情報の共有を中止してプライバシーを確保する 個人情報安全性チェックとロックダウンモードの使い方
「個人情報安全性チェック(Safety Check)」機能を使うと、iPod/iPad/iPhone上で、あなたが他のアプリ、他のユーザー、他のデバイスと共有している情報を、まとめてチェックしたり、共有を遮断することができます(iOS16以降)。 他人に自分のプライバシー情報が洩れていると感じたり、フィッシング攻撃を受けたり、IDの乗っ取りを受けたりしたときなど、セキュリティ上の危険を感じたときには、チェックおよび共有中止を行いましょう。また、より高いセキュリティが必要な場合は「ロックダウンモード」を使うことができます(iOS16以降)。 デバイスの情報共有などに関するほとんどの機能を遮断し、強固なセキュリティが確保できます。 その代わり、多くの便利な機能が使用できなくなります。
もくじ
「個人情報安全性チェック」でできること
「個人情報安全性チェック」機能は、主に家庭内暴力など、虐待的な状況に陥ったユーザーを支援することを目的として搭載されたものです。 しかし、現在自分がどんな情報を他人やアプリと共有しているかを確認するのにも役立ちます。 「個人情報安全性チェック」画面には以下の3つのメニューがあります。- 個人情報安全性チェック
- アップルが提供する、「 Appleデバイス用個人の安全ユーザガイド 」のWebページが開きます。 iPod/iPad/iPhoneで確認・設定ができる、個人情報の管理について読めます。
- 緊急リセット
- 他のアプリ、他のユーザー、他のデバイスとのデータ共有をすばやく遮断することができます。 セキュリティ上の危険を感じたときに、すぐにすべてのデータ共有を中止できます。
- 共有とアクセスを管理
- 現在あなたが他のユーザーに許可しているデータと場所へのアクセス状況を確認してリセットしたり、すべてのデバイスでiCloudからサインアウトしたり、位置情報をオフにしたり、メッセージの同期を自分の手元のデバイスだけに制限したり、連絡できるユーザーを制限したりできます。 現在自分がどんな情報を共有しているかを確認することができます。
個人情報安全性チェックを使う
「個人情報安全性チェック」欄の「詳しい情報」をタップすると、アップルが提供する個人情報の管理機能について読むことができます。
「緊急リセット」をタップすると、 緊急リセットが開始 できます。
「共有とアクセスを管理」をタップすると、 情報の共有状況の確認と、必要に応じた共有中止が開始 できます。
Appleデバイス用個人の安全ユーザガイド (アップル)
情報共有をいますぐ遮断:緊急リセット
なお、画面右上の「今すぐ中止」をタップすると、手続きを中止してホーム画面に戻ることができます。
情報共有の状況を確認する:共有とアクセスを管理
なお、画面右上の「今すぐ中止」をタップすると、手続きを中止してホーム画面に戻ることができます。
共有したくない人の名前をタップして「共有を確認」をタップすると、次のページで共有中の情報の種類が表示されます。 さらに共有したくない情報の種類をタップして「共有を停止」をタップすると共有が停止できます。
特に共有の停止が必要ないときは「スキップ」をタップします。
共有したくない情報の種類をタップして「共有を確認」をタップすると、次のページで共有中の人の名前が表示されます。 さらに共有したくない人の名前をタップして「共有を停止」をタップすると共有が停止できます。
特に共有の停止が必要ないときは「スキップ」をタップします。
あなたの情報を提供したくないアプリの名前をタップして「Appのアクセスを停止」をタップすると、情報提供が停止できます。 ここでマークをタップすると、そのアプリに提供している情報の種類が表示されます。 情報の種類を限定して提供を停止することができます。
特に共有の停止が必要ないときは「スキップ」をタップします。
提供したくない情報の種類をタップして「Appのアクセスを停止」をタップすると、情報提供が停止できます。 ここでマークをタップすると、その情報を提供しているアプリの名前が表示されます。 アプリを限定して提供を停止することができます。
特に共有の停止が必要ないときは「スキップ」をタップします。
サインアウトしたいデバイスの名前をタップして「選択したデバイスを削除」をタップすると、サインアウトできます。 ここでマークをタップすると、デバイスのOSバージョンやシリアル番号などが確認できます。
特にサインアウトが必要ないときは「スキップ」をタップします。
特に問題なければ「続ける」をタップします。
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特に問題なければ「後で「設定」から更新」をタップします。
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特に問題なければ「続ける」をタップします。
緊急連絡先は、 緊急SOS 発動時に自動的に連絡される電話番号です。 緊急連絡先は、 (ヘルスケア) アプリの「メディカルID」でセットします。
ヘルスケア アプリの初期設定・メディカルIDの管理
非常事態に緊急連絡先に通知する「緊急SOS」の使い方
特に問題なければ「スキップ」をタップします。
パスコードロックの使い方と解除方法
ロックダウンモードとは
ロックダウンモードとは、国家の支援を受けてスパイウェアを開発している民間企業から「標的を絞ったサイバー攻撃」のリスクにさらされる可能性のある「ごく少数」のユーザー(ジャーナリスト、活動家、公務員など)を保護することを目的として搭載された機能です(iOS16以降)。 しかし、どのユーザーでも使用することができます。ロックダウンモードを有効にすると、iOSの各種機能、アプリ、およびWebサイトの機能を厳密に制限または無効にすることにより、「極度の」レベルのセキュリティが提供されます。
たとえば (メッセージ) アプリでは、画像以外のほとんどの添付ファイルがブロックされ、リンクプレビューなどの一部の機能が使用できなくなります。 以前に電話をかけたことのない人からの (FaceTime) 通話の着信はブロックされます。 以前に招待したことのない人からの、各種Appleサービスへの招待もブロックされます。 ユーザーがサイトをロックダウンモードから除外しない限り、ジャストインタイム(JIT)JavaScriptコンパイルを含む、いくつかの複雑なWebテクノロジーとブラウジング機能は無効になります。 この保護機能は (Safari) だけでなく、WebKitを使用するすべてのWebブラウザアプリに適用されます。 また (写真) アプリからは共有アルバムが削除され、新しい共有アルバムへの招待はブロックされます。 デバイスのロック中には、有線(USBケーブル)によるパソコンやその他のデバイスとの接続がブロックされます。 また、構成プロファイルをインストールすることができなくなり、デバイスをモバイルデバイス管理(MDM)システムに登録することはできなくなります。
今後もロックダウンモードには新たな機能制限が追加されていく見込みです。
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ロックダウンモードを有効にする
オンにした後は、同じく[ロックダウンモード]画面でいつでもオフにすることができます。 ただし、ロックダウンモードを有効から無効に戻した後は、共有アルバムなどのいくつかの機能がオフになっているので、手動で設定しなおす必要があります。