、人/ドア/テキストを検出したり、画面に映ったものを指さすことで読み上げてもらう機能(検出モード)も搭載しています。拡大鏡を使用する準備
するとiPhoneではサイドボタンのトリプルクリックで、またiPadではホーム画面に追加される アイコンのタップで、拡大鏡アプリがスタートします。
コントロールセンターの使い方
拡大鏡の使い方
拡大鏡の画像の調整
なお、各コントロールアイコンが白いときは初期値のまま、黄色いときは値が変更されていることを示します。
グレイスケール(白黒)にしたり、色調を変えたり、明暗反転したりできます。
拡大鏡の設定
一旦隠したアイコンは、 をタップすると、元に戻ります。
上の画面で「フィルタ」をタップすると、このような画面になります。 (フィルタ) で選択肢として表示するものを選ぶことができます。
上の画面で「アクティビティ」をタップすると、現在設定されているアクティビティの一覧が表示されます。 最初は「デフォルト」のみが設定されているので、それをタップします。 するとこのような画面になります。 アクティビティごとにコントロールアイコンの表示を指定できます。
この画面の下部には「 検出モード 」の設定メニューがあります。 「人の検出」「ドアの検出」「テキストの検出」「指さし読み上げ」などのアクセシビリティ機能の設定ができます。 詳しくは アクセシビリティ機能:検出モードを使う をご覧ください。
拡大鏡で写真を撮る
写真を撮影するには、白い二重丸のアイコン:シャッターボタンをタップします。
シャッターボタンの「×」をタップすると、撮影した画像を廃棄します。
をタップすると、この画像をアプリ内に一時保存したうえで、つづけて別の写真が撮影できます(iOS14以降)。
画面右上の (共有)をタップすると・・・
近くにiPod/iPad/iPhoneユーザーがいて、デバイスを操作していると、 マーク付きで、その人の顔写真が表示されます。 この顔写真をタップすると、 AirDrop を使って近くのiPod/iPad/iPhoneユーザーと、この写真を共有できます。
「画像を保存」をタップすると、 (写真)アプリ に格納されます。
「プリント」をタップすると、 AirPrint対応のプリンタで印刷できます。
「“ファイル”に保存」をタップすると、 (ファイル)アプリ に格納することもできます。
AirDropの使い方
写真アプリの使い方
iPhoneでプリンタを使う方法 AirPrintの使い方
ファイルアプリの使い方
ここで アイコンの位置に表示されている「表示」をタップすると・・・
アクセシビリティ機能:検出モードを使う
拡大鏡アプリには、主に視覚に障害のある方向けに、いくつかのアクセシビリティ機能が搭載されています。 そしてiOSのアップデートともに、毎年機能強化されています。検出モードが使えるデバイス
2020年以降に発売され、LiDARセンサーを搭載したデバイスで使用可能です。 iPhoneについては、iPhone 12 Pro以降のProシリーズ、 iPadについては、12.9/13インチiPad Pro(第四世代以降), 11インチiPad Pro(第二世代以降) で使用可能です。
Function | Description | Support version |
---|---|---|
(人の検出) |
カメラに人が映ると、その距離を教えてくれます。全身が見えていなくても、体の一部だけでも検出できます。 | iOS15以降 |
(ドアの検出) |
カメラにドアが映ると、その距離や開け方、ドアに書かれている部屋番号や各種記号を教えてくれます。 | iOS16以降 |
(画像説明) |
カメラに映っているものを解説してくれます。 | iOS17以降 |
(テキストの検出) |
カメラに映っている文字をテキストとして表示したり、読み上げてくれたりします。 | iOS17以降 |
(指差し読み上げ) |
カメラに映っているものを指さすと、そこに書かれている文字を読み上げてくれます。画面に写っている家電製品などのボタンなどを読み上げて、操作の助けを得ることができます。 | iOS17以降 |
検出モードの設定方法
「人の検出」では、このような設定ができます。
一番上にある「人の検出」を (オン) にすると「人の検出」機能が使えるようになります。
距離の単位、検出する距離、通知方法が指定できます。
「ドアの検出」では、このような設定ができます。
一番上にある「ドアの検出」を (オン) にすると「ドアの検出」機能が使えるようになります。
距離の単位、検出する距離、通知方法に加えて、検出したドアの表示色、属性、装飾などの解析が指定できます。
「画像説明」では、このような設定ができます。
一番上にある「画像説明」を (オン) にすると「画像説明」機能が使えるようになります。
画像の説明を、文字テキストで表示するか否か、音声で読み上げるか否か、が指定できます。
「テキストの検出」では、このような設定ができます。
一番上にある「テキストの検出」を (オン) にすると「テキストの検出」機能が使えるようになります。
検出したテキストを画面に表示する(ラベル)か、または読み上げるかが指定できます。
「指差し読み上げ」では、このような設定ができます。
一番上にある「指差し読み上げ」を (オン) にすると「指差し読み上げ」機能が使えるようになります。
検出したテキストを表示/読み上げる方法が指定できます。
検出モードの使い方
コントローラー部分を上にドラッグして、「検出モード」アイコンをタップします。
あとは人やドアなどにデバイスのカメラを向けると、検出して解析してくれます。
例えば「ドアの検出」はこのように動作します。 ドアの位置、ドアがどれだけ離れているか、ドアを開ける方法を検出してナビゲートしてくれます。 ドアに書かれている部屋番号や車椅子アクセス可能を示す記号なども読み上げてくれます。
「画像説明」はこのように動作します。 「動物のぬいぐるみ」を判別しています。 もっと精度と表現力が高まれば、人間の目の代わりになってくれるかもしれません。
「指差し読み上げ」はこのように動作します。 手で指さした部分のテキストを判別して、表示/読み上げしてくれます。 写真の例では、炊飯器の予約ボタンを指さして「予約」と読み上げてもらっています。