フライトモードの使い方/トリム・グローバル変数の使い方
ここではOpenTX/EdgeTXプロポのフライトモードの使い方とトリム・グローバル変数の設定方法を解説します。
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フライトモードとは
フライトモード(FLIGHT MODES)とは、トリムとグローバル変数の設定をまとめて切り替える機能です。 トリムとグローバル変数の設定値のセットを複数準備しておいて、飛行中にスイッチなどを使って切り替えることができます。 トリムの切り替えは主にラジコングライダーで使用されます。 グローバル変数は、MODEL設定画面のあらゆる場所で使うことができます。これを切り替えることで、飛行特性などを変化させることができます。各MODELごとにFM0~FM8の9セットのフライトモードを設定することができます。
なお、FPVドローン特有のフライトモード(Angle/Horizon/Acro/Air)は、ここでいうフライトモードとは異なるものです。 詳しくは下記をご覧ください。
マイクロドローン/FPVドローン/レーシングドローンのフライトモード Angle/Horizon/Acro/Air
トリムとは
トリムとは、ジンバルのセンターポジションを調整する機能です。 ラダー、エレベーター、スロットル、エルロンに対して1つずつトリムがあり、これを変更することにより、一時的にジンバルのセンターポジションをずらすことができます。トリムの設定値は、MODEL毎に1セットあり、さらに9種類のフライトモード毎に個別の値が記憶されます。
詳しくは、 トリムスイッチの使い方 をご覧ください。
トリムスイッチの使い方
グローバル変数とは
グローバル変数(GVARS : Global Variables)とは、MODELの設定画面のあちこちで使える変数です。 カーブのパラメータなど、設定画面で数値を入力する項目の多くで、数値の代わりにグローバル変数を指定することができます。 通常、数値の編集中に[ENTER]キーを長押しすると、グローバル変数の選択に切り替わります。たとえば複数の項目に同じグローバル変数を指定しておけば、あとからまとめて値を変更することができます。 また、グローバル変数は SPECIAL FUNCTIONS を使うと、スイッチやダイアルなどを使って操縦中に値を変更することができます。 操縦中に設定パラメータなどを微調整したいときに役に立ちます。
グローバル変数は、MODEL毎にG1~G9の9個が使え、さらに9種類のフライトモード毎に個別の値が設定できます。
フライトモードを設定する
各フィールドの意味は、左から順に、下記の表に示す通りです。
フィールド | 説明 |
---|---|
1 | フライトモードの番号です。 現在有効になっているフライトモードは、太字で表示されます。 |
2 | フライトモードの名前です。 好きな名前を付けることができます。 詳細設定画面で入力します。 |
3 |
このフライトモードを有効にするためのトリガーです。スイッチなどが指定できます。
詳細設定画面で入力します。
FM1~FM8の8個のフライトモードには、トリガーを設定して有効/無効を切り替えることができます。 同時に複数のフライトモードが有効になったときは、より上の行に定義されているフライトモードが使われます。 これら8個すべてのフライトモードが無効になったときは、FM0が有効になります。 FM0以外のフライトモードは、それを有効にするトリガーが設定されていないと使用できません。 上の画面の例では、FM0~FM3の4つのフライトモードが使えます。 |
4 |
このフライトモードに設定されているトリムの状況です。左から順に、R,E,T,Aのトリムの状況を示しています。
詳細設定画面で入力します。
ここに直接各トリムの値が表示されるわけではありません。 トリムは、任意のフライトモードを有効にしたうえで、メイン画面で表示/変更します。 ここに表示される文字の意味は下記のとおりです。 「:(コロン)」に続く数字は、別のフライトモードのトリムを流用することを示しています。 たとえば「:0」と表示されていれば、FM0を有効にしたときにメイン画面で設定したトリムの値が流用されることを示します。 FM0の行に書かれた「:0」は、FM0自身が独自のトリム値を持っていることを意味しています。 「+(プラス)」に続く数字は、このフライトモードのトリムには、数字で指定されたフライトモードのトリムが加算されることを示しています。 別のフライトモードのトリム値に対して、相対的にトリムを設定することができます。 たとえば「+2」とあれば、このフライトモードで設定したトリム値に、FM2で設定したトリム値が加算されることを示します。 「--」は、このフライトモードではトリム設定が無効になることを示しています。 メイン画面でこのトリムスイッチを操作しても、何も起きなくなります。 |
5 |
最後の桁には、トリムの状況に重ねて、Fade In / Fade Out (後述)の設定状況が表示されます。
詳細設定画面で入力します。
「I」は、このフライトモードのトリムにFade Inが設定されていることを示しています。 「O」は、このフライトモードのトリムにFade Outが設定されていることを示しています。 「*」は、このフライトモードのトリムにFade In / Fade Outの両方が設定されていることを示しています。 |
各フィールドの意味は、下記の表に示す通りです。
項目 | 日本語 | 説明 |
---|---|---|
Mode name | 名称 | このフライトモードに名前を付けることができます。6文字以内の英数字、空白、ハイフンで入力します。 |
Switch | スイッチ | このフライトモードを有効にするためのスイッチを指定します。 ここになにも指定していないときには、このフライトモードは無効になります。 |
Trims | このフライトモードで使用するトリムの状況を指定します。 左からR,E,T,Aの順で、「:0」~「:8」、「+1」~「+8」、「--」のいずれかを指定します。 | |
Fade in | フェードイン | このフライトモードが有効になるときに、値を段階的に変化させます。 値の変化が完了するまでの時間を「秒」で指定します。 0.0秒から25.0秒の範囲が指定できます。 |
Fade out | フェードアウト | このフライトモードが無効になるときに、値を段階的に変化させます。 値の変化が完了するまでの時間を「秒」で指定します。 0.0秒から25.0秒の範囲が指定できます。 |
Global variables | グローバル変数を設定します。 詳しくは グローバル変数を設定する をご覧ください。 |
フライトモードごとにトリムを設定する
この状態でトリムスイッチを操作すると、そのトリム設定が選択中のフライトモードに格納されます。 そして次回このフライトモードを選択したときに、トリム設定が復元されます。
プロポの画面デザインの変更方法 / Screens Settingsメニューの使い方
グローバル変数を設定する
各フィールドの意味は、左から順に、下記の表に示す通りです。
この画面で任意のグローバル変数を選ぶと[Edit]または[Clear]が選べます。
フィールド | 説明 |
---|---|
1 | グローバル変数の番号です。 |
2 | グローバル変数の名前です。 好きな名前を付けることができます。 詳細設定画面で入力します。 |
3 |
このグローバル変数の状況です。
この画面で直接値を編集することができます。
「Own」と表示されているときは、現在のフライトモードで独自の値が設定されていることを示しています。 「FMn」と表示されているときは、そのフライトモード番号の設定値が流用されることを示しています。 FM0のグローバル変数は常に独自の値を持ちます。「Own」以外に切り替えることはできません。 その他のフライトモード番号のグローバル変数は、他のフライトモードからの流用が可能です。 |
4 | このグローバル変数の現在の値です。 この画面で直接値を編集することができます。 |
各フィールドの意味は、下記の表に示す通りです。
項目 | 日本語 | 説明 |
---|---|---|
Name | 名称 | このグローバル変数に名前を付けることができます。3文字以内の英数字、空白、ハイフンで入力します。 |
Unit | ユニット | このグローバル変数の単位を選択します。 「-(指定なし)」または「%」が選べます。 単にこのグローバル変数の数値が表示されるときに、「%」を付けるか否かを指定するだけです。 |
Precision | Prec |
このグローバル変数の精度を選択します。
「0.0」を選ぶと、-102.4~+102.4の範囲の値を持つことができます。 「0.--」を選ぶと、-1024~+1024の範囲の値を持つことができます。 |
Min / Max | 最小 / 最大 | このグローバル変数の取りうる値の範囲を制限することができます。 上の「Precision」の設定に従い、-102.4~+102.4、または-1024~+1024以下の値が指定できます。 |
Popup | ポップアップ有効 | ここにチェックを入れると、操縦中にこのグローバル変数の値が変化したときに、メイン画面にポップアップウインドウが表示されます。 変化したグローバル変数の名前と、その新しい値が表示されます。 |
FM0~FM8 | 値 |
各フライトモードにおける、このグローバル変数の値を指定します。
あるいは「FMn」を指定すると、他のフライトモードの値からの流用を指定します。
モノクロディスプレイモデルでは、 [ENTER]キーを長押しするたびに、値の入力またはフライトモード番号の入力に切り替わります。 この部分は、どのフライトモード番号の詳細設定画面から開いても、同じグローバル変数であれば同じ画面が表示されます。 カラーディスプレイモデルでは、 フライトモード名の右のスイッチをON/OFFするたびに、値の入力またはフライトモード番号の入力に切り替わります。 |
操縦中にグローバル変数の値を変更する
Special Functions / Global Functions の使い方