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MODEL CURVES画面の解説 / カーブの使い方

ここではOpenTX/EdgeTXプロポのカーブの使い方を解説します。

カーブとは:MODEL CURVES画面の機能

OpenTX/EdgeTXでの「カーブ」とは、入力値を変換するのに使われる関数(反応曲線)です。 入力値は、定義した「カーブ」に従って変換されたうえで出力されます。 いわゆる「スロットルカーブ」をはじめ、あらゆる入力デバイスに「カーブ」を設定することができます。
INPUTS画面 MIXES画面の Curve欄では、簡単に設定できるプリセットのCurveが準備されています。
また、MODEL CURVES画面では、より複雑な、ユーザー独自のカスタム・カーブ(反応曲線)を定義することができます。 CV1~CV32の、32種類のカスタム・カーブが定義できます。 ここで定義したカーブも、INPUTS画面、MIXES画面で使用できます。

プリセットCurveの解説

MODEL INPUTS screen
INPUTS画面 MIXES画面の Curve欄にはパラメータが2つあります。 一つ目のパラメータでカーブのタイプを指定します。 カーブのタイプに「Cstm」を指定すると、CURVES画面で設定したカスタムカーブが指定できます。 二つ目のパラメータの意味は、カーブのタイプによって異なります。 なお、二つ目のパラメータに数値が指定できるタイプのカーブでは、その数値の代わりに グローバル変数 を使うこともできます。
Curveのデフォルト値はタイプがExpo、引数が0です。
タイプ 選択肢 説明
Expo (Exponential) 引数 入力値に対する出力値を、指数関数的に変化させます。
引数を大きくすると、中央値(0)付近で増減がなだらかに(反応が弱く)なります。 引数を小さくすると、中央値(0)付近で増減が急峻に(反応が強く)なります。 引数を0にすると、反応はリニアになります。
引数は+100~-100の範囲で指定します。
Diff (Differential) 引数 中央値(0)より上半分または下半分の区間だけに、指定された引数(%)を乗算します。 Weightと同じ効果を、上半分または下半分だけに与えます。 固定翼機のエルロンのように、上向きの時と下向きの時で効きを変える必要がある場合に使用します。
引数を0より大きくすると、中央値(0)より下の範囲で、増減がなだらかに(反応が弱く)なります。 引数を0より小さくすると、中央値(0)より上の範囲で、増減がなだらかに(反応が弱く)なります。 引数を0にすると、反応はリニアになります。
引数は+100~-100の範囲で指定します。
Func (Function) --- 反応はリニアになります。
X>0 中央値(0)より下の範囲は、常に0になります。 中央値(0)より上の範囲は、反応はリニアになります。
X<0 中央値(0)より上の範囲は、常に0になります。 中央値(0)より下の範囲は、反応はリニアになります。
|X| 中央値(0)より上の範囲は、反応はリニアになります。 中央値(0)より下の範囲は、符号が反転します。 カーブはV字型のグラフを描きます。
f>0 中央値(0)より上の範囲は、常に+100になります。 中央値(0)より下の範囲は、常に0になります。 出力値は常に0か+100のどちらかになります。
f<0 中央値(0)より上の範囲は、常に0になります。 中央値(0)より下の範囲は、常に-100になります。 出力値は常に0か-100のどちらかになります。
|f| 中央値(0)より上の範囲は、常に+100になります。 中央値(0)より下の範囲は、常に-100になります。 出力値は常に+100か-100のどちらかになります。
Cstm (Custom) 番号 MODELメニューのCURVES画面で設定した、カスタムカーブを指定します。CV1~CV32、およびその反転の、合計64種類の中から選択します。

MODEL CURVES画面の解説

PC 「MODELメニュー」から「CURVES」画面を開くと、このような画面になります。
CURVES画面では、CV1~CV32の最大32種類のカスタムカーブが設定できます。 画面の右の部分には、現在選択している(カーソルを置いている)カスタムカーブのグラフが表示されます。
各フィールドの意味は、左から順に、下記の表に示す通りです。
フィールド 項目 説明
1 Default Name カスタムカーブの番号です。
2 Custom Name このカスタムカーブにつけた名前です。 名前を付けていないときには'---'が表示されます。

PC なお、カラーディスプレイ/タッチパネルモデルで「CURVES」画面を開くと、このような画面になります。
PC 各エントリーにカスタムカーブを設定すると、画面がこのように変化します。 各エントリーにセットしたカーブのグラフと、簡単なパラメータが表示されます。
PC 「CURVES」画面で任意のカーブにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押すと、このようなメニューが表示されます。
「Edit」を選ぶと、このカーブの編集ができます。
「Mirror」を選ぶと、このカーブを左右反転します。
「Clear」を選ぶと、このカーブを消去します。
PC 上のメニューで「Preset...」を選ぶと、このようなメニューが表示されます。 特定の傾斜角度のカーブを呼び出すことができます。

MODEL CURVES設定項目の解説

MODEL CURVES screen
CURVES画面で任意のカスタムカーブを選択して[ENTER]キーを押すと、このような詳細設定画面になります。 複数の制御点を設定して、それぞれを上下、左右に移動させることで、任意のカーブを作成します。
項目 日本語 説明
Name カーブ名 このカスタムカーブに名前を付けることができます。3文字以内の英数字、空白、ハイフンで入力します。
Type カーブタイプ カスタムカーブのタイプを Standard(等間隔), Custom(カスタム) から選択します。
Standard(等間隔)を選ぶと、制御点の位置は上下方向のみ移動できます。左右方向の位置は自動的に等間隔に設定されます。
Custom(カスタム)を選ぶと、制御点の位置を上下左右方向に移動できます。
Count - カスタムカーブの形を決めるための制御点の数を指定します。最小2点から最大17点まで指定できます。
Smooth 直線/なめらか 制御点の間を直線で結ぶか、曲線で結ぶかを指定します。 ここにチェックを入れると、制御点が曲線で結ばれます。
*「日本語」欄の記述は、日本語版の OpenTX/EdgeTX Companion で使われている表記です。
PC Smooth欄まで入力を終えて、さらにカーソルを下に移動させると、このようなウインドウが表示されます。 これは制御点の座標入力画面です。
現在選択中の制御点は、グラフ上では白ぬきの四角で表示されます。 「pt1」と表示されているのは、現在選択中の制御点の番号です。
カーソルを下に移動させると、次の制御点の入力画面に切り替わります。 カーソルを上に移動させると、前の制御点の入力画面に切り替わります。
Standardタイプのカーブでは、y座標のみが更新可能です。 Customタイプのカーブでは、x, y座標両方が更新可能です。
PC なお、カラーディスプレイ/タッチパネルモデルでも同様に設定できます。
画面の左下には各制御点の入力エリアが並んでいます。 上段がx座標、下段がy座標の入力エリアです。 5個以上の制御点を指定すると、この部分が左右にスクロールできるようになります。
PC Customタイプのカーブで、複数の制御点のxまたはy座標を同じにすると、このような直角に折れ曲がるカーブを作ることもできます。

OpenTX/EdgeTXプロポの使い方

OpenTX/EdgeTXの使い方

OpenTX/EdgeTXの詳細解説

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