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iOS11/watchOS4/tvOS11の新機能と使い方

2017年6月のWWDC2017で発表され、2017年9月19日(日本時間20日)に一般ユーザに公開された iOS11 と watchOS4 の新機能と使い方をまとめてみました。
Apple - WWDC 2017 Keynote
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iOS11の使えるデバイス

iOS11にバージョンアップできるのは、64bit CPUとなるA7 CPU以降を搭載した、
  • iPhone (2013年秋以降に発売のiPhone 5s以降)
  • 12.9"iPadシリーズ全モデル
  • 9.7"/10.5" iPad (2013年秋以降に発売のiPad Pro/5/Air2/Air)
  • iPad mini (2013年発売の第二世代以降)
  • iPod touch (2015年7月発売の第六世代以降)
のみです。 iOS10の対象デバイスから、iPhone 5/5c第4世代iPadが削除されます。 iOS11は、2017年9月20日より無料でバージョンアップ可能です。
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ベータ版iOSの入手方法

アップルは、一般公開前のパブリック・ベータ版iOSを、登録したユーザーに公開しています。これをインストールすれば、未公開の新機能を事前に試すことができます。 iOS11のベータ版は、Apple Beta Software Programに参加することにより、2017年6月27日からだれでも無料で入手可能となっています。 ただし、ベータ・ソフトウェアは商用リリースではないため、エラーや不具合が発生したり正しく機能しなかったりする可能性があることにご注意ください。

iOS11の新機能

iOS11では、新しい“Files”アプリが搭載され、また主にメッセージ、写真、Siriに新機能が追加されます。

新しい“ファイル”アプリを搭載

iCloud Driveが進化。 iPod/iPad/iPhoneの中、そしてiCloud Driveに格納された、あらゆる「ファイル」を一覧表示できる、新しい(ファイル)アプリが搭載されます。 Windowsの「エクスプローラー」や、Macの「Finder」に似たアプリです。 各アプリの共有(共有)メニューに追加される ファイルに保存(ファイルに保存)をタップすると、何でもファイルアプリに格納可能。これは従来の「iCloud Driveに保存」の代わりとなる機能です。 そしてオンラインストレージのBox、Dropbox、OneDrive、Google Driveもサポート、これらにアップロードしているファイルも一緒に表示・操作が可能です。
これまでiOSは「ファイル」の観念を隠すことで、初心者への使いやすさを優先してきました。 しかしWindowsタブレットへの対抗と、ビジネスユースからの要望に応えるため、今回の機能搭載となったようです。

FLAC形式の音楽ファイルが演奏可能に


このFilesアプリでは、ロスレス形式である、FLAC形式の音楽ファイルが演奏可能になります。 最終的には音楽アプリやiTunesでもサポートされることが期待されます。

メッセージの新機能

会話内容の共有


会話内容がiCloudで同期されるようになるので、あなたが持っているすべてのデバイスで会話が共有されます。 機種変更でも容易に会話内容が引き継がれます。

2つの新しいエフェクト


メッセージ送信時の画面効果(エフェクト)で、2つの新しいエフェクトが使用可能になります。 "Echo" では送ったメッセージが画面いっぱいに増殖表示されます。 "Spotlight"では送ったメッセージにスポットライトが当たったような効果が付きます。

アプリがより使いやすく


メッセージ送信時に、Appの選択が容易な画面デザインになります。 画面最下部にインストール済みアプリのアイコンが並び、ここから簡単に選択できるようになります。

ビジネスでの活用も可能に


メッセージアプリで、各種サービスが購入可能になります。 企業が提供するBusiness Chatを使い、メッセージで企業に問い合わせをしたり、乗り物のチケット予約など、各種サービスが購入可能になります。 Apple Payの個人間送金の仕組みを使って、メッセージアプリ内での決済も可能になります。

カメラアプリの新機能

新しい写真・ビデオ形式に対応


写真は「HEIF」(High Efficiency Image Format)、ビデオは「HEVC」(High Efficiency Video Coding、H.265)という最新・高圧縮率のファイル形式が使用可能になります。 これにより容量の削減(約50%)や、写真とビデオの組み合わせだったLive Photosが一つのファイルにまとめられるようになることが期待できます。 なお、メールなどで送信するときは自動的にJPEG形式に変換されます。 HEIF形式の写真はiPhone 7/7 Plus以降で使用可能となります。 なお、使用する写真・ビデオの形式はSettings(設定)-[カメラ]-[フォーマット]画面で「高効率」(新形式)または「互換性優先」(従来形式)で選びます。

Live Photosの強化


Live Photosの写真が、撮影後に、関連付けられたビデオの中の任意のシーンから選びなおすことができるようになります。 そしてLive Photosに、ループ(ビデオの繰り返し再生)、バウンス(ビデオの順方向、逆方向再生の繰り返し)、長時間露光(長時間露光撮影したような動きのぼかし)のエフェクトを加えることが可能となります。

QRコードの自動読み取り


カメラアプリでQRコードの自動読み取りが可能になります。 QRコードで書かれたURLにジャンプしたりできます。

写真アプリの新機能

写真アプリがGIFアニメに対応、ちゃんとアニメーション再生されるようになります。 さらにGIFアニメファイルは自動的に「Animated」フォルダに分類されます。 また、顔認識による自動分類が進化。人間だけでなく、ペットの写真の判別と自動分類も行われます。
また写真の「非表示」設定が可能に。 隠したい写真を表示させたうえで共有(共有)メニューの「非表示」を選ぶと、 その写真は「非表示」アルバムにのみ表示されるようになります。

通知センターの新機能

呼び出し方法の変更


これまでは、通知の一覧を表示させるには、ホーム画面を開いて画面上端から下にスワイプする必要がありました。 しかしiOS11からは、ロック画面のまま、画面中央部を下から上にスワイプしてもすることでも表示できるようになります。 なお、通知の一覧をロック画面に表示するか否かは、 Settings(設定)-[Face ID/Touch IDとパスコード]で設定できます。

コントロールセンターの新機能

iPhone

デザインの変更


コントロールセンターのデザインが変更され、1画面に収まるようになりました。 また、各パーツを強く押す(3D Touch)と、より詳細な画面が表示されるようになります。 アプリ使用中にはコントロールセンターが表示されないように設定することもできます。

画面のカスタマイズが可能に


Settings(設定)- Control Center(コントロールセンター)画面で、コントロールセンターに表示するパーツ、表示順序を選べるようになります。 最低限表示されるパーツは“Wi-Fi”、“音楽コントローラー”、“画面回転ロック”、“おやすみモード”、“AirPlayミラーリング”、“画面の明るさ”、“ボリューム” の7つのパーツです。
さらに次のようなパーツを、コントロールセンターに表示/非表示設定することが可能です。 “アラーム”、“タイマー”、“ストップウオッチ”、 “計算機”、“カメラ”、“懐中電灯(Flashlight)”、“省電力モード”、“虫眼鏡”、“画面録画”、 “文字サイズ”、“ボイスメモ”、 “Guided Access”、 “Do Not Disturb While Driving”、 “Apple TV Remote”、 “アクセシビリティへのショートカット”、“メモへのショートカット”、“ホームアプリへのショートカット”、“Walletへのショートカット”

運転中の通知を停止(Do Not Disturb While Driving)


カーナビにUSBやBlueToothで接続する、あるいはiPod/iPad/iPhone本体の加速度計などで自動車での移動を感知すると、 “運転中は通知を受信しない”機能を有効にするか否かを聞いてきます。 有効にするとメッセージ、電話とメッセージの着信通知、アプリからの通知は抑止され、相手には運転中であることを告げる任意のメッセージを自動的に送信することができます。 もちろんマップのナビゲーションや音楽演奏機能は使用可能です。また、不要なときはいつでも無効にできます。
また相手が2回目の「緊急」メッセージを送信してきたときには通知されます。 また自動車のBluetoothまたはハンズフリー機器に接続していて、iPhoneを手に取らずに操作できるときは、電話の着信は可能です。

Apple TV Remote


これまで別アプリとして提供されてきた、Apple TVをiPod/iPad/iPhoneでリモートコントロールできる“Apple TV Remote”機能がiOSに内蔵されます。 コントロールセンターに“Apple TV Remote”のパーツを配置し、このアイコンを強く押すと使えるようになります。

画面の録画が可能に


iPod/iPad/iPhoneの画面操作をビデオに録画することが可能になります。 事前にSettings(設定)- Control Center(コントロールセンター) 画面でこの機能を有効にしておけば、コントロールセンターに録画ボタンが現れ、これをタップするとカウントダウンが始まり、3カウントで録画が始まります。 録画中は画面最上部に赤いバーが表示され、ここをタップすると録画停止できます。 録画したビデオは、写真(写真)アプリに格納されます。

「拡大鏡」を搭載


カメラを虫眼鏡のように使える「拡大鏡」機能がON/OFFできます。表示倍率を変更したり、フラッシュのON/OFF、写真として保存、明るさ・コントラストの調整、色の反転などもできます。

Siriの新機能

音声がより自然に


ディープラーニングを活用してより自然な応答が可能になります。

キーボードでの問いかけが可能に


設定(設定)- (アクセシビリティ) -[Siri]画面で「Siriにタイプ入力(Type to Siri)」を有効にすると、音声の代わりにキーボード入力でSiriに対して問いかけることができます。 またキーボード入力やSafariの検索キーワード入力時に、Siriが最近チェックした映画、音楽、場所などを提案してくれるので、固有名詞の入力が楽になります。

通訳してくれます


英語から仏語、独語、伊語、スペイン語、中国語への翻訳が可能になります。

Apple Payの新機能

個人間送金(person-to-person payments)が可能に


仮想的な「Apple Pay Cash」という口座/クレジットカードが設定され、Apple Payから入金・支払いが可能となります。 これを使うと、知人など個人間での送金も可能になります。 受け取った金額は別の決済に利用したり、銀行口座に送金することも可能です。 ただし個人間送金はまずはアメリカのみの対応で、利用するにはiPhone SE/6以降、iPad Pro、iPad Air 2/mini 3以降、Apple Watchが必要です。

メモの新機能

「メモ」アプリに「書類をスキャン」オプションが加わります。 カメラを使って机に置かれた書類や名刺などをきれいに取り込み、印刷したりメールで送ったりできるようになります。 また、よく使うメモを、一覧のトップに固定する「ピン止め」が可能になります。 メモ一覧で、タイトルを右にスワイプすると現れるピンマークをタップするだけです。 さらにiPad ProではApple Pencilを使って手書きメモも作成可能。テキスト変換されて検索も可能です。

マップの新機能

一部の都市でショッピングモール、空港、などの建物の中のフロア表示ができるようになります。 またナビゲーション時に、次の曲がり角に合わせた走行車線のガイドや制限速度の表示ができるようになります。 さらに地図のダブルタップ&上下にスワイプで、1本指で拡大・縮小が可能です。 Flyover 3D TourではiPhoneを傾けるとそちらを見ることが可能になりました。

Safariの新機能

広告トラッキングの抑止機能を搭載。 Settings(設定)-(Safari)画面に「サイト越えトラッキングを防ぐ(Try to Prevent Cross-Site Tracking)」オプションが搭載され、これを有効にすると広告トラッキングの抑止ができます。 その他多数の設定が追加されます。 iPadでは、Webページ内のリンクをドラッグ&ドロップすると、それを別タブで開いたり、ブックマークやお気に入り画面に追加することができます。 またリーダーボタンの長押しで、そのサイトあるいはすべてのサイトにリーダー表示を適用するか否かが選べます。

ホームの新機能

ホームオートメーションを設定するための条件がより複雑に指定することができるようになりました。 家族の全員が家から離れたときだけ電灯を消すとか、日の出から日の入りの間には電灯をONにはしない、などといった設定が可能です。

その他の新機能

  • キーボードの新機能 片手用キーボードが搭載されます。 iPadでは[地球儀]キーを長押しすると、キーを左または右に寄せて配置した、片手用キーボードが選べるようになります。 iPhoneでは[絵文字]キーの長押しでも選べるようになります。
  • 初期設定が簡単に 新しいiPod/iPad/iPhoneを設定するとき、近くにiOS11が動作している手持ちのデバイスを準備すると、そこから設定情報をコピーすることができます。 手持ちのデバイスに、新しいiPod/iPad/iPhoneを設定するか否かを尋ねる画面が現れ、OKを選ぶとApple Watchのペアリングのような画像認識とパスコードでペアリングを行い、情報を転送します。 “Apple ID”、“Wi-Fiの設定”、“iCloudキーチェーン”などの設定情報が入力不要になります。
    また、これまで個別の設定画面となっていた “Touch ID”や“iPhoneを探す”、“位置情報サービス”、“診断/使用状況” などが一つの画面で設定完了します。
  • ロック画面のデザイン 通知などがより簡単に表示可能に。
  • App Storeのデザイン Apple Musicに似たデザインに。また「ゲーム」専用ページができます。
  • AirPlay 2 家中にあるホームオーディオシステムやスピーカーを同時にコントロールできるようになります。 複数のスピーカーに同じ曲を流したり、音量を調整することもできるようになります。
  • 緊急SOS Settings(設定)-[緊急SOS]画面で「自動通報(Auto Call)」を有効にしておくと、 Sleep/Wakeボタンを5回連打したときに「警察(110)」、「海上保安庁(118)」、「消防(119)」に緊急電話をかけることができます。 また「ヘルスケア」アプリの「メディカルID」を呼び出し、「緊急連絡先」に登録した電話番号に電話をかけることができます。 なお、この機能を起動するのにTouchIDによる指紋認証は不要です。 ただボタンを5回連打したときに表示される「緊急SOS」スライドバーをスライドするだけでOKです。
    また、ここで「キャンセル」をタップするとパスコードを入力する画面になります。 これ以降、パスコード無しではiPhoneがアンロックできなくなります。 何者かに捕らえられているとき、強制的にTouchIDでiPhoneをアンロックさせられることがなくなります。
  • 古い(32bit)アプリが非サポートに iOS10でも32bitアプリを起動すると、アプリのアップデートが必要な旨、メッセージが表示されていました。 いよいよiOS11では32bitアプリは非サポートになり、インストールできなくなります。 あなたのデバイスにインストールされている32bitアプリは、設定(設定)-(一般)-[情報]-[App]から一覧を見ることができます。
  • アンテナマークのデザイン変更 画面左上に表示されている携帯電波の感度を示すマークが「○」から一般的な棒線に。
  • Twitter, Facebook, FlickrなどSNSとの連携の削除 これまでOSレベルで連携していたTwitter, Facebook, FlickrなどSNSサービスの融合が削除されました。 他のSNSサービス同様、各サービスのオフィシャルWebサイト経由での連携操作が必要となるようです。
  • 使用頻度の少ないアプリを自動削除 設定(設定)-(一般)-[iPhoneストレージ]-[非使用のAppを取り除く]で「使用」をタップすると、 使用頻度の少ないアプリを自動削除することができます。 ただしそのアプリで使用していたデータなどは残っているので、アプリを再インストールすれば元の状態に戻せます。
    この画面では各アプリごとのストレージ使用量を確認したり、アプリごとに削除することもできます。
    また、設定(設定)-(一般)-[情報]画面の「容量」欄が、従来システム領域を差し引いた値となっていましたが、ここがストレージの全容量を表示するようになります。
  • AirDropの設定が「設定」画面からも可能に 従来コントロールセンターのみにあったAirDropの設定が、 設定(設定)-(一般)-[AirDrop]画面でもできるようになりました。
  • 画面にダークモードを搭載 設定(設定)- (アクセシビリティ) -[ディスプレイ調整]-[色を反転]で、画面の濃淡が反転できるようになります。 iOS10では写真や画像の色も反転していましたが、iOS11の「反転(スマート)」を使えば、これらは反転されなくなります。 iPhone XのようなOLED(有機EL)ディスプレイ搭載機は、画面に黒い部分を多くすると省電力となります。 使い方にもよりますが、[色を反転]機能を有効にすると60%も省電力となるという報告もあります。
  • 拡張現実:ARのサポート 開発者向けに、拡張現実:ARを使ったアプリが容易に開発できるようになります。 今後、ARを楽しめるアプリが多数リリースされることが期待できます。
  • 設定メニューから電源OFFが可能に 設定(設定)-(一般)-[システム終了] で、デバイスの電源OFFが可能です。
  • NFCタグの対応範囲拡大 Apple Pay用に搭載されたNFC(Near field radio communication:近距離無線通信)機能が、一般アプリにも解放されます。 これを使って、例えばお店でNFCチップが貼り付けられた商品にiPhoneを近づけると、その詳細情報が表示されるようなアプリが開発可能になります。

無くなってしまった機能

  • 自作の着メロ/電子書籍の管理が不可能に iTunes12.7+iOS11で、従来可能であった自作の着メロの管理が不可能になりました。 ただし、パソコンにiPhoneを接続したうえで、iTunes12のデバイス画面を開き、直接.m4rファイルをドラック&ドロップし「同期」すると、iPhoneに自作の着メロを送り込むことは可能です。
    同様に、iBooksに対して電子書籍を送り込むことも可能です。

iPad向けiOS11の新機能

Windowsタブレットへの対抗と、ビジネスユースからの要望に応えるため、今回は特にiPadをパソコン的に使うための機能が多数追加されています。 簡単に複数アプリ(最大4つ)を同時に使えるようになったり、ドラッグ&ドロップでアプリ間でデータをコピーしたり、Dockの機能が拡張されたりしています。 詳しくはiPadだけの便利な操作方法・キーボード・マルチタスクのページをご覧ください。
アップルはYouTubeで、iPad+iOS11の使い方を示したオフィシャルビデオを6本公開しています。 これらもご参照ください。

新しいデザインのDock

従来iPhoneと同じく4つのアプリが格納できた、ホーム画面下部の「Dock」。 ここが拡張され、13個程度(モデル/画面サイズによる)のアプリを格納することができます。 Dockは、アプリ起動中ならいつでも画面を下端から上に向かってドラッグすると呼び出せます。 (Dock表示中にさらに下端から上に向かってドラッグするとコントロールセンターを呼び出せます。) また、設定(設定)-(一般)-[マルチタスクとDock]画面で設定しておけば、おすすめアプリと最近使用したアプリを自動的にDockに格納できるようになります。

ドラック&ドロップ機能の搭載

iPadではアプリ間のドラッグ&ドロップ操作が可能になります。 メールに添付された写真をFilesアプリに格納したり、アプリ間のデータのやり取りが簡単になります。 複数のファイルを一気にドラック&ドロップ可能。Dockによく使うアプリを入れておけば、そこに向かってドラックするだけでファイルをドロップできます。 またiPhoneでもFilesアプリやホーム画面のアイコンの並べ替えなど、一部のアプリでドラッグ&ドロップ操作が使えるようになる可能性があります。

アプリスイッチャーのデザイン変更

ホームボタンのダブルクリックまたは4本指でのフリックで現れるアプリスイッチャーがデザイン変更されます。 Macの画面のように、アプリの画面がタイル状に並ぶものになります。 今使っているアプリが見渡せるようになり、アプリの切り替えも容易になります。 もちろん、上へのスワイプで、複数アプリを同時に終了させることもできます。

メモアプリとApple Pencil

ドキュメントスキャナ


カメラで書類を撮影すると、端の余分なスペースをトリミングして、傾きや光の映り込みを取り除きます。 Apple Pencilを使って空欄を埋めたり、署名することもできます。できあがった書類の保存や共有も簡単です。

インラインスケッチ


メモアプリでApple Pencilを使って絵などを書き始めると、その周りのテキストが自動的に脇によけてくれます。 また、メモに書き込んだ手書きの文字も検索できるようになります。 さらにApple Pencilでロック画面をタップするだけで、すぐにメモを取り始められます。

インスタントマークアップ


文書をPDF化し、Apple Pencilでコメントを追加(インスタントマークアップ)した上で印刷や送信することが可能になります。

その他の新機能

  • キーボードの新機能 iPadのキーボードで記号の入力が簡単になります。 iPadのキーボードにはキートップに記号表記が併記されます。 このキーを下にドラッグして離すと、キーボードを切り替えることなく併記されている記号を入力することができます。
  • 4つのアプリを同時に表示 画面上に同時に4つまでのアプリを表示可能になります。 従来の、 Split View での2画面表示に加えて、1つのアプリを Slide Over させることが可能。 アプリのアイコンをドックから画面上にドラッグすることで、アプリ上に別アプリを子画面や Split View で表示可能です。 さらにビデオ再生を Picture in Picture で表示させることで、同時に4つのアプリが表示されることになります。
  • Wi-Fiアクセスポイントの共有 iPadに接続しているWi-Fiアクセスポイントのパスワードを、近くのiPhoneに転送可能になります。 使用中のiPadに、iOS11が動作しているiPhoneを近づけると、iPadの画面にWi-Fiアクセスポイントのパスワードを共有するか否かの画面が現れます。

watchOS4の新機能

よりフィットネスで活用できるよう、ワークアウト、アクティビティ、Apple Watch単体でミュージックを楽しむための機能が強化されています。
watchOS 4: Everything you need to know, in under four minutes!
YouTubeで見る

新しい文字盤デザイン

「万華鏡」、「トイ・ストーリー」、「Siri Intelligent」 の3種類の新しい文字盤デザインが使用可能になります。 「Siri Intelligent」では、リアルタイムでリマインダー、交通渋滞、日没時刻を表示したり、カレンダーや位置情報などから自動的にユーザーに必要な情報をピックアップして表示してくれます。
またiPhoneの写真アプリから、共有メニューを通して簡単にApple Watch用の「写真」「万華鏡」文字盤デザインが作成可能になります。 「写真」アプリで好きな写真を選んで「共有」メニューから「Create Watch Face」を選ぶだけです。 アルバムを使った、自動更新される「写真」文字盤デザインも簡単に作成できます。

ワークアウト・アクティビティ

Apple Watchが、さまざまなフィットネス機器と直接データのやり取りが可能になります。 ジムなどで対応したフィットネス機器を使えば、ワークアウトの情報が自動的にApple Watchに格納されます。 また、ワークアウトで複数の運動を同時指定可能になります。 さらに「プールスイミング」のワークアウトでは、休憩やセットごとのペース、泳法ごとの距離が自動的に記録されるようになります。 アクティビティーアプリでは毎日アドバイスをくれる機能や、月間チャレンジの機能も追加されます。

ミュージックの新機能

Apple Watch単体でミュージックがより楽しめるようになります。 複数のプレイリストをApple Watchへ転送したり、「最近追加した項目」「お気に入り」、最もよく聴いている音楽を自動的に同期することもできるようになります。
なお、Series 3のCellularモデルをwatchOS 4.1にアップデートすると、新たに「ラジオ」アプリが使えるようになります。 iPhoneなしで、Beats 1などのインターネットラジオを楽しむことができます。

その他の新機能

tvOS11の新機能

写真アプリに「メモリー」が追加

iOS10で搭載された「メモリー」機能がAppleTVでも楽しめます。 写真やビデオからiOSが自動的に生成してくれた「メモリー」をAppleTVで再生しましょう。

Automatic Dark Modeを搭載

設定画面でこれを有効にしておくと、夜間には自動的にダークモード表示になります。

iCloud Home Screen Sync

複数のApple TV間で、ホームスクリーンのレイアウトを自動的に同期することができます。

ビデオ再生の新機能

再生終了時刻が確認可能になります。 ビデオ再生中にリモコンを1回タップしてタイムバーを表示させ、そこでさらにタップするとタイムバーの表示が「残り時間」から「現在時刻」ベースに切り替わります。 タイムバーの最後の部分(右端)には、再生終了予定の時刻が表示されます。 また、ダブルタップで画面の拡大、トリプルタップでサブタイトルの表示も可能です。

その他の新機能

  • アプリの共有 あなたがお持ちのiOSデバイスにダウンロードしたユニバーサルアプリケーションは、Apple TVにも自動的にダウンロードされます。

iOS11/watchOS4/tvOS11関連ニュース

2017年9月:iOS11公開後の記事


2017年6月:WWDCでのiOS11発表後の記事


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