• 記事をシェア
  •  
  •  
  •  
  • B! 
  •  

iCloudの「高度なデータ保護」の使い方/iCloudのデータを暗号化してセキュリティアップ

iCloudでは、格納されたデータを暗号化して保護する「高度なデータ保護」機能が使えます(iOS16.2(米国)/iOS16.3(その他の地域)以降)。 この機能を使うには、ユーザーが「有効」にする必要があります。

iCloudの「高度なデータ保護」とは

iCloudの「高度なデータ保護(Advanced Data Protection for iCloud)」とは、iCloudに格納されたあなたのデータ (iCloud バックアップ、写真、メモなど)をエンドツーエンドの暗号化で保護する機能です。
iCloudでは、特にセキュリティが必要な14 のデータカテゴリ (ヘルスケア、iCloud キーチェーンのパスワードなど) が、標準でエンドツーエンド暗号化されています。 「高度なデータ保護」を指定すると、このほかのデータ (iCloud バックアップ、写真、メモなど) も暗号化され、そのカテゴリ数は合計23になります。 ただし、エンドツーエンド暗号化されたデータは、何らかの原因でiCloudにサインインできなくなった場合には、復元する手段はありません。 事前に アカウント復旧用の連絡先を設定 や 復旧キー を作成しておくことが推奨されています。

「高度なデータ保護」を設定する

まず、あなたがお持ちのすべてのデバイスをiOS16.2(米国)/iOS16.3(その他の地域)以降に バージョンアップ しておきます。
iPad iTunes 設定(設定)画面で自分の名前をタップします。
iPad iTunes このような画面になるので[iCloud]をタップします。
iPhone するとiCloudのメニュー一覧が表示されます。 画面をスクロールすると「高度なデータ保護」というメニューが現れます。 これをタップします。
iPhone このような画面になります。 「高度なデータ保護をオンにする」をタップします。
iPhone つづいてこのような画面になります。 「復旧方法を確認」をタップします。
なお、ここで、この画面の代わりに「デバイスをアップデートする」と表示される場合があります。 このような場合は 「デバイスをアップデートする」必要がある場合 をご参照ください。
iPhone 上の画面で「復旧方法を確認」をタップすると、あなたのiCloudアカウントに設定されている アカウント復旧用の連絡先 が表示されます。 もし最新でない場合は「復旧用連絡先をアップデート」をタップして、画面の指示に従います。 最新となっている場合は「連絡先は最新」をタップします。
iPhone つづいてデバイスの パスコード が要求されるので、入力します。
iPhone このような画面になると設定完了です。

「高度なデータ保護」の使用をやめる

iPhone 設定(設定)-[(自分の名前)]-[iCloud]-[高度なデータ保護]画面を開きます。 そして「高度なデータ保護をオフにする」をタップすればOKです。

「デバイスをアップデートする」必要がある場合

iPhone 「高度なデータ保護をオンにする」操作中に、このような画面が表示される場合があります。 ここに表示されるデバイスに対して、指示された通りアップデートを行ってください。 パソコン用iCloudのアップデート が必要になることが多いようです。
アップデートが完了したら、再度 設定(設定)-[(自分の名前)]-[iCloud]-[高度なデータ保護]画面に戻って、「高度なデータ保護」の設定をやり直してください。
デバイスのアップデートを完了してもこのメッセージが表示される場合は、「「設定」でデバイスを削除」をタップして、一旦そのデバイスをiCloudアカウントから削除します。
iPhone 上の画面で「「設定」でデバイスを削除」をタップすると、このような画面になります。 この画面の下の方には、あなたのiCloudアカウントにサインインしているデバイスの一覧が表示されています。
iPhone 特にWindowsパソコンで、iCloud for WindowsやiTunesにサインインを繰り返したり、パソコンのOSを更新、再インストールしたりすると、このように、複数の同じ名前のパソコンがiCloudアカウントに登録される場合があります。 こんな時は、同じ名前の全てのデバイスをiCloudアカウントから削除します。
削除したいデバイスの名前をタップします。
iPhone するとこのような画面になります。 「アカウントから削除」をタップすると削除できます。
同じ名前のデバイスを全て削除したら、 設定(設定)-[(自分の名前)]-[iCloud]-[高度なデータ保護]画面に戻って、「高度なデータ保護」の設定をやり直してください。 そして設定が完了したら、この画面で削除したデバイスを起動して、iCloud for WindowsやiTunesにサインインしなおしてください。

もっとiCloudのことを知りたい

iCloudの使い方全般についてはiCloudの使い方で説明しています。併せてご覧ください。