Apple Watchの低電力モードと省電力モードの使い方
もくじ
バッテリーが100%にフル充電されない!?
Apple Watchを充電器にセットしても100%にフル充電されず、80%程度で充電が止まってしまう場合があります。 これはバッテリーを長持ちさせるための「充電の最適化」および「充電制限」機能によるものです。 詳しくは バッテリーメニュー:健康状態の確認/充電の最適化 および 最適化された充電制限 をご覧ください。
バッテリーメニュー:健康状態の確認/充電の最適化
最適化された充電制限
リチウムイオンバッテリーの特性
Apple Watchに使用されている リチウムイオンバッテリーは 「満充電」または「空」の状態で長時間放置されると劣化して、全く充電できなくなってしまいます。 長時間(約10日以上)使わないときは約40~70%程度の充電状態で保管します。USB Type-C PD(Power Delivery)による高速充電を行うには、電源またはバッテリー、充電ケーブル、充電対象デバイス、これら3つのすべてがPD高速充電に対応している必要があります。
iPhoneのUSB Type-Cコネクタの説明 / 充電器、ケーブルの選び方/USB PD(Power Delivery)高速充電・高速通信する方法
低電力モードと省電力モード
Apple Watchのバッテリー残量が10%を切ると警告が表示され、「低電力モード」または「省電力モード」に移行するか否かを尋ねられます。watchOS9(2022年)以降では、いくつかの機能を維持したまま消費電力を抑えられる「低電力モード」が使用できます。 バッテリーが約2倍長持ちします。
低電力モードを有効にすると、常時画面ON機能や、各種センサー、Wi-Fiをオフにします。 通知のチェック頻度も低下します。 心拍の計測頻度も低下します。
しかしその他のほとんどの機能は継続して使用可能。 Apple PayやSuica/PASMOも使用できます。
「低電力モード」が使用できるのは、watchOS9以降にアップデートした、Series 4以降のモデルです。
watchOS8(2021年)以前では、ほとんどの機能が停止する「省電力モード」が使用できます。
省電力モードを有効にすると、画面はデジタルの時刻表時のみとなり、時計機能以外のすべての機能が停止します。 Apple PayやSuica/PASMOも使用できなくなるので、電車に乗るときなどはご注意ください。 「省電力モード」から通常モードに戻るには、Apple Watchを充電後、サイドボタンを長押しして電源OFF->ONします。
バッテリーを長持ちさせる 充電上限設定と低電力モードの使い方
ワークアウト省電力モード
watchOS9(2022年)以降では、上記の「低電力モード」と同じです。これを (オン) にすることで、心拍の計測頻度も下がります。
さらに消費電力を下げたい場合には「GPSと心拍数の測定頻度を減らす」も (オン) にします(watchOS9以降)。
watchOS8(2021年)以前では、「ワークアウト省電力モード」を有効にすると、心拍の計測頻度のみを下げることができます。
これは Apple Watchの(設定)- (ワークアウト) -[低電力/省電力モード] でON/OFFできます。
Apple Watchの「フィットネス/ワークアウト」アプリの使い方
低電力モードを有効にする方法
Apple Watchのコントロールセンターの使い方 懐中電灯/シアターモード/画面ロック
バッテリーメニュー:健康状態の確認/充電の最適化
なお、この画面は、iPhoneの(Watch)アプリにはありません。
また、iPhoneにも バッテリーメニュー があります。 このメニューから、バッテリーの状況を確認することができます。
バッテリーを長持ちさせる 充電上限設定と低電力モードの使い方
上の画面で「バッテリーの状態」をタップすると、このような画面になります。
「最大容量」欄では、バッテリーの健康状態が確認できます。 フル充電した時の容量が表示されます。
リチウムイオンバッテリーは、「フル充電」または「空」の状態で長時間置かれると劣化してしまいます。 「バッテリー充電の最適化」を (オン) にしておくと、 ユーザーのデバイスの使用状況を解析して、100%未満(80%程度)の状態を長く維持することにより、バッテリーの寿命を延ばしてくれます。 例えばこの機能を有効にすると、毎日夜寝る前に充電器にセットしているときは、夜、充電器にセットされたときにまず80%まで充電を行い、起床の30分前までに100%まで充電します。
最適化された充電制限
この機能は、その日に必要となる可能性のある電力量を予測し、これに十分なレベルまで充電したら、充電を終了します。 その結果、Apple Watch が 100% まで充電される日もあれば、80% または 90% までしか充電されない日もあります。
この機能はユーザーの位置情報と関連付けられており、自宅や職場など、ユーザーが長時間過ごす場所でのみ機能します。 頻繁に訪れない場所では、必要となる電力量が正しく予測できない可能性が高いためです。