RunCam Thumb Proカメラの使い方 - 重量16グラムのFPVドローン用軽量4Kビデオカメラ
RunCam Thumb Proカメラは、重量たった16gのマイクロドローン/FPVドローン用4Kビデオカメラです。 TinyWoopへの搭載も可能です。RunCam Thumb Proカメラとは
RunCam Thumb Proカメラとは、小型アクションカメラを開発する RunCam社 が2022年7月に開発・発売した マイクロドローン/FPVドローン やラジコン航空機向けの小型軽量4Kビデオカメラです。 重量はたったの16g、FOVは155度(旧モデルは145度)。 名前の通り親指サイズの小ささながら、内蔵するジャイロセンサーによるオープンソースの画像安定化技術「 GyroFlow 」を使って、ブレを最小限にすることができます。RunCam Thumb Proカメラには、FOV145度のオリジナルモデルと、FOV155度のNEW(V2)モデル(RunCam Thumb Pro-W)があります。 現在はNEW(V2)モデルのみ購入可能です。
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RunCam Thumb Pro
RunCam 2022/07 US$89.99
最大解像度: 4K 30fps / 重量:16.0g
内蔵のジャイロで、完璧にスムーズで安定したビデオを出力します。 水平方向と垂直方向の撮影をサポートします。 RunCam Appを使用して、解像度、彩度、露出などの設定を変更できます。 Tx&Rxをフライトコントローラーに接続した後、スイッチを軽く切り替えることで簡単に録画を開始/停止できます。 -
RunCam Thumb
RunCam 2022/03 US$49.99
最大解像度: 1080p (1920x1080 pixel, 60fps) / 重量:9.8g
超軽量FPV 1080p60fps HDカメラ。 小さくて軽量 52mm*13mm*19mm。 正味重量9.8g。 標準ND16フィルターが強い日光の下でフライトビデオの振動を効果的に減らします。
RunCam Thumb Proカメラの紹介
ユーザーズマニュアルは ダウンロードページ からPDF版がダウンロード可能です。
レンズの右にある丸い部分は電源/シャッターボタンです。 ボタン中央部はインジケーターランプになっています。
TPUマウントには、取り付け用の穴がいくつか開いています。 本体やマウントの寸法などの詳細については オフィシャルサイト のページの下のほうに表示されています。
(画像はRunCam Thumb Proカメラ マニュアルより引用)
この写真では、Camrea Adapter Cableとバッテリーの間を、黄色いXT30コネクタをはんだ付けした 5PCS Power Cable For GP9/GP10/GP11 (Flywoo) でつないでいます。
Camrea Adapter Cableのコネクタの形式は JST-SH(1.0mmピッチ) 3ピン です。
ドローンに搭載せず、この状態で使用する場合は、扇風機などで冷却しながら使用してください。 さもないと熱暴走する可能性があります。
レンズフィルターを交換する
RunCam Thumb Proカメラ向けのmicroSDカード
RunCam Thumb Proカメラの最大ビットレートは約60Mbpsです。 4K 30fpsのビデオを録画するには、UHS Class 3 (U3)、Video Class 30 (V30)、UHS-I以上の性能を持ったmicroSDカードが必要です。 (U3) ロゴがあるmicroSDカードを準備しましょう。 これをexFAT形式でフォーマットして使用します。同じシリーズのmicroSDカードでも、容量によってはU3に対応していないモデルがあるのでご注意ください。
ビットレート60Mbpsで4分撮影すると、14.4GB消費します。 フライト10回分(約40分)の4K 30fps解像度ビデオを格納するには、144GB程度の容量が必要です。 RunCam Thumb Proカメラがサポートしている最大容量は256GBです。
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Samsung PRO Ultimate microSDXC 書込最大130MB/s UHS-I U3
日本サムスン 2023/9/20 3,490円~10,596円
最大転送速度 : 読出し 200MB/秒 書込み 130MB/秒。 スピードクラス : Class 10,U3,V30/アプリケーションパフォーマンスクラス : A2。 耐久性 : 防水、耐熱、耐X線、耐磁、耐落下、耐摩耗。
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サンディスク microSD UHS-I U3 V30 書込最大130MB/s Full HD & 4K SanDisk Extreme
SanDisk 2022/6/16 1,192円~17,555円
スマートフォン、アクションカム、ドローンやハイレゾ対応音楽プレーヤーに最適。 ポータブルゲーム機の容量アップにも最適。 サンディスク独自のテクノロジーを用いて最大読取り速度190MB/秒、最大書込み速度130MB/秒のデータ転送を実現 ビデオスピードクラス 30 (V30 )、UHSスピードクラス3( U3 )とCLASS10に対応し、4K動画やフルHD動画に対応
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トランセンド ウルトラパフォーマンス microSDカード 書込最大125MB/s UHS-I U3 V30 A2 Class10
トランセンドジャパン 2021/4/1 2680円~8570円
モバイル機器や携帯ゲーム機を対象に策定されたアプリケーションパフォーマンスクラスA2に準拠し、優れたランダムリード/ライトパフォーマンスでアプリの起動時間を短縮します。防水性、温度耐性、静電耐性、X線耐性、衝撃耐性にも優れています。 [スピードクラス] : Class 10 UHS-I U3 V30 A2。 [転送速度] : 読出し (最大) 160MB/s ・ 書込み (最大) 125MB/s。
ビデオ録画のしかた
カメラの電源を入れる
カメラ(ドローン)をバッテリーに接続し、数秒待つとカメラの電源が入ります。 カメラのLEDが赤色で常時点灯になります。 もしLEDが赤色で速く点滅しているときは、SDカードのエラーが発生しています。 カードがセットされていない、カードがいっぱいである、カード速度が遅い、カードが破損しているなどの理由が考えられます。 SDカードが正しくセットされているか確認してください。
録画の開始・終了
電源/シャッターボタンを押すと録画が始まります。 LEDが赤色でゆっくり点滅します。
録画中に電源/シャッターボタンを押すと録画が停止します。 LEDが赤色で常時点灯になります。
なお、録画停止中に電源/シャッターボタンを長押しするとカメラが停止します。 LEDが消灯します。
注意:録画中にバッテリーを外したり、バッテリーが空になるまで録画を続けると、再生できないファイルが生成されてしまいます。 必ず録画ボタンを押して録画を停止してから、電源OFFまたはバッテリー取り外しを行ってください。
リモートコントロール
スマートフォンにインストールしたRunCam Appアプリを使うと、スマートフォンの画面に表示させたQRコードを読み取らせることで、撮影モードなどの設定を行うことができます。 RunCam Thumb ProはWi-Fi機能を持っていないので、直接スマートフォンと接続することはできません。 詳しくは RunCam Appアプリと接続・撮影モードの設定・リモートコントロール をご覧ください。
画像安定化
RunCam Thumb Proは、ビデオ撮影時にジャイロセンサーで計測したカメラの振動を、".gcsv"形式のテキストファイルに記録します。 これをビデオファイルとともに GyroFlow というツールに読み込むと、カメラの振動を排除することができます。
RunCam Appアプリのインストール
RunCam社のアクションカメラは、RunCam Appアプリでコントロールできます。 スマートフォンにRunCam Appアプリをインストールしてください。ただし、RunCam Thumb ProにはWi-Fi機能は搭載されていません。 そのためリモートでの録画開始・終了や、映像のプレビューはできません。 アプリを使ってスマートフォンに表示させた設定用QRコードを、カメラに読み込ませることで、撮影モードの設定を行うことができます。
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RunCam App
CAMERA2000 LIMITED 写真/ビデオ 無料
WiFi 経由でカメラを接続すると、次のことが可能になります。 * さまざまな撮影モードでビデオ/写真を撮影します。 * カメラパラメータを調整し、リアルタイムでプレビューします。 *ビデオ/写真を再生/ダウンロードします。 * 横向きで録画し、全画面でプレビューします。 * アプリを通じてファームウェアをアップデートします。 * すべてのカメラパラメータを設定します。
詳細を見る(App Store)
RunCam Appアプリと接続・撮影モードの設定・リモートコントロール
これは「ビデオ」の設定画面です。 画面上部の「一般設定」をタップすると、その他の設定ができます。
別売の RunCam Thumb Pro Camrea Adapter Cable (Flywoo) を使うと、この写真のように、2S-6Sバッテリーが直接接続できます。
電源/シャッターボタンを素早くダブルクリックして、パラメータ設定モード(緑色ライト常時点灯)に切り替えます。
ファームウェアのバージョン確認/バージョンアップ
バージョン確認
RunCam Thumb ProにセットしたmicroSDカードのルートには「version.txt」というファイルが格納されます。 これをテキストエディタなどで開くと、ファームウェアのバージョンがわかります。 「ThumbPW:V1.0.4」などと書き込まれています。
バージョンアップ
RunCamのサイトから最新のファームウェアがダウンロードできます。 ダウンロードしたファイル(7-Zip形式)を解凍すると、"ThumbPW.BRN"といったファイル名のファームウェアファイルが得られます。 これをmicroSDカードのルートにコピーし、カメラにセットし、カメラの電源を入れるとバージョンアップが行われます。
バージョンアップ実行中は、カメラのLEDが緑色で点滅します。 バージョンアップが終わると、LEDが消灯し、カメラの電源が落ちます。
なお、ファームウェアは、 FOV145度のオリジナルモデル用 と FOV155度のNEW(V2)モデル(RunCam Thumb Pro-W)用 の二種類があります。
RunCam Thumb Proカメラの仕様
item | description |
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Video resolution |
4K@30fps, 2.7K@60fps, 1440P@60fps, 1080P@60/120fps |
Sensor | IMX577(12MP) |
F.O.V | OLD VERSION 145°,NEW VERSION 155° |
Video format | MP4 |
Gyro | Bulit-in |
Communication Interface | Micro USB |
Micro SD Card Capacity | 256G Max |
USB Power Input/ Terminal Power Supply | DC 5.0V |
Remote Control | Uart |
Power Consumption | 500mA@5V Max |
Dimension | 54mm*25.5mm*21mm |
Net Weight | 16g |
Resolution | Video Quality | Codec | ||
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High | Medium | Low | ||
4K@30fps | 60Mbps | 50Mbps | 40Mbps | H.264 |
2.7K@60fps | 60Mbps | 50Mbps | 40Mbps | |
1440P@60fps | 40Mbps | 30Mbps | 20Mbps | |
1080P@120fps | 60Mbps | 50Mbps | 40Mbps | |
1080P@60fps | 45Mbps | 30Mbps | 22Mbps |