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OpenTX/EdgeTXプロポ操作方法の基本

ここでは、OpenTX/EdgeTXプロポ操作方法の基本を紹介します。
OpenTX/EdgeTXを採用しているプロポであれば、どれでも同様の操作が可能です。 ただしキースイッチの割り当て/機能は機種によって異なり、画面/メニュー構成はインストールされているOpenTX/EdgeTXのバージョンによって異なります。
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画面のナビゲーション

PC OpenTX/EdgeTXプロポの画面は、基本的にキーを使ってナビゲーションします。 機種によって、キーの代わりにスクロールホイールを使ったり、キーの割り当てが異なったりしています。 下記の表に、OpenTX/EdgeTXのナビゲーションに使われる機能をまとめました。 あなたがお持ちのプロポで、それぞれの機能がどのキーに割り当てられているか確認してください。
OpenTX/EdgeTX operation
Name of control Function Description
ENTER 決定/確定 変更・入力を確定します。あるいは項目を選択します。
EXIT/RETURN キャンセル/戻る 変更・入力をキャンセルします。あるいは前の画面に戻ります。
PAGE 画面の切り替え 複数のページから成る設定画面で、次のページ/前のページに移動します。LEFT / RIGHT カーソルキーや[PAGE]キーが使われます。
CURSOR カーソル/選択位置の移動 カーソルを移動します。UP / DOWN カーソルキーや十字カーソルキー、スクロールホイールなどが使われます。
MODEL/SYSTEM MODEL/RADIOメニューの呼び出し MODEL/RADIO(SYSTEM)メニューを呼び出します。カーソルキーやENTERキーの長押し、専用の[MDL][SYS]キーなどが使われます。

文字の入力・編集方法

文字の入力・編集に使うキーはプロポのモデルによって異なります。 おおむね下記のような手順で行います。
編集モードの開始
文字エリアにカーソルを移動し、[ENTER]キーを押すと編集モードに入ります。
文字の選択
編集モードでは、上下カーソルキーまたはスクロールホイールを使用して、カーソル位置の文字を変更できます。 英数字、空白、およびハイフンを選択できます。
大文字/小文字の切り替え
[ENTER]あるいはカーソルキーなどを長押しすると、カーソル位置の文字の、大文字/小文字を切り替えることができます。
カーソル移動
[ENTER]キーを押すと入力中の一文字を確定し、つづいて左右カーソルキーやスクロールホイールを使うと、次の文字、前の文字に移動します。
入力の確定
入力した一文字を確定した状態で、再度[ENTER]キーを押すと、その入力フィールドの文字列が確定します。
PC EdgeTX Ver2.8.0以降のタッチパネルモデルでは、図のようなソフトウェアキーボードが使えます。 文字エリアをタップすると編集モードになり、ソフトウェアキーボードが表示されます。 入力を終えたら[EXIT]を選ぶと、入力した文字列が確定します。
PC 入力エリアのタイプによっては、このようなキーボードが表示されます。
[-][+]をタップすると、値がワンステップ(例えば1)ずつ増減します。
[<<][>>]をタップすると、値が複数ステップ(例えば10)ずつ増減します。
[MIN][MAX]をタップすると、その項目に入力可能な最小値/最大値がセットされます。
[DEF]をタップすると、その項目のデフォルト値(多くの場合ゼロ)がセットされます。
[+/-]をタップすると、入力値の符号が反転します。

画面の構成

OpenTX/EdgeTXの画面は、大きく「メイン画面」「MODELメニュー」「RADIO(SYSTEM)メニュー」の3種類から成ります。 「メイン画面」は操縦中に使用する画面で、スティックの状態や、RSSI(Receiver Signal Strength Indicator:受信している信号の強度)を表示します。 「MODELメニュー」は、操縦する機体の設定を行う画面です。 「RADIO(SYSTEM)メニュー」は、プロポの設定を行う画面です。

メイン画面(モノクロディスプレイモデル)

PC これがモノクロディスプレイモデルの「メイン画面」です。 OpenTX/EdgeTXは、No01~No60までの60機の機体情報を「モデル」として登録して、切り替えてコントロールできます。 画面上部に大きく「MODEL01」と表示されているのが、現在選択されているモデルの名前です。 モデル名の下にはプロポのバッテリー残量が表示されています。 下に並んでいる数値はスティックの位置情報(-100~+100)です。
メイン画面には、スティックやスイッチの状態を絵や数値で表す画面が4種類、そして「CHANNELS(MIXERS) MONITOR」画面があり、[PAGE]キーなどで切り替えることができます。 また、図のように中央に横線と横点線が表示されている画面では、カーソルキーなどで表示内容を切り替えることができます。
送信機の出力値:Output Monitor
PC これが「CHANNELS(MIXERS) MONITOR」(Output Monitor)画面です。 プロポ(送信機)が出力する各チャンネルの値を棒グラフで表示します。 「MODELメニュー」の MIXES画面 (後述)で加工・合成された、各チャンネルの実際の出力値を見ることができます。
各スティックの動きに合わせて、棒グラフがスムーズに動くことを確認してください。
スティックの入力値:Input Monitor
PC これがメイン画面のひとつ、Input Monitor画面です。 プロポが認識している、現在のスティックやスイッチの入力状態をイラストで表示します。
各スティックの動きに合わせて、イラストがスムーズに動くことを確認してください。
実際の飛行や ドローンシミュレーター で挙動がおかしいと感じたときは、上のOutput Monitor画面とこの画面を見て、プロポが正しく動作していることを確認してください。 また スティック(ジンバル)のキャリブレーション を試してみてください。
カスタムテレメトリー画面
PC 操縦中に テレメトリー やスティック、スイッチその他の情報を表示できる カスタムテレメトリー画面 を、メイン画面から呼び出すこともできます。 メイン画面表示中に[TELE]キーを押したり、[PAGE]キーを長押ししたりすると、この画面を呼び出せます。 この画面の呼出し手順は、プロポによって異なります。
PC メイン画面で[ENTER]キーをクリックすると、このようなメニューを呼び出すことができます。 [EXIT]キーでメイン画面に戻ります。
[Reset]: 選択するとさらにサブメニューが表示され、操縦時に使う タイマー および テレメトリー を、個別にリセットすることができます。 サブメニューで[Flight]を選ぶと、すべてのタイマーとテレメトリーを一括でリセットします。
[Statistics]: これまでのプロポの使用状況が表示されます。
[About]: OpenTX/EdgeTX開発者のクレジットを見ることができます。

メイン画面(カラーディスプレイ/タッチパネルモデル)

PC これがカラーディスプレイモデルの「メイン画面」です。 画面の一番上にはトップバーがあり、プロポのバッテリー電圧、スピーカー音量、RSSIバーグラフ、日付と時刻が表示されています。
この例では 画面の中央には、左上に選択中のMODELのTimer1の値、左下に送信機の出力値をイラストで表示する"Outputs"画面、右には選択中のMODEL名(画面の例では「Aero」)と、MODELに割り当てた画像が表示されています。
画面の周辺部分には、左右にダイアル(Pot:Potentiometer)やスロットル、エレベーターのトリムの状況が、また下端にはダイアル、6ポジションスイッチ、それにラダー、エルロンのトリムの状況が表示されています。
これらの画面レイアウトは「 Screens Settings 」メニューで、モデルごとに変更可能です。 このため、製品によっては異なる画面が設定されている場合があります。
PC メイン画面でトップバーをタップ(タッチパネルモデル)または[ENTER]キーをクリックすると、このようなメニュー(メインナビケーションメニュー)が表示されます。 カーソルキーなどを押すか、画面を左右にドラッグするとメニューをスクロールすることができます。
このメインナビケーションメニューから下記の機能を呼び出すことができます。
Select Model
操縦するMODELを選択します。MODELSEL画面を表示します。MODELSEL画面で[ENTER]を長押しすると、MODELの新規作成、コピー、移動、削除などが行えます。
Channel Monitor (Output Monitor)
プロポ(送信機)が出力する各チャンネルの値を棒グラフで表示します。
Model Settings
選択中のMODELの設定画面(MODEL SETUP画面)が開きます。
Radio Settings
RADIO(SYSTEM)メニューを呼び出します。TOOLS画面が開きます。
Screens Settings
メイン画面の レイアウト設定画面 を開きます。
Reset Telemetry
選択中のMODELのテレメトリー情報をリセットします。
Statistics
これまでのプロポの使用状況が表示されます。
About OpenTX/EdgeTX
プロポにインストールされているOpenTX/EdgeTXのバージョンが表示されます。
送信機の出力値:Output Monitor
PC メインナビケーションメニューから"Channel Monitor"を選ぶと、このような画面になります。 全32チャンネルの情報が、4ページに分けて表示されます。 プロポ(送信機)が出力する各チャンネルの値(上段:黄色)と プロポのミキサーの出力する各チャンネルの値(下段:青色) を棒グラフで表示します。 「MODELメニュー」の OUTPUT画面 および MIXES画面 (後述)で加工・合成された、各チャンネルの実際の出力値を見ることができます。
各スティックの動きに合わせて、棒グラフがスムーズに動くことを確認してください。
PC 「CHANNELS MONITOR」画面の5ページ目には「LOGICAL SWITCH MONITOR」画面があります。 論理スイッチ の状態が一覧表示されます。
タイマーとテレメトリーのリセット:Reset Telemetry
PC メインナビケーションメニューから"Reset Telemetry"を選ぶと、このような画面になります。 操縦時に使う タイマー および テレメトリー を、個別にリセットすることができます。 [Reset Flight]を選ぶと、すべてのタイマーとテレメトリーを一括でリセットします。
なお、カラーディスプレイモデルの、メイン画面と背景画像(Background Image)は変更することができます。 詳しくは下記をご覧ください。

MODELメニュー

メイン画面で[MDL]キーなどを押すと「MODELメニュー」に入ります。 MODELメニューには、操縦する機体の「モデル」に関する、下表に示すようなページがあり、[PAGE]キーなどで切り替えます。 [EXIT]キーを押すとメイン画面に戻ります。
新しい機体を操縦するには、下記の各画面を入力することにより、新しい「モデル」を設定します。 この中でFPVドローンの操縦のために最低限必要な画面は、SETUP, INPUTS, MIXESの3つの画面だけです。 「モデル」の設定方法については モデル作成・ドローンとのバインド・テスト飛行 をご覧ください。
モノクロモデル
PC モノクロディスプレイモデルでは、[MDL]キーなどを押すと、最初に MODELSEL画面 が開きます。 操縦・設定したいモデルが選択できます。
この画面で[PAGE]キーなどを押すと、下記リストの各ページに切り替わります。
カラーモデル
PC カラーディスプレイモデルでは、[MDL]キーなどを押すと、最初に SETUP画面 が開きます。 現在選択中のモデルの基本設定が行えます。 MODELSEL画面 を開くには、[MDL]キーなどを長押しします。
この画面で[PAGE]キーなどを押すか、画面上部のトップバーのアイコンをタップすると、下記リストの各ページに切り替わります。
MODELメニュー
Noメニュー機能
01MODELSEL プロポに格納されたモデル(機体)の中から、操縦したいモデルを選択します。
02SETUP 選択中のモデルの基本設定を行う画面です。機体との通信プロトコルの選択や、機体とのバインドもこの画面から行います。
03HELI SETUP ラジコンヘリ用の設定画面です。ドローンやその他のラジコンでは使用しません。 プロポのファームウェア更新時に、ビルドオプション「noheli」を有効にしていると、このメニューは表示されません。
この画面ではラジコンヘリのCCPM(cyclic collective pitch mixing)を設定します。これは CYC1, CYC2,CYC3 に出力され、MIXES画面でチャンネルに割り当てます。
04FLIGHT MODESトリムとグローバル変数の設定(フライトモード)を複数準備し、飛行中に切り替えることができます。トリムの切り替えは主にラジコングライダーで使用されます。グローバル変数は、MODEL設定画面のあらゆる場所で使うことができます。これを切り替えることで、飛行特性などを変化させることができます。
05INPUTS操縦に使用する入力機器をリストアップする画面です。プロポに搭載されているスティックやスイッチ、論理スイッチ(LOGICAL SWITCHES)などの入力デバイスを、OpenTX/EdgeTX内部に定義される仮想チャンネルに割り当てる画面とも考えられます。
一つの入力機器に、複数のウエイト(反応強度)、カーブ(反応曲線)を定義して、スイッチで切り替えるよう設定することも可能です。また、一つのスティックの動作を中央から半分に分けて、2つの別の仮想チャンネルに割り当てることもできます。
06MIXESINPUTS画面で定義した入力機器(仮想チャンネル)を、受信機(機体)のどの物理チャンネルに送信するかを定義する画面です。
複数の仮想チャンネルの出力値を、特定の比率(ウエイト)で混ぜ合わせて一つの物理チャンネルをコントロールしたり、一つの仮想チャンネルで複数の物理チャンネルを同時にコントロールすることもできます。ここでもウエイト、カーブ等を設定可能です。
07OUTPUTS MIXES画面で定義した各物理チャンネルに対する、パルス長の最大値・最小値・トリムなどの調整などを行う画面です。論理的なコントロール信号を、実際のサーボの可動範囲に適合するよう調整します。サーボの回転方向を反転することもできます。
08CURVES ユーザー独自のカスタム・カーブ(反応曲線)を定義する画面です。CV1~CV32の、32種類のカスタム・カーブが定義できます。定義したカーブは、INPUTS画面、MIXES画面で使用します。
09LOGICAL SWITCHES TRUE, FALSEの2値を取る、仮想的なスイッチを定義する画面です。このスイッチは、指定した各種条件に従って自動的にON/OFFし、ほかの機能を呼び出すトリガーとして使うことができます。L01~L64の64種類の論理スイッチが定義できます。
10SPECIAL FUNCTIONS プロポのスイッチや論理スイッチなどに、OpenTX/EdgeTXにあらかじめ搭載されている20種類のアクション(機能)を割り当てる画面です。ここでの設定は、モデルごとに保存されます。
11CUSTOM SCRIPTS プロポのMIXS画面に代わる処理を記述する、"Mix"タイプの Luaスクリプト を定義する画面です。
12TELEMETRY 受信機から得られるテレメトリーデータに関する設定を行います。受信機の電源電圧の表示を調整したり、RSSI信号ロストアラームを通知する信号強度などを調整できます。
13DISPLAY プロポの4つのカスタムテレメトリー画面に、機体からのテレメトリーなど、どの情報を表示するかを設定する画面です。

RADIO(SYSTEM)メニュー

メイン画面で[SYS]キーなどを押すと「RADIO(SYSTEM)メニュー」に入ります。 RADIO(SYSTEM)メニューには、プロポ本体にかかわる、下表に示すようなページがあり、[PAGE]キーなどで切り替えます。 [EXIT]キーを押すとメイン画面に戻ります。
RADIO(SYSTEM)メニュー
Noメニュー機能
01TOOLSmicroSDカードの /SCRIPTS/TOOLS フォルダに格納した "One-Time" タイプのLuaスクリプトの一覧を表示します。各スクリプトを選択して[ENTER]キーを押すと、スクリプトが起動します。
02SD-HC CARD
SD CARD
Windowsのエクスプローラー/MacのFinderのように、プロポに挿入したmicroSDカードの中身(フォルダやファイルの一覧)が確認できます。 バイナリファイルを選択すると プロポのファームウェア更新 ができます。
03RADIO SETUP プロポの設定を行います。各項目の詳細についてはRADIO SETUP設定項目の解説をご覧ください。
04THEMES プロポの画面デザイン(テーマ)を切り替えることができます(カラーディスプレイモデルのみ)。詳細についてはプロポの画面デザインの変更方法 / Screens Settingsメニューの使い方をご覧ください。
05GLOBAL FUNCTIONS プロポのスイッチや論理スイッチなどに、OpenTX/EdgeTXにあらかじめ搭載されている20種類のアクション(機能)を割り当てる画面です。ここでの設定は、すべてのモデルで共通に設定されます。
06TRAINERプロポをトレーナー(教師)モードとして使用する場合に、生徒のプロポから送られてくる信号の設定(チャンネル割り当てやウエイト)を行います。トレーナーモードでは、生徒のプロポがトレーナーのプロポに接続し、トレーナーのプロポが機体に接続します。トレーナーは生徒の操縦を補助することができます。
07HARDWARE プロポのハードウェア関連の情報が参照できます。 スティックやバッテリーのキャリブレーションが行えます。 スティックやスイッチを有効/無効にしたり、名前を付けることもできます。
08VERSIONプロポにインストールされているOpenTX/EdgeTXのバージョンを表示します。

OpenTX/EdgeTXプロポの使い方

OpenTX/EdgeTXの使い方

OpenTX/EdgeTXの詳細解説

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