DJI Mini 2の知識
ここでは、DJI Mini 2の知識を紹介します。 DJI Mini 2に関するこの他の情報については DJI Mini 2の説明書 重量199gの4Kビデオ空撮ミニドローン をご覧ください。
DJI Mini 2の説明書 重量199gの4Kビデオ空撮ミニドローン
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もくじ
撮影可能なパノラマ写真の種類
DJI Mini 2では、ワンタッチで「スフィア」「180°」「広角」の3種類のパノラマ写真が撮影できます 2000 x 1500 (300万)ピクセルの写真を複数撮影し、DJI Flyアプリ上でステッチ(結合)して1枚のパノラマ写真に仕上げます。「プラネット」とも呼ばれているタイプの写真です。 ほぼ360°全周の景色が1枚の写真に収まっています (ジンバルは真上に向かないので、天頂部は周囲の画像から補完される)。 DJI Flyアプリで見ると、臨場感いっぱいに楽しめます。
26枚の写真が撮影され、4096 x 2048 (839万)ピクセルの写真に合成されます。
いわゆるパノラマ写真です。 ドローンは左右に回転しながら写真を撮影し、横方向に合成します。
7枚の写真が撮影され、6974 x 1331 (928万)ピクセルの写真に合成されます。
ドローンは上下左右に回転しながら写真を撮影し、縦・横方向に合成します。
9枚の写真が撮影され、4819 x 3739 (1,802万)ピクセルの写真に合成されます。
これは上の写真と同じ場所で撮影した、通常の写真です(320x180ピクセルに縮小)。 焦点距離は 4.49mm (35mm換算24mm)です。 パノラマでは、いかに広い範囲が撮影できるかが分かります。
クイックショットの挙動
DJI Mini 2には、クイックショットと呼ぶ、下記のような空撮用の飛行モードが搭載されています。 いずれかのモードが起動されると、自動的に約15秒のビデオが録画されます。Mavic Miniと比較して、飛行高度/距離が大幅に拡大されました。
- Rocket (ロケット)
- DJI Mini 2は、カメラを下の被写体に向けたまま、まっすぐ上昇します。 上昇高度は、50m刻みで、最小25mから最大80mまでの範囲から選択できます。
- Circle (サークル)
- DJI Mini 2は、撮影開始位置での高度と距離を保ったまま、被写体の周りを、上から見て右回りに旋回します。360度旋回すると撮影終了します。
- Dronie (ドローニー)
- DJI Mini 2は、カメラで被写体をとらえたまま、後方および上方に飛行します。 飛行距離は、50m刻みで、最小25mから最大120mまでの範囲から選択できます。
- Helix (ヘリックス)
- DJI Mini 2は、撮影開始位置での高度と距離からスタートして、被写体の周りを右回りに旋回しながら後方および上方に飛行します。 最大半径は 50m刻みで、最小10mから最大120mまでの範囲から選択できます。 360度旋回すると撮影終了します。
- Boomerang (ブーメラン)
- DJI Mini 2は、撮影開始位置での高度と距離からスタートして、被写体の周りを右回りに旋回しながら後方および上方に飛行します。 180度旋回したところで旋回を続けながら、今度は前方および下方に飛行して、元の位置に戻ってきます。 360度旋回すると撮影終了します。 最低でも、半径30m、上空10mの範囲に障害物がない状況で使用してください。
DJI Mini 2の飛行モード
Normal (N) モード
通常の飛行に適したモードです。 DJI Mini 2は、GPSとビジョンポジショニングシステムを利用して、自身の位置を特定し、安定させます。 このモードでは、インテリジェントフライトモードが有効になっています。 GPS信号が強い場合は、GPSを使用して位置を安定させます。 GPS信号が弱く、照明条件が十分な場合は、下向きビジョンシステムを使用して位置を安定させます。 照明条件が十分で下向きビジョンシステムが有効な時は、最大飛行高度角度は25º、最大飛行速度は10 m / sです。
ビジョンシステムが使用できないか無効になっている場合、およびGPS信号が弱い場合、またはコンパスが干渉を受ける場合、DJI Mini 2は自動的に姿勢(ATTI)モードに変わります。 ビジョンシステムが利用できない場合、DJI Mini 2は自動的に位置を合わせたり、自動的にブレーキをかけたりすることができず、フライトの危険性が高まります。 ATTIモードでは、DJI Mini 2は周囲の影響を受けやすくなります。 風などの環境要因は、特に狭いスペースを飛行する場合に、危険をもたらす可能性がある水平方向のシフトを引き起こす可能性があります。
Sport (S) モード
スポーツモードでは、DJI Mini 2は位置測位にGPSと下向きビジョンシステムを使用します。 スポーツモードでは、機体の応答がより敏しょうかつ高速になり、操縦スティックの動きに対する応答性が向上します。 最大飛行速度は16 m / s、最大上昇速度は5 m / s、最大降下速度は3.5 m / sです。
- スポーツモードでは、DJI Mini 2の最高速度と制動距離が大幅に増加します。 無風状態で、最低30 mの制動距離が必要です。
- スポーツモードでは、降下速度が大幅に増加します。無風状態で、10 m以上の制動距離が必要です。
- スポーツモードでは、DJI Mini 2の応答性が大幅に向上します。つまり小さなコントロールスティックの動きで、DJI Mini 2が大きな距離を移動することになります。十分な飛行スペースを確保し、より慎重に操縦してください。
Cine (C) モード
ビデオ撮影に適したモードです。 シネモードはノーマルモードをベースにしており、飛行速度が制限されているため、撮影中のDJI Mini 2の安定性が向上します。 最大飛行速度は6 m / s、最大上昇速度は2 m / s、最大降下速度は1.5 m / sです。
ノーマルモードおよびシネモードでのビデオ撮影時、ジンバル角度が-90º(垂直)または0º(水平)に近いとき、撮影の安定度を増すために飛行速度が制限されます。 ただし風が強いときは、飛行の安定を確保するため、この制限は解除されます。 このため、この場合は録画中にジンバルが振動する場合があります。
Return to Home(ホームに戻る)機能
ホームに戻る(RTH)機能は、ドローンを最後に記録されたホームポイントに戻します。 ワンタッチでドローンを離陸地点に呼び戻すことができます。 しかしDJI Mini 2には障害物検知機能がないので、自動で戻る途中に立ち木などの障害物があった場合、かまわず突っ込んでしまいます。 あくまでRTH機能は非常時の最終手段として使用してください。RTHには、スマートRTH、ローバッテリーRTH、およびフェールセーフRTHの3つのタイプがあります。 またデフォルトのホームポイントは、電源投入後にドローンが強力な衛星測位システム(GNSS)信号を受信した最初の場所です (画面のGNSS衛星アイコンが白くなったとき)。 ホームポイントが記録されると、DJI Mini 2のステータスインジケータが緑色にすばやく点滅します。
スマートRTH (Smart RTH)
GPS信号が十分に強い場合は、スマートRTHを使用してドローンをホームポイントに戻すことができます。 スマートRTHは、DJI FlyアプリのRTHアイコンをタップするか、リモートコントローラーのRTHボタンを押し続けると開始されます。 スマートRTHを終了するには、RTH動作中にDJI Flyアプリ画面に表示される アイコンをタップするか、リモートコントローラーのRTHボタンを押します。
ローバッテリーRTH (Low Battery RTH)
インテリジェントフライトバッテリーが消耗して、ドローンが安全に帰還できない可能性がある場合、 バッテリー残量が少なくなると、DJI Flyアプリは警告を表示します。 警告が表示されたらすぐにホームポイントに戻すか、着陸させてください。
DJI Mini 2は、現在位置から、ホームポイントに戻れるだけのバッテリー残量があるかをチェックし、不足しそうになるとローバッテリーRTHが起動します。
警告が表示され、10秒のカウントダウン終了までに何も操作が行われなかった場合は、ドローンは自動的にホームポイントに戻ります。 ユーザーは、リモコンのRTHボタンを押すことでRTH動作をキャンセルできます。 しかし、バッテリー残量低下の警告表示の後にRTHがキャンセルされると、ドローンが安全に着陸するのに十分な電力がないため、墜落したり紛失したりする可能性があります。
現在の高度から降下できるだけのバッテリー残量しか残っていない場合は、ドローンは自動的に着陸します。 ユーザーは自動着陸をキャンセルできませんが、リモートコントローラーを使用して着陸プロセス中にドローンの方向を変更できます。
フェールセーフRTH (Failsafe RTH)
ホームポイントが正常に記録され、コンパスが正常に機能している場合、リモートコントローラーの信号が11秒以上失われると、フェイルセーフRTHが自動的にアクティブになります。 ドローンは飛んできた飛行ルートを50m戻り、事前にセットしたRTH高度に上昇し、直線RTH(Straight Line RTH)を開始します。 もし飛行ルートを戻っている間にホームポイントからの距離が20m未満になると、その時の高度を維持したまま直線RTH(Straight Line RTH)を開始します。
DJI Flyアプリで、リモートコントローラーの信号が失われた時の挙動を変更することができます。 もし信号が失われた時に「着陸」または「ホバリング」を選択したときは、フェールセーフRTHはスタートしません。
そのほかのRTH飛行 (Other RTH Scenarios)
飛行中にビデオリンク信号が失われたうえで、リモートコントローラーがまだドローンの動きを制御できる場合は、RTHを開始するプロンプトが表示されます。 この場合のRTHはキャンセルできます。
RTHモード起動後の注意点
DJI Mini 2で、一旦RTHモードが起動されると、その後ビデオの撮影に不具合が発生する場合があります。 録画ボタンを押しても録画されなかったり、再生できない不正なビデオファイルが生成されたりします。 RTHモードが起動した後は、必ず一度ドローンを着陸させて、電源をOFF/ONして再起動しましょう。
RTH機能の挙動
- ドローンの電源が投入され、GPSの電波を受信すると、ホームポイントが記録されます。
- 飛行中、何らかの理由により、RTH機能が起動されます。
- スマートRTHおよびローバッテリーRTHでは、ドローンは自動的にRTH高度まで上昇します。
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- RTHの開始時にドローンがホームポイントから20 m以上離れている場合、事前に設定されたRTH高度まで上昇し、10.5 m / sの速度でホームポイントまで飛行します。 現在の高度が、設定されたRTH高度よりも高い場合、ドローンは現在の高度でホームポイントに飛行します。
- RTHの開始時にドローンがホームポイントから20 m未満の場合、その場でホバリングします。
- ホームポイントに到達すると、ドローンは着陸し、モーターが停止します。
- GPS信号が弱いか利用できない場合は、ドローンはホームポイントに戻ることができません。 RTHの開始後にGPS信号が弱くなるか使用できなくなると、ドローンはしばらくホバリングしてから着陸を開始します。
- 各フライトの前に適切なRTH高度を設定することが重要です。 これはDJI Flyアプリで画面右上の (設定) アイコンをタップし、[安全]メニューの[自動RTH高度]で指定します。 スマートRTHおよびローバッテリーRTHでは、ドローンは自動的にRTH高度まで上昇します。
- RTH飛行中には、リモートコントローラーの信号が正常な場合は、リモートコントローラーまたはDJI Flyアプリを使用してドローンの速度、高度、および姿勢を制御できますが、飛行方向は制御できません。 またRTH飛行で前進または上昇中、コントロールスティックを反対側に倒すことで、その場でホバリングさせることができます。
- GEOゾーン(飛行制限空域等)の存在はRTH飛行のコースに影響を与えます。 高度制限空域に差し掛かった場合は高度を下げて飛行を続けるか、その場でホバリングします。 また、風速が強すぎると、ドローンはホームポイントに戻ることができない場合があります。 注意して飛行してください。
着陸保護(Landing Protection)
着陸保護は、スマートRTH中に有効になります。- 着陸保護中、ドローンは適切な地面を自動的に検出し、穏やかに着陸します。
- 着陸保護機能が、地面が着陸に適していないと判断した場合、DJI Mini 2はホバリングし、パイロットの確認を待ちます。
- 着陸保護が機能していない場合、DJI Mini 2が0.5 m未満に降下すると、DJI Flyアプリの画面に着陸プロンプトを表示します。 スロットルスティックを引き下げるか、画面で「承認」して着陸します。
プロペラの交換
プロペラのパッケージ1つ(1組)には、マークのあるプロペラ2枚とマークのないプロペラ2枚、合計4枚のプロペラと、ねじ4本が入っています。 1機全部のプロペラを交換するには、2組のパッケージが必要です。 別売の純正プロペラ (DJI) には、2組(8枚:1機分)のパッケージが入っています。
日本版では、DJI Mini 2 と Mavic Mini のプロペラは共通です。 海外版ではデザインが変更されており、DJI Mini 2 はプロペラ先端のラインの色がオレンジに変更されています。
DJI Mini 2 / Mavic Miniのアクセサリ
- • プロペラの取り付け、取り外しは、DJI Mini 2に付属しているドライバーで行います。 2枚のブレードとネジを、同じパッケージから取り出し、同時に交換してください。
- • 離陸の前には毎回、プロペラに傷や割れが無いこと、プロペラがしっかりと取り付けられていること、を確認してください。 およそ飛行30時間(60回)毎に、プロペラのねじを締めなおしてください。
ドローンとコントローラーの接続(バインド)
製品出荷時にドローンとコントローラーは接続(バインド)された状態で出荷されています。 もしドローンまたはコントローラーの故障により一方を交換した場合は、下記の手順に従って接続(バインド)します。なお、この手順に従うと、1つのコントローラーで、DJI Mavic Air 2 と DJI Mini 2 を切り替えて使用することが可能です。
- コントローラーとドローンの電源を投入します。
- DJI Flyアプリを起動します。
- DJI Flyアプリのカメラビューで「・・・」アイコンをタップし、「制御」メニューの中にある「機体の再ペアリング(リンク)」をタップします。 するとコントローラーでビープ音が鳴りつづけます。
- ドローンの電源ボタンを4秒以上押し続けます。ドローンの接続準備ができると、ドローンでビープ音が1回鳴ります。
- 接続に成功すると、ドローンでビープ音が2回鳴ります。またコントローラーのLED 4個が全点灯します。
- • 接続を行うときは、ドローンとコントローラーは50cm以内に近づけてください。
- •ドローンに新しいコントローラーが接続されると、それまで接続していたコントローラーは接続解除されます。
ファームウェアのアップデート
ドローン本体、コントローラーやバッテリーに内蔵のプログラム(ファームウェア)は、改善や不具合修正などで時々更新されます。 最新のファームウェアが使用できるようになったらDJI Mini 2をアップデートしましょう。このような表示が現れたら「ダウンロード」をタップします。
注意: iPhone、DJI Mini 2、リモートコントローラーすべてのバッテリーが十分に充電されていないときに「インストール」を行わないでください。 インストール途中に電源が切れると、DJI Mini 2が使用不能になる可能性があります。
途中DJI Mini 2が何度か再起動します。そのたびにDJI Flyアプリの画面が切り替わります。 またインストールの進捗に従って、コントローラーの4つのLEDがいろいろなパターンで明滅します。
手動でアップデートを確認する
IMUのキャリブレーション
IMU(Inertial Measurement Unit)とは加速度計やジャイロスコープから成る、慣性航法装置です。 飛行中のドローンの姿勢制御(ピッチ、ロール)に重要な役割を果たします。 もしDJI Flyアプリの画面にIMUエラーが表示されたら、キャリブレーションを行います。 キャリブレーションにかかる時間はほんの30秒ほどです。キャリブレーションの手順
Inertial measurement unit(Wikipedia)
コンパスのキャリブレーション
次のいずれかの状況で屋外で飛行する場合、コンパスのキャリブレーションを行うことをお勧めします。- ドローンを最後に飛行させた場所から31マイル(50 km)以上離れた場所で飛行させる場合。
- ドローンを30日以上飛行させていない場合。
- DJI Flyアプリの画面にコンパス干渉警告が表示されるか、DJI Mini 2のステータスインジケーターが、赤と黄色に交互に点滅した場合。
- • 磁性体の近くや、鉄骨の駐車場、鉄筋コンクリートの建物、鉄橋、車、足場などの大きな金属構造など、磁気干渉が発生する可能性のある場所でコンパスのキャリブレーションを行わないでください。
- • キャリブレーションを行う時には、ドローンの近くに強磁性材料を含む物体(携帯電話など)を持ち込まないでください。
- • 屋内で飛行させる場合は、コンパスのキャリブレーションは必要ありません。
キャリブレーションの手順
近くに金属や磁性体のない、屋外の広い場所に移動します。
- • ステータスインジケータが赤色に点滅した場合、キャリブレーションは失敗しています。 場所を変更して、キャリブレーションを再試行してください。
- • キャリブレーションの完了後にステータスインジケータが赤と黄色に交互に点滅した場合は、磁気干渉レベルが高く、現在の場所が飛行に適していないことを示します。 飛行させる場所を変更してください。
- • コンパスのキャリブレーションが必要な場合は、離陸前にDJI Flyアプリにプロンプトが表示されます。
- • キャリブレーションが完了したら、ドローンをすぐに離陸させることができます。 キャリブレーション完了後に、離陸前に3分以上待機した場合、キャリブレーションプロセスを繰り返す必要があります。
ジンバルについて
カメラの上下方向の向きを変えるには、リモコンのジンバルダイヤルを使用します。 または、DJI Flyアプリのカメラビュー画面を長押しすると表示される目盛りの、丸印を上下にドラッグするとカメラの向きが変わります。 DJI Flyアプリで画面右上の (設定) アイコンをタップし、 [制御]-[ジンバル]-[詳細]-[上方ジンバルの回転を許可]を有効にすることにより、ジンバルは-90°〜+ 20°の範囲で可動させられます。 これを設定しない場合の、デフォルトの制御範囲は-90°〜0°です。ジンバル操作モード
2つのジンバル操作モードが利用可能です。 これはDJI Flyアプリで切り替えます。
- Follow Mode
- ジンバルの角度と、ドローンの先端との間の角度は常に一定に保たれます。
- FPV Mode
- ジンバルはドローンの動きと同期して、一人称視点の飛行体験を提供します。
- • ドローンの電源が入っているときは、ジンバルをタップしたりノックしたりしないでください。 ジンバルを保護するために、ひらけた平らな面から離陸してください。
- • 衝突または衝撃を受けると、ジンバルの精密部品が損傷する可能性があります。これにより、ジンバルが異常動作する可能性があります。
- • ジンバル、特にジンバルモーターに、ほこりや砂がつかないようにしてください。
-
• 次の状況で、ジンバルモーターエラーが発生する可能性があります。
- a. ドローンが平らでない地面に置かれているか、ジンバルの動作が遮られている。
- b. ジンバルに、衝突などの過度の外力を受けた場合。
- • 電源が入っているときに、ジンバルに外力を加えないでください。 ジンバルに余分なものを追加しないでください。ジンバルの動作が異常になったり、モーターの損傷を引き起こす可能性があります。
- • 電源を入れる前に、必ずジンバルカバーを取り外してください。また、ドローンを使用しないときは、ジンバルカバーを取り付けてください。
- • 濃い霧や雲の中で飛行すると、ジンバルが結露して一時的な故障につながる可能性があります。この場合は、乾燥するとすべての機能が回復します。
ビジョンシステムと赤外線検知システム
下向きビジョンシステム(Downward Vision System)は1台のカメラで構成され、赤外線検知システム(Infrared Sensing System)は2つの3D赤外線モジュールで構成されています。 これらのシステムは、ドローンが現在の位置を維持し、より正確にホバリングし、屋内やその他のGPSが利用できない環境で飛行するときに役立ちます。センサー有効領域
下向きビジョンシステムは、ドローンが0.5〜10 mの高度にあり、その飛行範囲が0.5〜30 mのときに最適に機能します。
ビジョンシステムの使用
GPSが利用できないときに、地表にカメラで識別可能なパターンと十分な光がある場合、下向きビジョンシステムが有効になります。 下向きビジョンシステムは、ドローンが0.5〜10 mの高度にあるときに最適に機能します。 ドローンの高度が10 mを超える場合は、ビジョンシステムがうまく機能しない可能性があるため、特別な注意が必要です。
下向きビジョンシステムを有効にするには
- ドローンの電源を入れます。ドローンをノーマルモードまたはシネモードにしてください。
- ドローンは離陸後に定位置にホバリングします。 下向きビジョンシステムが機能すると、ステータスインジケータが緑色に2回点滅します。
- • ビジョンシステムは限られた環境でしか動作しません。パイロットの操作・判断を代行するものではありません。飛行中は周りの環境やDJI Flyアプリからの警告に注意し、操縦を続けてください。
- • GPSが利用できないとき、ドローンの最大ホバー高度は5 mです。
- • ドローンが水上を飛行している場合には、ビジョンシステムが正常に機能しないことがあります。誤って水上に着陸してしまう可能性があります。常にパイロットの目で操縦を続けてください。
- • ドローンの飛行速度が速すぎると、ビジョンシステムが正常に機能しない場合があります。 ビジョンシステムは飛行速度が 12 m/s 以下の場合のみ、効果を発揮します。
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• ビジョンシステムは、明確なパターンがない表面上、または暗い場所では適切に動作しません。 次のいずれの状況では、ビジョンシステムは正常に機能しません。 慎重にドローンを操作してください。
- a. モノクロの表面上を飛行する場合(例:真っ黒、真っ白、または緑一色などに塗りつぶされた平面の上)。
- b. 高い反射面の上を飛行する場合。
- c. 水面または透明な表面の上を飛行する場合。
- d. 動いている表面または物体の上を飛行する場合。
- e. 照明が頻繁にまたは急激に変化するエリアで飛行する場合。
- f. 極端に暗い(< 10ルクス)または明るい(> 40,000ルクス)表面の上を飛行する場合。
- g. 赤外線を強く反射または吸収する表面(鏡など)の上を飛行する場合。
- h. 明確なパターンやテクスチャがない表面の上を飛行する場合。
- i. 同一のパターンまたはテクスチャが繰り返される表面の上を飛行する場合(例:同じデザインが続くタイル)。
- J. 表面積の小さい障害物の上を飛行する場合(例:木の枝)。
- • センサーは常に清潔に保ってください。 センサーを改造しないでください。 ほこりや湿気のある環境でドローンを使用しないでください。 赤外線検知部を遮らないでください。
- • 雨の日、煙の多い日、または視界が悪い場合は飛行しないでください。
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• 毎回離陸前に以下を確認してください。
- a. 赤外線検知部およびビジョンシステムの上にステッカーやその他の障害物がないことを確認してください。
- b. 赤外線検知部およびビジョンシステムに汚れ、ほこり、または水が付着している場合は、柔らかい布で拭いてください。 アルコールを含む洗剤は使用しないでください。
- C. 赤外線検知部およびビジョンシステムのガラスに損傷がある場合は、DJIサポートにお問い合わせください。