iPhoneを修理するいくつかの方法
ここでは、Apple WatchやiPod/iPad/iPhoneの調子が悪いとき、故障したとき、壊れてしまったときに、修理するいくつかの方法をご紹介します。
もくじ
修理に出す前に試すこと
Apple WatchやiPod/iPad/iPhoneがなにかおかしい・故障かな、と感じたら、まずは次の操作を試してみます。- アプリケーションを強制停止してみる
- 電源OFF/ONしてみる
- 「リセット」してみる
- アプリを再インストールしてみる
- iPod/iPad/iPhoneを「復元」してみる
アップル製品の修理対応期間
アップル製品は、製造中止後 5 年間は Apple や Apple サービスプロバイダから修理サービスや部品を入手できます。 これを過ぎた場合は、ハードウェアサービスは終了となります。 ただし、特定の国と地域(トルコ、米国カリフォルニア州、フランス)で購入された商品については、その国と地域の法令に従い、さらに下記の期間、ハードウェアサービスが受けられる場合があります。ビンテージ(Vintage)製品
製造中止から 5 年以上 7 年未満の製品。 特定の国と地域において修理サービスや部品を入手できる場合があります。
オブソリート(Obsolete)製品
製造中止から 7 年以上が経過した製品。 すべてのハードウェアサービスを終了しています。
ハードウェアサービスを終了している製品の種類など、 詳しくはアップルのサイト ビンテージ製品とオブソリート製品 をご覧ください。
ビンテージ製品とオブソリート製品(Apple)
Vintage and obsolete products(Apple)
ホームボタンが故障したとき
iPod/iPad/iPhoneの故障で多いのがディスプレイの破損とホームボタンの故障です。 ディスプレイの破損は交換修理してもらうほかありませんが、ホームボタンの故障時は、AssistiveTouch(アシスティブ・タッチ)という機能を使うと、それを代用することができます。 AssistiveTouchの使い方は下記のページで詳しくご紹介しています。ご参照下さい。
ホームボタンの復活/故障対策 AssistiveTouchの使い方
'Error 53'が表示されたら
修理専門店などでTouchID機能付きホームボタンの修理を行い、その後最新のiOSにバージョンアップすると'Error 53'というエラーが表示され、iPhoneが使用できなくなってしまう問題が発生しています。 アップルがguardian誌に語ったところによると、 この問題は、アップルの正規修理窓口ではないショップなどでホームボタンの修理を行った場合に発生するとのこと。 これは、iPhoneの指紋認証、Apple Payのセキュリティを維持するための処置で、最初に記録されているTouchIDセンサー部品と異なる部品が接続されたときに、iPhoneへのアクセスが拒絶されます。 正規修理窓口では、センサー交換後、その部品の再登録を行っているとのこと。 このような問題が発生した場合は、下記の アップルの記事に沿って対応します。
iPhone や iPad をアップデート/復元する際にエラー 53 が表示される場合(アップル)
アップル製品の修理方法
アプリの再起動・再インストール、iPhoneの再起動、リセット、復元を試してもダメなら修理に出しましょう。 しかし、Apple WatchやiPod/iPad/iPhoneは一般の電気店などでは修理を受け付けてくれません。修理には、以下の方法があります。
- アップル社に郵送して修理(交換)してもらう
- 直接近くのアップルストア(または正規サービスプロバイダの修理サービスカウンター)に持ち込み修理(交換)してもらう
- 直接近くの携帯電話キャリア(ソフトバンクモバイルショップ、auショップ、NTT docomoショップ)に持ち込み修理(交換)してもらう(iPhoneまたはiPad,iPad miniのCellularモデルの場合のみ)
- 街中のスマートフォン修理専門店に持ち込み修理してもらう
正規の修理ルート
上記のうち、アップル製品の正規の修理ルートは、以下のいずれかとなります。
- アップル社に郵送して修理を依頼する
- アップルストア(または修理サービスカウンター)に持ち込む
- 携帯電話キャリアに持ち込む
正規ルートの修理方法
液晶ディスプレイ・バッテリの故障を除き、ほとんどの場合は症状の軽微/重症に関係なく、全く同じ商品の新品または再生品との交換となります。 もともと使用していたiPod/iPad/iPhoneが修理されて返ってくることはあまりありません。 そのため修理に出す前のバックアップは必須です。
また、通常修理には予約が必要です。アップルストアや正規サービスプロバイダを利用する場合は、まず予約を入れましょう。
正規ルートの修理費用
通常の使用で発生した故障であれば、購入して1年以内なら、多くの場合は無償で修理・交換してもらえます。 AppleCare+ および AppleCare Protection Planに加入すると、製品保証期間とAppleのエキスパートによる無償電話サポートを2年に延長できます。 無償修理期間が終了したあとは、症状の軽微/重症に関係なく、一律3万~6万円程度(デバイスによる)の定額の修理代がかかります。
ただし、通常の使用によるバッテリーの急激な劣化、および写真のようなバッテリーの膨張による破損の場合は、 7,800円~5,400円(モデル、条件による)でバッテリー交換もしくは本体交換となります。 (ただしバッテリーの膨張による破損の修理代金は、 購入後2年以内なら無料です)
またディスプレイの交換費用は、14,800円~37,400円(モデル、条件による)かかります。
いずれの場合も、正規の修理ルートなので、アップルの補償は継続します。
iPhone の画面の修理(アップル)
iPhone の修理 - バッテリーと電源(アップル)
iPhone のバッテリー交換が必要ですか?(アップル)
バッテリーを長持ちさせる 充電上限設定と低電力モードの使い方
iPhoneが膨らんでしまいました/破裂してしまいました / iPad/iPod/iPhoneのバッテリー交換の方法
街なかにあるスマートフォン修理専門店の利用
街なかにあるスマートフォン修理専門店に持ち込む場合は、常に有償修理となります。 このときは、もともと使用していたiPod/iPad/iPhoneが修理されて返ってきます。 修理費用は故障の内容やショップによっていろいろ、症状によっては非常に安く済みます。 ただし、多くの場合はアップルの補償対象外となってしまいます。 この後何らかの理由で、アップルに修理や下取りを依頼することになっても「不正改造品」扱いとなり、修理・下取りしてもらえなくなるのが一般的です。
また、TouchIDに使用される指紋センサーを内蔵したホームボタン/スリープボタンは、本体のセキュアチップと紐づけられています。 さらにiPhone13シリーズでは、ディスプレイに、FaceID機能で使用するICチップが埋め込まれており、これも本体のセキュアチップと紐づけられています。 これらを アップル社/正規サービスプロバイダ以外で交換修理すると、TouchIDやFaceIDが使用不可となる場合があるのでご注意ください。
古いiPad/iPhoneを下取りに出す/リサイクルしてもらう
修理を申し込む前の準備
バックアップを取るアップルストア、修理専門店その他どこを利用する場合も、修理を申し込む前にはiPod/iPad/iPhoneのバックアップを取っておきましょう。 修理が終わるとiPod/iPad/iPhoneの中身がすっかりクリアされてしまうのが一般的です。 バックアップを取っておけば、後からこれを元に戻す事ができます。 バックアップを取る方法については下記をご参照下さい。
iPod/iPad/iPhoneのバックアップをとる方法
パスワードを確認する事前にあなたのApple IDまたはiCloudのパスワードを確認しておきましょう。 通常、修理を行うときはiCloudの「iPhoneを探す」機能(アクティベーションロック)をOFFにする必要があります。 このとき、パスワードの入力が必要となります。
Apple IDの作り方・使い方
Apple ID、パスワードを忘れた場合の解決策
アクティベーションロックの解除方法
(できれば)初期化(復元)しておく多くの場合、iPod/iPad/iPhoneの修理は、実際には本体の交換となります。 交換前に、iPod/iPad/iPhoneを初期化(復元)して、メールやメッセージ、連絡先情報など、個人情報を消しておきましょう。
iPhoneを初期化(復元)する方法
アップル社/正規サービスプロバイダに修理を申し込む
アップル社に郵送して修理してもらう場合
Apple サポートへお問い合わせ(Appleのサイト)のページから申し込みます。 本体のシリアル番号とApple ID(Eメールアドレス)が必要です。 修理を申し込むと、返送用の箱が送られてくるので、これにiPod/iPad/iPhoneを入れてサービスセンターに送付します。
直接アップルストアに持ち込んで修理してもらう場合
事前に アップルストアのホームページ から予約を行います。 このページにある「お近くのApple Storeを検索」または「ストア一覧」で目的のアップルストアを選び、Genius Bar(ジーニアスバー)の「ご予約」から申し込みます。 予約が取れたら、その時間にアップルストアのGenius Barに行き、スタッフに名前を申し出ると対応してくれます。 すいている時は、予約時間より早めに行ってもOKです。
Apple正規サービスプロバイダとなっている電気店に持ち込んで修理してもらう場合
電気店のサービスカウンターを訪れて指示に従います。 混んでいる場合は開店と同時に行っても修理がお昼頃となってしまうこともあります。 事前予約ができないか、ショップのWebサイトで確認しておきましょう。
Apple直営店の紹介(Apple)
iPhone の修理サービス - Apple サポート(Apple)
iPad の修理 - Apple サポート(Apple)
Apple サポートへのお問い合わせ(Apple)
バッテリーのサービスとリサイクル(Apple)
スマートフォン修理専門店に修理を申し込む
落下によるガラスや液晶ディスプレイの破損、水没時の部品交換、バッテリその他消耗部品の交換などを有償で行ってくれます。 これらのショップでは、持ち込み修理はもちろん、郵送による修理を受け付けていたり、修理中に別のiPhoneをレンタルしてくれるサービスもあったりします。 修理費用はショップによりまちまち。 修理に予約が必要なショップもあります。 良く見比べて選びましょう。ガラスやディスプレイの交換など、単純に部品の交換だけですむような修理であれば、一時間くらいで対応してくれます。
スマートフォン修理専門店をGoogleで探す(Google)
街の“iPhone修理業者”は法令違反? 利用のコツは(ITMedia)
自分で修理する
ガラスやディスプレイ、バッテリなど、iPod/iPad/iPhoneの保守部品は、一部の電子部品ショップや Amazon.co.jp等でも販売されています。 腕に自信がある方は、これらを購入して、自分で修理することもできます。iPod/iPad/iPhoneの各モデルのパーツを販売ししていたり、分解方法を紹介しているショップ: iFixitのWebサイトが参考になります。
iFixit
iPod/iPad/iPhoneの保守部品を買う(Amazon.co.jp)
交換用内蔵バッテリ