ラズパイ(Raspberry Pi)をセットアップ・初期設定する方法
Linuxマシン等を(ホーム)アプリのアクセサリにしてしまう HomeBridge というソフトを使えば、 iPhoneを使って家電などを音声コントロールすることができます。 ここでは、超小型コンピューター:Raspberry Pi(ラズベリーパイ)にHomeBridgeをインストールすることを目的に、 まずは、買ってきたばかりのRaspberry Pi本体をセットアップ・初期設定する方法を解説します。
もくじ
必要なもの
ACアダプタは一般的なUSB ACアダプタ+micro Bケーブルでも良いですが、ケーブルにON/OFFスイッチが付いている、ラズパイ用として売られているものが便利です。 ACアダプタの代わりにモバイルバッテリーでも使用可能です。
価格はRaspberry Piが約4千円、ACアダプタが約1,000円、SDカードが約500円、合計約5,000円程度です。
ラズパイ(Raspberry Pi)で家電をコントロールする HomeBridgeの使い方
Raspberry Pi正規総代理店:RSコンポーネンツ
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RaspbianのダウンロードとSDカードの準備
raspberrypi.orgオフィシャルサイトではTorrentファイルも配布しています。 これを使えばBitTorrentなどで入手することもできます。 BitTorrentなら5分程度でダウンロードできます。
ただしBiglobeなど一部のプロバイダでは、BitTorrentは違法性が高いとして、日中は通信をブロックしている場合があります。 こんな時はBitTorrentをブロックしていないプロバイダに乗り換えましょう。
QNAPでBitTorrentダウンロード Download Stationの使い方
ラズパイ(Raspberry Pi)で家電をコントロールする HomeBridgeの使い方
Raspbianダウンロードページ(raspberrypi.org)
SDイメージのインストール方法(raspberrypi.org)
raspberrypi.orgのサイトでは、フリーソフトのEtcherを使った例を説明しています。 Windows(64bit/32bit)版、Linux(64bit/32bit)版、macOS版が公開されています。
Etcherをインストールして起動するとこのような画面になります。 「Select image」をクリックし、ダウンロードしたイメージファイル(.dmg)を選択します。
Etcherのオフィシャルサイト
ラズパイ(Raspberry Pi)の起動と初期設定
Pi Zeroのインターフェースはmicro-HDMIとmicro-USB Type Bです。 Raspberry Pi Zero WH ボード&ケースセット(Amazon.co.jp) には、それぞれ HDMI Type A, USB Standard-A への変換コネクタが付いているので便利です。
そしてACアダプタを接続し、電源を入れます。 無事起動すると、数分でこのような画面となり「raspberrypi login:」と表示されます。 ログインIDは「pi」、パスワードは「raspberry」と入力します。
sudo raspi-config
と入力します。
するとこのような画面になります。
上下矢印キーでメニュー選択、左右矢印キーで値の選択です。
なお、このツールはSSH接続時にも使用可能です。
ホスト名の設定
ホスト名を設定するもう一つの方法
viコマンドなどで、下記2つのファイルを修正します。
/etc/hosts
127.0.0.1 localhost
::1 localhost ip6-localhost ip6-loopback
ff02::1 ip6-allnodes
ff02::2 ip6-allrouters
127.0.1.1 raspberrypi
127.0.1.1と書かれている行の“raspberrypi”を任意の名前に変更します。
/etc/hostname
“raspberrypi”を任意の名前に変更する。
raspberrypi
なお、このファイルの編集にはsudoオプションが必要です。
ラズパイをWi-Fiに接続する
Wi-Fiを設定するもう一つの方法
viコマンドなどで、設定ファイル「/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf」を書き換えて再起動することにより接続できます。 Pi3 Model B+ はIEEE802.11b,g,n,ac(2.4GHz帯/5GHz帯)に対応しているため、最近のアクセスポイントには問題なくつながるはずですが、相性が悪いと繋がらないことがあります。 5GHzでダメなときは2.4GHzでつないで見てください。
$ sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="[アクセスポイントのSSID]"
psk="[アクセスポイントのパスワード]"
}
[ESC]:wq!
$ reboot
再起動後「ifconfig」コマンドを入力し、「wlan0:」のinet(IPアドレス)、netmaskなどに値が入っていればOKです。
ラズパイのSSH接続の設定
パソコンからSSH接続でログインすれば、ラズパイ用にディスプレイやキーボード、マウスを準備する必要がなくなります。 ラズパイには、ただ電源とLANまたはWi-Fi接続さえ準備すればOKです。なお、 appleinsiderの製作記事のWebページ からダウンロードしたSDカードイメージを使った場合、すでにSSH接続は有効になっています。
パソコンからラズパイにSSH接続でログインする
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