ローマ 古代遺跡の街を観光
- 2006年04月29日~05月05日
- 使用エアライン:KLMオランダ航空(B747-400,B737-800,A319,B777-200)(アムステルダム乗り継ぎ:帰路ローマ-アムスはアリタリア機)
歴史の街へ
今回はゴールデンウイークにローマに行くことにしました。 スーツケースも3つ目に買い換え、今回初使いです。 ツアーは航空券とホテルだけのシンプルなもの。約一週間ローマだけの一都市滞在です。 空港から市内までの移動は レオナルド・エクスプレスを利用しました。 チケットは予約も必要なく窓口で購入可能です。 Roma Termini駅に到着したのは夜8時頃、暗い中、雨も降ってスタートは最悪でした。 しかしホテル:SAN REMOは駅から歩いて5分もかからないくらい。助かりました。 トップシーズンであったためかベッドはシングルルームにエキストラベットの2ベット。とても狭い部屋でした。 やはりヨーロッパではホテルをケチらないほうが良いかも。
第1日:バチカン、スペイン階段、盛りだくさんな散策
ホテルで朝ご飯を食べ、早速街の探検に出発です。 ホテルのレストランはヨーロッパでは一般的なビュッフェスタイル。 ラスクを余分にもらってお昼のおやつにしたり・・・。
地下鉄1日券(B.I.G.)4ユーロを購入して、バチカン、サン・ピエトロ寺院を目指します。 この日も朝は雨が降ったりやんだり。地下鉄の出口では、観光客相手の傘売りが待ち受けていたりします。 世界最大とも言われる大聖堂は迫力満点。美しいミケランジェロのピエタ像に見入ります。 内部をじっくり見学したら、つぎはエレベータで「クーポラ」の見学(7ユーロ)に出発します。 「聖なる扉」の前から長い行列が出来ています。クーポラに登るなら是非とも午前中に。時間が遅くなるほど行列が長くなります。 エレベータを降りると、ドームの縁から祭壇を見下ろすことが出来ます。再度この寺院の巨大さを実感します。
つづいてショッピング街:Cola di Rienzo通りを抜けて地下鉄Lepanto駅へ。地下鉄Flamino駅から街歩き再開。 ポポロ広場の双子教会を眺めたり、Pizza Reの本場のピザで遅い昼食を取ったり、 アウグストゥス帝の廟 を見たり、と散策を続けます。 ブランドショップで有名なVia Condotti通りの近くには、 フェラーリのロゴショップ があり、F1/車好きの人には良いお土産が買えます。何もかもちょっと高いですが。
そしていよいよスペイン階段です。このころにはすっかり快晴となり、観光客もすずなり。 座り込む観光客がいっぱいで階段が見えないくらいです。 我々も隙間を見つけて座り込み、しばし足の疲れを癒します。 残念ながら奥のトリニタ・ディ・モンティ教会は工事中で、尖塔は足場で隠されていました。
ここでまた地下鉄に乗りRepubblica駅へ。 ミケランジェロが遺跡を利用してデザインしたという、趣のある サンタ・マリア・デッリ・アンジェロ教会 や、 モーゼの噴水、ベルニーニの「 聖テレーザの法悦 」があるサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会などを巡ります。 さらに4つの噴水が各コーナーにあるQuattro Fontane通りをすぎて、サン・カルロ・アッレ・クアトロ・フォンターネ教会へ。 クーポラの立体模様 が窓から差し込む光に照らされてとても美しい模様を描いています。 ベルニーニによる、奥行きより幅のほうが広いというサンタンドレア・アル・クイリナーレ教会では、楕円形の小さな聖堂を見学します。 さらにローマで一番高く、大統領官邸があるクイリナーレの丘へ。 ここの坂を下るとトレビの泉です。4月30日は現地の連休にもあたり、まるで通勤ラッシュの駅のような混雑。 ここで泉の脇に座ってまたしばしの休憩。そろそろ足の疲れも限界です。ホテルに向かって歩き出します。
映画「ローマの休日」で王女の記者会見のシーンで使われたコロンナ宮はこの近くですが、土曜日のみの公開のため今回は見学のチャンスがありません。 しかたなく脇を回り、コロンナ宮の建物と軒続きのサンティ・アポストリ教会をちょっと覗いていきます。 最後の観光は、ホテルのすぐ近くのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂。 そしてテルミニ駅地下のスーパーConadでお買い物をしてホテルに戻ります。
初日にしては実に盛りだくさんの観光でした。
第2日:真実の口
まずは40番の市バスでトッレ・アルジェンティーナ広場へ向かいます。 市街地のど真ん中にたたずむアレア・サクラ遺跡を横目でみてT.Marcello通りへ抜け、 道沿いに並ぶ「マルケルス劇場」「フォルトゥーナ神殿」「ヴェスタの神殿」を眺めながら「真実の口広場」へと散策します。 このあたりの遺跡どれも円筒形の列柱が建ち並び、いかにも「ギリシア・ローマ時代」といった感じです。 そしてサンタ・マリア・イン・コスメディン教会で「真実の口」に対面。 朝早く来たため、行列は数人、2回並んでじっくり写真を撮ってきました。 しかしとても長い歴史があるという教会内部は補修工事中で見学できず残念でした。
小さな凱旋門であるジァーノ門をくぐり、サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会へ。 質素な外観に、内部の寄せ集めのローマ時代の石柱が面白い味を出しています。 つづいて競技場だったというチルコ・マッシモをのんびり散歩してパラティーノの丘を目指します。 こちらでコロッセオとの共通チケットを買えば、コロッセオで長い行列に並ばずに済みます。 パラティーノの丘は、緑が多い公園のような敷地の中に、石造りの遺跡が散在しており、まさに歴史の中を歩いている、という感じです。
つづいて コロッセオ へ。ローマ観光のハイライトの一つです。 実に多くの観光客が集まり、出店やら大道芸を披露する芸人、そしてニセブランドものを売るアヤシイ露天商などでにぎわっています。 しばしにぎやかな雰囲気を楽しみ、 フォロ・ロマーノ を抜けて ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂 へ向かいました。 ここからさらにパンテオンまで足をのばしましたが、祝日は13:00で終了していて中には入れませんでした。 そこでナヴォーナ広場脇のリストランテでパスタの遅い昼食(夕食?)を摂りました。 メイデーはバスも少なくホテルまで戻るのも一苦労。またまたコロッセオまで歩いて地下鉄でホテルへと戻ったのでした。
第3日:ヴァティカン博物館
いよいよヴァティカン博物館に再挑戦です。 朝早く出発し、8:30にヴァティカン博物館に着いたのに、すでに行列はP.ta Angelica通りまで延びています。 約2時間待ってやっと入場出来ました。 やみくもに歩いても回りきれないほどの展示物であふれているので、某ガイドブックオリジナルの3.5時間の見学コースを参考に見学開始です。 若干飛ばしたところもあって約2時間で見学終了。 ハイライトのシスティーナ礼拝堂ですが、人がいっぱいでここもまるで満員電車に乗っているよう。ちょっと興ざめ。 ボルゲーゼ美術館のほうが感激できました。 しかし、ヴァティカン博物館のセルフサービスレストランは安くておいしくGoodでした。 ここではパスタの昼食を楽しみました。
続いて地下鉄Barberini駅まで移動し、V. Veneto通りをウインドーショッピングしました。 ランボルギーニのショールームを覗いたり、Hard Rock CafeでTシャツを買ったり、 そして15分も歩くとローマを取り囲む城壁のピンチアーナ門からボルゲーゼ公園に到着です。
公園でしばし森林浴を楽しんだあと、バスでテルミニ駅に戻り、またまたホテルの近くの サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 と サンタ・プデンツィアーナ教会 を見学しました。 この教会のそばにあるスーパーでカラフルなスプーンなどの日用雑貨を見学、食料を買い物をしてホテルへ戻りました。
第4日:ボルゲーゼ美術館
最終日はボルゲーゼ美術館を見学しました。 この美術館は完全予約制となっています。出発前に、 ボルゲーゼ美術館のホームページ で予約をしていけば、指定された時間に見学が可能となります。 駅からは、910番のバスがボルゲーゼ美術館のすぐそばまで連れて行ってくれます。 30分前に、入り口の下のチケット売り場で予約番号を提示するとチケットが買えます。 完全予約制なので人でごった返すこともなく、有名なベルニーニの「アポロとダフネ」などがじっくりと鑑賞できます。
つづいて駅に戻って2階のレストランで軽く昼食を摂りました。そのあとは 110番のオープン観光バス でローマ一周と考えていましたが、11時になっても1時間半待ちの大人気、今回はあきらめました。 40番のバスでヴェネツィア広場まで行き、再度トレビの泉へ。 だまし絵のクーポラ があるサンティニャツィオ教会、そして念願のパンテオンを見学しました。 サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会では ミケランジェロの「 あがないの主イエス・キリスト 」像に、コインを投入して照明灯をつけて写真を撮影。 ナヴォーナ広場 でのんびりしたあとは、バスで 共和国広場 へ戻ります。 プラネタリウムだったという アウラ・オッタゴナ を見学。入場は14:00までのはずでしたが、15:00すぎにも入れました。 最後にまたお気に入りのサンタ・マリア・デッリ・アンジェロ教会を見学して、ホテルに戻りしばしの休憩。 ホテルそばのトラットリアでラザニア、カツレツ、ティラミス、エスプレッソの夕食を摂ったのでした。
帰国
出発の日はまだ日も昇らないうちからホテルを出発。 朝05:52のレオナルド・エクスプレスで空港へと移動です。 免税手続きを終え、軽く朝食を取りアリタリア機でアムステルダムへ。 アムステルダムの乗り換えでは3時間の時間があり、巨大な空港の中にはショップもたくさん、たっぷり買い物が楽しめました。
毎日毎日歩きづめで疲れましたが、実にたくさんの教会や史跡を回ることが出来、満足の旅行でした。
飛行機からオーロラを見る
ヨーロッパの夜便では、北側の席に座るとオーロラが見えることがあります。 詳しくはヨーロッパ国際線の飛行機からオーロラを見るをご覧ください。 皆さんも北側の窓側に席が取れた時は、眠いのを我慢してぜひオーロラを探してみてください。