ワシントンD.Cとハンツビル観光
- 2002年8月
- 使用エアライン:コンチネンタル航空(B777,B737,ERJ145)、アメリカン航空(MD80,B777)
最初からトラブル
博物館巡りをするため、ワシントンD.C.とアラバマ州ハンツビルを旅してきました。 マイルをためるため、コンチネンタル航空を利用しました。 コンチネンタルでD.C.に入るにはニューアーク空港経由となります。
入国審査は長い行列が出来ていて、D.C.行きの接続便の時間に間に合いそうもありません、 ともかく走ってゲートに行ってみると係員はのんびりした表情。 コンチネンタルのローカル接続便は、ちゃんと待ってくれているようです。一安心。
ところがニューアークのボーディングブリッジを飛行機が離れたと思ったらいきなり駐機場に入ってエンジンを止めてしまいました。 ワシントン・ナショナル空港が混雑とのことで、待たされることになったようです。 せめて飛行機に乗る前なら、ニューヨーク土産を買えたのに・・・動かない飛行機の中で待つこと2時間、 やっとワシントンに着くと夜8時、ホテルに着いたのは夜9時半を過ぎていました。
選んだホテルは、ダウンタウンの真ん中、デュポンサークルにあるHilton Washington Embassy Rowです。 地下鉄の駅からも近く、便利なところにあります。禁煙ルームのリクエストにも応えてくれます。 ところが部屋にはいるとエアコンの機械が床に置かれてなにやら整備中の様子。 フロントで文句を言うと部屋を変えてくれましたが、禁煙ルームではありませんでした。 初日からトラブル続発。気を取り直して、翌日からは早速地下鉄に乗って観光開始です。
ホワイトハウス
2001年9月のテロの影響をうけ、ホワイトハウスの内部見学は現在中止されています。 また、警備の強化のためか、周辺はあちこち工事中で、観光にはイマイチの状況です。 おまけに南のテラス側では連日大型クレーンが工事をしており、写真撮影さえままなりません。 しかし白亜の建物は綺麗に整備されており、アメリカ合衆国の威厳を感じさせられます。 北側からなら、近くから建物の写真が撮影できます。 また、近くのビジターセンターは持ち物検査だけで入場可能。 ホワイトハウスの歴史を学び、おみやげ品を買うことが出来ます。
スミソニアン協会博物館
Mallに広がるスミソニアン協会の博物館群はワシントン観光の目玉です。 どの博物館も巨大で、とうてい1日で見て回ることは出来ません。 興味のあるものをいくつか選んで見ることになるでしょう。 おすすめは航空宇宙博物館とアメリカ歴史博物館、そして自然史博物館です。 アメリカ歴史博物館の大統領コーナーにある売店では、ホワイトハウス/エアフォースワンのロゴ入りグッズを始め、 ワシントンならではの大統領グッズを買うことが出来ます。 自然史博物館の鉱物・宝石のコーナーでは巨大な「ホープ」ダイアモンドを始め、 珍しい宝石の美しい輝きを見ることが出来ます。 各博物館には軽食コーナーもあり、エアコンもガンガン利いています(ちょっと寒い)。 入場料は無料ですし、1日じっくり見学することが出来ます。 ただし、どの博物館も入場時に持ち物検査を受けます。
ハイライトのスミソニアン航空宇宙博物館の訪問記はこちらをご覧ください。
スミソニアン航空宇宙博物館訪問記
ワシントン記念塔
ワシントンといえば必ず出てくる 記念塔 。でも、この中に入れることを知っている人は意外と少ないようです。 入場は無料ですが、整理券をもらっておく必要があります。 午前8時より、近くのチケットブースで入場整理券を配布しています。 整理券は午前9時から30分ごとに時間指定があり、もらうときに窓口で好きな時間を申告する仕組みです。 もちろん後になるほど選べる時間は限られてきます。 私たちは7時45分に着いて、9時30分のチケットが入手できました。 入場すると、エレベーターで一気に展望室まで上ります。 すばらしいワシントンの眺望を四方に見ることが出来ます。 ホワイトハウス、アーリントン墓地、ナショナル空港などが見渡せます。 そして展望室には、ワシントン記念塔のミニチュアを売る売店も・・・。 エレベーターで降りるときは、途中内部の彫刻を見せてくれます。このため帰りは扉(窓)のそばに立ちましょう。
リンカーン記念館
ワシントン記念塔からまっすぐ西に向かって歩くと、リンカーン記念館です。 ぞくぞくと観光バスがやってきて、午前10時も過ぎる頃には観光客でいっぱいになります。 結構大きな像で圧倒されます。有名なゲティスバーグ演説の「人民の、人民による、人民のための・・・」の文は、 左手の壁面の下から3行目くらいのところに刻まれています。 このそばにはベトナム戦争戦没者慰霊碑と朝鮮戦争戦没者慰霊碑があり、 どちらも多くの人が見学しています。
フォード劇場とピーターセンハウス
リンカーンが暗殺されたフォード劇場と、暗殺後息を引き取ったピーターセンハウス、 どちらもFBI本部のすぐ裏にあります。 残念ながら空調工事のため、2002年11月まで閉鎖されていました。 外見のみ見学して、近くのハードロックカフェでTシャツを買います。
スパイ博物館
2002年7月にオープンしたばかりの最新アトラクションです。 場所はフォード劇場にほど近い国立肖像画美術館のすぐ南です。 いまは大人気で、一日中入場待ちの列がとぎれることはありません。 炎天下の中、約20分ほど待つと、やっと入場出来ます。 入場料は大人11ドル。最初に短編映画を見た後は、自由に見学できます。 メインはやはり大戦中に使用された本物のスパイグッズの数々です。 そのほか007の映画に登場した車や、テレビや映画に登場したスパイたちを紹介するコーナーもあります。 中は結構広く、丹念に見ていくと2~3時間は楽しめます。 ただ、読む展示が多いので、英語が苦手だとちょっとツライです。 1階にはショップとSPY CITY CAFEがあります。 ショップではオリジナルグッズや007グッズ、そして盗聴器などのスパイグッズまで購入可能。 ホームページはhttp://www.spymuseum.org/です。
オールド・ポスト・オフィス
地下鉄"Federal Triangle"のすぐ前に、立派な時計塔のあるビルがあります。 これがオールド・ポスト・オフィスです。 いまはテロ警戒のためか、それともいつもそうなのか、正面の大扉は閉じられています。 入場は、左脇の小さな入り口から入ります。ここでも持ち物検査が必要です。 なかはフードコートとショッピングセンターになっています。 また、ここの時計塔にはエレベーターで上ることが出来ます(無料)。 ワシントン記念塔ほど高くはありませんが、こちらもワシントンの町並みを一望することが出来ます。 ワシントン記念塔のように整理券を入手する必要もなく、すいているのでゆっくり見学できます。 また、エレベーターを途中(10階)で降りると、時計塔のなかの鐘楼も見学することが出来ます。 大きな鐘がいくつも据え付けられています。 是非とも音を聞いてみたいものです。 (木曜夜に演奏されるそうです)
国会議事堂
現在、早朝に配られる整理券を入手すれば見学ツアーに参加可能です。 これを知らずに私たちは見逃してしまいました。 朝9時に国会議事堂に到着したら、すでにその日の整理券は配布済み。 最終日でなければ、もう一回挑戦したのに。残念です。 しかし外から眺めるだけでも十分迫力があります。 東側は全体的に工事中ですが、西側はテラスまで近づけます。 近々ビジターセンターがオープンするようです。
ペンタゴン(国防総省)
当然ながらまだまだツアーは再開していないようです。 とりあえずビルだけ見学するため、地下鉄"Pentagon"駅で降りてみました。 ここは駅を降りるとすぐペンタゴンの正門。 その他にはなにもないところです。 正門付近には軍服のガードマンが立っています。 私たちの他にも観光客とおぼしき白人の人が入っていきましたが、 なにやら話し込んだ後、やっぱりすぐ出てきました。 見学はままならないようです。 しかし、意外にオープンな感じで、扉も大きく開かれ、ビジネスマン風の人の出入りも激しく、 一見したところ銀行かなにかのオフィスビルという風情でした。
ペンタゴンとはいえ、それが5角形をしたビルであることは、地上からでは分かりません。 ワシントンを発つとき、ニューアーク空港離陸時に上空からの写真を撮ることが出来ました。 テロ機が突入した写真奥の部分も、まだクレーンがいましたが、ほとんど修理が済んでいるようです。
アーリントン国立墓地
アメリカの国民的英雄が埋葬されています。 見所はケネディ大統領とファーストレディ、ジャクリーンのお墓です。 墓標の奥には「永遠の炎」が燃え続けています。 その他、無名戦士の墓では、常に衛兵が警備していて、時間が合えば衛兵の交代式が見られます。 また、その近くには スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故で命を落とした飛行士たちの記念碑 があります。 レリーフで飛行士たちの似顔絵が刻まれています。 木陰をわたる風がとても気持ちよく、散歩をするには良いところです。
ユニオン駅
アメリカでは鉄道を利用することはほとんどありませんが、 ワシントンDCとニューヨークの間は鉄道が発達しているようです。 ワシントンDCのユニオン駅はとても立派な駅で、ヨーロッパのものを思わせます。 さらにショッピング街とフードコートが充実していて、買い物に訪れるのにも良いところです。 フードコートでは、シーフードからサンドイッチ、中華に寿司、いろいろおいしいものがそろっています。 人気ケーブルテレビ「ディスカバリーチャンネル」の直営ショップもあり、おもしろいものを売っています。 またアメリカみやげ専門店が2軒はいっていて、「U.S.A」「Washington D.C.」ロゴ入りグッズを買うことが出来ます。
ワシントンDCの観光情報ホームページはhttp://www.thedistrict.com/です。
ハンツビルへ
ワシントンDCで4泊を過ごし、つづいてハンツビルへ移動です。 4泊といっても実質ワシントン観光できたのは3日、ちょっと足りない感じでした。 早朝からタクシーに乗り込み、6:50の飛行機でまずはヒューストンを目指します。 ヒューストンで小さな飛行機(ERJ)に乗り換え、ハンツビルに着いたのは11:45頃。 乗客はたったの6名だけでした。 しかしハンツビルの空港は結構大きく、日本の地方空港よりずっと立派です。 空港のホールには、NASAを記念したディスプレイがあり、 また、ツーリストインフォメーションには、アポロ17号バックアップクルー、ジャック・ルーズマの宇宙服が飾ってありました。 さすがNASAマーシャル宇宙飛行センターの街です。
空港のホームページはhttp://www.hsvairport.org/です。
ホテルはダウンタウンの観光に便利なようにHilton Huntsvilleにしました。 ダウンタウンにある唯一のホテルです。 空港からタクシーで20分くらい、US$22程度でした。 昼過ぎに着く頃には部屋の準備が出来ていて、すぐ部屋で落ち着くことが出来ました。 3階建てでさほど大きくもないホテルですが、さすがHilton、設備はしっかりしていて快適です。 レストランでは地元の名物料理「フライド・グリーン・トマト」もおいています。 無料のインターネットコーナーなどもあります。ビジネス客が多いのでしょう。
ダウンタウン
ハンツビルは昔の南部の面影を残す古い町です。 さらに街の中心には大きな池と公園があり、とても美しい街です。 ただ、小さな街で、観光といえば、 Alabama Constitution Village に代表される小博物館群と、 U.S.スペース&ロケットセンター がメインです。ダウンタウンの観光だけなら、観光ポイントは全て徒歩圏内、半日程度でも回れてしまいます。 また、車で10分位のところにMADISON SQUARE MALLというショッピング街と、その向かいにFOOD WORLDという食料品店街があります。 ブランドショップはあまりありませんが、アメリカならではの家庭用品やガーデニング用品、小物などが買えます。
公共交通機関としては、観光客向けにTOURIST LOOP というケーブルカー風のデザインのバスが走っています。 1回1ドル。2ドル払えばAll-day pass(一日券)が買えます。 ところがこれがくせもので、ドライバーの気まぐれや交通事情によってコースや停車位置が変わります!!。 まず、なによりも1時間に1本しかありません。 さらに停車位置になっているはずの、ホテルのそばの美術館にはバス停もなく、美術館の係員に聞いても「そんなバスしらない」といわれる有様。 確実に停車するバス停は、始発駅のHuntsville Depot(Historic Huntsville Depot博物館近く)と、 中間地点のMADISON SQUARE MALL、そしてU.S.スペース&ロケットセンターだけです。 乗るときは、ホテルから少々歩きますが、始発駅のHuntsville Depotまで行って待ちましょう。 また、地元住民の足としても使われているので、とんでもないところに停車したりします。 降りる前に、そこが本当に目的の場所か確認しましょう。私たちは最初へんなところで降りてしまい、1時間を無駄にしました。(笑)
ハンツビルの観光情報ホームページはhttp://www.huntsville.org/です。
Alabama Constitution Village
19世紀の南部の街を再現した体験型の博物館です。 入場料は大人7ドル。関連する他の博物館(Historic Huntsville Depot,Early Works)との2館共通券は12ドルです。 家具職人の家、郵便局、鍛冶屋さん、農家、印刷所などなどが再現されていて、 それぞれに当時の服装をした解説員がいて実演・説明してくれます。 自分で好きなところに行って説明を聞くことが出来ます。 ただ私たちが訪れたときはほかの観光客も少なく、英語で長々と説明されてもちょっとツライ・・・ところでした。
U.S.スペース&ロケットセンター
ハンツビル最大のアトラクションがこれです。 ハンツビルを訪問する多くの方は、これを目的に来ると思います。 その場合、ホテルはセンター敷地内にあるHuntsville Marriottがおすすめです。 TOURIST LOOPを待つことなく徒歩で着きます。
U.S.スペース&ロケットセンターの訪問記はこちらをご覧ください。
U.S.スペース&ロケットセンター訪問記
帰国
コンチネンタル航空だと、ハンツビルからはヒューストン経由で帰国となります。 これまた早朝4時30分にホテルをチェックアウトし、タクシーを呼んでもらって7時前の飛行機に乗ります。 ところが、救命胴衣の使い方の説明も終わって、いよいよ出発しようというときに、 またまた突然エンジンが止められ、こんどは全員おろされてしまいました。 機体の不調で運行中止となってしまったのでした。なんてトラブルの多い旅行でしょう。 結局アメリカン航空に振り替えとなり、ダラス・フォートワース空港経由の帰国となりました。 たまたまアメリカン便の座席に余裕があったのでほぼ予定通りに帰国できましたが、 そうでなければもう一日U.S.スペース&ロケットセンターを見学しなければならないところでした。