オーロラを見るのに南極や北極まで行かなくても良いという話:ヨーロッパ国際線の飛行機からオーロラを見る

フィンランド航空の最新鋭機:Airbus A350XWB
わざわざオーロラを見るために、北欧やアラスカなどに旅しなくても、 ヨーロッパ線の夜便では、北側の席に座るとオーロラが見えることがあります。 帰国便は疲れたからと言って寝ている場合ではありません。 旅の最後に大自然のエンターテインメントを堪能しましょう。

ヘルシンキ発の夜便でオーロラを見る

ヘルシンキから成田に向かう機内から見えたオーロラ。主翼にも写り込んでいる。

今回2018年の夏、リスボン旅行の帰りに、機内からオーロラを見ることができました。 いつもはトイレに行きやすいよう、国際線では廊下側の席を選んでしまうのですが、 今回の旅では珍しく北側の窓際席が取れたので、外が暗くなる前からワクワクして待っていました。

ヘルシンキから成田に向かう機内から見えたオーロラ。主翼にも写り込んでいる。

今回利用したのはフィンランド航空のヘルシンキ-成田線。出発は現地9月11日17:15。 機内食の片づけが終わり、室内灯が消えたのが、ちょうどフィンランドからロシア上空に入る、最も北極に近いエリア。 早速北側(進行方向左側)の窓に顔を張り付けて外を見ると、期待通り、やや後ろのほうに、それらしいものが見えました。 最初はぼんやりと白く細長い飛行機雲のようなものが見えていましたが、それがやがて波を描き、よく写真で見るようなカーテンのような形になって揺らめき始めます。 明るさも最初は星と同じくらいで、まさに夜の雲のようでしたが、徐々に明るくなり、やがて飛行機の主翼にもはっきりとその姿が映り込むくらいの明るさとなりました。 オーロラは肉眼で見ると白く見えるのですが、最も動きが激しい時には、ほんのり赤や青の光も交じります。 他の乗客が皆シェードを下げて眠る中、私たちは興奮して窓の外のショーを眺めていたのでした。

ヘルシンキから成田に向かう機内から見えたオーロラ。主翼にも写り込んでいる。

なお、オーロラが、それとわかるようにカーテンのような形で見えていたのは、室内灯消灯後、都合2時間くらい。 そのなかで、特に光が波打って明るく見えていたのは数回、それぞれ10~20分の間です。 そのあとは徐々に暗く、動きもなくなり、ぼんやりと明るく光る雲のようなものが1時間ほど見えていました。 こうなってからでは、それがオーロラであることには気づかないでしょう。

ヘルシンキから成田に向かう機内から見えたオーロラ。主翼にも写り込んでいる。

過去にもロンドンからの帰国時、たまたま北側の窓側に席が取れた時にはオーロラが見えました。 その時には、フライトアテンダントの方に「あれオーロラですよね」と確認しなければいけないほどの淡い光でしたが。 ヨーロッパの夜便では意外と高い確率でオーロラが見えているのかもしれません。 皆さんも北側の窓側に席が取れた時は、眠いのを我慢してぜひオーロラを探してみてください。

最後に、撮影したオーロラを、肉眼で見た色に近い色になるよう、白く色調補正してみましたので参照ください。


機内からオーロラを撮るには

機内からオーロラを撮るには、特別な機材は必要ありません。 このページに載せている写真は、すべてiPhone8の背面カメラで、ごく普通に窓から撮影したものです。 ただ、残念ながら色は正確に再現できません。本来なら白いオーロラが緑色に写ってしまっています。 また、やはり感度が低いので解像度が不十分ですね。iPhoneで長時間露光を可能とする「星撮りカメラくん」のようなアプリと、機内に持ち込めるミニ三脚を使えば、より鮮明に写せたかもしれません。 なお、iPhone純正(カメラ)アプリの「ビデオ」撮影では全く感度が足りず、真っ暗でした。「写真」で撮る必要があります。
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