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DJI Assistant 2の使い方 / ログ採取・シミュレータ

ここでは、DJIドローンでのDJI Assistant 2の使い方を紹介します。

DJI Assistant 2とは

DJI Assistant 2とは、DJI社が無料で提供する、Mavicシリーズ用のメンテナンスソフトです。 WindowsパソコンまたはMacで動作します。 このソフトでできることは、接続するドローンの機種によって異なります。 DJI Mavic Miniの場合は、ファームウェアアップデート、調査用ログファイル(.DATファイル)の取り出し、簡易フライトシミュレータ、の3つの機能が使用できます。

DJI Assistant 2のインストール

PC DJI Assistant 2は、DJI社の ダウンロードのページ から入手できます。 「DJI Assistant 2」「DJI Assistant 2 For Mavic」「DJI Assistant 2 For Phantom」など多くの種類があり、それぞれ対応機種が異なるので注意してください。
DJI Mini 2に対応するのは「 DJI Assistant 2 For Consumer Drones (消費者ドローンシリーズ) 」、
また DJI Mavic Miniに対応するのは「 DJI Assistant 2 For Mavic 」 です。
インストールについては特に注意すべき点などはありません。 画面の指示に従ってインストールを行います。
PC インストールが終わると、自動的にDJI Assistant 2が起動します。 最初にこのようなWindowsファイアウォールの警告が表示されます。 「アクセスを許可する」をクリックします。
PC つづいてこのような注意書きが表示されます。 Mavic Miniをパソコンに接続する場合は、Mavic Miniの電源を投入してから20秒以内にパソコンに接続せよ、との注意書きです。 「Confirm」をクリックします。
PC つづいてソフトウェアの使用許諾書が表示されます。 「Agree」をクリックします。
PC つづいてプライバシーポリシーが表示されます。 「Agree」をクリックします。
PC つづいてデータへのアクセス許可の画面になります。 アカウント情報とデバイス情報へのアクセスを許可するか否かを指定します。 Mavic Miniで使用する場合は、両方ともOFFのままで構いません。 「Next」をクリックします。
PC 最後に製品改善プログラムへの参加の可否が尋ねられます。 参加しても良い場合は「Join Product Improvement Program」をクリックします。
PC 以上でインストールと初期設定は完了です。 画面右上の「English」と書かれているところをクリックすると、言語を切り替えることができます。

DJIドローンをパソコンに接続する

PC まずパソコンでDJI Assistant 2を起動します。 そしてDJIドローンにバッテリをセットし、起動します。 ドローンの充電用USBポートとパソコンをUSBケーブルで接続します。 Mavic Miniの場合は、ドローンの電源を投入してから20秒以内にパソコンに接続します。 するとこのようにドローンの名前が表示されるので、これをクリックします。
PC このようなメニューが表示されます。 Mavic Miniの場合は、 ファームウェアアップデート、ログエクスポート(調査用ログファイル(.DATファイル)の取り出し)、シミュレーター(簡易フライトシミュレーター)が選べます。

DJI Assistant 2を使ってファームウェアをアップデートする

注意: DJI Assistant 2を使ってアップデートできるのはドローン本体のみです。 コントローラーやバッテリーのファームウェアをアップデートするには、DJI Flyアプリを使ってアップデートする必要があります。 DJI Flyアプリを使ったファームウェアのアップデート方法については DJI Mavic Miniの知識 のページをご覧ください。
PC 左のメニューから「ファームウェアのアップデート」を選びます。 するとこのような画面が表示されます。 「リリースノート」と書かれているところをクリックすると、そのバージョンのリリースノートを読むことができます。 画面右上の をクリックすると最新の状態に更新されます。 アップデートが可能なときには ボタンが表示されます。 これをクリックします。
PC するとこのような注意書きが表示されます。 パソコンをインターネットに接続し、ドローンの電源はONにし、USB接続ケーブルは外さないようにします。 なお、ドローンのバッテリーには十分な残量があることを確認してください。
準備が良ければ「アップグレード開始」をクリックします。
PC インターネットから、ファームウェアのダウンロードが始まります。 ダウンロードは1分程度で完了します。
PC つづいてファームウェアが、パソコンからドローンに転送されます。 この作業も1分程度で完了します。
PC 最後に、ドローンのファームウェア更新が始まります。 何度かドローンが再起動します。 この作業は数分程度で完了します。
PC このような画面になったら、ファームウェアのアップデートは完了です。 通常アップデート後はドローンの電源はOFFになっています。 パソコンからドローンを取り外します。

DJI Assistant 2を使ってログを取り出す

DJI Assistant 2を使うと、ドローンに保存されているフライトログ(.DATファイル)を取り出すことができます。 これはドローンが故障したときにDJI社に渡して調査してもらうのに使用したり、各種ログ解析ツールを使って自分のフライトを振り返るのに使えます。
ログ解析ツールについては DJIドローンのフライトログを確認する / 飛行経路を見る および AIRDATAの使い方 ドローンのフライトログをクラウドで一括管理 のページをご覧ください。
PC 左のメニューから「ログエクスポート」を選びます。 するとこのような注意事項が表示されます。 「ログエクスポート」を行った後は、ドローンを再起動することを勧められています。 「確認」をクリックします。
PC このような画面になります。 「ローカルにエクスポートする」をクリックします。 すると保存先を選択する画面となるので、任意のフォルダを選択します。
PC ログの保存に成功すると、このような画面になります。 指定したフォルダに「EXPORT_FILE_2019-12-16_09-52-55.DAT」といったファイル名で、ログファイルが保存されます。
DatCon というツールを使うと、.DATファイルから.CSVファイルに変換することができます。

DJI Assistant 2でMavicのシミュレータを使う

DJI Assistant 2には、ドローンのシミュレータが組み込まれています。 DJIドローンをパソコンに接続すると、パソコンの画面の中でそのドローンを飛行させることができます。
PC まずパソコンでDJI Assistant 2を起動します。
つづいてコントローラーとスマートフォンを接続し、 (DJI Fly) アプリを起動します。 ドローンには、パソコンと接続するためのUSBケーブルをつなぎます。
DJI社は、もしもの場合に備えて、ドローンのプロペラをすべて取り外すように指示していますが、正しくシミュレーターが起動できれば、シミュレーション中にモーターが回ることはありません。
コントローラーとドローンの電源を投入し、ドローンをUSBケーブルでパソコンに接続します。
正しくパソコンと接続できると、 (DJI Fly) アプリの画面に「DJI Assistant 2に接続中」と表示されます。
PC DJI Assistant 2で、左のメニューから「シミュレーター」を選びます。 するとこのような画面になるので、「開く」をクリックします。
PC するとこのような画面になります。 シミュレーションする緯度、経度と風速が指定できます。 南北方向の風速は「ノースコンポーネント」、東西方向の風速は「東成分」、上下方向の風速は「下方成分」で指定します。
「シミュレータ開始」をクリックするとシミュレーションが始まります。
PC 新たに別のウインドウが開き、ドローンが表示されます。 (DJI Fly) アプリは、カメラビューの画面となります。 実機を飛行させるのと同じようにコントローラーを操作すると、シミュレータを操作できます。
この画面をクリックして、パソコンのマウスを動かすと、視点を移動させることができます。
PC ドローンが表示されている画面を右クリックすると、このような設定画面が表示されます。
「show trace」にチェックを入れると、シミュレーション画面に、飛行の軌跡が表示されます。
「save trace to file」にチェックを入れると、飛行の軌跡を記録したログファイルが、テキスト形式で保存されます。 「save path」で示されたフォルダの下に[TRACE_FILES]-[(実行日時)]というフォルダが作られ、その中に「trace.txt」という名前で保存されます。
PC これが飛行経路を表示している画面です。
PC シミュレーションを終了するときは「シミュレータ停止」をクリックします。
なおDJI社は、業務ユーザー向けに、よりリアルなシミュレーションができる DJI フライトシミュレーター を公開しています。