MODEL INPUTS設定項目の解説
ここではOpenTX/EdgeTXプロポのMODEL INPUTS画面の設定項目を解説します。
Show this page in English
MODEL INPUTS画面の機能
操縦に使用する入力機器をリストアップする画面です。 プロポに搭載されているスティックやスイッチ、 論理スイッチ(LOGICAL SWITCHES) などの入力デバイスを、OpenTX/EdgeTX内部に定義される仮想チャンネルに割り当てる画面とも考えられます。 一つの入力機器に、複数のウエイト(反応強度)、カーブ(反応曲線)を定義して、スイッチで切り替えるよう設定することも可能です。また、一つのスティックの動作を中央から半分に分けて、2つの別の仮想チャンネルに割り当てることもできます。INPUTS画面では、入力機器を自由な順序で定義してかまいません。 入力機器の実際のチャンネルへの割り当ては MIXES画面 で行います。
MODEL INPUTS画面の解説
各フィールドの意味は、左から順に、下記の表に示す通りです。 いずれの項目も、 詳細設定画面 (後述)で入力します。
フィールド | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | Input Name |
先頭に
または
アイコンが付いた「入力(仮想チャンネル)」の番号です。
「入力」に名前を付けると、入力番号の代わりに、その名前が表示されます。
最初の4つの入力には、MODEL作成時に、自動的に4つのスティックが割り当てられます。 この割り当て順序は「RADIO(SYSTEM)メニュー」の RADIO SETUP画面 にある「RX channel ord (Default channel order)」欄で選択できます。 |
2 | Weight | 入力値に乗算される「重み」(ウエイトまたはレート)です。 Sourceからの入力値には、( Weight値 / 100 )が乗算されます。 |
3 | Source | 入力に使用するデバイスです。 |
4 | Line Name | この「行」に名前を付けた場合はここに表示されます。 ひとつの「入力」に複数の「行」を割り当てたとき、それぞれの「行」を区別するために、名前を付けておくことができます。 |
5 | Switch | この「行」を有効にするためのスイッチです。 なにも指定されていないと「---」が表示されます。 |
MODEL INPUTS設定項目の解説
INPUTS画面では、いくつものパラメーターを使って、入力デバイスの反応を定義することができます。 各パラメーターを変更すると、INPUTS画面の右に表示されているグラフに、入力デバイスの反応がリアルタイムに反映されます。 グラフの横軸が入力値、縦軸が出力値を示しています。 実際に入力デバイスを操作すると、グラフ上で、その出力値がどう変化するかを確認できます。項目 | 日本語 | 説明 |
---|---|---|
Input (Input name) | 入力名 | この「入力」に名前を付けることができます。3文字以内の英数字、空白、ハイフンで入力します。 |
Name (Line name) | Expoライン名 |
この「行」に名前を付けることができます。6文字以内の英数字、空白、ハイフンで入力します。
ひとつの「入力」に複数の「行」を割り当てたとき、それぞれの「行」を区別するために、ここに名前を付けておくことができます。
複数「行」の割り当てについては 飛行中に入力の設定を切り替える:ひとつの「入力」に複数の「行」を割り当てる をご覧ください。 |
Source | 選択元 |
入力に使用するデバイスを指定します。
スティック、スイッチ、ダイヤル (Pot: Potentiometer)といった物理デバイスのほかに、MAX(常に100を返す定数)、Cyclic(Heli Setup画面で定義)、
トリムスイッチ
、チャンネルの値なども指定することができます。
また、「行」毎に異なるデバイスを指定することも可能です。
なお、この項目を編集中にスティック、スイッチ等を動かすと、それが入力デバイスとして選択されます。 |
Weight | ウエイト |
入力値に乗算される「重み」(ウエイトまたはレート)を指定します。
Sourceからの入力値には、( Weight値 / 100 )が乗算されます。
+100%~0%の範囲で指定します。
編集中にENTERを長押しすると、
グローバル変数
を選ぶこともできます。
たとえばここに50を設定すると、入力デバイス(例:スティック)を最大に動かしたときの値が-100~+100ではなく、-50~+50となります。 *負のWeight値を指定すると値を反転させることができますが、ここで負の値は使わないでください。 さもないとトリムが逆方向に効いてしまいます。値を反転させたいときは OUTPUTS画面 で指定します。 |
Offset | オフセット |
入力値に加算されるオフセット値を指定します。
Sourceからの入力値には、Offset値が加算されます。
+100~-100の範囲で指定します。
編集中にENTERを長押しすると、
グローバル変数
を選ぶこともできます。
たとえばここに10を設定すると、入力デバイスの中央値(例:スティックから指を離したとき)の値が0ではなく、10となります。 |
Curve | カーブ |
Sourceからの入力値に対する出力値を決める、反応曲線を指定します。
入力値は、ここで指定したカーブ(関数)に従って変換されます。
詳しくは
MODEL CURVES画面の解説:カーブの使い方
をご覧ください。
MODEL CURVES画面の解説:カーブの使い方
|
Modes | フライトモード |
この「行」を有効にするフライトモードを指定します。
ここになにも指定していないときには、すべてのフライトモードで有効になります。
フライトモードは、MODELメニューのFLIGHT MODES画面で設定します。
フライトモードの使い方/トリム・グローバル変数の使い方
|
Switch | スイッチ |
この「行」を有効にするためのスイッチを指定します。
ここになにも指定していないときには、常に有効になります。
*この「入力」に複数の「行」を割り当てないときには、Switchを指定しないでください。 |
Side | スティック端 |
この「行」の設定を有効にする入力範囲を指定します。
「---」を選ぶと、Sourceの値のすべての範囲で有効になります。 「x>0」を選ぶと、Sourceの値の中央値から上半分で有効になります。 「x<0」を選ぶと、Sourceの値の中央値から下半分で有効になります。 無効な区間では、反応はリニアになります。 |
Trim | トリム含 |
この「行」の値に、
トリムスイッチ
の調整値を含める(ON)か含めない(OFF)かを指定します。
あるいはどのトリムスイッチ(Rud, Ele, Thr, Ail)の調整値を含めるかを指定することができます。
この設定を有効にするには、INPUTS画面と MIXES画面 の両方で、関連する入力のTrim欄が有効に設定されている必要があります。 |
飛行中に入力の設定を切り替える:ひとつの「入力」に複数の「行」を割り当てる
図の例では、「入力」"Ail"に対して、Weightが 100, 50, 25, 100 であるような、"Ail100", "Ail050", "Ail025", "AilSfe"と名付けられた4つの「行」が定義されています。
現在有効になっている「行」は、Weightが太字で表示されます。
ひとつの「入力」で全ての「行」が無効になったときは、直前まで出力していた値が保持されます。
複数の「行」を割り当てる場合は、その最後に、Weight 100%でSwitchが指定されていない行(failsafe default)を追加しておきます。 すると、Switchの設定を誤ってこの他のすべての「行」が無効になってしまったときに、この「行」(failsafe default)が有効になります。