iTunesの「認証」とは/著作権管理「FairPlay」の解説
iTunes Storeでダウンロード購入する音楽、ビデオ、アプリ、ゲームその他は、アップル社独自の著作権管理(DRM:Digital Rights Management)システムである、 FairPlay(フェアプレイ)という仕組みで保護されています。
もくじ
FairPlayとは
iTunes/App Storeで扱うコンテンツを保護するための、アップル社独自の著作権管理(DRM:Digital Rights Management)システムです。 これは、最大同時に5台のパソコンで、ダウンロード購入した音楽、ビデオなどのコンテンツを楽しむことを許可しています。 また、iPod/iPad/iPhoneへの転送には制約が無く、1台のパソコンから、一度に何台ものiPod/iPad/iPhoneへコンテンツを転送して楽しむことができます。 この著作権保護の具体的な制限は下記のとおりとなります。- 複数コンピュータでの再生:最大5台まで
- 複数のAppleTV での再生:最大5台まで
- 複数のiPod/iPad/iPhone での再生:台数制限なし
- オーディオCDへの書き込み:
トラック単位:制限なし
プレイリスト単位:7回まで
- 複数コンピュータでの再生:最大3台まで
- オーディオCDへの書き込み:1回のみ可能
DVDFab DRM 除去 | iTunesから購入やレンタルした楽曲、動画、映画とテレビ番組のDRM保護を解除して自由に観賞できます。
「認証」と「サインイン」
iTunes/App Storeへのサインインの方法
iTunesライブラリの引越し/パソコンの買い換え
iTunes/App Storeアカウント情報の確認・修正
「認証」と「認証の解除」
「認証」済みのパソコンのiTunesで、「認証の解除」操作を行うと、そのパソコンではダウンロード購入したコンテンツが再生できなくなります。 その代わり「認証」可能なカウント(最大5台)は1つ増えます。(新たに1台分の「認証」が可能になる)すなわち、あなたのAppleIDでiTunesに「認証」できるパソコンは、世界に同時に5台まで存在できる、ということです。
いっぽう、iTunes Storeの「サインイン」の数には制限がありません。何台のパソコンから「サインイン」してもOKです。
パソコンの買い替えと「認証の解除」
パソコンを買い替えてiTunesのライブラリを移す場合、古いパソコンのiTunesで「認証の解除」の操作を行う必要があります。 さもないと、パソコンの買い替えの度に「認証」のカウントを消費してしまうので、5回目のパソコンの買い替えで「認証」できなくなります。パソコンの買い替え時の操作については iTunesライブラリの引越し/パソコンの買い換えをご覧ください。
iTunesライブラリの引越し/パソコンの買い換え
パソコンが「認証」できなくなったら
「認証の解除」をしないままにそのパソコンが故障してしまったり、新しいパソコンに買い替えたりして、5台分の認証をすべて消費してしまった場合は、iTunesから、「すべての認証を解除(Deauthorize All)」操作をすることができます。 すべて解除した後、必要なパソコンで再度「認証」すれば、コンテンツを楽しむことができます。 ただし、「すべての認証を解除」操作は年に1回だけしかできません。認証カウントのリセット方法についてはiTunes/App Storeアカウント情報の確認・修正をご覧ください。
iTunes/App Storeアカウント情報の確認・修正
購入したコンテンツを他のユーザーと共有する
iTunesライブラリを他のユーザーと共有するには、つぎのような方法があります。 詳しくはそれぞれをクリックしてください。 なお、ダウンロード購入した(著作権保護された)コンテンツをそれぞれのパソコンに直接コピーして利用することもできます。- 音楽、ビデオなどのコンテンツを別のパソコンにコピーする。
- コピーしたコンテンツを、そのパソコンにインストールしたiTunesに登録する。(エクスプローラーでiTunesにドラック&ドロップすればOK)
- コピー先のiTunesで、購入者のAppleIDで「認証」する。
iTunes Plus(アイチューンズ プラス)について
iTunes Storeでは、FairPlayで保護されていない楽曲も販売しています。 これがiTunes Plusと呼ばれるシリーズです。iTunes Storeで、楽曲名に「+」マークがついているものがそれです。 これは通常の楽曲に比べて、高音質でもあります。 iTunes Storeで販売されている通常の楽曲は、ビットレートは128kbpsですが、 iTunes Plus対応の楽曲はその2倍、256kbpsでエンコードされています。 また、FairPlayで保護されていないので、CDなどにも何度でも書き込みすること可能。 「認証」していないパソコンにコピーしても再生可能です。 またiTunes/iPod以外の音楽ソフトやプレイヤーでも再生することができます。 値段は基本的に通常の楽曲と同じですが、高めの価格設定になっている場合もあるようです。 ただし、iTunes Plusの楽曲にも、あなたのAppleID(メールアドレス)が埋め込まれています。 たとえFairPlayで保護されていないとはいえ、ダウンロード購入した音楽などを他人にコピーしてあげたりネットなどで配布しないようにしてください。iPod/iPad/iPhone復元時の注意
「復元」という操作を行うと、iPod/iPad/iPhoneを工場出荷時(購入直後)の状態に戻し、さらにその後、iPod/iPad/iPhoneの中身(音楽など)を元通りに戻すことができます。 しかし復元操作を行うときは、その前に「認証」しておかないと、購入したコンテンツはiPod/iPad/iPhoneに復元されません。「復元」操作の詳細については iPhoneを初期化(復元)する方法をご覧ください。
iPhoneを初期化(復元)する方法
購入したコンテンツを消してしまったら?
iTunes Storeのサーバーは、ユーザーが購入したすべてのコンテンツを記録しています。 一度購入したものは、同じAppleIDで再度購入手続きを行えば、無料でダウンロードできます。 二重に費用が請求されることはありません。 (ダウンロード時のインターネット接続費用は別途かかります。)ただし、すべてのコンテンツがいつでもiTunes Storeに存在しているわけではありません。 諸般の事情でiTunes Storeで発売中止となったコンテンツはダウンロードできません。 定期的にiTunesライブラリのバックアップを取る事をおすすめします。
iTunesライブラリのバックアップ
複数のAppleIDで「認証」する
何らかの理由で、複数のAppleIDを作ってしまい、個別にダウンロード購入してしまった場合は、それらを1台のパソコンに集めて楽しむことが可能です。 iTunesでそれらすべてのAppleIDで、次々と「認証」を行えばOKです。たとえばアプリの場合、ダウンロードしたアプリは[マイ ミュージック(WindowsXP)/ミュージック(WindowsVista)]-[iTunes]-([iTunes Media])-[Mobile Applications]の下に「xxxx.ipa」というファイル名で保存されています。 これを集めたいパソコンの同じフォルダにコピーし、iTunesの「アプリケーション」の画面にドラック&ドロップし、そのiTunesにダウンロード時のAppleIDで「認証」すればOKです。
一つのiTunesでは、同時に最大5つのAppleIDでの「認証」が可能です。 しかし6個以上のAppleIDを使うことはできません。この場合はどれか一つのAppleIDを「認証解除」する必要があります。
自作パソコンを使っている場合の注意
FairPlayは、コンピュータに搭載されているOSやハードウェア情報をもとに認証を行うため、Windowsのバージョンアップ・再インストールやマザーボードの交換など、大幅なアップグレードを行うと、従来と異なるコンピューターとして認識され、追加の認証が必要になる場合があります。 このようなときは、アップグレードする前に一旦「認証解除」しておくのがよいでしょう。購入したものを一覧にする
下記のような条件を指定すると、スマートプレイリストで、ダウンロード購入したものの一覧を作ることが可能です。- 「次の[いずれかの]ルールに一致」+
- 「購入した項目」+
- 「種類が[保護された]を含む」+
- 「種類が[購入した]を含む」
スマートプレイリストの作り方については スマートプレイリストの作り方をご覧ください。
スマートプレイリストの作り方