VirtualBox6にLinux(Ubuntu20.04LTS)をインストールする方法
ここではDVD/Blu-rayディスクをiPod/iPad/iPhone用ビデオに変換できるフリーソフト「HandBrake」に対して 高音質のAACオーディオエンコーダーを組み込むことを目的に、 VirtualBox(6.x)にLinux(Ubuntu 20.04LTS)をインストールする方法をご紹介します。なお、VirtualBox、Ubuntuの使い方含めた、HandBrakeを作る方法の全般については、 faac(FDK-AAC)対応のHandBrakeを作るのページで解説していますので併せてご参照下さい。
もくじ
Ubuntuのダウンロード
画面右上の「Download」を選択します。
Ubuntuオフィシャルサイト
Ubuntuオフィシャルサイトの Alternative downloads のページではisoファイルがダウンロードできるTorrentファイルも配布しています。 これを使えばBitTorrentなどで入手することもできます。 BitTorrentなら3分程度でダウンロードできます。
ただしBiglobeなど一部のプロバイダでは、BitTorrentは違法性が高いとして、日中は通信をブロックしている場合があります。 こんな時はBitTorrentをブロックしていないプロバイダに乗り換えましょう。
QNAPでBitTorrentダウンロード Download Stationの使い方
仮想ドライブにインストールメディアをマウント
するとこのような画面になります。 VirtualBox マネージャー画面で選択中の仮想マシンに対して、各種設定を行うことができます。
左メニューから「ストレージ」を選び、「コントローラー:IDE」を選び、その右にある (光学ドライブの追加) アイコンをクリックします。
「コントローラー:SATA」を選んでいないことを確認してください。
VM起動:Ubuntuのインストール
いよいよ仮想マシンを起動して、Ubuntuをインストールしていきます。注意:VirtualBox以外のソフトは極力閉じてください。 他のソフトがサウンド、ビデオなどのデバイスを使っていると、インストールに失敗する場合があります。
初めてのVM起動時など、マウスが効かないことがあります。 こんなときは、VMウインドウのメニューから[ファイル]-[閉じる]-[仮想マシンの電源OFF]で一旦VMを終了し、再度 アイコンをクリックして再起動して見てください。
この画面に重ねて表示される「キーボードの自動キャプチャー機能が有効です・・・」「ゲストOSでマウス統合機能がサポートされています・・・」 のメッセージは、その右端にある「×」マークもしくは「次回から表示しない」アイコンをクリックして消します。
VirtualBox 6.x と Ubuntu 18.04 LTS の組み合わせは、まだ不安定なようで、 インストール作業中に、VMの画面解像度を上げようとウインドウのサイズを広げたり、 メニューの[表示]-[スクリーンショットを撮る]操作を行うと、 OSインストールの途中でストールすることがあります。 ボタンが画面からはみ出して見づらくとも、まずはOSインストール中はできるだけ余分な操作を行わずに作業を進めてください。
もしストールしてしまったら、 VMウインドウのメニューから[ファイル]-[閉じる]-[仮想マシンの電源OFF]で一旦VMを終了し、再度 アイコンをクリックして再起動して見てください。
「Continue(続ける)」をクリックします。
「Continue(続ける)」をクリックします。
「Continue(続ける)」をクリックします。
ここで再起動されるのはVMのみです。パソコン自体は再起動しません。
VirtualBox マネージャー画面左上の アイコンから設定画面を呼び出し、「ストレージ」メニューで光学ドライブにマウントしていたUbuntuのisoファイルを取り外します。 (自動的に取り外されているはずです)
そしてVirtualBox マネージャー画面左上の アイコンをクリックし、VMを再起動します。
最初に表示されるのは、オンラインサービスアカウントでのログインを行うか否かです。 Ubuntu上でもこれらのオンラインサービスを使いたい場合はログインしてください。
Ubuntuをプログラム開発等で使うだけなら、ログインは不要でしょう。右上の「Skip」をクリックします。
なお、インストール直後は様々なジョブが一斉に走り始めるため、ハードディスク使用量が100%に張り付き、ほとんど操作不能になります。 10分程度は何もせず放置しておくのが良いようです。
以上でUbuntuのインストールは完了です。 つづいて便利な設定を行います。
Ubuntuの使い方の基本
Ubuntuの画面が時計表示のロック画面となったら、VMウインドウをクリックしたうえで、キーボードからEnterキーを打鍵します。 するとパスワード入力画面になるので、Ubuntuのインストール時に設定したパスワードを入力します。
メニューバー右上の電源アイコンをクリックするとこのような画面になります。 ここから「Power off/Log out」をクリックするとメニューが拡張され、「Power Off」をクリックするとシャットダウンできます。
Terminal(コンソール)を開くには、Ubuntuのデスクトップで右クリックメニューから「Open in Terminal(端末を開く)」を選びます。 普通のLinux同様、コンソールから 「shutdown -h now」と打ち込めば、シャットダウンできます。 もちろん「shutdown -r now」で再起動が可能です。
Ubuntuのアップデートや設定変更など、システムそのものにかかわる操作を行った後は、 確実な設定完了のために、Ubuntuのシャットダウン、VirtualBoxマネージャの終了まで行った後に、VirtualBox、Ubuntuを再起動することをお勧めします。
Ubuntuの設定画面は、左のアイコン列からドットの並んだアイコン(その他)をクリックし、 表示される検索テキストボックスに“settings”と入力します。
Ubuntuデスクトップ左のアイコンから (ファイル) をクリックするとこのような画面になります。 Windowsのエクスプローラーのようにフォルダ/ファイルを操作することができます。
ネットワークProxyの設定
「Network Proxy」欄にある設定アイコンをクリックします。
Ubuntu上で (FireFox) を起動して、Google等任意の外部WebサイトにアクセスできればOKです。
さらにapt-getコマンド実行時にもProxyを効かせるには、/etc/apt/apt.conf ファイルに 下記を記述します。
Acquire::ftp::proxy "ftp://userid:password@proxy.name:proxy.port/";
Acquire::http::proxy "http://userid:password@proxy.name:proxy.port/";
Acquire::https::proxy "https://userid:password@proxy.name:proxy.port/";
なお、一般家庭では通常Proxyの設定は不要です。
Ubuntuを最新にアップデートする
初期設定時に“Livepatch”機能を有効にしていると、パッチはバックグラウンドでインストールされています。 再起動が必要な場合には、このような画面になります。 「Restart Now」をクリックすればUbuntuが再起動します。
確実な設定完了のためには、Ubuntuのシャットダウン、VirtualBoxマネージャの終了まで行った後に、VirtualBox、Ubuntuを再起動することをお勧めします。
Guest Additionsのインストール
Chapter 4. Guest Additions(VirtualBoxマニュアル)
つづいてコンソールで「shutdown -r now」でUbuntuを再起動すると有効になります。
確実な設定完了のためには、Ubuntuのシャットダウン、VirtualBoxマネージャの終了まで行った後に、VirtualBox、Ubuntuを再起動することをお勧めします。
ホストとクリップボードを共有する
確実な設定完了のためには、Ubuntuのシャットダウン、VirtualBoxマネージャの終了まで行った後に、VirtualBox、Ubuntuを再起動することをお勧めします。
共有フォルダを割り当てる
するとこのような画面になります。 VirtualBox マネージャー画面で選択中の仮想マシンに対して、各種設定を行うことができます。
しかし一部のメニューはVM起動中には変更できません。 一旦Ubuntuをシャットダウンしましょう。
そして左メニューから「共有フォルダ」を選び、右端にある (フォルダ追加) アイコンをクリックします。
Ubuntuから共有フォルダにアクセスする
コンソールで「sudo gpasswd -a $USER vboxsf」と入力するとパスワードを聞かれるので Ubuntuのインストール時に設定したパスワードを入力します。 つづいて「shutdown -r now」でUbuntuを再起動します。
確実な設定完了のためには、Ubuntuのシャットダウン、VirtualBoxマネージャの終了まで行った後に、VirtualBox、Ubuntuを再起動することをお勧めします。
3Dアクセラレーションの有効化
HandBrakeのビルドを行うだけなら設定不要です。 仮想マシン上で、3Dゲーム等も動かしたい場合は、ここをセットしておきましょう。左メニューから「ディスプレイ」を選び、「アクセラレーション」欄を確認します。 あなたのパソコンに3Dアクセラレーターが搭載されていて、それがVirtualBoxで利用できるときは 「3Dアクセラレーションを有効化」がチェックできます。
もしこの後、画面描画に問題が出るときは、ここのチェックを外してください。
つづいて、このUbuntuを使ってHandBrakeをビルドしてみましょう。