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無料VPNアプリ「1.1.1.1 WARP」の使い方

ここではiPod/iPad/iPhoneで、無料で通信を暗号化して、セキュリティが向上する「1.1.1.1 WARP」の使い方を紹介します。
なお、自宅でVPNサーバーを設定するなど、VPN接続する方法の全般については iPhoneでVPN接続する方法 セキュリティ強化/自宅ネットへの接続/サイトブロッキングの回避で紹介していますのでご参照下さい。

1.1.1.1 WARPとは?

「1.1.1.1 WARP」とは、全世界にサーバーを配して顧客のWebコンテンツの配信を高速化するサービス:CDN(Content Delivery Network)事業を行っている Cloudflare社 が、無料(一部機能は有料)で提供するVPNサービスです。 アプリをインストールするだけで、iPod/iPad/iPhoneが常時VPN接続となり、ネットワークセキュリティが向上します。

1.1.1.1とは?


WARPに先立ってCloudflare社が無料で提供を始めた、高速でセキュアな公共DNS (リゾルバ) です。 Webサイトをアクセスするときの、ドメイン名をIPアドレスに変換する「DNSリクエスト(名前解決)」が高速化かつ暗号化されます。 iPhoneやパソコン、ルーターのネットワーク設定画面で、 DNSのサーバーアドレスを1.1.1.1と1.0.0.1に変更する だけで使用できます。

WARPとは?


DNSだけではなく、すべてのトラフィックをVPNを使って暗号化してくれる無料サービスです。 iPod/iPad/iPhoneのネットワーク通信は、すべてCloudflare社のVPNサーバ経由となり、 セキュリティの甘い街中のWi-Fiスポット等を使用しているときでも、暗号化通信によってデータが保護されます。

WARP+(プラス)とは?


WARPのサービスを、Cloudflare社の高速なArgoネットワークを通すことで、より高速な通信を実現するものです。 月額550円の有料サービスとなりますが、友達にWARPを1回紹介するごとに1GB分が無料で使えます。

1.1.1.1 WARPのダウンロード

まずはApp Storeで「1.1.1.1 WARP」をダウンロードして、iPod/iPad/iPhoneにインストールしてください。
  • 1.1.1.1: Faster Internet

    Cloudflare ユーティリティ 無料

    「1.1.1.1 WARP」を使用すると、インターネットがよりプライベートで安全になります。 誰もあなたがインターネット上で何をしているのかを検索することができないはずです。 いつでもどこでも安全にインターネットに接続できるように、1.1.1.1を作成しました。

iPhone/iPadへのインストール方法

iPad iPhone iPod/iPad/iPhoneで アイコンをクリックして1.1.1.1 WARPを起動します。 そして「始める」をタップします。
iPad iPhone つづいてWARPに関する簡単な説明があります。 「Done」をタップします。
iPhone iPhoneではこのような解説画面が表示されます。 「同意する」をタップします。
iPad iPhone つづいてこのような画面になります。 「VPNプロファイルをインストール」をタップします。
iPad iPhone 「許可」をタップします。
iPad iPhone iPod/iPad/iPhoneで パスコードを設定しているとこのような画面になります。 パスコードまたはFace ID、Touch IDでプロファイルのインストールを許可します。
iPad iPhone つづいてアプリからの通知の設定画面となります。お好みで設定してください。 なお、この設定はあとから 通知センター で変更可能です。
iPad iPhone 以上でアプリのインストールは終了です。 VPNを有効にするには、中央のスライドスイッチを タッチパネル:ON(オン) にします。
iPad iPhone これでVPNが有効になりました。 以降のインターネットアクセスはすべてVPN経由となります。
なお、iOSをアップデートした直後や、ネットワーク環境などによっては、うまく タッチパネル:ON(オン) にできないこともあります。 そんな時は、 アプリの再起動、iPhoneの再起動 を試してください。
iPad iPhone iPadシリーズでは画面右上に、iPhoneシリーズでは コントロールセンター を開くと「VPN」アイコンが表示されているのが確認できます。

接続先サーバー/IPアドレスを確認する

iPad iPhone 筑波大学学術実験プロジェクト VPN Gateのトップページ を開くと、あなたのデバイスの現在のIPアドレスと接続国が確認できます。 WARPを タッチパネル:ON(オン) にしたときと タッチパネル:OFF(オフ) にしたときで、IPアドレスが切り替わるのが確認できるはずです。

日本国内向けサービスが利用できない!?海外のIPアドレスが割り当てられる!?

WARPを有効にしていると、デバイスに海外のIPアドレスが割り当てられてしまう(海外のVPNサーバーに接続される)ことがあります。 Amazonプライム、Hulu、Netflixなど動画配信サービス、radikoなどラジオのサイマル放送など、IPアドレスでサービスエリアを限定している日本国内向けサービスが利用できなくなる場合があります。 こんな時は、下記「調子が悪い時にWARPを一時切断する」の手順に従って、一旦WARPを無効にして見てください。 そして数時間後に再度WARPを有効にして見てください。

調子が悪い時にWARPを一時切断する

iPad iPhone WARPサービス開始当初は動作が不安定でしたが、最近ではすっかり安定しました。 基本WARPは常時ONで構いません。
しかし場合によってはVPNの利用が通信の障害となることがあります。 もし特定のアプリが起動しない/ストールする、特定のWebサイトが開かなくなった、などの不具合が発生したら、WARPを一時切断してみてください。 単にWARPアプリのトップ画面にあるスライドスイッチをOFFにするだけでOKです。 するとこのような画面になるので、停止時間を選択します。
自宅などの普段利用する通信環境で、アプリやWebサイトの不具合が頻発するようであれば、「DNS限定モードに切り替え」を選んで普段はDNSの暗号化サービス(1.1.1.1)のみを利用し、外出先でWi-Fiスポットを利用するときだけWARPを タッチパネル:ON(オン) にしてください。
iPad iPhone また、アプリ画面の右上にある (メニュー) アイコンをタップするとこのようになります。 1.1.1.1(DNSの暗号化)のみ使用するか、WARPも使うか、が切り替えられます。

デバイス間でWARP+を共有する

WARP+(プラス)は有料のサービスですが、一つの契約を、あなたの所有しているすべて(最大5台)のデバイスで共有することができます。 友達に紹介したときにもらえる無料の容量も、デバイス間で共有できます。 これには「キー」という情報をすべてのデバイスに設定します。
iPad iPhone まず、共有元となるデバイスからキー情報を読み出します。 (メニュー) をタップして設定画面を開き「Account」をタップします。
iPad iPhone 「key」欄に、そのデバイスに割り当てられたキー情報が表示されています。 ここをタップすると・・・
iPad iPhone このような画面になります。 再度「key」欄をタップすると、このキーをメッセージやメールで送付できます。
iPad iPhone つづいて共有させたいデバイスで、同じように -[Account]-[key]画面を開き、「Change key」をタップします。 するとこのような画面になるので、共有元となるデバイスから読み出したキー情報をペーストして、画面右上の「保存」をタップすると共有できます。
iPad iPhone -[Account]-[Manage devices]画面を開くと、キーを共有しているデバイスの一覧が表示されます。

iPhone/iPadでの設定の確認

iPad iPhone VPNの設定状況は、 設定(設定)-(一般)- [VPN]画面で確認できます。
iPad iPhone この画面でもVPNのON/OFFが切り替えられます。 「1.1.1.1」と書かれているところの右にある information をタップすると、詳細情報を見ることができます。
iPad iPhone これが詳細情報画面です。 「VPNを削除」をタップすると、iPhone/iPadから構成ファイルを削除できます。