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DNSサーバーを切り替える/特定のWebサイトへ接続できない・遅い時の対処方法

Webサイトへの接続時には、必ずURLからIPアドレスへの変換(名前解決)を行ってくれるDNSサービスを経由します。 目的のサーバーへのアクセスの前に、DNSサーバーにIPアドレスの問い合わせを行います。 これはプロバイダが準備したDNSサーバーを介して自動で実施され、通常ユーザーが気にすることはありません。
しかし、プロバイダが準備したDNSサーバーの性能が低い、IPアドレスリストの更新が追い付かない、故障している、あるいは政府の圧力などで特定のWebサイトへの接続が遮断される(サイトブロッキング)などにより、 特定あるいはすべてのWebサイトへ接続できない、接続が遅い、といった現象が発生することがあります。 このような場合は、他社が準備する無料・有料のDNSサービスを利用することが可能です。
また逆に、速度は低下するものの、アダルトサイトや違法サイトなどへのアクセス遮断を行い、セキュリティを高めてくれるDNSサービスもあります。

代表的な無料DNSサービス

代表的な無料DNSサービスには、 Cloudflareが提供する 1.1.1.1 と、 Googleが提供する Google Public DNS があります。 特に1.1.1.1は高速性を売りにしています。
それぞれのDNSサーバーのアドレスは次の通りです。
サービスIPアドレス
1.1.1.11.1.1.1
1.0.0.1
Google Public DNS8.8.8.8
8.8.4.4
また、 OpenDNSNorton ConnectSafe は、無料で有害サイトを遮断してくれるセキュリティサービスです。

DNSの変更方法(Wi-Fi)

デバイスごとに変更する


iPhone/iPadが接続しているWi-Fiアクセスポイントごとに、 そのアクセスポイントが提供するDNSの代わりに、別のサービスに切り替えます。
iPhone (設定)-(Wi-Fi)画面を開き、 設定を変更したいアクセスポイントの名前(SSID/ESS-ID)の右端にある をタップします。
iPhone するとそのアクセスポイントの詳細情報が表示されます。 画面をスクロールし、「DNS」欄の「DNSを構成」をタップします。
iPhone 「手動」をタップし、「DNSサーバ」欄で、すでに設定されているDNSを削除し、「サーバを追加」で、新たなDNSサーバのIPアドレスを入力します。 右上の「完了」をタップすればOKです。
場所によって複数のアクセスポイントを使用している場合は、お好みでそれぞれを更新します。 なお、元に戻したいときは「DNSを構成」画面で「自動」を選べばOKです。

自宅のすべてのデバイスをまとめて変更する


自宅のWi-FiルーターのDNS設定を変更すれば、自宅LANにつながるiPhoneからパソコンまで、すべてのデバイスで利用するDNSをまとめて変更することができます。 自宅ルーターの管理画面にログインして設定変更します。 詳しくはルーターの説明書やメーカーのWebサイトをご参照ください。

DNSの変更方法(携帯電話回線)

残念ながらiPhone/iPadで直接携帯電話回線で利用されるDNSを変更する手段は準備されていません。 携帯キャリアが準備したDNSが自動的に適用されます。
ただし次のような回避策が可能です。
  • 専用アプリを使用する
  • VPNを使用する

専用アプリを使用する


1.1.1.1DNS Override というアプリを使用すると、Wi-Fi、携帯電話回線に関係なく、利用するDNSサービスをワンタッチで切り替えることができます。

VPNを使用する


VPN(仮想プライベートネットワーク)接続を利用すると、通常利用しているものとは異なるネットワーク経由でインターネットに接続することができます。 直接DNSサーバを変更するわけではありませんが、利用するVPNサーバーに設定されているDNSサーバーを使うことになります。

もっと無線LAN(Wi-Fi)の使い方を知りたい