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Special Functions / Global Functions の使い方

ここではOpenTX/EdgeTXプロポのスペシャルファンクション/グローバルファンクションの使い方を解説します。

Special Functions / Global Functionsとは

Special Functions(スペシャルファンクション) / Global Functions(グローバルファンクション)とは、OpenTX/EdgeTXにあらかじめ搭載されている20種類のアクション(機能)と、そのトリガー(起動条件)の組み合わせです。 これらのアクションは、スティック、スイッチや、その他の条件で起動することができます。 Special Functions は、モデルごとにそれぞれ最大64セットを設定することができます。 Global Functions は、すべてのモデルで共通に、最大64セットを設定することができます。

設定画面の解説(モノクロディスプレイモデル)

PC 「MODELメニュー」から「SPECIAL FUNCTIONS」画面を開くとこのような画面になります。 あるいは「RADIO(SYSTEM)メニュー」から「GLOBAL FUNCTIONS」画面を開いてもほぼ同じ画面になります。 どちらの画面でも、設定できる機能と設定方法は同じです。
1行に1つずつ、トリガー(起動条件)とアクション(機能)の組み合わせを定義できます。
各フィールドの意味は、左から順に、下記の表に示す通りです。 いずれの項目も、[ENTER]キーを長押しすることにより、この画面で直接入力および変更できます。
フィールド 項目 説明
1 Trigger アクションを呼び出すトリガー(起動条件)を指定します。 現在条件が成立して「TRUE」になっているトリガーは、ここが太字で表示されます。
2 Action このSpecial Functions / Global Functionsに設定するアクション(機能)です。 アクションの種類によっては、引数が指定できるものがあります。
3 Value 選択したアクションで使用される数値などを指定します。アクションによってはValueを使用しないものがあります。
4 Check このSpecial Functions / Global Functionsの有効/無効を指定します。 先にアクションを定義しておき、必要な時だけ有効にする、という使い方ができます。 ここがチェックされていないと無効となります。 新たに設定するアクションの初期値は無効になっています。

PC 任意の行にカーソルを合わせて[ENTER]キーを長押しすると、このようなメニューが表示されます。 下記の機能を呼び出すことができます。
Copy
選択した行をクリップボードにコピーします。このあとカーソルを移動したうえで[ENTER]キーを長押しして「Paste」を選ぶと、コピーした行の内容が、その行に上書きされます。
Insert
選択した行の上に空行が挿入されます。
Clear
選択した行の設定が消去されます。その行は空行になります。
Delete
選択した行が削除されます。この下に設定されていた行は、ひとつ上に移動します。

設定画面の解説(カラーディスプレイ/タッチパネルモデル)

PC カラーディスプレイ/タッチパネルモデルで「SPECIAL FUNCTIONS」画面を開くと、このような画面になります。 あるいは「RADIO(SYSTEM)メニュー」から「GLOBAL FUNCTIONS」画面を開いてもほぼ同じ画面になります。 どちらの画面でも、設定できる機能と設定方法は同じです。
1行に1つずつ、トリガー(起動条件)とアクション(機能)の組み合わせを定義できます。
PC 各エントリーにトリガーとアクションを設定すると、画面がこのように変化します。 設定情報の概要が表示されます。
現在条件が成立して「TRUE」になっているエントリーは、その背景色が変わります。 また、Enable(後述)をオンに指定して、使用可能になっているエントリーは、チェックマーク(図では青い四角)が点灯します。
PC 任意の行にカーソルを合わせて[ENTER]キーを押すと、このようなメニューが表示されます。 下記の機能を呼び出すことができます。
Edit
選択した行を編集します。詳細設定画面を開きます。
Copy
選択した行をクリップボードにコピーします。このあとカーソルを移動したうえで[ENTER]キーを長押しして「Paste」を選ぶと、コピーした行の内容が、その行に上書きされます。
Insert
選択した行の上に空行が挿入されます。
Clear
選択した行の設定が消去されます。その行は空行になります。
Delete
選択した行が削除されます。この下に設定されていた行は、ひとつ上に移動します。
PC 上のメニューで「Edit」を選ぶと、このような画面になります。 各フィールドの意味は、下表のとおりです。
フィールド 項目 説明
1 Switch アクションを呼び出すトリガー(起動条件)を指定します。
2 Func このSpecial Functions / Global Functionsに設定するアクション(機能)です。 アクションの種類によっては、引数が指定できるものがあります。 ここで選択するアクションによって、この下のCH/Value欄の表示が変化します。
3 CH/Value 選択したアクションで使用される数値などを指定します。アクションによってはValueを使用しないものがあります。
4 Enable このSpecial Functions / Global Functionsの有効/無効を指定します。 先にアクションを定義しておき、必要な時だけ有効にする、という使い方ができます。 ここがオンになっていないと無効となります。 新たに設定するアクションの初期値は無効になっています。

トリガー(起動条件)

トリガー(起動条件)として、下記のいずれかが指定できます。
設定値 説明
SA↑SAスイッチが上/前の位置にあるときに起動します。同様にSB~SHのスイッチも指定できます。
SA-SAスイッチが中/中央の位置にあるときに起動します。同様にSB~SHのスイッチも指定できます。
SA↓SAスイッチが下/後ろの位置にあるときに起動します。同様にSB~SHのスイッチも指定できます。
tRl ラダーのトリムスイッチを左にクリックしたときに起動します。
tRr ラダーのトリムスイッチを右にクリックしたときに起動します。
tEd エレベーターのトリムスイッチを下にクリックしたときに起動します。
tEu エレベーターのトリムスイッチを上にクリックしたときに起動します。
tTd スロットルのトリムスイッチを下にクリックしたときに起動します。
tTu スロットルのトリムスイッチを上にクリックしたときに起動します。
tAl エルロンのトリムスイッチを左にクリックしたときに起動します。
tAr エルロンのトリムスイッチを右にクリックしたときに起動します。
L01 - L64 論理スイッチ L01 - L64が有効になったときに起動します。
FM0 - FM8 フライトモード FM0 - FM8が有効になったときに起動します。 このMODELにフライトモードが設定されていないと、この選択肢は現れません。
Tele テレメトリデータ が生成されているとき(受信機と通信できているとき)に起動します。
Act スティック、スイッチ、ボタン、 トリムスイッチ 、ダイアル等の物理入力機器を操作したときに、起動します。
One プロポの起動時またはMODELの切り替え時に1回だけ起動します。
ON 常に起動されます。
設定値の前に「!」マークが付いているものは、条件の反転を意味します。 例えば「!SA-」は「SAスイッチが中/中央の位置にないとき(=上か下の時)」を意味します。

アクション(機能)

アクション(機能)として、下記のいずれかが指定できます。
設定値 日本語 説明
Overr.
(Channel Override)
上書き 引数で指定したチャンネルをオーバーライド(上書き)します。 このアクションが有効な時は、チャンネルの値が Value で指定した値に置き換えられます。 Valueには-100~+100の整数が指定できます。
Trainer トレーナー トレーナー(教師)モードを有効にします。 Value で指定したチャンネルの値が、生徒のプロポに送られます。 Valueには、Sticks(すべてのスティック), Rud(ラダー), Ele(エレベーター), Thr(スロットル), Ail(エルロン), Chans(すべてのチャンネル) のいずれかが指定できます。
Inst. Trim
(Instant Trim)
トリム 現在のスティックの値を トリム に設定します。
Reset リセット Valueで指定した タイマー テレメトリー を初期値にリセットします。 例えば動作中のタイマーなど、対象の値が変化を続けているときは、リセットした後もその変化が続きます。 Valueには、以下のいずれかが指定できます。
「Timer (Tmr1, Tmr2, Tmr3)」指定したタイマーが00:00:00にリセットされます。
「All」MODELに設定したすべてのタイマーとテレメトリーがリセットされます。
「Telemetry (Telm)」指定したテレメトリーが0にリセットされます。
Set Tmr
(Set Timer)
設定 引数で指定した タイマー(Tmr1, Tmr2, Tmr3) に、Valueで指定した値をセットします。
Adjust
(Adjust Global Variable)
調整 引数で指定した グローバル変数 の値を変更します。 変更方法はValueで指定します。Value欄で[ENTER]を長押しすると、Valueの種類が選択できます。
Valueに定数(Constant)を指定すると、その値がグローバル変数にセットされます。 Valueにグローバル変数(Global var)を指定すると、その値がグローバル変数にセットされます。 Valueに加算「+=(値)」または減算「-=(値)」(Inc/Decrement)を指定すると、その値がグローバル変数に加算/減算されます。 トリガーに"ON"、Valueにスティック、スイッチ等(Mixer source)を指定すると、グローバル変数をスティック、スイッチ等で変化させることができます。
Volume 音量 サウンドの再生音量を変更します。 変更方法はValueで指定します。
Valueには、 INPUTS画面 で定義した「入力」や、 スティック、スイッチ、ダイアル(Pot:Potentiometer)といった物理デバイスのほかに、MAX(常に100を返す定数)、Cyclic(Heli Setup画面で定義)、 トリムスイッチ 論理スイッチ テレメトリー 、チャンネルが指定できます。
Set Failsafe フェイルセーフ設定 現在のスティックの値を、Valueで指定した送信機の フェイルセーフ に設定します。 このアクションのトリガーが有効の間は、フェイルセーフの値がスティックの値によって更新され続けます。 このアクションのトリガーが無効になると、その直前のスティックの値がフェイルセーフにセットされます。 Valueには「Int.(Internal RF)」または「Ext.(External RF)」が選べます。
Play Sound サウンド再生 Valueで指定した、プロポ内蔵のサウンドを再生します。SDカードのサウンドパックは不要です。 Valueには、Bp1, Bp2, Bp3, Wrn1, Wrn2, Chee, Rata, Tick, Sirn, Ring, SciF, Robt, Chrp, Tada, Crck, Alrm のいずれかが指定できます。 Checkフィールドでは 鳴動方法が指定 できます。
Play Track トラック再生 Valueで指定した、SDカードの「SOUNDS/(言語)/」フォルダに保存されているオーディオファイルを再生します。SDカードのサウンドパックが必要です。 Checkフィールドでは 鳴動方法が指定 できます。
Play Val
(Play Value)
値 実行 Valueで指定した値(数値)を、音声で読み上げます。SDカードのサウンドパックが必要です。
Valueには、 INPUTS画面 で定義した「入力」や、 スティック、スイッチ、ダイアルといった物理デバイスのほかに、MAX(常に100を返す定数)、Cyclic(Heli Setup画面で定義)、 トリムスイッチ 論理スイッチ テレメトリー 、チャンネル、 グローバル変数、 バッテリー残量(Batt)、時刻(Time)、GPS、 タイマー なども指定することができます。
Checkフィールドでは 鳴動方法が指定 できます。
Lua Script Luaスクリプト Valueで指定した"Function"タイプの Luaスクリプト を実行します。 このアクションで呼び出すLuaスクリプトは、SDカードの「/SCRIPTS/FUNCTIONS/」フォルダに格納されている必要があります。
BgMusic
(Background Music)
BGM SDカードに保存されているWAVEファイルを再生します。ファイル名はValueで指定します。 最後まで再生が終わったとき、またはトリガーが一旦無効になった後再度有効になったときには、WAVEファイルの最初から再生が始まります。 別のサウンドが再生されると、このWAVEファイルの再生は一時停止します。
WAVEファイルのファイル名は6文字以内プラス".wav"でなければなりません。 また、それはSDカードの「SOUNDS/(言語)/」フォルダに格納されている必要があります。
再生可能なWAVEファイルの仕様については、OpenTXオフィシャルサイトの Audioの解説ページ で読めます。
BgMusic II (Background Music Pause) BGM一時停止 アクション「BgMusic (Background Music)」で指定した、WAVEファイルの再生を一時停止します。 このアクションに設定したトリガーが無効になると、WAVEファイルの再生が再開します。
Vario バリオ 機体の上昇、下降を検知するVariometerの、警告音を有効にします。 Variometerの鳴動方法は RADIO SETUP画面 で設定します。
Haptic バイブレーション プロポをバイブレーションさせます。 Valueで振動パターンを選択します。 振動パターンは0~3の4種類から選べます。 Checkフィールドでは 鳴動方法が指定 できます。
SD Logs SDログ テレメトリー の値が、Valueで指定された間隔(秒)でmicroSDカードに保存されます。 Valueには、0.1~25.5(秒)が指定できます。 Valueにゼロ秒を指定すると、このアクションは無効になります。
採取されたログは、プロポのmicroSDカードの"LOGS"フォルダに、"(モデル名)-YYYY-MM-DD.csv"という名前の、csv形式テキストファイルで保存されます。 OpenTX/EdgeTX Companionのログビュアーを使うと、ログをグラフ化することもできます。
Backlight バックライト プロポの画面のバックライトの明るさを変更します。 変更方法はValueで指定します。
Valueには、 INPUTS画面 で定義した「入力」や、 スティック、スイッチ、ダイアルといった物理デバイスのほかに、MAX(常に100を返す定数)、Cyclic(Heli Setup画面で定義)、 トリムスイッチ 論理スイッチ テレメトリー 、チャンネルが指定できます。
Screenshot 画面キャプチャ プロポの画面のスクリーンショットを採取します。プロポのmicroSDカードの"SCREENSHOTS"フォルダに、画面の解像度と同じサイズの、".bmp"形式のファイルが保存されます。
RacingMode FrSky Archer RS 受信機のレーシング(低遅延)モードを有効にします。これを使用する時には、外付け送信機のレーシングモードも有効にしておく必要があります。
No Touch タッチパネルを搭載したプロポで、タッチパネルを無効にします。
Set Main Screen カラーディスプレイモデルで、プロポのメインビュー画面を切り替えます。
Valueには、表示したい画面の番号を指定します。画面の番号は Screens Settingsメニューで確認または追加できます。
Repeat欄で、画面の更新頻度が指定できます。 このファンクションが有効な時は、ユーザーが手動で別の画面に切り替えても、ここで指定した頻度で、指定した画面に戻ります。 Repeat欄には更新間隔(1~60秒)、"1x"(1回だけ更新)、または"!1x" (起動時には切り替えない)が指定できます。
*「日本語」欄の記述は、日本語版の OpenTX/EdgeTX Companion で使われている表記です。

サウンドの鳴動方法の指定方法

アクション「Play Sound」「Play Track」「Play Value」「Haptic」のCheckまたはRepeatフィールドには、下記のような鳴動方法が指定できます。
設定値 説明
!- / !1xアクションが有効の時、一回だけ再生します。ただしMODELの読み込み中には再生されません。
- / 1xアクションが有効の時、一回だけ再生します。
(数値)アクションが有効の時、指定した秒数だけ再生します。1~60の値が指定できます。

OpenTX/EdgeTXプロポの使い方

OpenTX/EdgeTXの使い方

OpenTX/EdgeTXの詳細解説

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