ExpressLRS ファームウェアのビルドオプション
ExpressLRSのファームウェアを更新するときには、いろいろなビルドオプションが指定できます。 ここでは、ExpressLRS ファームウェアのビルドオプションを紹介します。ただしExpressLRSは開発途上であるため、ビルドオプションも増減したり変更されたりする可能性があります。 オプションの詳細については、ExpressLRS オフィシャルサイトの下記ページでも読めます。
Firmware Options (expresslrs.org)
User Defines Explained (expresslrs.org)
もくじ
Regulatory domains (TX/RX)
送受信機を使用する地域(電波の規制ドメイン)を指定します。 EU圏で使用する場合は"EU"、オーストラリアで使用する場合は"AU"、北米その他で使用する場合は"FCC"、その他の地域で使用する場合は"ISM"を含む選択肢を選びます。Binding phrase setup (TX/RX)
送信機と受信機のバインドに使う“合言葉”である「Binding Phrase(バインディング・フレーズ)」を指定します。 送信機と受信機双方に同じフレーズをセットしておくと、ただ電源を入れるだけで自動的にバインドされます。BINDING_PHRASE
Binding Phraseを使うときはチェックします。 ここのチェックを外すと、「Binding Phrase」を使わずに、マニュアルでバインドすることができます。
Custom binding phrase
送信機と受信機のバインドに使うBinding Phraseを入力します。 ラテンアルファベット英数字で入力します。 他のユーザーと被らないよう、ユニークなフレーズをセットしてください。
Compatibility options
UART_INVERTED (TX)
ESP32チップを使用したELRS送信機でのみ意味を持ちます。 多くのプロポではCRSF信号が反転出力されます。これと互換性を保つためにはここをチェックします。 Deviationファームウェアを使用するプロポでは、ここのチェックを外します。
UNLOCK_HIGHER_POWER (TX)
一部のELRS送信機では、ここをチェックすると出力を増加させることができます。 ただしファンなどの冷却装置の増設が必要です。 また、これを有効にすると、ハードを焼き切ってしまうリスクがあります。 このオプションは慎重に使用してください。
RCVR_UART_BAUD (RX)
ここにチェック入れるとボーレートをカスタマイズできます。 規定値は420,000ボーです。
RCVR_INVERT_TX (RX)
ESP8266/ESP8285を搭載した受信機で有効です。 受信機のTXピンを反転して、FCの反転RXピンを使用できるようにします(通常はSBUS入力またはRXIのラベルが付いています)。
Performance options
NO_SYNC_ON_ARM (TX)
ここにチェックを入れると、同期パケットが送信されなくなります。 シビアなコントロールが必要なレーシングドローンで有効です。 しかし一旦リンクが切れると復元できなくなるので、長距離飛行を行う場合はこのチェックを外してください。 ELRS初心者は、このオプションはチェックを外しておくことをお勧めします。
FEATURE_OPENTX_SYNC (TX)
OpenTX/EdgeTXを搭載したプロポを使用するときにはチェックを入れます。 OpenTXはバージョン2.3.12以降にアップデートされている必要があります。
LOCK_ON_FIRST_CONNECTION (RX)
通常接続が切れたときは、受信機は高パケットレートから低パケットレートに順次切り替えながら接続を試みます。 ここにチェックを入れると、最後に接続したパケットレートでのみ接続を試みます。
USE_DIVERSITY (RX)
ハードウェアがサポートしているときには、アンテナスイッチングのダイバーシティを有効にします。
Extra data
TLM_REPORT_INTERVAL_MS (TX)
テレメトリーデータの報告間隔をmsecで指定します。 OpenTXまたはEdgeTXを搭載したプロポでは「240LU」(240ミリ秒)を指定します。 デフォルト値は240LUです。
Network
AUTO_WIFI_ON_INTERVAL (TX/RX)
ESP8285を搭載した送受信機で有効です。 ここにチェックを入れると、送受信機を起動後、Value欄で指定した時間(秒)送受信機との接続が行われないときに、WiFiモードに切り替わります。 規定値は60秒です。
HOME_WIFI_SSID / HOME_WIFI_PASSWORD (TX/RX)
これを設定すると、送受信機がWiFiモードに切り替ったとき、指定された家庭内LANに接続します。 この場合、送信機には"http://elrs_tx.local"、受信機には"http://elrs_rx.local"をブラウザで指定するとアクセスできます。
Other options
USE_TX_BACKPACK (TX)
ESP8266 backpack が使用できるようにします。
WS2812_IS_GRB (TX)
LEDライトの色の指定方式がGRB(Green-Red-Blue)の時はここにチェックを入れます。 一般的なRGB(Red-Green-Blue)の場合はチェックを外します。