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複数のiCloudアカウントを使う/iCloudのデータを他の人と共有する

iCloudの各サービスを、複数のApple IDを使って使い分けたり、Apple IDを供用して他の人と共有することができます。

iCloudサービスとAppleIDの関係

iCloudサービスには以下のようなものがあります。 いずれも利用料は無料です(別途データ通信料は必要です)。 これらで使用するAppleIDは、必ずしもすべて同一である必要はありません。 複数のAppleIDを持つ人は、下記の各サービスごとに個別のAppleIDを使用することができます。
AppleIDで利用できるサービス
サービス 利用できる機能
iCloudコアサービス iCloudメール、連絡先、カレンダー、リマインダー、ブックマーク、メモ、iCloud写真共有/フォトライブラリiCloud Drive / 書類とデータの共有「探す」機能バックアップと復元
iTunes Store iTunes StoreApp StoreiBooks StoreiTunes in the Cloud
FaceTime FaceTime(テレビ電話)
iMessage iMessage
Apple Pay Apple Pay
Game Center Game Center

複数のiCloudアカウントを作る、1台のデバイスに設定する

Eメールのアカウントなどと同様に、一人で複数のAppleIDを作り、1台のデバイスに複数のiCloudアカウントとして設定することが可能です。 設定(設定)-[メール/連絡先/カレンダー]で「アカウントを追加」を選び、複数のAppleIDを次々とiCloudに設定すればOKです。
しかし下記のサービスだけは、特定のiCloudアカウントのみで有効です。
特定のiCloudアカウントのみで利用できるサービス
アカウント 利用できる機能
プライマリアカウントだけで有効なサービス iCloud写真共有/フォトライブラリiCloud Drive / 書類とデータの共有バックアップと復元
どれか1つのアカウントだけで利用できるサービス Safariのブックマーク、「探す」機能
たとえばiCloud写真共有/フォトライブラリが使用できるのは、1つめ(プライマリ)に設定したiCloudアカウントのみです。 また、「iPhoneを探す」機能は、2つめのiCloudアカウントで有効にすると、1つめのアカウントでは無効になります。

複数のユーザー(たとえば家族)でiCloudのデータを共有する

家族でのiCloudのデータ共有については、まずは iCloudファミリー共有 の利用を検討してください。
また、特定のカレンダーのみを共有する方法については「パソコン/ブラウザからiCloudを利用する」のページで説明しています。 これらの方法で不十分な場合は、1つのiCloudアカウントを、複数のユーザーのデバイスに設定することにより、iCloudに格納したすべての情報を完全に共有することもできます。
ただしこの場合、iCloudアカウントのデータは、共有しているすべてのユーザーから参照だけでなく更新も可能となります。 共有専用のiCloudアカウントを新たに作り、これを家族のデバイスすべてに設定するのが良いでしょう。
なお、前述の通り、iCloud写真共有/フォトライブラリは1つめ(プライマリ)のiCloudアカウントのみで有効です。 iCloud写真共有/フォトライブラリを複数のユーザーで共有するには、誰かの1つめ(プライマリ)のiCloudアカウントをシェアする必要があります。 この場合、その人の「iCloud Drive / 書類とデータの共有」、「バックアップと復元」も複数のユーザーで共有されてしまうので注意が必要です。
iPhone すでにiCloudを設定済みのデバイスで Settings(設定)の[メール/連絡先/カレンダー]を選び、「アカウントを追加」をタップします。
もし、まだ一度もメールアカウントの設定を行っていない場合は、[メール/連絡先/カレンダー]を選ぶといきなり次の画面になります。
iPhone 「iCloud」をタップします。
iPhone 追加のiCloudアカウント(AppleID)を入力して、右上の「次へ」をタップします。
iPhone 1つめ(プライマリ)のiCloudアカウント(一番上)に加え、追加したiCloudアカウント(AppleID)が見えています(上から二番目)。
iPhone これが追加したiCloudアカウントの設定画面です。 「Safari」「Passbook」「キーチェーン」「写真」と「書類とデータ」「iPhoneを探す」「ストレージとバックアップ」のメニューが無くなっています。 これらは1つめ(プライマリ)のiCloudアカウントでしか利用できません。
赤い「アカウントを削除」をタップすると、追加したiCloudアカウントとの同期を終了します。 このデバイスにダウンロードされた、追加したiCloudアカウントからのデータが削除されます。
iPhone たとえばカレンダーアプリを開くと、このように2つのiCloudアカウントのカレンダーが登録されているのが見えます。 どちらのカレンダーの予定も参照することができます。 また Settings(設定)の[メール/連絡先/カレンダー]の画面で、予定の新規登録時には、どのカレンダーに書き込むか(デフォルトカレンダー)を選択することができます。

iTunes in the Cloudでのアカウントの使用制限

一度iTunes in the Cloudの機能でコンテンツの再ダウンロードや、新規購入コンテンツの自動ダウンロードを行うと、 その時に使用したAppleIDは90日間変更できなくなります。 複数のAppleIDを持っている人でも、この場合は90日間、他のAppleIDを使ったiTunes in the Cloudサービスを受けることはできません。 もちろんこの場合も、他のAppleIDを使ってパソコンのiTunes Storeからコンテンツをダウンロード購入することは可能です。

もっとiCloudのことを知りたい

iCloudの使い方全般についてはiCloudの使い方で説明しています。併せてご覧ください。