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MSFSのシーナリーデータをキャッシュに保存してネット通信量を削減、 ローリングキャッシュと手動キャッシュの使い方

マイクロソフトフライトシミュレーターには、シーナリーデータを保存しておく、ローリングキャッシュと手動キャッシュという機能があります。 これを上手に使えば、ネットワーク通信量削減が可能です。

MSFSのキャッシュ機能

あなたがフライトした地域のゲームデータ(衛星写真など)を自動的に一時保存する「ローリングキャッシュ」、 任意の地域のゲームデータを事前にダウンロードしておく「手動キャッシュ」 という機能があります。 これらの機能を使えば、ネットが遅い環境でも、快適にフライトすることができます。

ローリングキャッシュの保存先ドライブと容量を変更する

PC あなたがフライトした地域のゲームデータ(衛星写真など)は、ローリングキャッシュというデータエリアに一時保存されます。 これにより、同じ地域を再度飛行するときには、ネットからダウンロードするデーター量を削減できます。 初期設定では、ローリングキャッシュは "C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft Flight Simulator" に、最大8GBで保存されるようになっています。
Cドライブの容量が少ないとき、あるいはもっと大容量のキャッシュを作りたいときは、これを変更することができます。
これは [OPTIONS(オプション)]-[GENERAL OPTIONS(全般オプション)]-[DATA(データ)]画面の[ROLLING CACHE SETTINGS(ローリング キャッシュ設定)]欄で変更できます。 [ROLLING CACHE LIMIT (GIB)(ローリング キャッシュ制限(GB))]欄で、キャッシュ容量が指定できます。 [ROLLING CACHE PATH(ローリング キャッシュ パス)]欄で、キャッシュの保存場所が変更できます。
保存場所を変更するときは、先に[DELETE ROLLING CACHE FILE(ローリング キャッシュ ファイルの削除)]で現在のキャッシュファイル"ROLLINGCACHE.CCC"を削除しておくか、保存場所を変更後に、このファイルを新しい場所に移動しておきましょう。
[DELETE ROLLING CACHE FILE]するとローリングキャッシュが無効になります。 [ROLLING CACHE]欄を[ON]に戻してください。
最後に画面左下の[APPLY AND SAVE(適用と保存)]をクリックします。

手動キャッシュを使ってシーナリーデータを事前にダウンロードしておく

PC マニュアルキャッシュ/手動キャッシュという機能を使うと、任意の地域のゲームデータを事前にダウンロードしておくことができます。 あなたが良くフライトするいくつかの地域をキャッシュしておけば、ネットからダウンロードするデーター量を削減できます。
手動キャッシュを作成するには、 [OPTIONS(オプション)]-[GENERAL OPTIONS(全般オプション)]-[DATA(データ)]画面の[MANUAL CACHE(手動キャッシュ)]欄にある[VIEW(ビュー)]ボタンをクリックします。
PC するとこのような画面になります。
まず画面右の[Cache Location(キャッシュの場所)]欄で、手動キャッシュの保存場所を指定します。 上のローリングキャッシュと同じ場所でも構いません。
その下にある[Maximum Overall Cache Size(最大全体キャッシュサイズ)]欄で、キャッシュ容量を指定します。
つづいて画面左の検索ボックスで、キャッシュしたい地域名、空港名、POI名などを入力します。 そして画面右下の[CACHE NEW REGION(新領域のキャッシュ)]ボタンをクリックします。
PC するとデータを保存する地域の指定画面になります。
マウスの左ボタンを押しながらドラッグすると、地図の表示エリアを移動することができます。
マウスの右ボタンを押しながらドラッグすると、地図が青いボックスで囲まれます。キャッシュに保存する領域を指定します。
[SHIFT]キーを押しながらマウスをドラッグすると、マウスカーソルがある部分が青くなります。キャッシュに保存する領域が追加されます。
[CTRL]キーを押しながらマウスをドラッグすると、地図が赤いボックスで囲まれます。キャッシュに保存する領域を削除することができます。
マウスのスクロールホイールを回すと、地図が拡大・縮小します。 地図の拡大率に応じて、画面右下の[CACHE QUALITY(キャッシュ品質)]欄の表示が[Low(低)], [Medium(中)], [High(高)]に切り替わります。 キャッシュに保存するデータの解像度が変わります。
キャッシュに保存する領域が決まったら、画面右下の[FINISH AND DOWNLOAD(終了とダウンロード)]ボタンをクリックします。 [NEW REGION 1]と表示されているところに文字を入力すると、作成するキャッシュに好きな名前を付けることもできます。
PC [FINISH AND DOWNLOAD(終了とダウンロード)]ボタンをクリックすると画面が切り替わり、ダウンロードが始まります。 ダウンロードにかかる時間は、選択した領域の広さと解像度によって変わります。 上の図で示した例:東京中央部分を[Medium(中)]で指定した場合は、3分程度でした。
PC ダウンロードが完了すると、画面右の[CACHED REGIONS(キャッシュ領域)]にリスト表示されます。
PC すでにキャッシュ作成済みの領域に重ねて、高解像度のキャッシュを追加することもできます。 ここでは、羽田空港を[High(高)]解像度で追加してみました。
PC 羽田空港が[NEW REGION 2]として追加されました。 キャッシュ名の右端にある青い目玉マークをクリックすると、そのキャッシュに保存されている地域を、地図上に表示することができます。 キャッシュ名の左端にある白いボックスにチェックを入れて[DELETE SELECTION(選択項目の削除)]ボタンをクリックすると、そのキャッシュを削除することができます。
PC ひとつのキャッシュに、[Low], [Medium], [High]の3種類のデータをまとめて保存することもできます。 単に各解像度に切り替えながら、領域指定を繰り返すだけでOKです。 この図の例では、名古屋とその周辺地域を[Medium]、中部国際空港と名古屋飛行場を[High]に指定しています。
PC 情報量が多い都心部では、キャッシュのサイズも膨大になります。 図に赤色で示した東京都中心部の[High]解像度データは、こんなに小さい領域なのに、ほかのキャッシュの数千倍のサイズがあります。 これだけの容量が毎回ネットからダウンロードされていたら、通信量も通信負荷も膨大なものになります。 この地域をよくフライトするなら、手動キャッシュに保存しておくべきと考えます。