セブ島のお正月
- 1996年1月2日~1月6日
- フィリピン航空
真冬の日本から常夏のセブへ
出発したのは正月早々、まだ日も昇らぬうちのこと。 吐く息は白く、列車に乗っていても手袋がはずせない寒い朝でした。 厚いコートを空港に預けてフィリピン航空のジャンボに乗り込みます。 機内の壁がガムテープで補修してあったりして少し不安。 しかし4時間弱の飛行を終えてマニラに着く頃にはすっかり晴天、気分も最高。 半袖でも汗が出るほどの暖かさです。「南の島」の予感に期待が高まります。
リゾートまでの長い道のり
セブ島は南北に細長い島で、リゾートは空港近くのマクタンエリアの他に、島全体に散らばっています。 私達が選んだ「アレグレビーチリゾート」は空港から車で1時間半の所にあります。 ところが空港を降りてもガイドは迎えに来てくれません。 心配してくれた他のガイドさんが連絡してくれて、30分位待ってようやく車が到着しました。 セブ島の道は悪く、あちこちに穴があいています。 おまけに「ジプニー」というバスが鈴なりの人をのせてのんびり走ります。 道路工事のトラックが、砂ぼこりを巻き上げて走ります。 やがて道沿いには家もなくなり、椰子の木ばかりがつらなる寂しい道をひた走ります。 いったい私達はどこに連れていかれるのだろう。空港からリゾートまでの長かったこと。 着いたのは午後8時をすぎていました。
何もしないことの贅沢
さすがはリゾート、入り口の門は厳重で、よそ者は入ることが出来ません。 そして敷地の中にはいると芝生はきれいに刈り揃えられ、コテージ風の建物にはテレビ、電話、ドライヤーと、 先進国のリゾートに負けていません。まるでリゾートの外から見ると別世界です。
そこではダイビングやジェットスキーなどのマリンスポーツを楽しむことも出来ますが、 なんといっても最高なのがビーチにデッキチェアを並べて、一日中波の音を聞きながら眠ることです。 そして夜はトロピカルカクテルを飲み、星空のもとでまた波の音に耳をすませます。 最初のうちはこの生活に慣れず、「何もしない」ことが何か悪いことをしているような後ろめたさを感じます。 日を重ねると当たり前のように「何もせずに」いられるようになるのでしょうか。 私は短い滞在の最後まで、なんとなく時間を持て余していました。
鍵がなくても
離島のリゾートであるわりには、滞在中には大きなトラブルに見舞われることもありませんでした。 ただ、一度コテージの鍵が壊れて施錠できなくなってしまいました。 しかしここは離島のリゾート、別に鍵が掛からなくても気にすることはありません。 レストランでのんびり朝食をとったあと、レセプションに申し出ると、しばらくしてスタッフがやってきました。 いろいろいじり回していましたが、結局スペアキーで施錠できたので、それを我々に渡しておしまいとなりました。
離島の食事
のちほどフィジーでも経験したことですが、離島リゾートの最大の欠点は、 あまりおいしい食事にありつけないことです。島にある食べ物は種類が限られており、 しかも口に合わないものもおおくて困ります。食べ物ばかりは大都会のものが一番のようです。 (洋上の大都会:ハワイは除きますが・・・)