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空間ビデオ(3D立体ビデオ Spatial Video)を撮る方法

ここではiPhoneのカメラアプリで、空間ビデオ(3D立体ビデオ Spatial Video)を撮る方法方法を解説します。

空間ビデオとは

Apple Vision Pro
空間ビデオとは、右目用ビデオ/左目用ビデオの2つの動画を1本にまとめた、ステレオ3D立体視ができるビデオです。 iPhoneで撮影する場合は、iPhoneをランドスケープ(横方向)に構えて、背面に並ぶ2つのカメラを同時に使って撮影します。 撮影した空間ビデオは、アップルから2024年に発売されたMRゴーグル" Apple Vision Pro (アップル) "で再生できます。
空間ビデオは、構造上はHEVCコーデックの1080pビデオとAAC LCコーデックの160Kbpsオーディオからなる"MOV"形式のビデオです。 iPhoneやパソコンのビデオ再生アプリでも再生することができますが、見え方は普通のビデオと同じです。 立体視することはできません。
空間ビデオの形式
Video ID1: 1920x1080 30.0fps固定 HEVC Level4.1のメインプロファイル、ビットレート15.5Mbps
Audio ID2: サンプリングレート44.1KHzの AAC LC、2チャンネルステレオオーディオ、ビットレート160Kbps
Container .movファイルフォーマット、 Codic ID:mebx のトラックを3本(ID3/4/5)含んでいる。

空間ビデオが撮影できるデバイス

空間ビデオが撮影できるのは、iOS17.2以降にアップデートした、2023年秋発売の iPhone 15 Pro / 15 Pro Max 以降のProモデルと、 カメラの配置が縦一列になった、2024年秋発売の iPhone 16 / 16 Plus 以降のiPhoneです。

空間ビデオを撮る

iOS18以降

PC Camera(カメラ) を起動して、撮影モードを「空間」にします。 そしてiPhoneをランドスケープ(横方向)に構えます。 以降の撮影は空間ビデオになります。
画面右上のアイコンで、ビデオを撮影するか、写真を撮影するかが切り替えられます。
空間ビデオ撮影時にはズームは使用できません。画角は1倍固定となります。 また、4K、ProRes、H.264(互換性優先)などの撮影モードを設定していても、空間ビデオを有効にするとこれらはオフになります。 そして1080p30fpsのHEVCモードに切り替わります。
なお、画面内に立体的に撮影できる被写体が無いときには、このように「離れてください」という警告が表示されます。

iOS17

iOS17
iPhone 空間ビデオを撮るには、最初に設定が必要です。 設定(設定)- Camera(カメラ)-[フォーマット] 画面にある「Apple Vision Pro用の空間ビデオ」を タッチパネル:ON(オン) にします。
PC Camera(カメラ) を起動して、撮影モードを「ビデオ」にします。 そしてiPhoneをランドスケープ(横方向)に構えます。 すると、画面右下に アイコンが表示されます。 これをタップすると、アイコンが黄色くなり、以降の撮影は空間ビデオになります。

空間ビデオをiPhoneで再生する

iPhone 空間ビデオは通常のビデオ同様 (写真) アプリで再生することができます。 (写真) アプリで空間ビデオを選択すると、このような画面になります。
画面左上に「空間」のロゴがある以外は、通常のビデオと同じです。 編集も可能です。
iPhone ビデオの詳細情報を見ると、1080p30fpsのHEVCモードで撮影されているのがわかります。 なお、ビデオのファイルサイズは、空間ビデオを有効にしていない場合と比較して、約2倍になります。
iPhone 空間ビデオは、 (写真) アプリの「空間」アルバムからアクセスすることもできます。