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Jumper T-Proの使い方

ここでは、OpenTXプロポのJumper T-Proの紹介と使い方を説明します。
  • Jumper T-Pro 2.4Gプロポ送信機 マルチプロトコル 技適認証済み

    JUMPER 13767円

    搭載ファームウェア:OpenTX
    T-Pro送信機は折り畳み式アンテナ、1.3''128*64 LCDディスプレイ、Opentxファームウェアを採用したコンパクトな送信機です。色々な設定ができる自由度の高いプロポです。技術基準適合証明番号:219-218034(総務省サイトに反映されるまで時間がかかります)6つの独立スイッチがそれぞれMCUに接続されていて、様々ファンクションを設定可能で実用性に優れています。

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Jumper T-Proの紹介

PC Jumper T-Proのパッケージです。 カラフルなボックス(写真左上)を開けると、プロポが収まったソフトケースが現れます。 プロポはソフトケースの中に、スティックガードとベルクロテープでしっかり保護されています。 写真の右上に写っているのはクイックスタートマニュアルです。 20ページにわたって使い方の基本が書かれています。 このマニュアルは Jumper T-Pro オフィシャルサイト からダウンロードすることもできます。
PC Jumper T-Proの同梱物一覧です。 今回入手したモデルは、4IN1マルチプロトコル送信機を内蔵し、 AION-2.4TX-NANO ExpressLRS (ELRS) 送信機が同梱されたセットです。 本体の左がNANOモジュールベイアダプタ。本体の右がELRS送信機とそのアンテナです。 ELRS送信機とそのアンテナは、そのパッケージ(ビニール袋)のラベルに技適認証マークが印字されていました。
バッテリー、ストラップ、USB Type-Cケーブル、microSDカードは付いていません。自分で準備する必要があります。
PC Jumper T12 Pro との比較です。ボディサイズは小柄ですが、ジンバルのサイズとその設置間隔はほぼ同じです。 LCDディスプレイの解像度(128x64)も同じですが、画面サイズが非常に小さいので、文字の読み取りは困難です。
中央の緑に光っているのが電源ボタン。その左右がトリムボタンです。 トリムボタンはジョイスティック風の作りとなっていて、上下左右に傾けて操作します。 プロポを DFU/Bootloader Mode で起動するには、このトリムボタンを内側に傾けたうえで電源ボタンを押します。
ジンバルのスティックエンドのネジ径は3mmです。
PC そしてこちらは RadioMaster Zorro との比較です。 RadioMaster Zorroより一回り小さく軽く、持ち運びにも便利です。 バッテリー容量も大きいですが、画面が小さすぎます。 デザイン性は高くてかっこいいですが、全体的にシンプルな作り。 スイッチ類は少ないですがFPVドローンを飛ばすには十分。 FPVドローン初心者には最適と思います。
PC プリインストールされているOpenTXのバージョンは図に示した通り、Factory Setupバージョンです。 DFU/Bootloader Mode 画面で確認したところ、OpenTX 2.3.14 でした。

バッテリーのセットと充電

PC Jumper T-Proのバッテリーはグリップ部分にセットします。 グリップのカバーをマイナスドライバーなどで引きはがすとバッテリーボックスが現れます。 18650型リチウムイオン電池を左右に1本づつ入れます。
なお、中央のJumperロゴシールの周りにある3つの穴は、NANOモジュールベイアダプタ取り付け用のネジ穴です。
PC 本体にはバッテリーを充電する機能があります。 USB Type-Cケーブルを使って、一般に市販されているUSB ACアダプターに接続すると、このように緑のランプが点灯し、充電が始まります。 パソコンにつないで FPVドローンシミュレーター をプレイしているときでも充電されるので便利です。
使用する電池の容量にもよりますが、フル充電には12時間くらいかかります。充電が終わるとランプが消灯します。 本体のUSBコネクタ周りがとても狭いので、ケーブルによっては差し込めないことがあります。 できるだけコネクタ部分の厚みが薄いケーブルを使ってください。

モジュールベイ

PC これは付属品のNANO(JR Lite)モジュールベイアダプタを取り付けた写真です。 アダプタのケーブルを差し込むソケットが、本体ケースから奥まったところにあるため、取り外し時にはケーブルを引っ張ることになります。 コネクタを傷めないためには、頻繁なアダプタの取り付け/取り外しは行わない方がよさそうです。 コネクタのケーブル周りを グルーガン (Amazon.co.jp) で固めてしまうと良いかもしれません。
PC これはNANOモジュールの、AION-2.4TX-NANO ExpressLRS (ELRS)送信機を取り付けた写真です。

microSDカードイメージの入手

PC Jumper T-Pro専用のmicroSDカードイメージは配布されていません。 そこでプロポ本体の画面解像度と、そのOpenTXのバージョンに合ったデータを、 OpenTXオフィシャルサイト からダウンロードします。
microSDカードを準備する手順は OpenTXプロポ用のmicroSDカード準備方法 をご覧ください。
PC microSDカードはこのようにアンテナの下に差し込みます。 裏向き(カードの端子が上、ラベルが下)の方向に差し込みます。 とても狭いので、取り出し時にはピンセットかドライバーが必要です。

画面のナビゲーション

PC Jumper T-ProでOpenTXを操作するには、図の4つのスイッチを使います。 操作と機能は下記の表のとおりです。
OpenTX operation
Name of control Function Description
ENTER 決定/確定 変更・入力を確定します。あるいは項目を選択します。[MENU WHEEL]をクリックすると[ENTER]ボタンとして動作します。
EXIT/RETURN キャンセル/戻る 変更・入力をキャンセルします。あるいは前の画面に戻ります。
PAGE 画面の切り替え 複数のページから成る設定画面で、次のページ/前のページに移動します。[PAGE]キーをクリックすると次のページに、長押しすると前のページに切り替えます。
CURSOR カーソル/選択位置の移動 カーソルを移動します。[MENU WHEEL]を回すとカーソルが移動します。
MODEL/SYSTEM MODEL/RADIOメニューの呼び出し MODEL/RADIO(SYSTEM)メニューを呼び出します。[MDL/SYS]キーをクリックするとMODELメニュー、長押しするとRADIO(SYSTEM)メニューを呼び出します。

メイン画面の操作
画面切り替え
メイン画面で[PAGE]キーを押すと4つのメイン画面と「CHANNELS MONITOR」画面に切り替えられます。
コンテンツ切り替え
メイン画面でスクロールホイールを回すと、各メイン画面のコンテンツを切り替えることができます。
Telemetry画面
メイン画面で[PAGE]キーを長押しするとTelemetry画面を表示します。
Statistics/DEBUG画面
メイン画面でスクロールホイールを長押しして「Statistics」メニューを選ぶとStatistics画面を表示します。ここで[PAGE]キーを押すと「DEBUG」画面に切り替えられます。

スイッチ

Jumper T-Proには、以下の表に示すようなスイッチが搭載されています。 3ポジションスイッチ2個、2ポジションスイッチ2個、Pot(ポテンショメータ/スライダー)2個、ファンクションスイッチ6個が搭載されています。 実際の動作は SA, SB が3ポジション、SC, SD がToggle動作(押している間だけON)、 S1, S2 がPot、SW1-SW6 が押すたびにON/OFF切り替え("2POS"指定時)のみとなります。
ファンクションスイッチ
PC Jumper T-Proには、ハンディタイプのプロポには珍しく、ファンクションスイッチが搭載されています。 OpenTXを 2.3.15に バージョンアップ すると、スイッチ SW1 - SW6 を各MODELの[SETUP]画面で「2POS」に指定することにより、ファンクションスイッチとして設定できます。 詳しくは下記をご覧ください。
名前 場所 タイプ 説明
SA 左手の上面 3ポジション [RADIO]-[HARDWARE]-[Switches]欄でタイプを設定可能。 タイプは 3POS / 2POS / Toggle / None から選択可能。
SB 右手の上面
SC 右手の上面 2ポジション
SD 左手の上面
S1 左手の上面 Pot [RADIO]-[HARDWARE]-[Pots]欄でタイプを設定可能。 タイプは Pot / Multipos (Multi-position switch) / Pot w. det (Pot with detent) / None から選択可能。
S2 右手の上面
SW1 - SW6 LCDディスプレイの上。左端がSW1。 2ポジション [MODEL]-[SETUP]-[Function Switches]欄で モデルごとにタイプを設定可能。 タイプは 2POS / Toggle / None から選択可能。

ヨージンバルの故障

購入後2か月経過したところで、ヨージンバルの動作がおかしくなりました。 ときどき突然ヨー軸の反応がとても鈍くなります。 OpenTXの「CHANNELS(MIXERS) MONITOR」画面で見ると、スティックを動かしても、出力が追従しない様子が見て取れます。 (下記のYouTubeビデオ参照)
何度もスティックのキャリブレーションを試しましたが、現象は改善されませんでした。 現在Jumper社のサポートに問い合わせ中です。 はたしてどんな対応をしてくれるでしょうか...
04/29 問い合わせから2週間。1週間前にシリアル番号を確認するメールを受信した後は返信なし。反応はとても悪い。
05/06 問い合わせから3週間。こちらからは1週間毎にメールを送信しているが、サポートからは一切返信なし。こんなに対応がひどいとはとても残念。
05/10 ようやくサポートから、今週中には代替のジンバルを発送するとの返信あり。気長に到着を待ちます。
05/12 サポートから代替のジンバルを発送したとの連絡があり、トラッキング#を入手しました。
PC 2022/08/01 問い合わせから約3か月半が経ち、ようやく交換用ジンバルが船便で届きました。 左用と右用の2つが送られてきました。 箱にはパーツの型番の表記はなく、説明書も一切ついていません。 写真で見比べる限り、市販の Original JumperRC P10310 Gimbal Replacement Parts (Banggood) とは異なる製品のようです。
改めて比較してみると、RadioMaster ZorroやTX12シリーズ、Jumper T12シリーズより一回り小さなジンバルが使われています。 配線方法もこれらのプロポと異なる(2軸分のケーブルが1つのコネクタにまとめられている)ため、これらのジンバルを流用することはできません。 もしかすると、今回の変な故障も、この特殊な配線形態に原因があるのかもしれません。
今後交換に挑戦してみます。
Jumper T-Pro Yaw Gimbal malfunction
YouTubeで見る

ジンバルの交換方法

ここでは、Jumper T-Proのジンバルを交換する手順を説明します。 ただし、この作業はあまり簡単ではありません。 最悪プロポを故障させる可能性があります。 当サイトはジンバル交換作業をお勧めするものではありません。 各自の自己責任で作業してください。
PC まずはmicroSDカードとバッテリーを取り外し、図に赤丸で示している10本のネジを外します。 この10本のネジは全て同じサイズです。
上部の2本以外は、ネジを裏蓋から抜き取るのが難しいので、裏蓋と一緒に取り外す方が良いかもしれません。
PC そして裏蓋を上に向かって開きます。 裏蓋を引っ張りすぎると、ダイアル(Pot:Potentiometer)のコネクタが基板から抜けてしまうので注意してください。
つづいてSA, SBスイッチが取り付けられている基板を外します。 図に赤丸で示している2本のネジを外すと、その基板を取り外すことができます。
なお、青枠で囲った2つのコネクタが、ジンバルのコネクタです。 1つのジンバルは1つのコネクタのみで基板に接続されています。
PC 図に赤丸で示している6本のネジを外すと、ジンバルを取り外すことができます。 1つのジンバルは3本のネジで固定されています。
PC これはジンバルを取り外した写真です。 あとは分解時と逆の順序で組み立てていくだけです。
組み立て時の注意点は、ネジの取り付けです。 筐体が小さく、ネジが差し込みにくいので、本体ケースの中に落としてしまうことがあります。 ピンセットなどを使って、慎重に取り付けてください。 ジンバルの取り付けネジは、先にジンバルにねじ込んでおいてから、ジンバルと一緒に筐体に取り付けます。
本体ケースの中に落としたネジは、ジンバルのホールセンサーの磁石に吸い付いている場合があります。 ネジが無くなったときは、まずジンバルをじっくり眺めてチェックしてください。
そして裏蓋を閉じる直前に、ダイアル(Pot:Potentiometer)のコネクタが基板から抜けていないか確認し、スティックのテンションを調整してください。
なお、裏蓋がピッタリと嵌らないときは、ケーブルがどこかに引っかかっています。 丁寧にはめなおしてください。
組み上げてmicroSDカードとバッテリーをセットしたら、電源は入れずに、しばらくそのままにして、バッテリーが熱を持っていないかチェックしてください。 もしバッテリーが熱を持っている場合は、どこかでショートが発生しています。 至急バッテリーを取り外して、配線をチェックしてください。
しばらく置いて、何も問題ないようであれば、プロポの電源を投入します。 無事OpenTXが起動すれば完成です。
PC Input Monitor画面で、すべてのスティック、スイッチ、ダイアル(Pot:Potentiometer)が正しく反応していることを確認してください。 そして ジンバルのキャリブレーション を行ってください。

OpenTX/EdgeTXプロポの使い方

OpenTX/EdgeTXの使い方

OpenTX/EdgeTXの詳細解説

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