写真・ビデオの撮り方入門 iPhoneカメラアプリの基本操作
ここではiPhoneのカメラアプリで、iPhoneでの写真・ビデオの撮り方の基本を解説します。
もくじ
カメラのクイックアクション
また「ホーム画面を編集」をタップすると、 ホーム画面の編集・アイコンの並べ替え ができます(iOS13以降)。
ホーム画面を編集する方法・アプリの並び替え/アイコンの大きさと色を変える/アプリフォルダを作る
iPhoneでの写真・ビデオの撮り方
シャッターボタン押し方のコツ
シャッターは、画面から指を「離す」ときに動作します。事前にシャッターボタンを指で押さえておき、アングルが決まったところでそっと指を離すと、手ぶれを押さえる事ができます。
また、本体側面またはリモコン搭載ステレオヘッドフォンのボリュームボタンもシャッターとして使用することができます(iOS5.0以降)。 本体を横長に構えたときは、ボリュームボタンを利用するのが便利です。
さらに Bluetoothシャッターリモコン や Apple Watchのカメラアプリ を使えば、iPad/iPhone本体に触れることなく、シャッターを切ることができます。
Bluetooth無線自撮り棒/シャッターリモコンの使い方
Apple Watchのカメラの使い方
ピントと露出
撮影前に画面の任意の場所をタップすると、そこに四角いマークが表示され、ピント(フォーカス)と露出が合います。 さらに画面の1点を長押しすると、そこにピントと露出が固定されます。画面に「AE/AFロック(ピントと露出を固定)」と表示されます(iOS5.0以降)。 このとき マークを上下にスライドすると、露出を手動調整することができます(iOS8以降)。
またアイコンをタップすると、露出補正値(EV値)をマニュアル設定することができます(iOS14以降)。 詳しくは カメラのオプション をご覧ください。
シャッター音を消す
国内発売モデルでは、シャッター音は消すことはできませんが、本体のスピーカ部分を指で押さえて穴をふさぐと、シャッター音を非常に小さくすることが出来ます。
あるいはアイコンをタップして Live Photos機能 を有効にすると、シャッター音が「ポーン」という静かな音に変わります。
さらに ビデオ撮影中のシャッター機能 を使うと、音が鳴るのはビデオ撮影の開始・終了時のみで、シャッター操作時には音は鳴りません。
また「 StageCameraHD2 (App Store) 」のようなシャッター音のしないカメラアプリもあります。
動く写真Live Photosとは? 編集・エフェクト・アニメーションGIF形式に変換する
StageCameraHD2を今すぐダウンロード(App Store)
ビデオを撮る
ビデオの撮り方については iPhoneでビデオを撮る/編集する方法 のページで詳しく説明しています。 ご参照ください。
iPhoneでビデオを撮る/編集する方法
カメラのオプション
また、画面上部の「^」マークをタップするか、画面を上に向かってドラッグすると、画面下部にアイコン一覧を表示することができます(iPhone 11&iOS13以降)。
各アイコンの意味は下記のとおりです。
または をタップすると、フロントカメラとリアカメラを切り替えることが出来ます(フロントカメラ搭載機種のみ)。
画面に写っている文字を読み取って、クリップボードにコピーしたり翻訳したり、金額を通貨換算することができます(iOS15以降)。 これの機能を Live Text (ライブ・テキスト)と呼びます。
写真やカメラに写っている文字を読み取る・翻訳する・通貨換算する Live Textの使い方
マクロ撮影(超広角カメラ)を使うと、被写体に2cmまで近寄ることができます(iPhone 13 Pro 以降の Pro モデル)。 このアイコンをタップすると、マクロ撮影の自動切り替えをON/OFFします。 自動切り替えをONにすると、被写体との距離に応じて、自動的に超広角カメラに切り替わります。 マクロ撮影は、写真、ビデオ、スローモーション、タイムラプスで使用できます。
(設定)- (カメラ)- [マクロ撮影コントロール]を (オフ) にすると、このアイコンは表示されなくなります。
レンズ切り替えによるズームの ON/OFFができます。長押しするとデジタルズームと併用した無段階ズームができます(望遠レンズ搭載モデルのみ。iPhone 7 Plus以降)。
写真の撮影フォーマットを RAW(DNG)形式 に切り替えます(iOS14.3以降にアップデートしたiPhone12以降のProシリーズのみ)。
撮影フォーマットの選択:HEIF/HEVC/ProRAW/ProRes
ビデオの撮影フォーマットを ProRes形式 に切り替えます(iOS15.1以降にアップデートしたiPhone13以降のProシリーズのみ)。
撮影フォーマットの選択:HEIF/HEVC/ProRAW/ProRes
LEDフラッシュライトを 自動/オン/フラッシュオフ に切り替えることが出来ます(LEDライト搭載機種のみ)。 フロントカメラ使用時には画面が真っ白になり、それがフラッシュとして動作します(iPhone 6s / 6s Plus 以降)。
アイコンを長押しすると「自動/オン/フラッシュオフ」メニューが表示されます(iOS18以降)。
ナイトモード(夜景モード)で撮影できます(iPhone 11以降)。
iPhoneで夜景・花火・星空を撮影する ナイトモード(夜景モード)の使い方
被写界深度の調整ができます。 写真撮影中であればポートレートモードが使えます(iPhone15Pro以降)。 ビデオの場合はシネマティックモードに切り替えてから操作します(iPhone13シリーズ以降)。
iPhoneで背景のボケた写真を撮影する「ポートレートモード」の使い方
シネマティックモードの使い方 被写界深度とフォーカスを自在にコントロールする
動く写真Live Photosが撮影できます(iPhone 6s / 6s Plus 以降)。 撮影後に、モーションにエフェクトをかけることもできます。
動く写真Live Photosとは? 編集・エフェクト・アニメーションGIF形式に変換する
撮影時に写真の見た目を変更(フィルターを適用)することができます(iPhone 13以降およびiPhone SE3以降)。 4種類のプリセット (「リッチなコントラスト」「鮮やか」「暖かい」「冷たい」)から選択できます。 一度スタイルを設定すると、撮影時には毎回そのスタイルが使われます。
撮影する写真のアスペクト比(縦横比)を スクエア/4:3/16:9 から選択できます(iPhone 11以降)。
露出補正値をマニュアル設定することができます。同じ露出補正値を使って複数の写真(シーン)が撮影できます(iOS14以降)。 さらに (設定)- (カメラ)- [設定を保持]-[露出調整]を (オン) にすると、アプリを閉じても露出補正値が保存されます。
撮影モードがビデオの時にアクションモードで撮影できます(iPhone14シリーズ以降)。 手ブレを強力に抑えることができます。
アクションモードの使い方 ビデオの手ブレを強力に抑える方法
セルフタイマーを なし/3秒/5秒/10秒 から設定できます(iOS8以降、5秒が選べるのはiOS18以降)。
写真の色調などを変える「フィルタ効果」を付けることができます。
フィルタ効果を付ける
HDR(High Dynamic Range)撮影モードをON/OFFすることが出来ます(iPhone 4 / 5th iPod touch以降)。
HDR撮影とは?
撮影モードの切り替え
また図の矢印で示した部分をタップすると、 (写真)のライブラリにジャンプすることができます。 撮影した写真をすぐに確認することができます。
なおフォーマット(ファイル形式)の切り替えについては 撮影フォーマットの選択:HEIF/HEVC/ProRAW/ProRes をご覧ください。
iPhoneでビデオを撮る/編集する方法
iPhoneでパノラマ写真を撮影する
スローモーションiPhoneでビデオを撮る/編集する方法
iPhoneでタイムラプス(微速度)撮影する方法
iPhoneで背景のボケた写真を撮影する「ポートレートモード」の使い方
シネマティックモードの使い方 被写界深度とフォーカスを自在にコントロールする
撮影フォーマットの選択:HEIF/HEVC/ProRAW/ProRes
iPhone や iPad でカメラモードを使いこなす (アップル)
iPhone のカメラの機能について (アップル)
デジタルズーム
ただし光学ズームではないので、拡大すればするほど、解像度は低下します。
なお、拡大した画面を 画面キャプチャ すると、撮影した写真の一部拡大/ファイルサイズ縮小/トリミング(切り取り)を行うことができます。
画面キャプチャ(スクリーンショット/スクショ)を撮るいくつかの方法
光学ズーム/レンズの切り替え
顔認識
水平ガイドライン
このラインは短時間のみ、しかも水平に近い狭い範囲の角度 (縦方向または横方向) でのみ表示されるため、意図的に傾いた写真を撮ろうとしているときに、この機能が邪魔になることはありません。
この機能を有効にするには、(設定)-(カメラ)画面の「構図」欄にある「水平」を (オン) にします。 これは初期値でオンになっています。
フィルタ効果を付ける
なお、iPadではこの機能はありません。
また、写真撮影後にも (写真)アプリで加工することが可能です。
iPhoneの写真・ビデオ編集機能とマークアップ機能の使い方
スリープからカメラを起動する
コントロールセンターの使い方
カメラアプリの設定
(設定)- (カメラ) メニューでカメラの各種オプションが選択できます。
この画面の先頭部分では、各撮影モードごとに、解像度やフレームレート、 撮影フォーマット を選択することができます。
通常のフルハイビジョンビデオは1080p/30fps(解像度1920x1080、秒間30コマ)です。 モデルによっては解像度に4K(フルハイビジョンの4倍)、フレームレートに60fpsや120fpsも選べます。 これらを選んでいると、画面に「60FPS」「4K」と表示されます。 60FPSは、スポーツシーンなど、動きの激しいシーンでより滑らかな動画が撮影できます。
「サウンド収録」メニューでは、ビデオ録画時のサウンド収録方法を、ステレオ / モノラル から選べます。
また「オーディオ再生を許可」を (オン) にすると、ビデオ録画時に、そのときデバイスで再生しているオーディオを停止しません(iOS18以降)。 撮影中のビデオに、その場でBGMなどを加えることができます。
音量を上げるボタンをバーストに使用
ボリュームアップボタンでバースト撮影を行います(iOS14以降)。
QRコードをスキャン
写真やビデオに写っている QRコード(二次元バーコード)を読む ことができます(iOS11以降)。
検出されたテキストを表示
写真やビデオに写っている文字を読み取り、コピー&ペーストしたり、翻訳することができる Live Text機能 を有効にします(iOS15以降)。
グリッド
撮影のガイドに使える格子模様を表示します。
水平
撮影のガイドに使える 水平ガイドライン を表示します(iOS17以降)。
前面カメラを左右反転
前面カメラの映像を左右反転します(iOS14以降)。自撮りするときに役立ちます。
より速い撮影を優先
撮影の速度を上げ、最大1秒に4枚の写真が撮影可能となります(iOS14以降)。
フレームの外側を含めて撮影する
(設定)-(カメラ) -[構図]-[フレームの外側を表示]を (オン) にすると、超広角/広角レンズを使ったフレーム外の映像も保存できます。 あとで写真やビデオを編集するときに、フレーム外の映像も使って、画角を変更することができます。
なお、使用しなかったフレーム外の映像は、30日後に自動的に削除されます。
フレーム外の写真は (写真)アプリの[編集]-(トリミング)で利用します。
iPhoneの写真・ビデオ編集機能とマークアップ機能の使い方
撮影フォーマットの選択:HEIF/HEVC/ProRAW/ProRes
従来のJPEG/MPEG4形式より優れた、最新・高圧縮率のファイル形式が使用できます(iOS11以降)。 写真は「HEIF」(High Efficiency Image Format、拡張子は".heic")、ビデオは「HEVC」(High Efficiency Video Coding、H.265)が選択可能です。 これにより容量の削減(約50%)や、写真とビデオの組み合わせだったLive Photosが一つのファイルにまとめられるようになることが期待できます。 なお、メールなどで送信するときは自動的にJPEG形式に変換されます。
これは (設定)- (カメラ)- [フォーマット]画面で「高効率」(新形式:HEIF/HEVC)または「互換性優先」(従来形式:jpeg)で選びます。
HEIF形式の写真はiPhone 7/7 Plus以降で使用可能となります。
注意:
iPod/iPad/iPhoneを直接パソコンに接続して写真を取り出すことが多い人は「互換性優先(jpeg)」を選択してください。 さもないと、パソコン上でHEIF形式からjpeg形式へ変換する手間が発生します。 ライセンスの関係で、多くのツールがHEIF形式には対応していません。 このためHEIF形式からjpeg形式への変換も容易ではありません。
Apple 製のデバイスで HEIF/HEVC メディアを扱う (アップル)
iOS 11の写真/動画形式「HEIF」と「HEVC」。従来とは何が違う?(AVWatch)
上の画面で「写真モード」をタップすると、解像度を「12MP」「24MP」から選べます(iPhone14Pro/iPhone15以降)。 「24MP」を選ぶと、より高解像度な写真が撮影できますが、サイズも大きくなります。
上の画面で「ProRAWと解像度コントロール」または「Apple ProRAW」を (オン) にすると、RAW(DNG)形式の写真が撮影できます(iOS14.3以降にアップデートしたiPhone12以降のProシリーズのみ)。
このオプションをオンにしても、通常はRAW(DNG)形式はオフになっています。 カメラの画面右上の[RAW]ボタンをタップした時のみ、RAW(DNG)形式で撮影できます。
RAW(DNG)形式の写真は、ファイルサイズがHEIF,JPEG形式より10倍以上大きく、1枚で約25MBほどを消費します。 ストレージの残容量に注意してください。
Apple ProRAW について (アップル)
上の画面で「Apple ProRes」を (オン) にすると、ProRes形式のビデオが撮影できます(iOS15.1以降にアップデートしたiPhone13以降のProシリーズのみ)。
このオプションをオンにしても、通常はProRes形式はオフになっています。 カメラの画面左上の[ProRes]ボタンをタップした時のみ、ProRes形式で撮影できます。
また「ProResエンコーディング」メニューで、ProResのフォーマットが「HDR」「SDR」「Log」から選べます(iPhone15Pro以降)。
ProRes形式の写真は、ファイルサイズがHEVC形式より最大30倍大きくなります。 ProResをオンにすると、カメラアプリの画面には、撮影可能時間が表示されます。 ストレージの残容量に注意してください。
デバイス本体での録画解像度は最大4K/30fpsですが、USB Type-Cコネクタに外部ストレージを接続すると、最大4K/60fpsのProResビデオ撮影が可能になります(iPhone15Pro以降)。
iPhone の Apple ProRes について (アップル)
Apple ProRes について (アップル)
Apple ProRes や ProRes RAW の使用が承認されている製品 (アップル)
「iPhone 15 Pro」でプロ並みの動画編集を可能にする「ProRes Log」とは (CNETJapan)