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Geotag Photos Proの使い方 GPSロガー 位置情報を自動記録してデジカメ写真へ書き込む

インストールするだけで自分の位置情報を自動記録してくれる、GPSロガーアプリがあります。 これを使えば、旅行や出張などで、何時にどこにいたか、かかった移動時間などが後から確認できます。 また、このGPSログを使用して、デジカメや、GoPro, Insta360, DJI Osmo Actionなどのアクションカメラで撮影した写真に位置情報(ジオタグ)を書き込むこともできます。
ここでは、GPSロガーアプリ:Geotag Photos Proの使い方を解説します。
なお、当サイトではこのほかのGPSロガーとして、下記アプリの使い方も紹介しています。 合わせてご覧ください。

Geotag Photos Pro 2のインストール

Geotag Photos Pro 2の初期設定

iPhone (Geotag Photos Pro 2)をタップして起動します。 最初に通知の設定と、Bluetoothへのアクセスに関する許可を求めてきます。 お好みで設定してください。
もしBluetoothで接続するスマートウォッチを持っているときは、Bluetoothへのアクセスを許可すると、スマートウォッチからアプリが操作できるようになります。 ただし、AppleWatchを使用している場合は、ここでBluetoothを許可する必要はありません。
なお、この設定は、後から Settings(設定)-(Geotag Photos Pro 2) あるいは Settings(設定)-(通知) で変更可能です。
つづいて「Let's start」ボタンをタップします。
iPhone するとこのような画面になります。 アプリの簡単な説明が3ページ表示されます。 画面右下の「Next >」または「Done >」をタップして、ページをめくってください。
iPhone このような画面になったら準備完了です。
設定画面の確認
iPhone 画面右下の (Settings) アイコンをタップすると、このような画面になります。 下表のような項目が設定・確認できます。 必要に応じて変更してください。
Geotag Photos Pro 2 Settings
itemdescription
Minimal position changeここで指定した距離を移動した場合に限り、GPS座標が変化したものとして扱います。この値は、GPSの誤差などにより、同じ場所にいるのに記録されるGPS座標が変わってしまうのを避けるのに使用します。
GPS location usingGPSの情報源として、GPSのほかにGSM(接続している携帯電話基地局の位置情報)も使うか否かを指定します。GSMも使用した方が高速に位置が確定できます。
Notificationsどのような通知を受け取るかを選択できます。GPS信号が失われたとき、タイムゾーンが変わった時、が選べます。
Units表示に使う単位を、Metric (メートル法)か Imperial (ヤード・ポンド法)から選びます。
Automatic trip uploadGPSログをアップロードする方法/手段を指定します。Disabled:自動アップロードしない / Wifiのみ使用 / Wifiと携帯電話ネットワークを使用 から選べます。パケットを節約したいときはDisabledまたはWifi onlyを指定してください。
Map type地図のタイプを 標準 / 衛星写真 / 標準と衛星写真の合成 から選べます。

GPSログ採取を開始する

iPhone (Geotag Photos Pro 2)をタップして起動します。
このアプリは、GPSログを"trip(旅行)"という単位で記録していきます。 また、各"trip"には複数の"PART(経路)"を記録することができます。 この後の画面で「Start」を押すたびに新しいPARTの記録が始まり、「Stop」を押すたびにPARTの記録が終わります。
新しい"trip"の記録を開始するときは、画面右上の「+」アイコンをタップします。
iPhone するとこのような画面になります。 新しい"trip"に名前を付けます。 日付や撮影場所、旅行先の名前などを入れておくとよいと思います。
入力エリアのすぐ下には、候補がいくつか表示されます。 これらを順にタップしていけば、それがテキストエリアに入力されます。
名前を付けたら、画面右上の「Done」をタップします。
iPhone つづいてこのような画面になります。
画面中央に大きく現在時刻が表示されます。 デジカメの時計を、この時刻に合わせてください。 デジカメの時計がずれていると、写真に書き込まれる位置情報もずれてしまいます。
アクションカメラやドローンを使うときは、通常スマートフォンとアクションカメラやドローンをWi-Fiなどで無線接続すると、時刻が合わせられます。
画面左上にあるペンのアイコンをタップすると、"trip"の名前を変更できます。
画面の左下にある (ログ採取間隔) をタップすると、位置情報を記録する間隔を指定できます。 初期値は2分間隔になっています。 Off(採取しない), 連続, 5秒, 10秒 ~ 1時間 まで、バラエティに富んだ選択肢から選べます。 間隔を短くすると、精度は上がりますが、バッテリー消費とログサイズが増大します。 あなたが写真を撮影する間隔や移動するスピードなどから調整してください。
左下の「Start」をタップすると、ログの採取が始まります。
iPhone 「Start」をタップすると、このような画面が表示されます。 アプリに課金するか否かの選択です。 "Thanks but not now"をタップすれば無料で使い続けられます。
無料で作成できる"trip"は2個だけです。 また、"trip"を2個使っているときに、作成した"trip"を削除しても、新しい"trip"を追加することはできません。 無料で使い続けるには、最初に作成した2つの"trip"を、名前を変えたりPARTを削除したりして使い続けます。
課金する と"trip"記録数の制限が解除されます。 課金(1,800円)は最初に1回きりの買い切りです、サブスクリプションではありません。
iPhone ログ採取中は、このような画面になります。 あとは特に操作は必要ありません。放っておけば自動的にGPSログが採取されます。
画面左上には、次のログを採取するまでの時間が表示されています。
画面右上の「Log now」をタップすると、現在位置の位置情報をすぐさまログに加えます。
画面右下の「Trip details」をタップすると、 採取中のGPSログの情報を見る ことができます。

採取中のGPSログの情報を見る

iPhone ログ採取中画面で「Trip details」をタップすると、このような画面になります。 この"trip"に含まれる最新のPART、本日のPART、"trip"全体について、開始時刻(Start)、移動時間(Duration)、移動距離(Distance)、記録した位置情報の数(Points recorded)が表示されています。 記録した位置情報の数(Points recorded)をタップすると、地図上で経路が確認できます。
iPhone 上の画面で「Show all trip parts」をタップすると、このような画面になります。 この"trip"に含まれるすべてのPARTが一覧表示されます。 タップすると各PARTが地図上で確認できます。
iPhone 上の画面で、右上にある「Eidt」をタップすると、このような画面になります。 各PARTを選択して、画面左下のゴミ箱アイコンをタップすると、削除することができます。
iPhone 地図表示はこのような画面になります。 ピンチオープン/ピンチクローズで地図を拡大縮小することができます。 矢印マークをタップすると、その場所の位置座標(緯度経度)と通過時刻を見ることができ、それをクリップボードにコピーすることができます。

ログ採取の終了とアカウント登録、データのアップロード

iPhone ログ採取を終了するには、画面左下の赤い「Stop」ボタンをタップします。 すると、現在のPARTの記録は終了し、ログが自動的にサーバー(GeotagPhotos.net)にアップロードされます。
iPhone 初めての使用時には、つづいてGeotagPhotos.netのアカウントの登録画面になります。 GeotagPhotos.netを使用する場合は、ここでアカウントを登録しましょう。 GeotagPhotos.netは"trip"2個分までは無料で使用できます。
アカウントを新規登録するときは「Create new account」をタップします。
すでにアカウントを持っているときは「I already have account」をタップして、ID(メールアドレス)とパスワードを入力します。
なお、アカウントを登録せずに、 アプリから直接GPSログ(gpxファイル)を取り出す こともできます。
iPhone 上の画面で「Create new account」をタップすると、このような画面になります。 「your email」欄に、ユーザーIDとして登録したいメールアドレスを入力します。
iPhone そしてパスワードを考えて入力します。 ただし最新のiOSを使用していると、自動的にStrong Passward(強固なパスワード)が生成されて iCloudキーチェーン に格納されます。 このような画面になったら、ただ「Sign up」をタップするだけでOKです。
なお、自分で考えたパスワードを手動で入力する方法も試してみましたが、うまくいきませんでした。 バグでしょうか...
iPhone iOSによって自動的に生成された「強固なパスワード」を確認したいときには、 Settings(設定)-「パスワード」画面を開き、「geotagphotos.net」をタップします。
iPhone するとこのような画面になります。 「パスワード」欄をタップすると、確認できます。

ログを管理する/GPSログ(gpxファイル)を取り出す

採取したGPSログは、サーバー(GeotagPhotos.net)にアップロードする以外に、gpxファイルとして取り出すこともできます。
iPhone 画面下の (History) アイコンをタップすると、このような画面になります。 これまでに記録した"trip"の一覧が表示されます。 ログを管理したい"trip"の右端にある「...」アイコンをタップします。
iPhone するとこのようなメニューが表示されます。
「Trip details」をタップすると、 採取中のGPSログの情報を見る で解説した画面が表示されます。
「Edit name」をタップすると、この"trip"の名前を変更することができます。
「Delete trip」をタップすると、この"trip"を削除することができます。 ただし無料で使用しているときに追加できる"trip"は2つだけです。ここで"trip"を削除すると、使用できる"trip"が減ってしまうので注意してください。
GPSログ(gpxファイル)を取り出すには、「Share trip」をタップします。
iPhone するとこのようにiOS標準のシェアシートが表示されます。 ".gpx"形式のファイルを E-mail(メール) で送ったり、 (ファイル) アプリに保存したりできます。

AppleWatchでログ採取を操作する

iPhoneにGeotag Photos Pro 2をインストールすると、ペアリングしているAppleWatchでログ採取をスタート/ストップすることができます。
iPhone iPhoneで"trip"を作成したら、AppleWatchで (Geotag Photos Pro 2) を開きます。 すると"trip"の名前が見えています。 「Start recording」をタップすると、ログ採取をスタートできます。
複数の"trip"を作成している時は、文字盤を左右にフリックすると、別の"trip"を開くことができます。
iPhone ログ採取中は、このような画面になります。 画面上部には"trip"の名前、画面中央部には採取した位置情報の数と採取間隔、そしてつぎの採取までの時間が表示されます。
画面左下の「Log」をタップすると、現在位置の位置情報をすぐさまログに加えます。
画面右下の「Stop」をタップすると、現在のPARTの記録は終了し、ログが自動的にサーバー(GeotagPhotos.net)にアップロードされます。
iPhone 画面を右から左にフリックすると、このような画面になります。 現在の"trip"とPARTについて、開始時刻(Start)、移動距離(Distance)、記録した位置情報の数(Points recorded)が表示されます。
iPhone さらに画面を右から左にフリックすると、このような画面になります。 現在位置が地図で確認できます。

デスクトップアプリで写真にジオタグ(位置情報)を書き込む

Geotag Photosは、採取したGPSログ(.gpxファイル)を使って、デジカメ写真にジオタグ(位置情報)を書き込むことができるパソコン用ソフト「デスクトップアプリ」を無料公開しています。 Windows, Mac, Linuxで使用可能です。
Geotag Photos Proアプリで採取したGPSログはもちろんのこと、市販の GPSロガー などで採取したGPSログを使うこともできます。
PC Geotag Photosデスクトップアプリは Geotag Photos Proオフィシャルサイト からダウンロードします。 オフィシャルサイトの「Desktop App」と書かれたアイコンをクリックすると、図のような画面になります。 ここをクリックすると、デスクトップアプリがダウンロードできます。
"Geotag-Photos-Pro-2-Setup-1.9.5.exe" といったファイル名のファイルがダウンロードできます。 ダウンロードにかかる時間は、ネットワーク環境にもよりますが、数十秒~数分程度です。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、パソコンにインストールできます。
PC インストールが終わったら、デスクトップにある アイコンをダブルクリックすると起動します。 画面左にある「Email」欄と「Password」欄に、Geotag Photos Pro 2アプリでアカウント登録時に入力したメールアドレスとパスワードを入力して、緑の「Log in」ボタンをクリックします。 するとサーバー(GeotagPhotos.net)にアップロードされたログにアクセスできるようになります。
PC つづいてこのような画面になります。 画面左上にある「TRIP SOURCE」欄で、今回使用したいGPSログの含まれている"trip"を選択します。 そししてその下にある「PHOTOS DIRECTORY」欄で、デジカメ写真を保存したフォルダを指定します。
注意: アプリの不具合などで写真が破壊されることを避けるため、事前に写真のバックアップを取っておいてください。
PC するとデジカメ写真の読み込みが始まります。
PC 写真の撮影日とGPSログの日付がマッチすると、それらの写真が一覧表示されます。 画面左下の緑色の「Start Geotagging」ボタンをクリックすると、ジオタグ(位置情報)の書き込みが始まります。
PC このような画面になると、書き込み成功です。 OKをクリックすると、上の画面に戻ります。
PC 上の画面で写真のサムネイルをクリックすると、OSにデフォルトで設定されている写真閲覧ソフトが起動します。 このように「GPS情報」が追加されているのが確認できます。
なお、この画面で使用している写真閲覧ソフトは HoneyView です。
別の手段で用意したGPSログを使用する
PC 市販の GPSロガー などで採取したGPSログ(.gpxファイル)を使うこともできます。 画面左上の「GPX FILE」をクリックすると、このような画面になります。 「GPX FILE」欄で、使いたいGPSログ(.gpxファイル)を指定します。
エラーが発生する!?カメラの時計がずれていた場合
PC 指定したフォルダに、指定したGPSログの日時とマッチする写真が無いときは、このようなエラー画面が表示されます。 フォルダの指定、またはGPSログの指定が間違っていないか確認してください。
もし、デジカメの時計がずれていた場合は、それを補正することができます。 このエラー画面の「Fix it」または画面左下の「Fix camera time」をクリックします。
Insta360のアクションカメラの場合
Insta360 GO 3 などのInsta360アクションカメラで、撮影フォーマット"insp+Raw"または"PureShot"を指定して写真を撮影すると、カメラにはinsp形式とRaw(DNG)形式の2つのファイルが格納されます。 そしてどちらのファイルも、パソコンのInsta360 STUDIOアプリでエクスポートすると、JPEG形式のファイルに変換されます。 しかしRaw(DNG)形式の写真をエクスポートして生成されたJPEGファイルには、正しく撮影日時がセットされません。
撮影後、デスクトップアプリで位置情報を書き込む前に、 ExifTool のようなツールを使って、Exif情報を修正しておく必要があります。 またインターバル写真については、 Insta360アプリ でエクスポートすると、すべての写真にインターバル撮影を開始した(シャッターボタンが押された)日時が書き込まれます。 一方、パソコンの Insta360 STUDIO でエクスポートすると、各写真にそれぞれの撮影日時が書き込まれます。 エクスポートには Insta360 STUDIO を使用してください。
PC 「Fix it」または「Fix camera time」をクリックすると、このような画面が表示されます。 この画面では、デジカメ写真の撮影時刻に加算または減算するオフセット値を指定することができます。 「Add / Substract」ラジオボタンで、加算するか減算するかを指定します。 その下の欄で、加算または減算する日数、時間を指定します。
そして画面右下の「Save」をクリックすると、デジカメ写真の撮影時刻を計算して。GPSログとのマッチングをやり直します。

課金してtrip記録数の制限を解除する

iPhone Geotag Photosが気に入って"trip"記録数の制限を解除したくなったら、アプリ内課金しましょう。 金額は1,800円。課金は最初に1回きりの買い切りです、サブスクリプションではありません。
画面右下の (Settings) アイコンをタップすると、このような画面になります。 「Purchase」をタップします。
iPhone するとこのような画面となります。 「Unlock unlimited trips」をタップします。
この画面は"trip"作成時などにも表示されます。 どこからでも「Unlock unlimited trips」をタップすれば課金できます。
iPhone このような画面となります。 金額、支払い回数、課金対象アカウントを確認し、問題なければ、サイドボタンをダブルクリックします。
iPhone このような画面となったら支払い完了です。 "trip"記録数の制限が解除されました。

ビデオにジオタグ(位置情報)を書き込む

ビデオへの位置情報の書き込み方法は統一されていません。 また、ビデオを参照するアプリによって、ビデオのどこに書き込まれた位置情報を参照するかもまちまちです。
当サイトでは下記のページで、Googleフォトで認識させるために、MPEG4(.mp4)ビデオに撮影日時と位置情報を書き込む方法を解説しています。