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テレワーク 外出先から自宅や勤務先のパソコンをリモートデスクトップ操作する方法

ここでは、iPod/iPad/iPhoneやモバイルパソコンから自宅や勤務先のパソコンをリモート操作する方法を紹介します。

アプリを使ってリモート操作

もっとも簡単な方法は、 Chrome リモート デスクトップ のようなリモート操作専用のアプリを使用する方法です。 自宅や勤務先のパソコンに無料のコンパニオンソフトをインストールして、iPod/iPad/iPhoneにアプリをインストールするだけで準備完了。 自分で複雑なネットワーク設定を行う必要もありません。

VPN&RDPを構成してリモート操作

上のようなアプリを使用しない場合は、自分でVPNネットワークを構成することになります。 VPN(仮想プライベートネットワーク)とRDP(リモートデスクトップ)を使うと、iPod/iPad/iPhoneやモバイルパソコンから自宅のパソコンを操作することができます。 また中国などネット規制の厳しい国に行く場合や、街のWi-Fiアクセスポイントを使う場合も、自宅のVPNサーバに接続すれば規制を回避したりセキュリティを強化することができます。 最近のNASやルータにはVPNサーバ機能を搭載しているものも多く、簡単にVPN&RDPを構築できるようになりました。 以下、順に設定方法を説明していきます。

グローバルIPアドレスの確保

外出先から自宅のPCにアクセスするには、インターネットプロバイダから、あなたの自宅に世界で一意の「グローバルIPアドレス」が割り振られている必要があります。 ケーブルTV会社の提供するインターネットサービスなど一部のプロバイダでは、プロバイダのローカルアドレスが付与され、「グローバルIPアドレス」が割り振られないことがあります。 この場合、別途有料で「グローバルIPアドレス」サービスを申し込む必要があります。 まずはあなたの家に「グローバルIPアドレス」が割り振られるか、プロバイダに確認しておきましょう。

DDNSまたは固定IPアドレスの確保

プロバイダから「グローバルIPアドレス」が付与される場合でも、通常IPアドレスの効率的な運用のため、時間がたつとプロバイダによってIPアドレスが勝手に変更されてしまうのが一般的です。 これでは外出先から自宅にアクセスすることができません。 これを避けるには、以下の2つの方法があります。
  • プロバイダに「固定IPアドレス」を付与してもらう(有料)
  • DDNSサービスに加入する(無料/有料)
「固定IPアドレス」を取れば簡単ですが、通常月数千円の有料サービスです。 より安く済ませるなら、あなたの「グローバルIPアドレス」に結び付けるドメイン名を発行してくれるDDNS(Dynamic Domain Name System)に加入するのが便利です。 特に アイ・オー・データ機器 ASUS社 の無線LANルーター、 QNAP社 などのNASには、無料で各社の提供するDDNSサービス( IOPortalASUS AiCloud myQNAPcloud )が利用可能です。
このほかにも次のようなDDNSサービスがあります。
サービスURL備考
No-IP https://www.noip.com/ ドメイン3つまで無料。このほかにマネージドDNSやドメイン登録、Eメールなど、サーバー関連の数々のサービスが利用できます。
Zoneedit https://www.zoneedit.com/ ドメイン3つまで無料
Dyn(旧DynDNS) http://dyn.com/ $40/year
DNS-O-Matic https://dnsomatic.com/ 他のDDNSサービスにIPアドレスの変更を通知するサービス

ASUS社ルーター(RT-ACシリーズ)でDDNSを使う
PC ルータの管理画面にログインし、メニューから[WAN]-[DDNS]画面を開き、 「DDNS クライアントを有効にする」を「はい」、 「サーバー」を「WWW.ASUS.COM」、 「ホスト名」に使用したいホスト名を入力して「適用」するだけでOKです。 後は外出先から「(ホスト名).asuscomm.com」で自宅LANにアクセスできます。
さらに 管理画面から [管理]-[システム]-[リモート接続設定]メニューで「WANからの接続を許可」を「はい」にしておくと、 外出先から「https://(ホスト名).asuscomm.com:8443/」または「http://(ホスト名).asuscomm.com:8080/」で自宅ルーターの管理画面を開くことができます。
QNAP社のNASでmyQNAPcloudを使う
これについては下記のページで詳しく説明しています。
ここまでで、外出先から自宅LANに到達する手段が確保できました。 つづいてアクセスされる側、自宅パソコンの設定です。

NASを利用する

外出先からのアクセスを受ける受け口としてお勧めなのがNAS(Network Attached Storage)です。 パソコンと比べて省電力なものが多く、ファイル共有のための各種機能を備えているので、 外出先から直接パソコンをアクセスするより手軽で便利なことも多いです。

VPNサーバを立ち上げる

外出先から自宅LANの中に入り込むにはVPN(Virtual Private Network)を張るのが一般的です。 BUFFALO アイ・オー・データ機器 ASUS社 QNAP社 など、最近のハイエンドな無線LANルーターやNASには、VPNサーバー機能を搭載したものがあります。 これを有効にしてVPN接続すれば、外出先からでも、ローカルIPアドレス(192.168.x.x)を指定して自宅の機器に直接アクセスすることが可能になります。

WOLを設定する

外出先から自宅LANの中に入り込めても、接続先のデバイスの電源が落ちていては使用できません。 外出先から機器の電源を入れるには、各機器でWOL(Wake-on-LAN)に反応するように設定します。

自宅パソコンにRDP接続

ここまで設定が完了すれば、いつでも外出先から自宅のパソコンやサーバーを起動し、VPN接続で自宅LANに入り、 サーバーからファイルを取り出したり、自宅パソコンにリモートデスクトップ(RDP)接続することができます。

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