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パソコンで360度ビデオ編集ができる Insta360 STUDIO の使い方

Insta360 X4 Camera
Windows/MacパソコンでInsta360シリーズカメラのビデオや写真が編集できる"Insta360 STUDIO"というソフトが公開されています。 大きな画面で、複数のビデオや写真を一括でエクスポートすることもできます。
無料アプリ"Insta360 STUDIO"は Insta360のダウンロードページ からダウンロードできます。
なお、Insta360 X4カメラの詳しい使い方については Insta360 X4の使い方 8K撮影できる360度アクションカメラ のページをご覧ください。

カメラの接続とビデオ・写真の読み込み

PC Insta360 STUDIOをインストールしたら、 アイコンをクリックして起動します。 するとこのような画面になります。
Insta360カメラを、付属のUSBケーブルでパソコンに接続します。 あるいはカメラで撮影したビデオ・写真が格納されたmicroSDカードをパソコンに接続します。 あるいはパソコンに保存したビデオ・写真を、Insta360 STUDIOにドラック&ドロップします。
カメラから直接読み込む場合
PC カメラの電源をオンにした状態で、USBケーブルでパソコンと接続すると、タッチスクリーンに右の写真のような画面が表示されます。 「U-Diskモード」を選ぶと、カメラをUSBメモリーとしてアクセスできます。
もしパソコンとカメラを接続できないときは、パソコン、およびカメラを再起動してみてください。
PC するとこのようなダイアログボックスが表示されます。
「すべてインポート」をクリックすると、Insta360カメラのすべてのビデオ・写真がInsta360 STUDIOに読み込まれます。
「ファイルを選択」をクリックすると、エクスプローラーでInsta360カメラのストレージが開くので、自分で読み込みたいファイルを選びます。
なお、ここでの「インポート」とは、単にストレージの「ファイル一覧」をInsta360 STUDIOに読み込むだけです。 ビデオ・写真そのものがパソコンにコピーされるわけではありません。
ファイル形式に注意
エクスプローラーでビデオを読み込むときは、".insv"(360度ビデオ)、".mp4"(フラットビデオ)、".insp"(360度写真)のいずれかを選択してください。 ".lrv"ファイルは低解像度のプレビュー用の動画ファイルなので選択しないでください。
PC 読み込みが終わるとこのような画面になります。 画面左には、アプリに読み込まれたビデオ・写真のサムネイル一覧が表示されます。 画面右には、現在選択中のビデオ・写真が表示され、再生したり各種加工・トリミングができます。
操作は簡単、画面左のサムネイルから編集したいビデオ・写真をダブルクリックし、画面に並ぶ各アイコンをクリックすると加工できます。 画面に並ぶ各アイコンにマウスカーソルを重ねると、機能の説明が表示されます。
PC 画面右に並ぶアイコンをクリックすると、FlowState手ブレ補正、ステッチ方法、FOV(視野角)、画像処理(色彩鮮やか、鮮やかプラス、AquaVision)、ウオーターマーク、オーディオのノイズキャンセル、ダッシュボード(スピードや加速度、位置情報などの表示)の設定ができます。 また、撮影日時や解像度、ビットレートなどのメディア情報を見ることができます。
ダッシュボードをビデオに埋め込むには、録画時に Insta360 GPSプレビューリモコン と接続して、GPS情報をビデオに記録しておく必要があります。
PC ビデオの右に並ぶアイコンをクリックすると、アスペクト比の切り替え、ビデオの画面キャプチャ、全画面表示が指定できます。
PC ビデオの右下の (モーションND)アイコンをクリックすると、モーションノイズリダクションがオン/オフできます。 また、虫眼鏡アイコンをクリックすると、タイムラインのスケールを拡大/縮小することができます。

360度ビデオのカメラアングルを指定する/キーフレームを設定する

360度ビデオは、撮影後にカメラアングルを指定/変更することができます。 カメラアングルの指定は「キーフレーム」で行えます。 ビデオの要所要所に「キーフレーム」を設定し、その「キーフレーム」毎に「見る方向」を指定します。 すると、ビデオの再生に従って、スムーズにアングルが変わっていきます。
PC 画面をドラッグしてカメラアングルを決めて、画面下部にある アイコンをタップします。 するとその場所に「キーフレーム」が設定されます。 まず最初に、ビデオの先頭に「キーフレーム」を設定しましょう。
PC キーフレームが設定された場所には、右図のように黄色の丸いアイコン が表示されます。
白いカーソルバーをタイムライン上で左右にドラッグして、次に「キーフレーム」を設定する場所を決めます。 そしてまた画面をドラッグしてカメラアングルを決めます。 あるいはマウスのスクロールホイールを回すと、FOV(視野角)が指定できます。 アングルやFOVが決まったら、 アイコンをタップして、新しいキーフレームを設定します。
これをビデオの最後まで繰り返すと、カメラアングルの設定は完了です。
白いカーソルバーをキーフレームに合わせると、その下に小さな「×」アイコンが表示されます。 これをクリックするとキーフレームを削除することができます。
キーフレームをクリックしたときに表示されるウインドウでは、カメラアングルを細かく調整することもできます。 パン、チルト、ロール、FOV、歪み補正を数値で直接指定できます。

人や物体の追跡/ディープトラック

画面に表示されている人や物体を追いかけるように、自動的にカメラアングルを変えることができます。 これをディープトラックと呼びます。
PC 画面右下の (ディープトラック)アイコンをクリックすると、このような画面になります。 アプリが検出したターゲットには、緑色のターゲットアイコンが表示されます。 これをクリックするか、追跡したい人や物体をマウスでドラッグすると、ターゲットがロックオンされます。
PC すると追跡が始まります。 タイムライン上には、緑色の帯が表示されます。 「追跡を中止」ボタンをクリックすると、追跡は終わります。
PC タイムライン上の緑色の帯をクリックすると、このようなウインドウが表示されます。 FOVを調整することができます。 ここに表示されているゴミ箱アイコンをクリックすると、ディープトラックを削除することができます。

再生速度の調整/タイムシフト

ビデオの一部の再生速度を変化させることができます。 ハイライトシーンだけスローモーションにしたり、移動シーンを早送りにしたりできます。
PC 画面右下の (タイムシフト)アイコンをクリックすると、このような画面になります。 ビデオの一部の再生速度を、1/4倍~64倍に変化させることができます。 タイムライン上で、白いカーソルバーと黄色いマウスカーソルの間で指定した区間に、タイムシフトが設定されます。 タイムシフトが設定された部分には、赤色の帯が表示されます。
PC タイムライン上の赤色の帯をクリックすると、このようなウインドウが表示されます。 再生速度を調整することができます。 ここに表示されているゴミ箱アイコンをクリックすると、タイムシフトを削除することができます。

再生範囲の調整/トリミング

ビデオの前後の不要部分を隠すことができます。
PC 画面左下の (トリミング)アイコンをクリックすると、マウスカーソルの位置をトリム開始位置またはトリム終了位置に指定できます。 あるいはタイムラインの左端と右端にある短いカーソルバーを左右にドラッグすると、ビデオの長さ(再生範囲)が変更できます。 再生範囲はいつでも変更できます。 範囲を縮めすぎてしまっても、再設定すれば元に戻せます。

ビデオの連結/プロジェクトを使う

「プロジェクト」機能を使うと、複数のビデオを連結することができます。 各ビデオクリップにキーフレームなどの効果を設定したら、プロジェクトを使って1本のビデオに連結しましょう。
PC 画面上部にある「プロジェクト」をクリックすると、このような画面になります。 「新しいプロジェクト」ボタンをクリックすると、プロジェクトが開始できます。 プロジェクトの名前、保存パス、アスペクト比などが設定できます。
PC プロジェクトはこのような画面で操作します。 一般的な動画編集ソフトと同様な操作ができます。
画面左上から、素材となるビデオ/音楽/テキスト/トランジション(画面切り替えエフェクト)を選び、画面下部のタイムラインにドロップします。 編集が終わったら、画面右上の (書き出し)アイコンをクリックします。

ビデオ・写真の書き出し方法

動画のエクスポート
PC 編集が済んだら (エクスポート開始) アイコンまたは (書き出し) アイコンをクリックします。
PC するとこのようなダイアログボックスが表示されます。 出力ファイル名、格納先フォルダ、ビットレート、解像度、フレームレート、フォーマットなどが指定できます。 画面右下の「エクスポート」をクリックすると、パソコンの指定したフォルダに、編集したビデオが格納されます。
写真のエクスポート
PC 写真のエクスポート時には、このような画面となります。 画面中央上部のスイッチで「360度写真」または「Animate」が選べます。 「Animate」を選ぶと、写真を、自動的にアニメーションするフラットビデオに変換します。 画面下部に並ぶテンプレートをタップすると、アニメーションが切り替わります。
インターバル/スターラプス写真
PC インターバル/スターラプス写真は、写真を個別にエクスポートするか、連結してビデオや合成写真としてエクスポートするかが選べます。
図に示すように、画面右下の「全て選択」チェックマークをクリックすると、すべての写真を一括でエクスポートすることができます。
あるいは下に並ぶサムネイルから、いくつかの写真を選択すると、選択した写真だけをまとめてエクスポートすることができます。
PC エクスポートしたいサムネイルを選択し終わったら、 (エクスポート開始)アイコンをクリックします。 するとこのような画面が表示されます。
写真としてエクスポートする場合は、アスペクト比、解像度、自動水平補正の指定が選択できます。
PC インターバル/スターラプス写真を、ビデオや1枚の合成写真(スタートレイル写真)としてエクスポートしたいときは、左の一覧からインターバル/スターラプス写真をダブルクリックしたあと、どのサムネイルもクリックせずに (エクスポート開始)アイコンをクリックします。 するとこのような画面が表示されます。
意図せずにサムネイルが選択されてしまったときは、それをもう一度クリックして選択を解除するか、画面右下の「全て選択」チェックマークを2回クリックして「全て解除」の状態にします。
PC 画面の一番上の欄で「リフレーム写真書き出し」または「360度写真書き出し」が選択できます。
また「エクスポートの種類」欄で、下の表に示すような出力方法が選択できます。 選択した出力方法ごとに、解像度、フレームレート、手ブレ補正の種類などが選択できます。
スターラプス
ItemDescription
出力形態mp4形式のビデオ、星が尾を描きます
フレームレート24 / 25 / 30 / 50 / 60 fps
スタートレイル長さ長 / 中 / 短
手ブレ補正の種類定位置撮影 / 移動撮影
スタートレイル写真
ItemDescription
出力形態すべてのフレームを、1枚のjpg写真に合成する。インターバル撮影でも指定可能。
手ブレ補正の種類定位置撮影 / 移動撮影
タイムラプス
ItemDescription
出力形態mp4形式のビデオ
フレームレート24 / 25 / 30 / 50 / 60 fps
手ブレ補正の種類定位置撮影 / 移動撮影
インターバルシーケンス/スターラプスシーケンス
ItemDescription
出力形態すべてのフレームを、個別にjpg写真として出力する。出力フォルダのみ指定できる
手ブレ補正の種類定位置撮影 / 移動撮影

パソコンからカメラを取り外す

PC パソコンからカメラを取り外すときには、まずInsta360 STUDIOアプリを終了します。 そして、USBメモリーを取り出すときと同様に、先にドライブの「取り出し」操作を行ってから取り外します。 さもないと、カメラに保存されているビデオや写真が破損する可能性があります。

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