• 記事をシェア
  •  
  •  
  •  
  • B! 
  •  

VPN(L2TP/IPsec)の設定方法(Windows10の場合)

ここではWindows10パソコンからのL2TP/IPsecによるVPN接続の方法を紹介します。
なお、QNAP NASの使い方全般についてはQNAP NASの使い方をご覧ください。

VPN(L2TP/IPsec)接続の設定

PC [スタート]-[設定]を選択します。
PC [ネットワークとインターネット]を選択します。
PC 左メニューから[VPN]を選び、表示された画面で[VPN接続を追加する]をクリックします。
PC するとこのような画面になります。 下記の各項目を入力していきます。
VPNプロバイダー
「Windows(ビルトイン)」を選択します。
接続名
VPNの接続を区別するため、自分にわかりやすい任意の名前を付けます。VPNサーバーの名前などにするとよいでしょう。
サーバー名またはアドレス
接続先VPNサーバー(VPNサービス)の「DDNS名(ドメイン名)」または「IPアドレス」を入力します。通常は「DDNS名」で良いですが、つながらなかった場合は「IPアドレス」でも試してみて下さい。
ASUSルータの場合は管理画面の[WAN]-[DDNS]画面に設定したホスト名を入力します。サーバーにWWW.ASUS.COMを選択したときは、「(ホスト名).asuscomm.com」となります。
QNAP NASの場合は[myQNAPcloud]アプリのMy DDNSに設定したドメイン名を入力します。「(デバイス名).myqnapcloud.com」となります。
VPNの種類
L2TPサービスの提供元の指示に従います。 "L2TP/IPsec"の場合は「事前共有キーを使ったL2TP/IPsec」を選択します。
事前共有キー
シークレット(事前共有鍵)を入力します。L2TPサービスの提供元の指示に従います。 自宅のWi-FiルータやNASのVPNサーバー機能を使うときは、Wi-FiルータやNASの設定画面より読み出します。
PC 引き続き下記の各項目を入力していきます。
サインイン情報の種類
L2TPサービスの提供元の指示に従います。通常「ユーザー名とパスワード」が一般的です。
ユーザー名とパスワード
L2TPサービスの提供元から連絡されたIDとパスワードを設定します。
「サインイン情報を保存する」にチェックを入れると、ログイン時のパスワード入力が不要になります。 すべての項目を入力したら画面右下の「保存」をクリックします。

アダプタの設定

PC つづいてアダプタの設定を行います。 [スタート]-[設定]-[ネットワークとインターネット]画面を開き、「アダプターのオプションを変更する」を選択します。
PC 今回追加したL2TPの接続を選択し、右クリックメニューから[プロパティ]を選択します。
PC [セキュリティ]タブを開き、下記の各項目を入力していきます。
VPNの種類
L2TPサービスの提供元の指示に従います。 "/IPsec"の場合は「IPsecを利用したレイヤー2トンネリング プロトコル(L2TP/IPsec)」を選びます。 [詳細設定]を選ぶと事前共有キーまたは証明書の選択が可能ですが、上の設定画面で設定済みのため変更は不要です。
データの暗号化
L2TPサービスの提供元の指示に従います。
認証
L2TPサービスの提供元の指示に従います。「チャレンジ ハンドシェイク認証プロトコル(CHAP)」と「Microsoft CHAP Version 2(MS-CHAP v2)」の選択が必要な例が多いようです。
全ての設定が終わったら[OK]をクリックします。

レジストリの変更:NAT(ルーター)の内側へのアクセス

PC ここまでの設定でL2TPでネットに接続してみて「リモートサーバーが応答しないため、使用するコンピューターとVPNサーバー間のネットワーク接続を確立できませんでした。」というエラーが出るときは、レジストリの設定が必要かもしれません。
自宅LAN内のNASやサーバーでVPNサーバー機能を使用しているとき、または自宅LAN内のPCから外部のVPNサーバーへアクセスするときは、NAT(ルーター)を超える必要があります。 この場合、クライアントPCではレジストリの変更が必要です(Windows Vista,7,8,10 いずれも設定が必要)。 詳しくはMicrosoftのサイトをご覧ください。
PC レジストリの変更をミスすると、Windowsが起動できなくなることもあるので、慎重に操作してください。
[スタート]-[Windows システムツール]-[ファイル名を指定して実行]を選び、regeditと入力し、OKをクリックします。
PC レジストリ・エディタが起動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PolicyAgent を開きます。
PC [編集]-[新規]-[DWORD(32ビット)値]を選び、AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule と入力します。
PC いま追加した AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule の右クリックメニューから[修正]を選びます。
PC 「値のデータ」に「2」を入力し、OKをクリックします。 ここに設定できる値(0, 1, 2)の意味についてはMicrosoftのサイトをご覧ください。
PC 正しく「名前」と「データ」が追加されていることを確認して、レジストリ・エディタを終了し、パソコンを再起動します。
以上でL2TPの設定は終了です。

VPN(L2TP/IPsec)でネットに接続する

PC 画面右下のネットワークアイコンをクリックしてしばらく待つとこのような画面になります。 この画面の一番上に、追加したVPNの接続名が表示されています。ここをクリックします。
PC VPNの接続名をクリックすると「接続」ボタンが表示されます。 これをクリックするとVPN接続されます。
PC VPN接続されているか否かは、 「コントロールパネル」-「ネットワークとインターネット」-「ネットワークと共有センター」画面で確認できます。 アクティブなネットワークに、設定したVPN接続が表示されていれば、VPN接続中です。
たとえば 筑波大学学術実験プロジェクト:VPN Gate のトップページをアクセスしてあなたのIPアドレスを確認してみてください。 VPN接続前と接続後ではIPアドレスが変わっているのが確認できます。
PC VPNの切断
ネットワークアイコンをクリックしてしばらく待つとこのような画面になります。 VPNの接続名をクリックして「切断」ボタンをクリックするとVPNは切断されます。
つづいて下記のページもご参照ください。