ScanSnapの使い方 本をスキャンして電子書籍にする方法
書籍を解体/スキャンして電子書籍に変換する事を、俗称で「自炊」と呼びます。 ここでは、ディスクカッターとドキュメントスキャナ:ScanSnapを使った、自宅で手軽にできる電子書籍の作り方を解説します。 なお、「自炊」の方法全般については、自分で電子書籍を作る方法/自炊のしかたで紹介しています。 併せてご参照ください。ディスクカッターで本を解体
ディスクカッターで本を解体してみましょう。 使用したモデルは定番のカール事務器 DC-F5100 です。 慣れてしまえば解体にかかる時間は3分、ディスクカッターでのカットに2分半、合計6分弱で終わる作業です。 カール事務器からは、ほかにもよりコンパクトな DC-2000 なども発売されています。
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ここでもカラーページとモノクロページは分けて、スキャナのモードを切り替えてスキャンします。
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ScanSnapの設定
つづいてScanSnapを使って解体した書籍をスキャンします。 使用したモデルは ScanSnap iX500 です。 慣れてしまえばコミック1冊のスキャンにかかる時間は8分程度です。
ScanSnap オフィシャルサイト (PFU)
ScanSnapの設定は「ScanSnap Home」アプリから呼び出します。 パソコンに接続したScanSnapの電源を入れた(給紙カバー(原稿台)を開けた)ときに表示される通知画面をクリックすると、「ScanSnap Home」アプリが起動します。
または、デスクトップにある (ScanSnap Home) アイコンをクリックします。
または、[スタート]-[すべてのアプリ]-[ScanSnap]-[ScanSnap Home]から起動します。
「ScanSnap Home」アプリが起動したら、画面左上の「Scan」ボタンをクリックします。
ScanSnapを始めましょう (PFU)
ScanSnap ドライバダウンロードページ (PFU)
つづいて画面の右の部分で、プロファイルの設定を行います。
そして最後に画面右下の「追加」ボタンをクリックすると、プロファイルが追加されます。
「プロファイル名」には「自炊」と入れました。 左にあるアイコンをクリックすると、アイコンのデザインを変更することができます。
「原稿種判別」は「すべての原稿を文書として読み取ります」を選択しました。 これを選ぶと、スキャン結果をJPEG画像またはPDFで保存できます。 また、その下の「スキャン設定」欄の表示が「文書」のみになります。
「スキャン設定」欄では、スキャン方法の細かい指定ができます。
「管理」欄では、スキャン結果の保存先が指定できます。
「アプリケーション」欄では、スキャン後に起動するアプリを指定します。好みで指定して下さい。 特に理由がない限り「起動しません(ファイル保存のみ)」で良いと思います。
「カラーモード」の指定は原稿に合せます。 文庫本などのモノクロ原稿の場合は「グレー」がおすすめです。 カラーページがある場合は「カラー」がおすすめです。 モノクロページとカラーページについては、それぞれ設定を切り替えて、個別にスキャンするときれいに仕上がります。 なお、「カラー自動判別」を指定すると、モノクロページは「グレー」ではなく「白黒」で読み込まれるため、文字がとても読みにくくなります。 またモノクロページに「カラー」を指定すると、文字は読みやすくなりますが、ファイルサイズが不必要に大きくなってしまいます。
「読み取り面」は、原稿が両面印刷の場合は「両面」を指定します。
「画質」は「スーパーファイン」がおすすめです。
「向き」は、縦方向と横方向の原稿が混じっているときは「自動」にします。 しかし「自動」では、文字が少ないページでは判定を誤って、不要な回転が行われる場合があります。 自炊の場合は「回転しない」でもよいかもしれません。
「ファイル形式」では、PDFかJPEGが選択できます。 お好みで選んでください。
「詳細設定」ボタンをクリックすると、より詳細な設定が指定できます。
画質の選択 | スーパーファイン | |
---|---|---|
カラーモード | グレー | 文庫本の本文など、モノクロ原稿の読み込み時 |
カラー | 表紙、カラーページの読み込み時 | |
カラー自動判別 | 使用しない | 白黒 |
「文書の言語」では、読み取る文書に使用されている言語を指定します。 これはスキャンした文書を検索可能なPDFファイルにする場合に参照されます。
「検索可能なPDFにします」にチェックを入れると、 原稿をテキスト化して、スキャン結果のPDFファイルの中に埋め込む事ができ、検索可能なPDFファイルを作る事ができます。 最終的にテキストファイル/青空文庫形式/EPUB形式にしたい場合はこれを指定し、あとからテキストデータを抜き出します。
ScanSnapでスキャンを開始する
一度にセットする枚数は、紙の厚さにもよりますが、文庫・新書の場合は50枚/100ページ程度、フルカラーの書籍などの厚手の紙の場合は30枚/60ページ程度がよいと思います。
あるいはアプリにある大きな「Scan」ボタンをクリックするとスキャンが始まります。
カラー表紙など長い原稿を読むときは、「Scan」ボタンを長押しして、点滅してから指を離すと読み取れます。 さもないと紙詰まりと判定され、途中で読み込みが停止します。
スキャン中にはほかのアプリで別のことをしていても構いません。
続きのページがあるときは、その原稿をセットして本体の青く光っている「Scan」ボタンを押せばOKです。 格納先フォルダの中身から、自動的に続きのファイル名を判別して格納してくれます。
仕上げの調整
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PDFファイルからテキストを取り出す
ScanSnap設定画面の「テキスト認識の選択」で「全ページ」を「検索可能なPDFにします」の指定を行っていれば、そのPDFファイルからテキストを抽出することが可能です。
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