ラズパイ(Raspberry Pi)にhomebridgeをインストールする方法
Linuxマシン等を(ホーム)アプリのアクセサリにしてしまう HomeBridge を使えば、 iPhoneを使って家電などをコントロールすることができます。ここでは、GitHubの記事 Running Homebridge on a Raspberry Pi の記事に従って、 初期セットアップ済みのRaspberry Pi(ラズベリーパイ) にHomeBridgeをインストールする方法を解説します。
Running Homebridge on a Raspberry Pi(GitHub)
ラズパイ(Raspberry Pi)をセットアップ・初期設定する方法
もくじ
Raspbianを最新にアップデートする
まず最初に、ラズパイのOS、Raspbianを最新にアップデートします。 次の2つのコマンドを入力します。$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
それぞれの実行にかかる時間は、updateが数分~十数分、upgradeが数十分といったところです。
終了したら
$ sudo shutdown -r now
でラズパイを再起動します。
gccのバーションを確認する
gccコンパイラのバージョンを確認します。 次のコマンドを入力します。$ g++ -v
...
gcc version 6.3.0 20170516 (Raspbian 6.3.0-18+rpi1+deb9u1)
version 4.9.2以降であることを確認してください。
Node.jsをインストールする
HomebridgeはJavaScriptで書かれているので、JavaScriptの実行環境であるNode.jsをインストールします。 最新安定版(LTS版)は Downloads(nodejs.org) でバージョンの確認とダウンロードができます。 この中の「Linux Binaries (ARM)」欄から、ARMv6用、v7用、v8用がダウンロードできます。まず最初にラズパイに搭載されているチップ名を確認します。
$ uname -a
Linux raspberrypiZero 4.19.42+ #1219 Tue May 14 21:16:38 BST 2019 armv6l GNU/Linux
armv7l以降の場合
上記 uname の実行結果に
armv7l
(以降)の表記があれば、
NodeSource Node.js Binary Distributions(GitHub)
の記事に従えば、簡単にインストールできます。
ここにはNode.jsのバージョン別に、複数の手順が記述されています。
最新安定版(LTS版)の「Using Ubuntu」と書かれた部分を指定します。
例えば Version: 10.16.0 をインストールする場合は
curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_10.x | sudo -E bash -
sudo apt-get install -y nodejs
と指定します。
armv6l以前の場合
今回使用するラズパイZeroは
armv6l
でしたので、
次の手順でバイナリのダウンロードとインストールを行います。
例えば Version: 10.16.0 をインストールする場合は
wget https://nodejs.org/dist/v10.16.0/node-v10.16.0-linux-armv6l.tar.xz
tar xJvf node-v10.16.0-linux-armv6l.tar.xz
sudo mkdir -p /opt/node
sudo mv node-v10.16.0-linux-armv6l/* /opt/node/
sudo update-alternatives --install "/usr/bin/node" "node" "/opt/node/bin/node" 1
sudo update-alternatives --install "/usr/bin/npm" "npm" "/opt/node/bin/npm" 1
NodeSource Node.js Binary Distributions(GitHub)
Installing Node.js via package manager(nodejs.org)
Avahiと関連ソフトのインストール
次のコマンドを入力します。sudo apt-get install libavahi-compat-libdnssd-dev
ほんの数分で処理は完了します。
homebridgeのインストール
ここまでで、homebridgeをインストールするための前準備が終わりました。 ここからは homebridgeオフィシャルサイト(GitHub) に書かれている手順に従って、homebridge本体をインストールしていきます。$ sudo npm install -g --unsafe-perm homebridge
/opt/node/bin/homebridge -> /opt/node/lib/node_modules/homebridge/bin/homebridge
+ homebridge@0.4.50
added 37 packages from 27 contributors in 35.226s
ほんの数分で処理は完了します。
この操作でhomebridgeがインストールされるフォルダは、
/opt/node/lib/node_modules/homebridge
です。
homebridgeオフィシャルサイト(GitHub)
homebridgeの起動確認
ここで起動確認してみましょう。homebridgeのバイナリは/opt/node/bin/homebridge
にリンクされています。
コマンドを入力すると、十数秒の待ちのあと、図のような画面が表示されます。 まだ、プラグインも設定ファイル"config.json"も存在していないので、エラーが出ています。 しかし3ケタ-2ケタ-3ケタのHomeKitセットアップ用のコードが表示されているので、homebridge自身は正しく起動しています。 [Ctrl]+[C]でhomebridgeが終了します。
以上でhomebridge本体のインストールは完了です。 つづいて下記を参考に、homebridge用のプラグインをインストールして下さい。
ラズパイ(Raspberry Pi)で家電をコントロールする HomeBridgeの使い方
ラズパイ起動時にHomeBridgeも自動起動する
これについては ラズパイ(Raspberry Pi)で家電をコントロールする HomeBridgeの使い方 の中の 「ラズパイ起動時にHomeBridgeも自動起動する」 をご覧ください。
ラズパイ(Raspberry Pi)で家電をコントロールする HomeBridgeの使い方
ホームアプリのアクセサリとして追加する
HomeBridgeが起動したら、これをiPhoneの(ホーム)アプリにデバイス登録します。 この手順は 普通のHomeKit対応アクセサリの追加 と同じです。これについては ラズパイ(Raspberry Pi)でHomeKit対応ライブビュー(監視)カメラを作る の中の 「ホームアプリのアクセサリとして追加する」 をご覧ください。
ラズパイ(Raspberry Pi)でHomeKit対応ライブビュー(監視)カメラを作る
HomeKitアクセサリを追加する/削除する/再接続する